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(短編集)

家日和



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【この小説が収録されている参考書籍】
家日和

家日和の評価: 4.31/5点 レビュー 138件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.31pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全138件 101~120 6/7ページ
No.38:
(4pt)

夫婦のちょっとした幸せや楽しみ

結婚した家族、具体的には夫婦を対象にした物語。どの話も日常のちょっとした幸せや楽しみを中心に描かれていて、リアリティがあってとても読みやすかった。個人的には「ここが青山」が好きだった。夫の勤めていた会社が突然倒産という事態になっても何事もなかったように妻が働きに出て主夫となる夫。主夫の生活は意外と楽しくて快適なのだが、会社の元同僚は慌てて次の職場を探している。そんな温度差の違いがおもしろかった。こんな風にのんびりと楽観的に暮らしていけたらいいと思った。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.37:
(5pt)

笑いある日常

家日和という地味なタイトルからあまり期待して読まなかったのですが、
違った意味で期待を裏切られました。
伊良部シリーズも面白いですがやり過ぎ感もあるので、
こちらは上質のユーモア小説でしょう。
痛快を期待していると物足りなく感じるかもしれません。
「グレープフルーツモンスター」は奥田氏の妄想だとしても
「サニーデイ」や「家においでよ」はあり得る話で夢中で読みました。
特に「妻と玄米ご飯」は奥田作品の真骨頂。
腹から笑いがこみ上げてきたのは久々です。
既婚者のほうがより楽しめるかもしれません。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.36:
(4pt)

ほっとした気持ちになります。

「家」をテーマにした短編集です。奥田英朗のこの手の
短編を読むと、会社が倒産して専業主夫になっても、暇を
持て余してネットオークションにハマっても、全部いいじゃ
ないか、という作者の優しいメッセージが聞こえるようで
ほっとした気持ちになります。そういう意味では、「妻と
玄米御飯」だけがロハスな人々を痛烈に皮肉っており異質な
印象を受けました。
「先進国のエコロジーは、衣食足りた人々の免罪符である。」
なるほど、そうかも。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.35:
(5pt)

定価で買ってもおしくない本

ガールを読んだときもそう思ったのですが、
奥田さんって、女性を見る目が優しいです。
女の底意地の悪さや、どうしようもない情けなさや、
そういうのが、全然感じられません。
女だけでなく、人間全部に優しいのかもしれないなぁと思います。
短編集なのですが、どのお話も、それなりに大変なのに、なぜかほのぼのとして。
くすっと笑えるし。
ほんとうに安心して読める1冊と思います。
定価で買ってもおしくない本と思います。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.34:
(4pt)

おうちに帰ろう

お出かけするのもよいけれど、我が家の魅力を再確認してみよう。
家という建物のなかで、家族が集まり、家庭が営まれる。
時には家の中での生活に飽きたり、疲れたり、倦んでしまうこともあるだろう。
奥田の描く主人公と家族たちは、一旦は家を離れかけても、また家に戻ってくる。
その点、多くが良識的で行儀がよい。劇的ではないかもしれないけれど、読んでてほっこりするような温かみがある。
家というのは、そういうもののほうが嬉しい気がする。自分の作る家庭も、いつも帰りたくなるようなものでありたい。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.33:
(3pt)

家や家族のよさを実感させてくれる♪

どの話も個性的で味わいがある。中でも、ネットオークションにはまっていく
主婦紀子を描いた「サニーデイズ」は、一番好きな話だった。最初は不用品を
売る目的で始めたネットオークションだったが、その目的が思わぬ方向にそれて行く。
その様はとても面白かった。何でも売ってしまおうとした紀子。だが、決して売れない
もの、売ってはいけないものがあることに気づく。家族の良さをしみじみと感じさせて
くれるラストもよかった。会社が倒産したことにより主夫に目覚めていく男の話「ここが
青山」、男の居場所を作り上げる話「家においでよ」も興味深かった。「家っていいな♪
家族っていいな♪」そんなほのぼのとした気持ちにさせてくれる作品だった。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.32:
(5pt)

