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真夜中のマーチ
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真夜中のマーチの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.80pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全66件 21~40 2/4ページ
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犯罪の場面なのに、文章が爽やかで、読んでいて嫌な感じがしません。 人物像が最後の方で、良い人に変わってしまうのは無理がありますが、人は色んな面を持っているというのが実際なので、全体に楽しめました。 | ||||
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著者の作品は『インザプール』から入りました。それ以降著者の作品を読み耽っています。 本作品はお気楽なクライムジャンル。 この軽い空気感は喩えるなら伊坂幸太郎氏の 『陽気なギャングが…』を思わせる。 『邪魔』や『最悪』と云った暗黒面著書とは対照的な構成です。 文章は分かりやすい文章で記述されており、とても明快で読みやすい。 久し振りに読破出来た書物でした。 幕引きも悪くはありません。 著者が上梓した他の著作と比較すると平凡な出来ですが、他の著者には軽々しく越えられません。 著書の作品を粗方読み尽くしたのなら、手に取っても良いでしょう。 | ||||
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いやー、楽しませていただきました。 奥田英朗さんらしく、ユーモアに富んだ楽しい小説です。 非常に文体がシンプルで読みやすく、状況説明もわかりやすい。 何より、展開がスピーディーで型破り。 特に、後半の展開は、どんでん返しの連続で見どころたくさん。 登場人物は、ちょっと変わった人々ばかり。 だけど、どこか愛嬌があって、読み進めていくと「友だちになってみたい!」と思えてくる。 この3人組での続編をぜひ見てみたいなあ。 かる〜く読める、かる〜く楽しめる快作です。オススメ! | ||||
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直木賞作家、奥田英朗が描くクライム・ノベル。 パーティーの仕切り屋、ヨコケンはひょんなことから知り合った商社のダメ社員ミタゾウとともにヤクザの現金を強奪しようと企む。だが、計画は寸前のところで謎の美女クロチェに邪魔され破綻。もはやこれまでと思ったヨコケンたちだったが、今度はクロチェの計画で別の現金を奪うことになり……。 この人の本を読むのは初めてだったのですが、とても面白かったです。 話の展開が面白い、というのももちろんありますが、それ以上に出てくる人間がいい。それぞれ、ちょっといそうで、ちょっと漫画チックで、ちょっと小説的。 そして、全員が憎めない。 登場人物に対して、ああこいつらと別れたくないなぁと思う本がたまにありますが、これはまさにそういう感じの本でした。 気持ちよく楽しく読めます。 | ||||
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相変わらずの爽快さ 奥田英朗さんは改めてハズレが無いと思った。 クライム版『サウスバウンド』って感じの爽やかな作品。 | ||||
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前半はメチャクチャ面白くて、伊良部シリーズより上だと思いましたが 後半はハチャメチャでしたね。無理もあんな感じだったので、奥田さんの好みなのかな。 僕と邪魔や最悪、空中ブランコ、東京物語など最後まできちんと締まる小説が好きです。 でもララピポ好きな人は会うかもしれませんね。 | ||||
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・伊坂幸太郎さんの「陽気なギャングが地球を回す」に似た印象を持ちました。 スピーディでウキウキして、爽快な後味を与えてくれる作品です。 ・他のレビュアーの方々の記載にある通り、序盤は半信半疑で読み進め、そのうち だんだんと登場人物がみな愛すべき友人のように思えるようになります。 ・スピーディが行き過ぎて、最終のほうは少し雑な展開なような気もしますが たいていのひとは面白いと思える内容だと思います。 ・小さな本の中に、東京の街と人たちが息づいているように感じました。 | ||||
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どたばたクライム・ノベル。 いくつかのグループがそれぞれの思惑を胸に、10億円を狙う。 クライム・ノベルなのだが、シリアスな感じではなく、どこかゆるい。 いかにも奥田英朗らしい雰囲気。 思惑が交錯し、騙し騙され、そして翻弄される。 このドタバタ感がたまらなくいい。 奥田さんは、必至だけどどこかこっけいな人を描くのがうまいですね。 | ||||
