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(短編集)
家日和
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家日和の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 121~138 7/7ページ
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最初のサニーディが一番展開が読めず、面白い。 短編集でいろいろな人物が登場する。 本を読んで、本筋とは関係ないことが、いつまでも印象に残ることがよくある。 今回印象に残ったのは、「グレープフルーツモンスター」の主婦の仕事。 パソコンに住所のデーターを入力する仕事を家でしている。 懸賞に出したはがきを元に、ダイレクトメールのデータを作るのである。 懸賞に年齢・性別を書く欄がある理由が分かった。 ただで貰えるものはやっぱり恐いな。 そして最後の作品、直木賞受賞すると、印税がすごいらしい! | ||||
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「在宅小説」?という意味不明な帯、読み進めるうちに「そっかぁ、家にいる妻や夫をかいてるのね」と納得。ネットオークションにはまる主婦、失業して主夫業にいそしむ夫、内職しながら唯一の社会とのつながりである配達の営業マンとの妄想にふける妻、などなどどこにでもありそうな身近な人たちが見事に笑わせてくれます。 奥田氏の力の抜けた文章も健在で、‘「奥さん、喉渇いちゃった」みのもんたのような口調で言う‘なーんて書いてあると、お茶を啜りつつ「思いっきりテレビ」を見ている私としては、思わず噴出してしまうのです。 最後に収められている「妻と玄米御飯」で奥田氏らしき主人公が登場し、小説を生み出す苦労をさらりと綴っていますが、それすらもなぜか笑えてしまう、「2007年奥田英朗のオンリーワン」のうたい文句には、諸手を挙げて賛成です。 | ||||
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家をテーマにした6編。どの夫婦も、わざとらしいようなラブラブではないし、お互い少し不満もあるけど、でも長年暮らしてきた絆のようなものを持っている。あたりまえの夫婦が、こんな風にユーモア小説になっちゃうなんて、さすが直木賞作家!最後の短編で分身めいたキャラクターが出てきて、それも面白い。私も豚カツは、ヒレよりロースが好きです。 | ||||
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何だか,旨くなってません?愛読者としては嬉しいものです。でも何だかもうひと味足りない。最後に甘いケーキを食べさせられた感じ。もうちょっとほろ苦いあと味にしてくれてもいいような。そうしてくれれば,次の店で,今夜は強いお酒でも飲んでみようか,と思わせてくれるような気分で,本を閉じたあと,実人生へ,テンションをあげて戻っていけるではありませんか | ||||
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奥田英朗、ますますうまくなっていきます。 「家庭」をテーマにした6短編が収められていますが、どの作品も市井の男女の機微にうまく入り込んでおり、心理のひだを巧みにとらえています。 それでいて決して暗くならず、明るい、どこか突き抜けたユーモアがこの作品集の身上でしょう。「サニーデイ」のインターネット・オークションにはまる主婦のかわいらしさ、「家においでよ」のロック好きの夫、誰もが、もう1人のあなたでもある。 現代版新作落語にでもなりそうな話ばかりです。お勧めしますよ。 | ||||
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オークション大好き人間としては一つ目の「サニーデイ」が気になり、 この本を手に取りました。 ”そうそう!””あるある!”と一人うなずきながら楽しく読みました。 二つ目の「ここが青山」はちょっと軽いかなというか、 ダンナさんが仕事を辞めて急に”主夫”になって、 あんなに簡単に家事をこなすものでしょうか。 主婦業をなめてもらっては困ります(笑) 「家においでよ」は、女のわたしでもわくわくするお話でした。 こだわりの部屋がだんだんでき上がっていく様子は、 ホントにうまくできていました。 とにかくどの話も柑橘系のさわやかな感じで、 初夏に読みたい本です。 | ||||
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42歳山本紀子は子どもの成長とともに家族の団らんが少なくなり,不要になったキャンプ用品をネットオークションにかけることになる。この対し意外な落札価格と相手の評価を受けたことにより,ネットオークションにはまり,少しずつ生活が変化し始める・・・『サニーデイ』 家をテーマにした6編からなる短編集。『マドンナ』『ガール』とテーマは異なっているものの,日常のふとした怒り,悲しみ,欲望・・・などの感情を巧妙にとらえた作品集である。大変な共感を呼ぶわけではないが,お!それ何となく分かる!みたいな感じの微妙な感情のゆれが読んでいてとても心地よい。内容的にはいいのであるが,もっと読みたい!まだ読みたい・・・物足りないのである。 | ||||
