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(短編集)
家日和
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家日和の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全138件 61~80 4/7ページ
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家で起こる出来事をほっこり書いた短編小説で面白かったです。 奥田英朗さんの小説は暖かくてユーモアがあって読むとほっこりしますね^^ 悲しい結末とかないと思うと安心して読めます、ストーリーが重い小説は悲しいし読んでて疲れます。 日常で起こる出来事を面白く、家という毎日衣食住をする所をここまで面白く書けるのは…さすが直木賞作家です。 気軽に読めてお勧めな一冊です。 | ||||
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さらっと読めて、くすくすっと笑える本です。 現代の家族をテーマにした6つの短編が入っていますが、ありがちな登場人物と、ありがちな設定が、少しずつ、話が進むにつれて、ずれていく、というものです。 そのずれが、読者の想定の範囲から、ほんの少し離れるくらいなので、読んでいるとちょっとドキドキして、最後にほんわかした気分になれます。 個人的に一番気に入ったのは、「家においでよ」です。突然妻に離婚され、そこから三十八才バツイチ男の一人暮らしが、始まるのですが・・・。 軽いのりで本が読みたい人にお勧めです。 | ||||
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「夫婦」や「家族」をテーマにした、いかにも奥田英朗らしいユーモア短編小説です。 登場するのは、ネットオークションにはまる主婦や、会社をリストラされ専業主夫になる夫、LOHASにはまった妻に困惑する夫など。 そんな、ある意味「俗な」題材を扱ってはいますが、ユーモアや風刺を利かせた味付けはさすが奥田英朗といった感じ。しかもただ面白いだけの話じゃなくて、必ずどこかで鋭く真理をついているんですよね。だから読んでいて、「何となくこの旦那の気持ち、わかるなー」などと、ストンと腑に落ちる感じがします。結果的には、その家が抱える問題に大きな変化はないのですが、ちょっとだけ快方に向かうエンディングも清々しくてよいです。 個人的に一番面白かったのは、「家においでよ」という“夫婦の別居”を扱った作品。最後の妻の反応が、ズキンと響きましたね。夫婦間の価値観の違いを、インテリアというわかりやすい題材で表現した、なかなかの傑作だと思いました。 | ||||
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こんなに生活感が豊かに描かれて、日常の些細な出来事が、全て自分のことのように共感できるなんて。 決してここに描かれる主人公たちとシンクロする人ってそうそういないと思うんだけど、なぜか作り話には思えないリアリティがしっかりとある。 個人的にもっとも好きなのが、インターネットオークションにはまる主婦を描く「サニーディ」。 ラストの「妻と玄米御飯」は、作者の生活をのぞきみているかのような(←すっかり策にはまっていますが)ドキドキ感を織り交ぜながら、ロハスに対するシビアな目線が鋭く、らしさを感じました。 | ||||
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『我が家の問題』を読んでからこちらを読みましたが、こちらも秀作ですね。 独り者としては「サニーデイ」の夫婦にあこがれますし、「夫とカーテン」のような冒険もしてみたい。 あったかい家族のお話が多くて、読み終わって気持ちよくなります。 短編じゃなくて続きはどうなるの?と思わせる終わり方もまた良い。 ただ、グレープフルーツモンスターはちょっと違うかなーと思ったので★4つ。 | ||||
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私自身結婚はしてませんが、奥田英朗の作品は好きなので、物は試しと拝見しました。 家族いないしなー(親とかは置いといて)。感情移入できるかなーなんて思ってましたが… 杞憂でしたね。 こんな事が日常なのかは分かりかねますが、それでもニヤッとしてしまう作品ばかりです。 爆笑じゃないけど(小説じゃあんまり無いけど)、ニヤリとしてしまうのは相変わらず上手いです。 中でも個人的に好みなのが「家においでよ」です。趣味に奔走する男ってのがなんかドンピシャで、 非常に感情移入しやすかったと言うのもあると思いますが、これはこれでイイなぁなんて。 一度読んだ小説を読み返すというのは基本しませんが、こればっかりは何度か読み返しちゃいました。 短編ですぐ読み終えることが出来るからというのもありますが、それを加味しても好きですねぇ。 別段家族がいる、いないに限らず手にとって欲しい作品ですね。 | ||||
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リストラされたサラリーマン、ネットオークションにはまる専業主婦。夫と妻。ちょっとずれていて、でも愛情がないわけでなく…。ハートウォーミングな短編集。 ユーモア小説と呼ばれるのは著者も望んでいないかもしれないが、その分野の金字塔を打ちたてたと言われるべき作品。どの短編も笑いのクオリティーが高く、感動の方面に逃げていない。素晴らしい漫才を見終わった時の充実感と爽やかさが味わえる。 どの短編も粒ぞろい。老若男女楽しめる笑いの本。 | ||||
