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エンドゲーム 常野物語
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エンドゲーム 常野物語の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.10pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全68件 21~40 2/4ページ
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久しぶりに恩田陸が読みたいな、と思って手に取りました。ところが、以前の“ノスタルジーと叙情”はなく、全編が暗い話。かなりがっかりしました。 これからの「常野物語」の有り方についての恩田陸の“宣言”なので、かなり重要だとは思うのですが、はっきり言って面白いとは思えませんでした。 | ||||
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常野物語のシリーズということで、迷わず購入。これは、以前にも出てきた拝島親子の物語です。 短編で読んだときには、「裏返す」とか「裏返される」とか何のことだかわかりませんでしたが、瑛子の夫は”裏返されて”失踪した、ということは、何か良くないことことが起きて、別世界に行ってしまうこと?ぐらいの想像をしてました。 こちらは長編なので、瑛子・時子の親子関係がよく描かれており、また、”洗濯屋”なる人物も現れて、短編を読んでいない人でも内容を理解できると思います。赤と黒がベースの表紙に象徴されるような、人間の「負」の部分が描かれたような作品で、『蒲公英草紙』や『光の帝国』とは真逆の世界。前作のこころあたたまる世界を期待して読むと裏切られるかもしれませんね。 研修旅行に出かけた瑛子が意識不明で倒れて発見されるところから、時子の自分を探る日々が始まります。瑛子は、肉体的には何ら異常はないのに目を覚まさない。母はどうなってしまったのか?緊急のときはここへ連絡するように、と冷蔵庫に貼ってあったメモが消えているのはなぜなのか?そこへ連絡すれば、母は助かるのか?”裏返された”父は今どうしているのか? 次々と時子に覆いかぶさる疑問。時子はこれらをすべて解決して、ハッピーエンドになるんだろうか? ラストがこれで良かったのかどうか、読者によって評価の分かれるところでしょう。私は、意表はつかれたものの、これもありかな、と思いました。 | ||||
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本書は、「常野物語」シリーズ第1編『光の帝国』に所収されている『オセロ・ゲーム』の続編である。 しかし、何というか、ただのエスパー物語(常野一族をエスパーと呼ぶのが妥当であるならばであるが)に過ぎず、それも拝島親子たちの内面世界だけのできごとで、常野物語が今後どのような展開をするかはともかくとしてもシリーズ全体からすれば、前作『蒲公英草紙』同様、番外編の観は否めない。 また、前二作のような感動も余韻もなく再読しようという気はしない。あってもなくてもどっちでもいい作品である。 ただ、「柱の共鳴」やその柱に吸い込まれるシーンは萩尾望都の『スター・レッド』そのままで、さすが萩尾ファンの作者と感心した。 時子を『スター・レッド』の星・ペンタ・トゥパール(強力な超能力を持つ火星人の末裔)、火浦を同じくエルグ(火星人の超能力を調整しようとする異星人)と見なせば、全体の構図が似てくるしね。 | ||||
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常野物語の3作目。長編としては2作目ですが、前作「蒲公英草紙」が過去の話になるので、純粋に「光の帝国」で記された話の続きが書かれたのは初めて。 「光の帝国」に収録された「オセロ」に登場した拝島親子のその後が描かれます。誰かに「裏返される」ことに立ち向かって、相手を「裏返す」ことで闘ってきた拝島瑛子。物語は瑛子の娘、時子の元に、母・瑛子が目を覚まさなくなったという電話がかかってくることで始まります。 父の失踪と母の眠り。見えない敵に「裏返された」のかどうか、分からぬまま戦いに引き込まれていきます。 他のレビュアーも書いているように前半は拝島親子の敵がどういうものか分からないままグイグイと読み進めさせられます。中盤部分からぼんやりとした不安が浮かんできて、終盤にくると「なんだこれ?」という気持ちになってしまいます。 失速というのとは違うのですが、前半の高揚感が感じられなくなってくるんです。 常野一族の誰もが善人とは思っていませんし、むしろマイノリティの一族をこれからどう描いていくのか興味深く感じています。ただ、この一作は常野一族の闇の部分を描いたものとしても、ちょっと物足りなく感じました。 | ||||
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想像力の逞しい作者に脱帽しました。 ストーリーが複雑な割に難しくないのは登場人物が多すぎず 無駄がないからだと思います。 また大ドンデン返しが何度もあり終わるのでとても楽しく 一気に読むことができました。 | ||||