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ずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。ビター&スウィートな(在宅)小説。家庭発信、短編6つのドラマ。 (サニーデイ)ずっと家族からしあわせをもらっていた。 (ここが青山)おれって家に居る方が向いているかも。 (家においでよ)理想の部屋が、今日出来上がるのだ。 (グレープフルーツ.モンスター)別の人生もあったかな。 (夫とカーテン)地味でも安定した日常を望んでいる。 (妻と玄米御飯)絶対にこの輪に入っていけない。 6つの短編小説ですが、どれも、これも登場人物の気持ちがすごく伝わってきます。そしてどの話しもいつまでも読み続けていたい、自分も関わっていたい感じがします。 それぞれが長編で読んでみたい作品です。2007奥田英朗のオンリーワン作品。 (ここが青山)から その後は掃除と洗濯をした。始めると、意外と手間だった。とくに風呂掃除は肉体労働で、浴槽をスポンジでこすったら腰が痛くなってきた。スプレーして水で流すだけで汚れが落ちるという液体洗剤のCMはうそだと思った。ヌルヌルは残るのだ。 とにかく傑作。読んでそんなし。大いにご賞味アレ!! | ||||
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自分はほぼ専業主婦なので、家にいることが多いのですが、 「働くお母さん」に対して、ちょっと劣等感を感じていました。 でも、くすくす笑いながら読んでいるうちに、 自分のくらしも捨てたもんじゃない、っていうか、 自分で充実していると思えるならいいんだよね、って 思えて来ました。 「ロハス」に関しては、作者の本音が出てるのかな? お話の主人公にシンパシーを感じてしまいました(^_^;) | ||||
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新刊が出ると、迷わず買う数少ない作家の一人です。 特に事件があるわけでもないのに、ぐいぐい読ませてしまう、 その力量に今回、うなりました。 軽い、といえば、軽いんだけど、松尾芭蕉のいう「かろみ」に近い世界なのかも。 短編集なので、いろんな人が出てくるのが面白い。 「何でこんなに人の気持ちがわかるんだろう」と何度もうなりました。 特に、私は「家においでよ」で、奥さんと別居中に どんどん自分好みの部屋を作っていく男の人の話に共感を持ちました。 佳作だと思います。 | ||||
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ありそうでなさそうな、なさそうでありそうな設定。チョッとした毒とユーモア。そしてハッピーエンド。サラッと読めるけどなんとなく心に残る6つの作品が収められた短編集。あえて分類すると、突拍子もない事件が起こるわけでもないが読み終わるといい話だったなぁと感じることのできる「マドンナ」と同じ傾向の作品か。 「マドンナ」を読んだときに初めてそう感じたのだが、本作を読み終わって、奥田英朗は「現代の源氏鶏太(知らない人は無視してください)」なのではという思いが一層強まった。著者の作品としてはアベレージだと思うが安心して読むことができる一冊。 著者には否定されそうだが、奥田英朗は日本を代表する「人情作家(多少苦いが)」なのではなかろうか。 | ||||
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短編のためかあともうちょっと、掘り下げて〜って感じもしたけど、さらさら読めてお手軽な感じ。人にとって家ってなんだろう、とちょっと考えたりして。オークションの話は共感できたなあ。オークヨンで自分のものが売れたときのうれしさったらありません。私はもっぱら買うほうだったので、入札の競り合いに勝って落札できたときの喜びもくせになっちゃうんですよね。うちにもお宝眠ってないかなー | ||||
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奥田英朗さん 久々の新刊。 大変お待ち申し上げていました。 この本の発売日、 ・新聞にデカデカと広告が掲載されていた。 ・電車にまで中刷り広告が掲出されていた。 出版社の力の入れようが解かる。 単行本で、電車の中刷り広告はちょっと異常でないか? さすがは天下の集英社、やることが違う。 さて、中味だが・・・ 非常に厳しい意見で大変申し訳ない・・・・ 「確かに面白い、 但し、“普通”である」 これが素直な感想。 他の著者よりは、 確かに面白い。 但し、“奥田英朗”作品としては「普通」。 飛びぬけて「面白く」はない。 はっきり言って「残念である!」 もっともっと、飛びぬけて面白いのかと期待したのだが・・・。 奥田さん、どうしたんだろう? 初期の作品にあるようなパワーが足りない。 んー、 最後の“落し”が足りないんだよなあー。 ■ サニーデイ: この気持ち、解からなくもない!うなずけます。 ■ ここが青山: これも解かります。私も一時期“主夫”しましたから。 「家事」は、所謂ひとつの”職業”です。 世の奥様方! 旦那に読ませてやれー! しかし、 普通は「青山(あおやま)」と読むはなー、普通は・・・。 ■ 家においでよ: これ、解かる気がする! 所詮男はこんなもの! みんな「ガキ」だ! ■ グレープフルーツ モンスター: これ、笑っちゃうけど、いいところ突いているかも? おー 怖っ! ■ 夫とカーテン: 旦那さん、いいキャラしています。 ■ 妻と玄米ご飯 6作品の中で一番面白い。 でも、最後もっと落してくれるのかと期待したが、予想できる無難なところで終わってしまった。残念。 *厳しい感想ですいません。 でも期待しているからこそ厳しいのです。 あしからず。 ■お薦め度:★★★☆☆ | ||||