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「最悪」「無理」から入ったので、奥田さんは暗くて救いがない話を書く作家さんなのかと思っていました。 けれどこの短編集は、人に対しての目線がとても暖かく読んでいて心が温まる。 家族の中にぜったいあるばかばかしい意見の食い違い。 でも、それがどこにもガス抜きできず少しづつ積み重なっていくと家庭生活を崩し飲み込んでしまう大波になることもある。 この短編の主人公たちは、そんな波をなんとか自分たちなりの方法で乗り越えていこうとします。 その姿がユーモラスでもあり、なんだかんだいっても家族を大切に思っている私たちの心に響くのだと思います。 おすすめです! | ||||
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まず奥田さんの洞察力に唖然。 そんなこと「あるある〜」というような描写やセリフが本当に沢山! 一話目のオークションの話、サニーデイでは あるあるが多くて大爆笑してしまいます。 三話目の家においでよも微笑ましかった。 四話目グレープフルーツモンスターはちょっぴり切なかった。 全話最高に面白かったです! 日常的なことで こんなに面白く書けるなんて凄過ぎます! 何度見ても面白いでの、 読んで、暫く経ったらまた読んで、 の繰り返しです! | ||||
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・インザプール、空中ブランコ、真夜中のマーチと同じくらい読みやすく 同じくらい楽しめる作品でした。 ・6つの短編を集めた作品ですが、どれもタイトルの「家日和」という テーマがきちんと共通していて、一体感のある一冊に仕上がっています。 ・世の中いろいろとたいへんなこともあるけれど、小さな身の回りの幸せ 家や家族の幸せを優しい目で見つめていけば、楽しく暮らしていける そういう前向きな明るさに溢れた、あたたかい作品でした。 ・その基本にあるのは、小さなことで悩みすぎない、開き直りと、優しさ そういう点は根底で、伊良部シリーズに通じるものがあると感じました。 | ||||
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とにかく面白いです。 読んでる最中何度も「クスクス」「プププ」と笑うことになり、 公共の場ではへらへら笑う自分がちょっと恥ずかしくなります! 人のすることを見て「何だそんなこと」と卑下する人が出てきますが、 その人は後で必ず自己嫌悪に陥るという、 誰のことも非難しないところが読んでて小気味いいところなのかなと思います。 | ||||
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あまり読んだことのない奥田英朗なんだけど、友人に勧められて『ガール』に続いて、読んでみた。 家族のあり方を暖かく、ユーモアたっぷりに描いた短篇集だった。 『ガール』では、働く女性たちの心情を見事に描いていたんだけど、今回は家族。女性の視点の作品もあったけれど、男性の立場から描いた作品も多く、とても共感できた。 収録作品は、次のとおり。 ・サニーデイ ・ここが青山 ・家においでよ ・グレープフルーツ・モンスター ・夫とカーテン ・妻と玄米御飯 どれも、傑作だとは思うが、特に良かったのは、妻に理由も告げずに家を出ていかれた夫の日常を描いた「家においでよ」。 夫は、妻に出て行かれても、途方にくれるわけでもなく、むしろ、束縛から解放され、部屋の模様替えや昔からやりたかったことを満喫するようになる。そんな彼の周りの男性も彼の部屋に集まり、独身時代に戻ったかのような自由な時間を過ごすという設定で、結婚した男性なら誰しもが感じる(少なくとも自分は感じた)、結婚の不自由さを上手く描いている。 その他ではやはり、妻との関係を描いた「妻と玄米御飯」もいい。こちらは、今流行りの「ロハス」への皮肉も込められていrて、とっても共感した。 いい短編集でした。 | ||||
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いくつかの家庭の夫婦の何気ない日常をリアルかつユーモアに描いている短編集です。 ここのところミステリーやホラーものばかり読んでいたせいか、 心が妙にささくれ立っていたのですが、この本のおかげで温かい気持ちになれました。 全編を通して著者の人間に対する優しい眼差しが感じられます。 人はささやかな幸せを求めて、自身を戒めながらも許容して、日々を紡いでいることを実感します。 読後には、ちょっと家族っていいな〜と思える明るい余韻が待っています。 | ||||
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どろどろするのか?というところで一転 ほっとするような本。 奥田英朗さんの本らしく、読みやすくて後味も良い。 | ||||
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すらすら読めました。奥田先生の小説が大好きでいろいろ読んでますが、やはり読後感が爽やかでほっこりした気分になれました。どうしてこんなにも色々な立場の人達をリアルに描写できるのか。女性の心理とか本当にリアルで不思議なくらいです。 | ||||