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真っ赤な表紙から、あまり明るい話ではないのだろうな、と思いつつも常野物語ということで購入しました。 とても楽しく面白い時間を過ごせた一冊でした。心の栄養剤になるようなものは書かれていませんし、教訓も特にありません。 でも、面白いのです。ラストまでぐいぐい引っ張ってくれるのは、さすが恩田陸。 ただ、読み終わったあとに何の感慨もなかったのは、ちょっと残念かもしれません。 どんな本でも現実に回復するまでに時間がかかりますが、エンド・ゲームは特にそういうのはありませんでした。 でも面白いので☆4 | ||||
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常野物語シリーズ第3弾。 前2作は引き込まれるように読めましたが、 残念ながらこの作品は、その流れがねじ曲がって萎んでしまったような印象。 ネタバレになってしまうので具体的には書きませんが、 映画で言えばM・ナイト・シャマラン作品のような 竜頭蛇尾になってしまっています。 前2作が良かっただけに残念です。 | ||||
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常野物語シリーズ第3弾。 前2作は引き込まれるように読めましたが、 残念ながらこの作品は、その流れをまとめきれずにいる印象。 ネタバレになってしまうので具体的には書けませんが、 映画で言えばM・ナイト・シャマラン作品風の竜頭蛇尾になってしまっています。 前2作が良かっただけに残念です。 | ||||
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なぜこんなことになってしまったのか。 他の方もおっしゃているが最後が少し、いや残念すぎる。 今回主人公になっている母子の前作が好みだったから余計に。 ダークな部分が悪いのではない。 常野一族だってヒトであるのだから、そういう面が有ったっていい。 ただその見せ方が… 前半部分がよかっただけによりショックである。 | ||||
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常野物語(文庫版)を3冊同時購入して光の帝国から読み進めました。 3作目の今作は、正直期待はずれでした。 光の帝国で常野物語の世界に引き込まれ、蒲公英草子に感動して、 期待が高まったところで… 他の人も指摘していますが、序盤・中盤までは引き込まれる展開、 そして終盤!……え? なんだか、こちらの読解力・想像力が不足しているのかもしれませんが、 積もりに積もった謎が説明されることなく放置されている感じ。 これは、謎が謎を呼ぶ展開を最後にまとめきれなかったエヴァンゲリオンと 同じですね。 作者自身も書いてますが、シリーズ3作目の壁は高かったのか… | ||||
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常野物語シリーズの一作でなかったら星四つです。 具体的に書くとネタを割りますのでごく簡単に。この手の、ミステリ界では使い古されたやり方で、物語の裏の「システム」を、しかも第三人称で書いてしまっていいのだろうかと不安になります。次にどのような展開を持ってくるのか、注目していきましょう。 | ||||
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恩田陸さんの常野物語の第三弾で、文庫最新刊になります。 人にまぎれて生きる常野の一族は、その特殊な能力により人々の間にひそむ「何か」を相手に裏返したり裏返されたりという人知れず戦いを太古から続けてきました。一族同士の血の禁忌を避け、できるだけ固まらずに、できるだけ普通の人々と結婚し、子供を為し、広がっていました。 この話も、そうした一族の、しかも圧倒的な力をもつ、父と母、タブーを破ってでも一緒になった二人の血をひく最強の申し子として生まれた女性が主人公のお話です。小さい頃に敵に「裏返されて」いなくなった父親、二人きりの家族だった母が敵にやられたのか意識不明の昏睡状態になった時、彼女ははじめて一族と連絡を取ろうとするところから物語は始まります。。。。 あらすじ・ネタバレで言えば、書けるのはここまで、後は読んでいただいての皆様の反応待ちですが、、、正直この巻は救いがないというか、混沌としているというか、自己中心的な人ばかりというか、読んでいてとても苦しい話でした。一族の中でも新しい能力の持ち主たちとして「洗濯屋」が出てきたり、「つつむ」という新概念も出てくるんですが、なんででしょう、人々をまもる精神性の高い一族と見えてきた常野の一族が急に変なことになってしまったような気がします。それは敵の一族たちの明らかになった事のせいでもあるんでしょうが、なんでだろう、すっきりしませんでした。 前作の「蒲公英草紙」、或いはこの「エンド・ゲーム」の前段にあたる「光の帝国」収録の「オセロゲーム」と比べると、ちょっと残念な感じでしょうか。常野一族にヒロイックなもの、聖人的なものを求めすぎていたのかも知れませんが、個人的には今ひとつ。 ただし、一族が全員光の側のものであったり、聖人であるはずもなく、異端児達の物語として読めばそれはそれでサイコサスペンスものとしてありだとは思います。作品としての評価が低いのは個人的な好みかも知れません。 | ||||