日常をテーマとした秀作。おもしろい。

 様々な立場の人の日常が、軽いタッチで描かれている短編集。
 その中で秀逸だったのは、インターネットオークションをテーマとした「サニーディ」。オークションにのめりこんでいく主婦の心情が手に取るようにわかった。自分もオークションを活用するが、似たような気持ちになる。
 ごくありふれた人物の、別に何ということもない日常を題材として書かれているだけに、登場人物に共感する読者も多いのではないだろうか。いつもながら、奥田氏の手法はすばらしい。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.31:
(5pt)

懐かしく、うらやましくて胸がぽかぽか

家族をテーマにした短編集です。
すぐ隣に住んでいそうな人たち、自分も似たような経験があったかなと思うような
お話し。
ユーモアあふれるストーリーに仕上がっていますが、なぜか懐かしいような、
うらやましいような余韻が残りました。
そして胸がぽかぽかする読後感。
家族がいる方にはもちろん、これから家族を持ちたいと思っている方にも
おすすめしたい作品です。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.30:
(4pt)

読みやすいです!

どんどん読み進めたくなる本です。
「家」にまつわる家族(というかほとんど夫婦かな)のお話です。
私は短編があまり好きではなく、ついつい長編を買ってしまいます。
長く読んで堪能したいので・・
この本も短編とは知らずに読みました。
しかし!短い中でも、お話がまとまっていてとても面白かったです。
私が一番気に入ったのは「サニーデイ」です。
このお話がトップにあったから、惹きこまれていったのかもしれません。
ネットオークションにはまる専業主婦のお話なんですが、
一番感情が動きました。
彼女と一緒に喜んだり、あせってみたりしていました。
2番目は「家においでよ」です。
簡単にいうと、男の人とインテリアのお話なんですが、
女性の私でもなんだかうきうきしてました。
私もお金がたくさんあれば、是非彼のようにインテリアに懲りたい!笑
奥田さんの本は初めてだと思っていたら、
「サウスバウンド」も読んでいました。
2つとも当たりだったので、
次は空中ブランコとかを読んでみようと思います。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.29:
(4pt)

大体いつもそこにあるもの。

共感までいかなくても
登場人物たちと似たような感じ方をすることってあると思います。
当たり前の日々に
ちょっと切れ込みを入れたような短編集です。
タイトルどおり家が軸になっているけど
縛られすぎず読みやすいです。
家にいる側も家に帰る側の視点も大変よく描かれています。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.28:
(2pt)

第一話で挫折・・・・

第一話を読んだだけで挫折。イン・ザ・プールが面白かったので期待したが、あまりに小市民的な
小さく纏まった話で自分には受けつけなかった。現代社会の家族の表層を切り取り救い上げて
はいますがただそれだけ。もっと、毒味をもった話にして欲しかった。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.27:
(3pt)

肩のこらない作品群

 ユーモア小説なんでしょうかね。最初は「一人称」の語りと「三人称」の語りの混合に惑わされましたが、きっと新しい手法なのでしょう、赤川次郎氏の作品を思い出してしまいました。そういうわけですから、作品群の内容は肩のこらないものばかりで、楽しく読むことが出来ました。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.26:
(5pt)

失いかけて気づく「家族」のありがたさ

長く一緒に生活していると、
何かをしてもらうのも当たり前になったり、言葉も足りなくなってくる。
本来、家はもっともくつろげる自分の王国であるはずなのに、
どうしてこんなに居心地が悪いのか。
自分の持っていないものは眩しくみえるものです。
家にいる主婦は家事をすることが当たり前になり、
誰からも感謝も評価もしてもらえない。
家のことをすべて妻に任せっきりだった夫は
家の中でも安らげる「自分だけの場所」が欲しい。
長い間、失っていたものを得た彼らはイキイキと輝きだす。
でも、本当に自分にとって必要なのは・・・。
はずれのない粒ぞろいの短編集です。
どの主人公の心情も理解しやすく、身近に感じられます。
「ああ、わかるわかる!」的なエピソードがてんこ盛り!
特にロハスにハマった妻と困惑する家族を描く「妻と玄米御飯」の辛さといったら!
我が家に「ただいまー」と帰った時に、
窓からこぼれるぬくもりのある明かりと迎えてくれる家族。
幸せの価値は、
失いかけた時にはじめて気づくものなのかもしれません。
自分が持っていない物を数えるよりも、
持っている物を見つめなおすことが幸せの近道なのかも(^_^)
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.25:
(5pt)

さすが奥田英朗さん、洞察力が違います!!