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気持ちの良いリズムの作品である。10億円を強奪する話しが出るまでが少し長かったな、と感じます。クロチェが加わった後は気持ちよいリズムで話しが進んで読み応えがあります。クロチェの高飛車な感じが良いですね。 | ||||
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「邪魔」や「最悪」を書いた人とは思えない、もちろん「東京物語」や「ガール」、 あまりに有名になってしまった「空中ブランコ」「インザプール」の流れからはアリアリなんだけどね。 最後の終わらせかたも、カワイイ。 あたしはクロチェみたいなイイオンナにはほど遠いけど、でも、こんな感じで粋がってる強気な彼女が、好きになった。 あと、ミタゾウの、「僕も好きだけどひとりじめできないから、他の誰かのものにもなってほしくない」っていう、 情けないんだけど素直なとこ、共感! あたしは言葉の響きだけで、行ってみたい場所はマチュピチュなんだけど、でも、キリバスに、しようかなこれからは。 誰かと思いっきりばかやって、そんで、イキオイだけで誰かにコイしたくなるような、 そんな、夏にぴったりのお話でした。 | ||||
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エリート商社の駄目駄目サラリーマンミタゾウ、怪しげなイベント会社経営者ヨコケン、ドーベルマンを護衛に連れたセクシーな謎の美女クロチェ。3人の25歳がふとしたことからタッグを組んで、美術詐欺にまつわる大金10億をせしめようとする本作。エンターテイメント作品としては一気に読ませてくれてまあまあ楽しめる。しかし謎の美女なるクロチェの性格が悪い。「同性の友達いないんだ」と彼女が吐露する台詞ももっともだと思ってしまう。だって自己中だもん。よく言えば自分の感情に素直ともいえるのかもしれないけど。なのに弟想いで、勝気で我儘なように見えて結構やさしいところもあるという設定になってるので余計に共感できない。あ、でもラストは好き。クロチェはこうでなくっちゃって終わり方になってます。 | ||||
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当然のことだが、ファンである作家の作品はできるだけ読んでおきたい。しかしすべての作品が納得できるものとは限らない。好きな作家だからこそ遇えて厳しい目線で評価することも大切だ。本書は『マドンナ』のあとに発表された長編小説で、偶然知り合った3人の仲間(最終的にはそう呼んでいいだろう)が10億円強盗を目論む痛快事件簿といった内容である。しかし「事件簿」というわりにはあまりスリル感には満ちていない。毒がなく、気楽にそして一気に読める作品ではある。 北上次郎氏が書いている巻末の「解説」には、ある奥田作品を称して、「どの短編も長編になりうる濃さを持っていて、それを短く切りつめているから、それぞれのドラマがどんどんあふれて読者のなかに入ってくる」という評価が記載されているが、たしかに先日読んだ『マドンナ』などはそういう趣向があった。「締められた作品」とでもいうのであろうか。分量的にも内容的な濃淡さにも絶妙な工夫が施されている。本書は長編であるが、何となく「この種の作品はこれで終了にしてほしい」というやや消極的な印象をもってしまった。もちろん笑えるし面白いし、読みながら早く結末を知りたいと強く思ったことも事実である。しかしピンとこない。たぶんそれは本書で登場する主人公らの性格=キャラクターに好感がもてないからだろう。ミタゾウはまだしも、ヨコケンとクロチェはあまり好きになれないタイプの人間であった。特に前者はそうだ。そうであれば、いくら奥田英朗の作品であるとはいえ、評価は厳しくなる。こういう主人公の人物造形を設定したのは他でもなく著者自身なのだから・・・。 とはいっても奥田氏の作品だ。最後はうまく仕上げている。最後まで読んだ人は、意外と「クロチェファン」になってしまうような気もする。ミタゾウはあの手紙で更に株を上げたのではないか。「真夜中のマーチ」というよりは、「真夜中のギャング」といったほうが私にはすっきりしたが、細かい情景描写や人間心理を的確に綴る才能にはあらためて敬服した。私はまだ彼の大作を読んでいないゆえ、奥田作品の真髄を知らない。ファンとしてはあまりにも不十分であるし、このことは私自身が自覚しているところでもある。いつか読んで彼の作品の醍醐味をもっと肌で感じたいと思っている。奥田英朗という優れた作家に出遭えたことに今は感謝したい。 | ||||