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この短編集は、6つの短編で出来上がっています。 それぞれ、いかにも今風で、いかにもありそうな家族風景です。 でありながら、凡百の人々でもないのです。 倒産で失職したからすぐに職を求める訳でもなく。 妻との別居も愉しみに変えてしまう。 平凡そうに見えても、平均とはちょっと違う行き方の方が楽しいよ、って言ってるみたいで面白いのですね。 その面白さに拍車を掛けているのが奥田さんの“今”を手中にしている表現力です。 予想以上に美味しい弁当ができた時、主人公に「うっしっし」と言わせたり、 思い通りのソファを見つけた時に、ひとりで小さくガッツポーズをさせたり、 上手くイラストが描けた時の女性イラストレーターの感嘆詞が「ワオ!」だったり、 いかにも今な感じがあふれてる小説。 奥田さんにしか、書けませんなぁ。買って1時間半で読んじゃいましたよ。 しかも、装丁が洒落てます。実際の風景をあたかもミニチュアのようにとるので木村伊兵衛賞をとった本城直季による新興住宅地の写真を使うなんてセンスいいっす。 | ||||
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家という題材のせいか、いつもの切れ味がない気がする。ただ、家の中にもこうやって色々とトピックはあるものか、と感心した。 各々の家の話が短編で展開されているけれど、あまり深く立ち入っていかないで終わっていくところに妙な安心感を覚える。やっぱり他人の家庭の話は深く立ち入らないほうがいいからかな。 | ||||
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家族(夫婦)の姿を描いた6つの作品からなる短編集です。 色々あるけれど、最後はハッピーエンドで、読んだ後に、ほのぼのとした気分にさせてくれるところが、とても奥田さんらしい。 どの作品も面白かったのですが、中でも「家においでよ」と「ここが青山」に共感! 周りにどう評価されようと、それぞれの幸せのカタチがあるのですよね。 全体的な作風は、「ガール」風味かな? ちょっと、「ララピポ」も入っているけど・・・。 読みやすいので、サクっと読めます。 早くも、次の作品が楽しみ! | ||||
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止まらなくて、ついつい最後まで一日で読んでしまいまし た。本書は、家で起こる”たわいない”出来事を描いた6本 の短編で構成されています。どの家庭も「居心地よさそう」 な感じがいいです。くすくす笑い(”ロハス”を題材にした 「麦と玄米御飯」は特に笑えました)ながら、のんびりとし た気分で物語に浸れました。 一番面白かったのは「ここが青山」。失業した夫と、復職し た妻の話なのですが、醒めた視点から見た描写が楽しく、ま た、二人とも肩に力が入ってない感じが素敵です。失業して もこれだけ客観化できる夫婦であれば無敵でしょう。「人間 いたるところに青山あり」は恥かしながら初めて聞きました が・・・(読み方と意味は、本書参照ください)。 物語のボリュームがもうちょっとあって欲しいという意味で 星一つマイナスしてしまいましたが、とにかく楽しめる本です。 | ||||
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ネットオークションにはまる専業主婦。 会社が倒産し、主夫となる営業マン。 妻が家を出て自分の趣味をいかした部屋つくりをする夫。 在宅でDMの宛名打ちの内職をし、家にやってきた若い営業マンとの 淫らな夢におぼれる主婦。 仕事を変わってばかりの夫を持つイラストレーターの妻。 「ロハス」に凝り始めた妻を持つ小説家の夫。 ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。 家とはずっと外にいた夫の王国か。ずっと家にいた妻の城か。 インターネットにはまる主婦を描いた「サニー・デイ」には 共感しまくり。 ネットオークションに出品し、落札され、良い評価をもらえると マジで嬉しいし、 評価付かなかったりするとマジでへこむ。 まぁ、この主婦のように綺麗にはならないけどさ。 はまってしまう恐ろしさはあるけれど、その魔力はすごいのである(笑) 男の側からすると 「家においでよ」の自分の趣味を追及しようとする男の気持ちも良く分かるし、 「ここが青山」の主夫業に目覚めてしまった男の気持ちも良く分かるんだな。 自分は一人暮らしなので、この二人の たとえば、インテリアに凝ったり、自分の趣味のものを気兼ねなく 集めたり配置したり、 料理に目覚めてしまったり、選択掃除が楽しくなったり、 そんな毎日に共感を覚えるんだけど、 もし結婚したりすると やはり家は主婦のものになってしまうんだろうか? 奥田さんの新作だけど、 本当にこちらの微妙な心理をうまく突いた面白い小気味のいい小説だった。 | ||||
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