家族にはそれぞれの形がある。
この本は、そんな家族のそれぞれの形を奥田英朗の鋭い洞察力をもってして描いた作品です。
ネットオークションの魅力にとりつかれた主婦、職を失い専業主夫になった男の話などなど
今回も前作同様、盛り沢山のテーマでひとつひとつ丁寧に描かれています。
今回は家族がテーマということもあり、まるで家族ドラマを見ているようなそんな錯覚にとらわれます。
どの主人公もイキイキと描写されており、読んでいてとっても気持ちが良いです。
ぜひ、読んでみてください。一読の価値は十分あります。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.24:
(4pt)

今回も面白かった〜

今回の奥田さんの本は「家族日和」というだけに、家庭が舞台の短編集。
ページをめくり始めたら止まらなかった。
自分の家にもありそうな、隣の家をちょっと覗いてしまったような感じでした。
重いテーマの本に疲れた時なので、すぅ〜っと入ってきた。
そして、ハラハラするよりなごんでしまった。
奥田さんはミステリーも面白いけど、ユーモアのセンスも最高です!!
『マドンナ』、『ガール』や伊良部先生シリーズなどお好きな方は是非どうぞ。
できれば後2編位は読みたかったので−★1個。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.23:
(4pt)

6編中4編は中学生からでも読めそう

奥田英朗さんの著書を初めて読みましたが、かなり面白かったです。他の作品も読んでみたいと思わせるできばえでした。
さて、内容について。
「サニーデイ」
 インターネットオークションにはまった主婦の、行動や思考が愉快。あまりに順調に物が売れるので、暗い落とし穴がありそう・・・。ハラハラします。
「ここが青山」
 会社が倒産し、主夫となった主人公に対する反応が、家人と他人では全く異なっており、その温度差がユーモラス。
「家(うち)においでよ」
 妻と別居することになった主人公が、部屋の大改造を行う様子が描かれる前半と、「男の隠れ家」の様相を呈してきた部屋に同僚が入り浸るようになる後半、トラブルもないのにぐいぐいと読み進められる。こんなにも順調で、幸せそうでいいのか?別居してるのに・・・という疑問は最後に解消します。
「グレープフルーツ・モンスター」
 主婦の妄想というか、淫夢に終始している印象を受けてしまうアダルティな話。理想の夢を見るために努力する主人公の姿がコミカル。
「夫とカーテン」
 突然カーテン屋を起業することにした夫と、イラストレーターの妻。夫のやることに不安を覚えると、自分の描く絵の出来栄えがよくなることに気づいてから、彼女がどのような行動をとるか目が離せません。自分の絵のために夫をあおって危ない橋を渡らせるのか、それとも?
「妻と玄米御飯」
 ユーモア小説の作家である主人公の妻は、まるで宗教を信仰しているかのように”ロハス”にはまっている。それをネタに一本話を書きたいと思うようになるまでの描写が細かいので、主人公の心情に共感できます。
笑いながら読め、読後もさわやかなので、一部を除き、中学生くらいから読んでも楽しいと思います。ただ、活字は小さく、ふりがながないので本を読みなれている子向け。高校生なら問題ないかな?
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.22:
(4pt)