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とにかくおもしろかった。賭場からお金を強奪しようとするところにも2重、3重と仕掛けがあり、さらに10億円を巡っての白鳥、やくざ、中国マフィアとの駆け引きは手に汗握るおもしろさだった。個人的にお気に入りだったのはミタゾウのキャラクターである。過集中症で1つのことしか考えられないミタゾウは会社ではダメ社員で、喫茶店に入ると必ずコーヒーをこぼしてしまうような男だが、そんな彼が強奪案を考えたり、ピンチのときに機転をきかせたりと大活躍だったので、読んでいて思わず応援してしまった。 | ||||
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第1章を読んでいる時、主人公の人間性に嫌悪感を覚え、途中でやめようかとも思っていました。 が、章ごとに主人公が変わり、後半は予想もしなかった展開にページをめくるのももどかしくなりました。そして締めくくりの「手紙」は秀逸です。 とても面白い小説です。 | ||||
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しがないパーティー屋からのし上がろうと野心を抱く、チンピラ起業家の「ヨコケン」。 驚異的な集中力を持つゆえに、仕事のできないダメ会社員「ミタゾウ」。 一生遊んで暮らしたいと願う、あこぎな成金美術商の娘「クロチェ」。 個性的でアンバランスな三人組が、やくざや中国マフィアを向こうにして、10億円の強奪をねらう。 展開に意外性とスピードがあるので、読み進めることが爽快。非現実的でお気楽な筋に気持ちよく入り込める。楽しい。 登場人物も主人公三人をはじめ、やくざの「フルテツ」、ダメな弟「タケシ」、倣岸で豪胆な「白鳥」など、物語を味わい深く演出するキャラが目白押しで、うまくそれぞれの役を演じている。中華料理店の支配人もいいね! 裏の世界に生きる、いわゆる悪人たちのクライムノヴェルであるけども、ノリは軽く、雰囲気は決して深刻にならないので、どんな人間も実は善人で、世の中に真の悲しみや痛みは無いんじゃないかと錯覚させられる。その錯覚が、「世界の在り方が本当にこんなんだったらユカイだね!めでたいね!」と思わせてくれて、何だかストレス解消になる。スカッとする。 日常の瑣末なことを忘れて、没頭できます。 | ||||
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重々しくなく読みやすいです。 実際にあったら大変なストーリーなのに小気味よく展開します。 何か斬新なポイントがあるわけではないのですが 時間つぶしにでも あっさり読めるのが魅力です。 登場人物も何でも長けている特別な人!というわけでもなく 割とありふれた設定なのが かえって話の展開をスムーズにしていると思います。 | ||||
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人物描写の表現が豊かなのはさすが。 純粋な娯楽として頭を使わずに楽しめるが、 クライムコメディの結末としては、 もう少し「どんでん返し」や 「サプライズ」を期待していたが、 いまひとつの感がある。 | ||||
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10億をねらって、ドタバタとてんかいされるコメディーチックなストーリー。どんでん返しが何回もあって、本当に映画をみているように映像までうかんでくるようでした。でてくるひとびとも、楽しい。いかにも大穴をねらって一発あててやろうっていうタイプのヨコケン。会社人としてはさえないタイプのミタゾウ。そして、きれいでキレ者のクロチエ。その弟のタケシ。愛すべきは、全員がいいやつであるということ。相手をだしぬいて自分だけが、といった発想がないところ。みんなで苦労していくうちに生まれる連帯感。すごくうらやましい。 | ||||
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軽いタッチのミステリー小説だと感じました。青年実業家のヨコケンと三田物産に勤めているミタゾウとクールな女性であるクロチェの3人で10億円を強奪するというのが大まかなストーリーである。10億円を奪うまでのどたばた劇が見ものでしょう。ちょっと間抜けな人たち同士でどたばたしている感じすらする。同著の同系統の作品として『邪魔』や『最悪』がありますが、それよりも気軽に読めるのが売りなんでしょう。 それにしても、ミタゾウの情けなさと不器用に生きている姿というものを描いているのがいいなあ。こういう不器用な生き方しかできない人を描くのが奥田さんはうまいなあといつもながら思う。 | ||||
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主な登場人物3人とも、25歳という設定です。賭場で繰り広げられる 詐欺計画、はたして10億円は誰の手に・・・、というのが大筋です。 読んでいる途中で放り投げるほど退屈ではないですが、物語全体に 深みがなく物足りなく感じました。青春小説です。 | ||||
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