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異邦の騎士
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異邦の騎士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 41~60 3/5ページ
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読んだ人の大半が興味を覚えるであろうチックコリアですが、私も探した口です。 近年日比谷の野音でやったLIVEには行ってるのですが、基本的に聴くジャンルではなく、アルバムの知識は皆無。 で、”騎士のジャケット”という情報が出た時点で探したら「Vigi」なるアルバムが出てきたので、早速某所へ。 しかし、聴くとどうも録音が新しい印象で、よく調べたら'13年のアルバムということ。 残念ながら調べなおして、「浪漫の騎士」に辿り着きました。 ところで、「Vigi」のレビューも悪くはないので、”騎士のジャケットに外れなし”ということは言えそうなのか?と思ったり。 余談ですが、「浪漫の~」のCDのレビューでは「アコースティック楽器でプログレを・・・」なんて書かれてたものもありましたが、 私の耳にはジャズ系列のお作法に聴こえるので、しっくりくる分類はフュージョンです。 前置きが長くなりましたが、今作品は”ミステリー仕立ての恋愛小説”という印象です。それもとびきりの純愛。 これだけピュアなのはそうそうない。 また、漠然とした将来の不安や、根拠のない明るい希望みたいなのが、 同棲が上手くいってた頃や、御手洗への日参が好調な頃に込められていると思います。 これは多くの人が若い時に抱く感情なので、共感もしやすいのではないだろうか? その辺の雰囲気が”後からやってきた未熟な大長編”の割に、島田氏の著作で1,2を争う人気作にまでになった要因ではないだろうか? ミステリーの方は、記憶喪失で○嫌いで・・・という、かなり都合のいい人物なしでは描けない犯罪計画に巻き込まれてるわけですが そのプランの手間暇掛かり過ぎぶりに免じて文句はつけないでおこう。 欲を言えば、「主人公が実はこんな人物だった」という仕込みがあって、それが明かされたら最高だったのですが。 なんでギター弾けたのか・・・とかもね。 御手洗とのオールナイトジャムセッションとか、作中では”たまらん”シーンの1つで、しかも御手洗かなりの凄腕みたいな描写。 先にこっちを読んでいたら、斜め屋敷など物足りなくて仕方なかったかも。 CDのライナーノートの如き後書きも印象的で、これを読んで「浪漫の騎士」に興味を持たない人はいないと思うのですが、 もしまだ聴いたことない人がいたら、検索して聴いてみるべきだと思います。 | ||||
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島田氏の御手洗ものの2作目だが、書かれたのは占星術殺人事件の前であり、話自体も前に起こった話である。 大掛かりな不可能トリックやアリバイ崩しなどの初期島田氏らしい凝った物理的トリック主体の話ではなく、一種の青春小説のようなほろ苦い展開で、トリックというよりはプロットで最後ひっくり返す系の趣向となっている。 この展開は無理があるという意見を出す人は、80年代島田作品を読む必要はない。この強引さこそが島田氏の真骨頂である。 最後で謎の人物がある人物だったことが分かり、プリクエルもののだいご味を味わえる。 | ||||
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まさか泣くとは思わず読んでいましたが あとからジワリジワリと感動して泣けました。 シリーズ一番の作品だと思いました。 島田さんの小説は胸の奥をグラリと揺るがす 熱のようなものが存在していると思います。 他の人には書けない作品です。 読んで損はないです。 好きなエピソードの部分を何度も読み返し 図書館で借りた本でしたがあまりに好きになったので 買いました。 | ||||
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この小説は、著者が一番初めに書いたものらしいです。話の構成としては、占星術殺人事件に劣るかもしれません。トリックの衝撃度も、やや低めです。しかし、この小説の良さはそこではありません。記憶を失った主人公は、自分のしたことについて知ってしまいます。そして、話は二転三転し、真相にたどり着きます。その過程が、とても泣けます。感動します。やや、無理矢理なところがあるかもしれませんが、それを上回る面白さがあります! とにかく読んでみてください! | ||||