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人間の意識の深層とか、超自然などのテーマが根底にあるシリーズであるので、今回も懐かしのサイバーパンクっぽい多層的な意識の世界であるとか、章によって時間軸が前後したり、など、技巧に技巧を凝らしています。さすがに物語り匠の著者らしい。 でも、技に溺れてない?読者を裏切り続けてサプライズを呼び起こすことに傾倒し過ぎてない? 個人的には常野の人々の血縁の強さとか同志愛、家族の暖かみなどをテーマにした前作の方が、好きだ。 今回も親子という題材はあるけど、あまりに抽象的だし、「血」が感じられない。 まだまだシリーズは続けるという著者の言葉を信じて、次回はもっと暖かいドラマを期待したいと思う。 | ||||
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この本で、常野物語が一気に俗っぽくなってしまったと感じました。各々の勝手な計算と行動ばかり。常野とは言っても所詮は人間でしたか、とちょっと残念に思います。 | ||||
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文庫化を待ってました。 シリーズ前二作品は読了してます。 拝島親子の物語ということで、 『オセロ・ゲーム』のように、ほかの常野一族の話とは毛色が違ってドロついてます。 物語は序盤から謎をばら撒き、一進一退の息つく間もない展開で、 手を止めることなく一気に読み進めることができます。 ただ惜しいのは最後。 最後・・・あれって所謂「夢オチ」みたいなもんでは?? 読みが甘いだけかもしれませんが。 大山鳴動して鼠一匹ということわざが思い浮かんで、 ちょっと興ざめしてしまいました。散々振り回しといて・・・みたいな。 自分は、前二作品に対して、 「面白いけど、こんな人間はフィクションの中だけだよなぁ」 という大人ならではのどこか冷めた感情を抱いてしまい、 完全に浸かることができなかったのですが、 『エンド・ゲーム』は中盤までかなりグイグイ引き寄せられていたので 最後だけ、ちょっと残念です。 | ||||
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全体的に黒いイメージの作品です。 蒲公英草子のような静かな暖かさはありませんが、これはこれで面白かったです。 人間の「負の部分」が嫌いじゃない人は楽しめると思います。 | ||||
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連作「光の帝国」は常に光があった。どんなに辛い描写があってもだ…。つまりはダークな部分が弱かったと思う。 常野一族の中にもダークな一面があっても良いと思います。何故、評価が低いかというとみんな「光の帝国」を意識しているからでしょうか? 「光の帝国」に登場した春田一家ような常野一族がいる一方で逆に役割を次第になくし、淘汰されていった一族の人々がいるのではないでしょうか? | ||||
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この作品には行間が無い、だからあっという間に読める。場景の描写がほとんどなく、人物に至っては「やりての部長」「生き馬の目を抜くような業界の企業の研究員」「美しい女性」「黒曜石のような目」などと設定がそのまま書かれているだけで、まるで中学生がノートに書いた小説のよう。或いはドット絵を華麗な3DCGでリメイクしたゲームが、想像の余地を失った分色あせて矮小に感じられるのにも似ているかもしれない。かつて「」を読んで私は、舞台になったであろう土地を巡ってみたいと妄想した。「」を読んでは、昔の少年SFのような内容でも、緻密な構成と力ある文章によっては擦れた大人でも恥ずかしくなく読めるものになるのだと瞠目した。あの輝かしい恩田陸氏はどこへ行ったのか? | ||||
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光の帝国での拝島親子の物語のつづき。 光の帝国は全編通して好きなお話だったけれど、 その中でもこの拝島親子の話は特に続きが気になっていた。 前の話と同様、全編を通して異色かつダークな感じ。 「裏返す」だの「洗濯する」だの 具体的に何がどうなるのかわからない言葉がいっぱい出てきて、 でも、その言葉について読み手が想像して話を読むわけだから、 より一層不気味な感じがするところは以前と同様。面白い。 ストーリーとしても母の失踪からはじまり、 誰が敵か味方かわからない、息つく暇もない展開で、 ぐいぐい読ませられる。ページを繰る手が止まらない。 が、惜しむらくはその最後。 「えええええ、そんな終わりでいいのっ」と なんだか納得できない種明かしというかなんといか・・・。 ばーーーっと読ませられるので、 理解が追いつかないぶん腑に落ちなかったのかもしれないけれど・・・ もう少しじっくり読めばわかるのかもしれないけれど・・・ いまいちおなかにすとんと落ちてこない最後で消化不良な感じだった。 もうちょっと最後がよければなあ!というのが率直な感想。残念。 | ||||
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この作品を読んで一番最初に思った事は、「これは読者が望んでいた『オセロゲーム』の続きではないんじゃないか?」という事です。 作品としては決して悪くないと思う。だけど、なぜか違和感を感じてしまう。 「光の帝国」という作品に対して、思い入れが強すぎたせいかもしれません。 特にラストを読んで、すごく突き放されたような、悲しい気持になってしまった。 | ||||
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