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短編小説が集まった本ですが、どれを読んでも読んだ後に心が温かくなる。日常にあるストリーが綴られていてイメージしやすく、読みやすい。あっという間に読み終わった。 | ||||
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直前に読んだ角田光代のあまりのサゲぶりにお口直しに読みました、そうして大ヒット!ま、そうよね、だってタイトルがタイトルだもん。自分のウチ大好きで、習い事で週末に出かけなかったらきっと、ずーっと家にいるに違いないあたしは、うっかりしたらちょっとした引きこもりだ。特に絶叫したいほど共感したのは「家においでよ」。自分だけしかいないのにどうして自分が好きじゃないものと一緒の空間にいる必要がある?と、疑問を持ちながらもいろんな事情でそうできないもんだよね?ねね?(誰に問う)その意味この主人公には大共感!うーん、あたしもじっくりと自分の家を見て、考えて、お城作りしっかりとしよう。有給をとって、部屋を片付けようかな。だからって、復活できる元・奥様がいないのは寂しいが(笑) | ||||
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奥田英郎さんの短編小説は、本当に面白いですね。空中ブランコで知った奥田英郎さんの本も9冊目です。『町長選挙』や『真夜中のマーチ』、『ララピポ』では面白かったものの多少の無理を感じる所もあったり、何気ない日常→ひょんな事からてんやわんや→大団円みたいなパターンに逆に嵌ってしまってるような感覚を受けたのですが(真夜中のマーチは長編ですし、町長選挙やららぴぽは、短編とはいえ1冊でひとつの作品という点で、比較できないかもしれないですが)この家日和では本当にいい意味で奥田節が満喫できます。無理がない。特に好きなのは、「ここが青山」、「うちにおいでよ」。日本一、普通の人の気持ちがわかるという触れ込みは伊達でないですね。失業して、働きに出た妻の代わりに主夫をやる主人公が、洗濯物やアイロンに奮闘する姿や、出前を取ったのに、お茶を入れてる間に夫が食べ終わって、すごいムカついたという妻とか、本当に想像にたやすくって、まるで自分が思っていることのように、共感できます。本当に誰にでもある、日常の一こま。「妻と玄米御飯」は「これって奥田さんちのこと?笑」と読ませようとしてるのがわかっていながらも、楽しくハメてもらいました。私も、ロハス・・・というより、オーガニックとかが好きなんですが、「そーなんです、こういうのが嫌で、妄信しないように気をつけてるんです!」という見本を見せてくれました。笑そして、全て最後には、中盤の葛藤や焦りや憤りを消化(昇華)し、主人公が自分の心を捕らえる形での大団円が待っています。この読後感のために、奥田作品を読むといっても過言ではないですね。 | ||||
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今年5月に文庫化。本書にはすでに60本を越えるレビューがあって驚きました。「読まれているんだな」と呟く一方、奥田氏の短編集をすでに何冊も読んでいる自分としては読むことが楽しみでした。一気に読み終えました。何ともいえない面白さ。さすがは奥田さん。「大笑い」でなく「くすっ」と笑ってしまうのが本書の特徴。しかも変な爽快感があります。「いるいる!」とか「あるある!」とか、われわれのごく身近にいる(ある)「ヒト」(「コト」)を実にユーモラスなタッチで描き切っています。紛れもなく傑作短編集です。 全部で6篇の短編を収録。とくに秀逸だと感じたのは「ここが青山」と「夫とカーテン」。前者は会社が倒産した夫が主夫となり、食事、洗濯、掃除に息子の送り迎えなど家事労働を担当することになるのですが、その進歩にあわせて自分の「青山(せいざん)」が家庭でもいいと思うようになるというお話。妻が研究所に復帰して経済的問題は解消しますが、立場が逆転して、妻の家事労働の大変さや面白さに覚醒していく人間心理の変遷は感慨深いです。何事もやってみないとわからないというお手本のようなお話。夫婦の関係が更に良好となり、仲睦ましい二人のあり方も読者に安心感を与えます。後者は夫の破天荒な行動力のなかで夫の知られざる姿、妻としての意味を悟ってゆくというお話。こんな夫に付き合う妻は大変でしょうが、持ち前のポジティブ思考と営業力を武器に果敢に進んでいく夫に勇気づけられる読者もいるでしょう。 何気ないテーマから夫婦・家族のあり方を問う、大袈裟なことではないのかもしれませんが、心に残る作品ばかりです。極め細やかで入念なプロットも効いています。サザエさんの視聴率が常に上位にランキングするのも、やはりほのぼのとした家庭の大切さを誰もが実感するからでしょう。本書を読み終えて、今少しだけ余韻に浸りたい心境です。「家日和」、いいタイトルですね。 | ||||
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短編集。 ちょっとドキドキするけど、基本はハッピーエンド。 明るい未来が開けていきそうな余韻を残しつつ、お話が終わります。 なので、風刺が効いていたりもしますが、安心して読めます。 どことなく、ほっとします。 もっと、こういう感じの話を 沢山聞かせて欲しいな、と思います。 | ||||
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