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異邦の騎士は僕が最も好きな小説のひとつであり、今までに3回くらい読んだ。 僕はサブカルや破滅的な芸術作品もかなり好きだ。またそういった作品が包み込む人間の感情の自由さや多様さを大切な物だと思うのだが、島田荘司の作品についてはそういった云々を超越して好きだ。僕が表面的な希望や前向きさに対してソッポを向きたくなるのは、それが都合よくて嘘臭くて、更にはしばしば金や安易な裏切りが絡んでいるからだが、彼の描く希望や勇気や前向きさにはそういった薄っぺらい偽善がない。深く、辛く傷ついた、やりきれない人間を描き出し、それでも尚そういう登場人物が希望や人間としての意志を捨てずに、時には良い友に支えられもして、何とか前を向いて生きていく姿が描かれる彼の小説だから、僕は彼の描く前向きさや情熱に共感して感動する。加えて同時に、僕の大好きな皮肉臭い書き口も見受けられ、そこも小気味よく楽しい。 また、この作家は推理の範疇だけで語れる人ではない。冤罪問題、死刑問題、脳に関する含蓄、国家間の関係性、戦争や人間の残酷さ、病気や人権についての考察、自動車趣味・・・。最近では、読んでいる方の付いていくのが大変。 例えば自分ひとりの小さな世界で”あーでもない、こーでもない”とブチブチ言い募る純文学よりも、ずっとグローバルかつダイナミックでありながら、同様に人間に対する深いまなざしを感じる。 そしてそれら作品は、どんなときでも最終的に希望があり、心が強いのが感動的だ。それは人間の弱さを知っているからこそでもあると思う。堕落して朽ち果てるなんて簡単なことなんだ。どんなときでも前を向いて生きて行くことの方が、遥かに困難で、だからこそ高貴なことなんだ。そういう思いを持ちながらも暗い気持ちになることも多い僕は、魂を燃え上がらせてくれる島田荘司の作品が大好きだ。 | ||||
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自分がレビューを書くときというのは、なるべくネタバレ要素を排除したいと考えるのだが この作品には特に頭を悩まされた。 未読の方には 一切の情報なく、なるべくまっさらな状態で読んでもらいたいと思う。 つまり、レビューとしては矛盾になるが、あまりレビューを読んでほしくないのだ。 (中には致命的なネタバレを含むものもあった) それでもあえて、1つだけ忠告させてもらうとしたら この作品は島田荘司を初めて読むのには適していないかもしれない。 | ||||
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正直、この物語の前半部分と後半部分は自分としてはあまり評価できません。しかし、中盤部分がこれがもう神がかっているとしかいいようがないくらいによくできている。あの耐えられないほどに残酷で悲劇的な日記の読者への読ませ方がうまいな~と感心した。あの日記の描写を読むと、作者が「人間とは」「男とは」「女とは」いかなるものなのか?をよく考えている人なんだということがわかった。最後に言わせてほしい。何はどうあれ、人を殺しているのに、しかも愛する人をだよ!「陽気なやつでも聞こうよ」はなくないか?石岡さんは今回自分が巻き込まれた事件を初めから最後まできちんと自分の両親に話して、警察に自首してください。そうでないと、私は恐ろしくて、うかうかこの国でランニングもできません!私が親なら今すぐにでも自首させます。 | ||||
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御手洗と石岡の20代、出逢いの作品です ずっと前に読んだのですが、改訂完全版ということで購入しました。 ここから御手洗シリーズがスタートしたのかと感慨深いものがありました。 | ||||
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素晴らしい!! の一言、出会い別れ、そして出会い。 まさにこれ。 衝撃的な展開。そして伝説へ… 昔ドラクエ3を攻略したときの感じと似てた(笑) こんなレビューで申し訳ない。 | ||||
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昼寝から目覚めると記憶がない!! 思い出そうとすることがことごとく忘れてしまう。 まさに異邦、誰も知らない国でひとりぼっち。 そんな、恐ろしい形で物語が始まる。 記憶を失いながらも、 一人の少女と不思議な生活が始まる。 次々と明らかになる真実。 そして復讐へと。。 実に面白い! 是非とも読んでいただきたい!! | ||||