6種類の家庭を味わうことができる。

この小説は6編の短編で構成されている。
1.サニーディ
ネットオークションにはまる専業主婦の話。
2.ここが青山
会社が倒産し、主夫となる営業マン。
3.家においでよ
妻と別居中の夫が、自宅を自分の好みにアレンジする話。
4.グレープフルーツ・モンスター
内職の主婦と斡旋会社の営業マンとの少しエッチな妄想の話。
5.夫とカーテン
会社を退職してカーテン屋をはじめる夫と内職でイラストを描いている妻の話。
6.妻と玄米御飯
夫が直木賞作家になってからは、妻は健康食品にはまりだした話。
どの短編も個性のある家庭を描いていて面白い。
私は、「サニーディ」のネットオークションにはまる専業主婦の話と
「妻と玄米御飯」の直木賞作家と専業主婦の話が面白かった。
著者の奥田英朗は直木賞作家であるので、自分のことも少し書いて
いるのではないかと思った。
直木賞作家の大塚康夫は、作家になった理由を会社勤めが神経症に
なるほど辛く、一人でやれる仕事はないものかと考えた末にたどり
着いたのが作家である。
そして家族と家のローンを抱えていながら、どうしても会社を辞め
たいとなれば、死に物狂いで頑張るものであると話す。
大塚康夫は、作家としての才能があったから成功したのだと思う。
ほとんどの人は、作家になることはできる。
しかし、その収入で生活することは、ほとんどできないと考えて
いた方がいいと思う。
それほど世の中は甘くないのである。
この小説は、読み出すとついつい面白くてはまってしまう小説である。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.21:
(5pt)

奥田英朗、身を削る。

あんまり知られていませんが、
著者は昔、某雑誌にコラムみたいなものを連載していて、
人物や物事を語るということは、お手の物だったような記憶があります。
今作も、著者の近辺の人物をデフォルメしたような話が多く、
身を削って仕事をしているなー感が漂っています。
だからリアリティがとても出ていて、共感出来る話も多く、
のめりこみやすいのかもしれません。
個人的にはロハスが好きで、自分もこの偽善者とよく思っています。
多分、彼らは欽ちゃんが走っているのも、
”オシャレじゃないわよね”とか言っている気がします(偏見ですが)
個人的には、「最悪」のようなクライム物を早く書いて欲しいのですが、
この路線が売れる限り、続けるのでしょうかね?
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.20:
(5pt)

家の中が面白い

「サニーデイ」専業主婦が、駄目元で始めたネットオークション。最初は、家の中の不要物を 処分できるという軽い気持ちだったのに・・・。
「ここが青山」十四年勤めた会社が倒産し、主夫になることを選んだ営業マン。
「家においでよ」別居生活を始めた男が、何もなくなった家の中を自分の趣味でコーディネイ トとしていき、やがて同僚達が集まるようになって・・・。
「グレープフルーツ・モンスター」内職をしている主婦が、抱く妄想」とは・・・。
「夫とカーテン」転職を繰り返す夫が次に選んだ職業はカーテン屋だった。
「麦と玄米御飯」夫が文学賞を受賞し人気作家になって、お金の心配がなくなった途端、妻が ロハスにハマってしまい…。
個人的には「家においでよ」かな、肩身の狭い夫としては。
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529
No.19:
(5pt)

幸福は家の中に

全六篇とも、甲乙付け難い、唸らされる作品ばかりだ。
この中で、私は「家においでよ」に強く共感した。
「家においでよ」では、些細な事から夫婦は別居。
妻の居なくなった部屋に、男はオーディオとホームシアターを揃え、
会社が終わると、好きな音楽とDVDに耽り、会社の同僚のたまり場にもなった。
サラリーマンにとって、何と羨ましい部屋だろう!
この作品の舞台はマンションであるが、たとえ一戸建てであっても、男には居場所は無い。
働いて、家を買う金を捻出したのは、男の方であっても、ちょっとした趣味をする場所すら無い。
男は、職場ではストレスにもまれ、家庭では、何故こんなに冷遇されなければならないのか?
その答えが、本書を読んで、ようやく見つかった。
家というものは、妻の色に染まるものなのだ。
極論すると、家は妻や子のためにあるのだ。
本書全体から、幸福は家の中にある、と読み取れる。
サラリーマンである男が、幸福を掴むためには、
妻の色に染まった家に、自らも染まらざるを得ないのかも知れない。
少々弱腰過ぎるだろうか?
家日和Amazon書評・レビュー:家日和より
4087748529

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