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『クロック城』殺人事件
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『クロック城』殺人事件の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.93pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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地球がもうすぐ滅びる世界で、霊がみえる探偵の男性が主人公。霊をボーガンで撃って退治しています。傍らには霊かよく分からない同級生の女性もいます。よくわからない設定です。 依頼者に連れられて行ったクロック城で殺人が起こるのですが・・・。 解決と同時に、このよく分からないもやもやした設定もすっきりするのかと思えばそうでもなく終わってしまいました。 | ||||
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期待以下だった。 クロック城で起きた不可能犯罪のトリックは、 早い段階で、多数の人が完全正解ではないものの気づく脆弱なレベル。 フーダニットや細かい点で仕掛けがいくつかしかけていて、 そこには非常に驚いたが、一番屋台骨のトリックがバレバレすぎて ミステリの全体評価はどうしてもさがってしまう。 根底に流れる、電磁波の影響で機械が麻痺→文明社会崩壊→人類滅亡目前という世界観や、 それに付随する、ゲシュタルトの欠片やスキップマンという概念などの、 SF的設定を読者に受け入れさせる文章力・描写力には 感嘆するものの、それがミステリ部分に+に働いていてないので、残念どころか ムダに思えてくる。オチにいたっても、SF関連話は収束させきれていないように感じた。 ただ、城シリーズを貫くトリックへの思い入れや、斬新なものをどんどん 発掘し、驚きを提供していこうとする作者のエネルギーを強く感じられるので、 その姿勢に、胸を打たれるものがあった。 | ||||
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2002年に講談社ノベルスとして出たものの文庫化。 第24回メフィスト賞を受賞した著者のデビュー作。 破滅へと向かう世界を背景に、謎の屋敷で血塗られた連続殺人が起こる。SFとダーク・ファンタジーと本格ミステリを混ぜ合わせたようなテイストだ。不可解で理不尽な設定が多く、そのあたりで好みが分かれると思う。 トリックとしては、うーんという感じ。短編ならありかも? そして、何もかも投げ出したようなラスト。これは次作に続くのか? | ||||
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文庫本出た当時に買って1度読んだだけで、すっかりストーリーは忘れていますが、 トリックだけはまだ覚えています(笑 やはりそれだけトリックのインパクトというか、トリック性という点では 意表を突くものがあります。 ただリアリティで考えると「いやいや、ちょっと待て」とツッコミたいところですが、 まあこれは小説ですので、そこまで現実性を求めるのは酷というものでしょう。 意表を突くトリック、物理トリックで斬新なもの、というものを求めている人には、 読み甲斐があると思うので、一度読んでみてもいいんじゃないかと。 ただ、ストーリー全体が心に残らない上に、再読する気がまったく起こらない点で★3が限度かな。 | ||||
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一読してトリックが島田荘司氏の斜め屋敷の犯罪を彷彿とさせたのですが、本作のメイントリック自体は勘のいい人なら途中で分かってしまうのはないでしょうか。これだけのボリュームのミステリーで図解1ページをチラっと見ただけでネタがバレてしまうトリックというのは賛否あると思われますが、独特の幻想的な世界観は悪くないと思います。ただそれらがミステリー的な面白さに繋がっているかと言われれば微妙。但し、トリックが明かされた後から急激に話が展開され盛り上がります。本書の解説で、図解見ただけでネタがバレてしまうような底の浅いブレイク前の習作と思うなかれ!と煽っていますが、本書を読んだ多くの人はブレイク前の習作だなあと感じるのではないでしょうか・・・・・。 | ||||
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ひと繋がりになった三つの館の外壁にある三つの大時計が、それぞれ 過去(十分前)・現在・未来(十分後)の時刻を表示している『クロック城』。 そこで連続殺人が起こり、首なし死体が次々と現れる。 殺人現場に行くための経路は、複数の人間によって監視 されていたため、犯行は誰にも不可能と思われたのだが……。 メインとなる物理トリックは、悪くいえば陳腐の一言。ただ、 憎めない大らかさがあり、個人的には嫌いではないです。 終盤、探偵役と真犯人の推理対決が行われ、真相が二転三転と変っていく のですが、最終的に提示される、首切断のホワイダニットが振るっています。 そこで魅せつけたセンスによって、作者のミステリ作家と しての資質が証明されたといっても過言ではないでしょう。 | ||||
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この本の帯に208貢の真相は誰にも喋るなというようなことがあったのですが、そのページのトリックは普通でした。ヒントが多すぎだったような気がします。ちょっとがっかり。しかしそのほかの点で随所に「えっ?そうだったの?」と思うところがあり楽しめました。 | ||||
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世界が滅びるまであとわずかの1999年9月。主人公はこの荒廃した日本で探偵をやってます。過去、現在、未来の3つの塔からなる「クロック城」。その名の通り、実際の時間より10分前の時間を示す時計のある『過去の塔』、現在の時間を示す『現在の塔』、10分進んだ時間を示す『未来の塔』。そこで起こる殺人事件は、過去と未来の塔で首無し死体となったそれぞれの首が、現在の塔の部屋に並べて置かれるという不可思議なものだった。それだけならばなんてことない(!?)殺人事件だけれど、両方の塔を行き来するには現在の塔の1階ホールを通らなければならない。しかもそのホールには数人の人物がいて、誰も見ていないという・・・。犯人はどうやってこの殺人を成しえたのか、がポイントです。最後には犯人も分かり、殺人事件の謎は解けますが、作中に出てきます世界を滅ぼすか救う存在となる<真夜中の鍵>というものや、その他いろいろ、最後まで読んでなおしっくり分かりきらない部分もあって、ちょっと消化不良気味になるかも・・。 | ||||
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