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何かの書籍(橘玲?)で島田荘司氏の著作が面白いとのことで、読み始めま した。他のレビュアーの方のアドバイス通り、最初に「占星術殺人事件」から スタートしました。こちらは、評価は非常に高かったのですが、私には読みに くく冗長なイメージもあり、苦手でした(謎解きがイマイチ理解できず。。。)。 次にこの「異邦の騎士」を読み始めました。これは、読み始めからテンポが 良く、2日で一気に読んでしまいました。あとがきにもあるように、これが処 女作というのは村上春樹の「風の歌を聴け」を読んだのと同じぐらい衝撃的な 出会いでした。 この本の中で、金・健康・愛情・友情がキーワードになっていると感じました。 ホリエモンではないですが、金があればなんでも手に入るというのは、強ち間違っ ていないように読後に思いました。 お金や健康で苦労した結果、愛情や友情が手に入るというアイロニー。人間は 何かを失えば何かを得るのかもしれません。ただ逆にお金や健康で苦労がなければ、 そこそこの幸せは得られるような気もします。 確かに島田荘司の御手洗シリーズを読む際に、他の著作から読むとよりいっそ う登場人物への思い入れが高まるというのは、ラストに分かりました。 | ||||
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処女作というだけあって、内容が物凄く猛ってます。 ...... | ||||
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この物語の真相に触れていない所謂ネタバレ無しのレビューでも、ある一点についての言及があるせいで、読者を驚かせる“ある仕掛け”に気づいてしまう可能性があります。私はそれを見てしまったため、読みだしてすぐにその“ある仕掛け”に気づいてしまいました。 なので公式のあらすじ以外は、例えネタバレ無しのレビューであっても読まないほうがいいです。 ここでも思いっきりタイトルでそれに言及しているレビューがあるので注意です。 ちなみに御手洗潔シリーズは刊行順に読んだほうが楽しめます。この作品から読むと面白さと感動が半減です。 なので『占星術殺人事件』と『斜め屋敷の犯罪』の次にこの作品を読んでください。短編集『御手洗潔の挨拶』は後回しでも大丈夫です。 物語の感想として言えることは、この『異邦の騎士』が、称賛に値する傑作だということです。この本に出会えてよかった。 | ||||
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ストーリーが幾度かダイナミックに変わります。読んでいて何ども”え?”とびっくりしました。決して島田荘司氏ならではの大胆なトリックがあるわけではありませんが、ストーリーが良く構成されており、終盤に向かうほど面白くなっていきます。お薦めのミステリー小説です。 | ||||
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あとがきにもあるが、本当なら本作がデビュー作品となるはずだったが、 島田氏いわくデビュー作としてはインパクトにかけるということで、 「占星術殺人事件」がデビュー作となった。 占星術殺人事件で度肝を抜かれ、斜め屋敷の犯罪と発表順に読み、 その面白さに御手洗潔シリーズに相当な愛着を持ち始めていた私は、 異邦の騎士・完全改訂版で完全に御手洗シリーズの虜になった。 本作にはそれほどの力があると思うし、思い入れもかなりあり異邦の騎士改訂愛蔵版も買った。 だだ本作は、占星術殺人事件、斜め屋敷、御手洗潔の挨拶というシリーズの前作を読んで、 初めて魅力をフルに発揮する作品である。 大事なのでもう1度。 本作を完全に楽しむには、占星術殺人事件、斜め屋敷は必ず読んでおくこと。 | ||||
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島田作品、初読。 他の方のレビューをざっと見ると、島田氏の御手洗シリーズの「エピソード・ゼロ」的な読み方をすれば大いに楽しめるようだ。何人もの人が「絶対最初に読むな」と書いててワロタw だが文句をつけるとすれば、他の作品を読んで初めて価値が大きく上がるようでは、その作品自体の持つ魅力は極めて小さいことになる。その1作だけ読んでも面白いように書かれていなくては困る。あるいは、帯に「○○を絶対先に読め」と記載するとか。 前半は奇妙なラブストーリー。事件性があるのかないのかも、よく分からない。少々退屈。 中盤発覚した日記=過去によって一気に緊張感が高まる。それが架空のものだと分かった時は拍子抜けした。 しかもその解答の与え方が、いわゆる本格推理でよくあるような一探偵による長々とした説明。正直、あまり好きではない。島田氏は「新本格」の代表的作家だそうで、この謎解きスタイル自体は他の作品でも同じかもしれない。それにしてもこの「異邦の騎士」は本格推理小説の雰囲気ではなかったので、御手洗が明智小五郎になったのは意外だった。 ああいう強引な解決をするぐらいなら、やはり日記=過去は事実だった方がよかったかもしれない。どういう風に収束されればいいのかは、分からないが。 中盤から後半にかけて非常に引き込まれただけに、残念。 | ||||
