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群狼
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群狼の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.86pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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| このシリーズには凄まじいアクションもあれば、荒野の一軒家に生きるファミリー小説としての温かさもある。そして自然を背景にしたワイルドかつ美しい土地の四季を味わうこともできるし、懐かしきウエスタンを彷彿とさせるワイオミングがもたらすノスタルジーを感じることもできる。いろいろな意味でぼくはこの猟区管理官ジョー・ピケットのシリーズをとても長い時代に渡って読み続けている。 荒野のディック・フランシスと言われるだけあって、人間の善悪取り混ぜた描写の中で悪党は徹底した恐ろしいほどの悪をもたらし、正義漢は逆境の中で立ち上がることを常に意識する。いわば冒険小説の古典のようなシリーズなのである。 つい最近の湾岸の不穏な状況の中で0ドローンの無人爆撃が注目され、その冷酷非情で人間味のみじんも感じられない無情な戦争のニュースを日々目にしている今日この頃であるが、本シリーズにもそうした最新兵器が持ち込まれ、いささかこれまでの犯罪者がもたらす不穏さに、より一層、汚なさや不条理、悪意のさらなる進化のようなものが物理的に加わった感が強いのが、現在トランプが火を放った新たな湾岸戦争でのドローンや機雷などの無人攻撃を想起させるところがあって、胸元がヒヤリとする想いで本書を読むことになった。出版元の講談社も今このときに本書を僕らに届けるべく出版を急いだのではないだろうかと疑いたくなるくらいに。 自然と野生と平和の土地に舞い込む悪と、都度闘ってきた主人公のジョー・ピケットとその家族だが、昨今では家を焼かれ、転地を余儀なくされるなど、外敵状況変化に弄ばれ、慣れない環境下で若干四苦八苦している印象がある。名コンビと言える孤高の鷹匠であったネイト・ロマノウスキも恋人の登場により、ジョーの境遇に少なからず近接してきた印象がある。等々、シリーズの変化は大きなうねりの中で少しずつ変化を見せている、 さて本書をどう評価すべきか? 難しいのは、今述べてきたような状況下に、途方もないクライシスとアクションが唐突に持ち込まれてきたのが本編だということだ。攻撃的で残忍で実力も備えるプロの犯罪者チームが本シリーズのど真ん中に降り立ったのである。性格異常とも言える残忍極まりない女性を首領とするチームは、ドローンなど最新の武器を駆使し、多くの暴力的シーンを展開するのが本書である。 最後最後まで緊張は続き、そして犠牲者も少なくない。本書をもってレギュラーを下りざるを得ないキャラが多いのにも驚いたが、この展開の後に続くシリーズはこの後どれだけ傷痕を残し、この過激な嵐を後を迎えてゆくのだろうか? シリーズならではの大きな曲がり角に差し掛かった本書を、作者はどう整理し、ジョー・ピケットへの試練をどう与え続けてゆくのか? そうした意味でも衝撃の一冊であり、これまでのシリーズが逸脱しているゆえに、かなりシリーズのバランス自体が心配になっているのが本心、といったところなのである。 | ||||
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| 凄い!! 言葉が出ないくらい、最高!! 面白いとか、感動とか、もう何と言っていいかわかりません!! | ||||
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| 年月が経過し子供たちも成長して独立しても、主人公は年を取らない。ジョーの正義感やネイトの無双は永遠不滅なのだ。逆に、脇役なら容赦なく死亡させたり重傷を負わせたりするので、このシリーズは油断がならない。いまどき、海外のシリーズものは、いつ翻訳が途絶えても不思議ではない。願わくば、ミリーやエイプリルが登場しない良作をよりすぐって、年1冊のペースで良いから、発刊を続けてほしい。 | ||||
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| あっという間に読んでしまいました。ネイトが結婚、パパになるのがうれしいです。 また、次作が待ち遠しいです。 | ||||