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シリーズものを最初から読む必要はないと言ったのは誰だったか……。 ネタバレになるから触れないが、こればかりは御手洗潔に関連する本で最初に読んではいけない。 いや、読んでもいいがキャラクター同士の関係に注目したい私としては、許せない。 一番最初に読んでは感動が薄れる。初見でこの本はおすすめしない。 トリックに関しては、島田荘司の著書の中でも異色かつ群を抜いている。 文章の見せ方、表現もまた上手いのだこれが……見事に「だまされる」! また個人的に、シリーズの中で1、2位を争う、「優しい御手洗」が出ずっぱりの作だろう。 まあ他の著書に、(主に彼の同居人に対する)愛情が見られないというわけではないけれど。 | ||||
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読む度に涙が止まらないミステリー作品。 この作品を短く説明するのなら、正にこの表現に尽きると思う。若き日の御手洗が出会ったある男と、彼に出会った事で巻き込まれた事件。その結末は余りに悲しく、切なく、不器用な優しさに満ちていて…。 先の展開が分かっていても。事件の真相を覚えていても。やはり、目にする度に込み上げてくる涙を堪える事の出来ない一作になっている。 一つだけ、この作品を手に取る時の注意点があるとしたら―――この一点だけ。「決して、この作品を『最初に読む御手洗作品』にしてはならない」と云う事だ。既存のシリーズを読めるだけ読んで、御手洗潔と言う男がどんな男なのかを理解して、シリーズ自体に愛着が沸いた頃にこそ、この『異邦の騎士』を読んで欲しい。 この作品を読んで私が感動した様に。この作品を読んだ沢山の人が感動した様に―――…。物語が大きく動く終盤の展開には、堪え切れない何かが溢れてしまうだろうと思うから。 | ||||
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御手洗作品を3作ほど読んでいますが、感動的でした!「もしかして?」と思わなくもなかったのですが、一人称が…。あまり書くとネタバレなのでこのへんで。時代を感じるセリフまわし(「この清潔マン!」とか)や、古き良き時代の元住吉、横浜あたりの情景を、純粋に楽しむことが出来ました。大変面白かったです。しかし良子ちゃん、そんなにのめり込む程に良い子かしらん?襲われた際の描写(Tシャツの乳房部分を2つ丸くくりぬいて平然してるあたり)がね〜。女子には刺激強すぎました(笑)その部分だけが頭に残りすぎて、良子が最後まで善良な人間に見えなかったです。別に、えっちなのがイヤ!というのでは全然ないのですけれどね。御手洗作品を読もうとしている方は、この作品を最初に読んではダメです。5作品ほど読んでからの方が、あっと驚く感動があります。 | ||||
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この事件は御手洗潔が最初に出会う事件です。ちなみに、ある人物が絡んでくるのでよく読んでみましょう。どこかで見たことのある名前がそこには出てきますから。この作品は実はこの作品そのものが事件となっています。他の作品とは違い、直接的な殺人は起きません。殺人の「記録」は出てきますけどね。その面では特殊な作品と言えます。そしてここに出てくる記憶を失った登場人物は知らず知らずのうちにある事件へとずるずると引き込まれていってしまうのです。一見すると記憶喪失の男性をかくまっているように見えてしまうのですが、実はもうそこから陰謀への道は進み始めているのです。ただし、この犯罪自体はかなり真相に含まれる要素が要素なため悲しくなってしまうことでしょう。しかも、その一連の犯罪で命を散らすものまで出てくるのですから。注目なのは探偵として出てくる御手洗潔。彼はこのときはまだまともなのです。そのまともさには彼を知っている人は驚くに違いありません。真相部分までが長くなっていますので真相を急ぐ人には向かない作品です。 | ||||
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