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| なんと今年は2作もジョーピケットシリーズが翻訳されて実にめでたい。本作では謎のドローンをきっかけにウルフパックなる殺し屋集団との戦いに巻き込まれる。 そこまでアクションシーンが多いわけでもないし事件の背景は余裕で想像の範囲なのだが、それでも偉大なベタというか、じわーっと進んでドカーン!とカタルシスが来る。ウルフパックを率いるリーダーのキャラ造形も見事。こんなにベタなのにめちゃくちゃ面白いのは凄い。 ハヤカワが何だかわからない冒険小説を食い散らかしているのに比べて創元社がきちんとシリーズを組んでくれているのはとてもありがたい。第1作も復刊してくれるとのこと。その調子で講談社から出てた他の作品も是非頼む!電子版限定だった2作目も! さて、どこから読んでも楽しめる作品ではあるが今作は比較的大きな転換があることもあり、何作か読んでからの方が感慨深いものがあるかもしれない。 | ||||
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| 19作目ともなると「シリーズあるある」で「前作以上に派手な展開で相手も巨悪組織になる。」という内容です。なんといっても圧倒的な大自然を守る猟区管理官・ジョーたちは不法なドローンを飛ばしている謎のグループに遭遇しますがなぜか違和感ばかりが残ります。しかも家族ではなさそうな男3人と高校生1人で暮らす家も不思議。なんとその高校生は3女のボーイフレンドで…。 さらにありえないことにFBIがわざわざ乗り出してきて捜査に強い圧力をかけ始めるのと同時に静かな町では凄惨な殺人事件、行方不明が立て続けに起こってますます不審が募ります。 迫りくる危険をどう乗り越えて、事件を解決するか!読みどころはラストの大○○戦と息をのむ結末です。25作まではすでに書かれており、第1作も復刊とのことなのでまだまだ楽しめそうです。 | ||||
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| 「暴風雪」を読んだのは、2025年5月。「ジョーもまた鷹匠・ネイトの「精神性」によって己がアイデンティティを確認し続ける」新しい物語は、本作によって狼たちの群れと共に最高潮に達したようにも思えます。 ワイオミング州猟区管理官、ケイトリン・ハムは、ビッグホーン山脈西側でミュールジカの群れがドローンに追い立てられている光景を目にします。そのせいで何頭かのシカが死んでしまいます。そのことをケイトリンはジョーへと連絡します。 そのころ、ジョー・ピケットは担当地区で違法に仕掛けられた罠を発見します。また、或る牧場主からは、牧場に近づいた狼を捕まえたという連絡を受けます。 方や、アリゾナ州から来たヒスパニック系の男三人と女一人のチーム"Wolf Pack"が或る人物の居場所を捜索していました。それらのすべての事柄が複雑に関連しながら読者に多くの謎が示され、それらが微妙に結びつきながら、或る謎の全容が極めて冷酷な殺戮の連鎖へと収斂していきます。そのアクション、そのスリル、そのいつもより醸成され、増幅されたサスペンス。 特筆すべきこと。 ①"Wolf Pack"の存在と一人の女、アブリエラ・グスマンのキャラクタリゼーション。彼女は際立つ殺戮の化身としてこの物語を高みへと押し上げています。それは絶頂期のコーエン兄弟映画が持つ奇妙な美しさに彩られているように思えます。 ②中盤まではストーリーがどこへ辿り着くのか読めません。米国のスリラーを読み慣れた読者には、或る事柄が関連しているのではないか?と疑うことになるかもしれません。その扱い方がサスペンスを倍加させています。 ③C・J・ボックスは、非情なまでの采配によって、このワイオミング・サーガをスクラップ&ビルドしているように思えます。常に物語は解体され、次回から新しい景色が展開されるよう仕向けています。その「手放すこと」の美しさ。 ④そして、いよいよ本作ではピケット家の三女、ルーシーがワイオミング大学へ進学することで<巣立ち>を迎えます。それは家族が新しい局面へと向かうことを示唆しています。この快哉を叫んでやまない非情な物語の中、83pにジョーとルーシーに纏わる或るピュアなシーンが描写されています。私は「武器よさらば」のラストに匹敵するような涙に貰い泣きしました。お許しください。泣かずにはいられない。 鷹匠、ネイトにも新しい展開が待っていますが、今回はここまでにしておきましょう。シリーズは既に二十五作リリースされているそうですが、「逃亡者の峡谷」以降では本作がベストと言えるような気がします。 最も残酷な月、四月のワイオミング。戦いに終わりはない。 ◻︎「群狼 猟区管理官ジョー・ピケット・シリーズ "Wolf Pack"」(C・J・ボックス 東京創元社) 2025/12/12。 | ||||
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