■スポンサードリンク
異邦の騎士
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
異邦の騎士の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.24pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全95件 21~40 2/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者の実質的な処女作。 若き日の御手洗と石岡の物語です。 素人目に見ても所々文章は荒く、こなれていないところがありますが、この物語には却ってその文体が適していたようです。 途中にある御手洗や石岡の独白は読者を深く共感させますし、ラストも最高です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
主人公、過失致死罪ではないのだろうか。 暴力死だと? 俺の読み方が不十分なのか。 分からない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
御手洗シリーズファンのための本 御手洗シリーズなんて知らない、読んだけど一冊だけ、というような方はわざわざ読む必要性はないと思う。 ミステリーでもなんでもない内容。 強引なプロット、無茶な動機。 そして何より長い。もう長い。しかも、無駄に長いのだ。 例えば、そう、 ―私は石段をのぼった。 普通の小説ならこの一行で済むところを、この小説の場合には、 ―私は石段を一段のぼった。足を止める。俯く。段差の境に生した苔を見る。空を仰ぐ・・・ といった具合に、もうとにかく、早く行けよ!と怒鳴りたくなる展開の連続なのだ。 遅々として進まず。引き返し、でもやっぱり進む。でも進んだところでなにも展開しない。 うんざり。そうして読み終えた最後に待っているのは、ファンに向けたオチ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本格トリックの大御所だと思ってたので、あまりのトリックの 強引さに驚きました。高評価なのでだいぶ期待していましたが まさかこんな三流トリックを読まされるとは。作者じゃなきゃ わかりっこない条件が多すぎる。このトリックでこれだけ評価が 高いなんて、本格トリックの作者として評価されてないんじゃないの。 やってることはほとんど超能力ですよ。 文章自体はそれほどではなく、事件外のパートは退屈だと 占星術の頃から思っていました。それを斜め屋敷の前中盤で 確信しましたが、今作は斜め屋敷に負けず退屈です。特に前半は 全く面白くないです。道中の手記も早くも占星術の二番煎じ感が あるうえに長過ぎて退屈。間一作しか置かなかったら流石に バレますよ。それらからやっと開放される終盤では例のトリック なんで、分厚い本なのに楽しめるところが殆どなかったです。 あとは主人公に主体性がなさすぎて、読んでいてずっともやもや してました。とにかく思慮が浅くて、外からの情報でばっかり自分の 行動を決めている印象が強く、手のひらの上で踊らされているような 不快感があり、自分の力で解決しようとする快活さがまったく感じ られませんでした。 動機もいまいち納得できないし、評価が高いと思われる終盤も トリックのせいで全然頭に入りませんでした。恋愛観も陳腐。 記憶喪失も陳腐。御手洗も前二作よりつまらない気がしました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
(前書き) ・一般的なニワカ読書家の立場からのレビューになります。 ・低評価レビューですので、本作品に思い入れのある方には不愉快な内容かもしれません。 あらかじめご了承ください。 (未読の方向けレビュー:あからさまなネタバレなし) 『占星術殺人事件』で有名な島田荘司氏の処女作(デビュー作ではないらしい)。著者の代表作である御手洗潔シリーズの、作中の時系列でいえば最初の事件であり、『占星術~』と『斜め屋敷の犯罪』に次いで人気がある作品ということで、私もこの流れで3番目に読みました。 未読向けのレビューでは、具体的な話の内容には触れませんが、差支えない程度で本書の特徴を抽出すると… ・記憶喪失の男が主人公の1人称小説。 ・設定が昭和53年であり、現代の感覚とはズレているところが多少ある(トリックの本質にはそこまで関係ないが)。 ・終盤のどんでん返しはあるが、推理で見抜くのは難しい(というか主人公が記憶喪失の男なので証拠等があまり拾えない)ため、著者にうまいこと騙されたい人向け。見破ってやると思ってミステリを読む人には向かない。 ・中盤でやや胸糞展開あり。ただ、最後まで読めば読後感は悪い小説ではない(これ以上言っちゃうとアレなので…)。 総合的な私的評価としては、御手洗シリーズが好きなら押さえておくべき作品だが、そうでない人には、気が向いたら読んでみてはという程度ですかね(島田荘司ファンには申し訳ないですが)。低評価の理由の一つは、登場人物の考え方等も含めて、時代的な古さが拭えないということ。もう一つの理由は既読向けレビューにて触れます。 !注意!以下ネタバレ含みます。 (既読の方向けレビュー:ネタバレあり) 記憶喪失が物語の重要なファクターであることは序盤で明らかなため、記憶絡みで何らかの大きな仕掛けがあることは覚悟して読みました。とすると、物語中盤で出てくる日記等のテキストは怪しいなと思って読むことになり、主人公の真性な記憶は別にあるという推定は割と簡単に思い浮かびます(この点は、同じように読まれた方も多いと思います)。ただ、物語の真の全体像までは推理しきれないので、割と最後まで飽きずに読むことはできました。 ただ、個人的にはそこまで感動する内容ではなかったです。やはり記憶喪失という設定が作者に有利に作りこまれ過ぎていて、ミステリとして読むと微妙という感じが否めませんでした。なので、ミステリというジャンルで捉えるよりは、一つのロマンスとして読む方が適しているかもしれません。 実際、物語中盤の主人公の過去(創作)は、読んでいてかなり胸糞悪くなったので(ということは「真犯人」の、そして著者の罠にまんまと嵌っている証拠ですが)、主人公の感情に共感して憤ったり、悲しんだりする読み方ができれば、そこそこに楽しめる小説であるとは思います。しかし、繰り返しになりますが、ミステリという枠で捉えると、記憶喪失という要素が、作品全体にとってご都合主義的に働きすぎているという印象は否めません。 以上のように、物語全体のトリック、仕組みがあまり私個人の好みには合わなかったというのが、低評価のもう一つの理由となります。そのため、御手洗潔の最初の事件、そしてワトスン役である石岡との出会いという、本シリーズにおける重要な作品という事情を加味しなければ、作品としてのおすすめ度は低いという結論です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
推理小説としてどうか?細かい設定がどうか?等挙げていくとキリがありませんが、この作品はそうした精度の部分で少し気になる点を含めてもトータルで見て最高に上質な作品と思いました。少なくとも作者が自身の情熱・エネルギーを惜しみ無くぶつけていることは伝わってきますし、コンテンツとしてお金をかける価値が十二分にあります。是非、他の作品も読んでみたいです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
アマゾンで買った本のみレビューしています。物語・作り話が好きなので小説しか読みません。リアリテイー等は関係ありません。事実と違うなどと言ってる人がいますが、なぜ事実じゃないと知っているのでしょうか?学者が書いているから?不思議で仕方がありません。物語では信長は本能寺で死ななくてもいいのです。面白いか面白くないかのみが判断基準です。それではよろしくお願いします。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
20代の頃、島田荘司を貪るように読んだ。もちろん最初は「占星術殺人事件」。その頃は既に綾辻行人なんかも出てたから、島田荘司にとっての苦しい時代は終わりつつあり、新本格が確固たる地位を築きつつあった頃かもしれない。 少し前の、いわゆる社会派は好きではなくて、オカルト的なまでにおどろおどろしい雰囲気と、その真逆のような緻密なトリックによるカタルシス、変人天才名探偵が大いに気に入った。加えて、トリック偏向ではなく、人間の感情も豊かに描かれていたから。 そして、島田荘司は社会派一辺倒の文壇で読者の需要を味方に孤軍奮闘して道を拓いただけでなく、後進の本格系の作家達をも育てている事に感動したものです。 そして「異邦の騎士」。御手洗シリーズの何冊目に読んだかは忘れましたが、主人公を予想できるほど多く読んだ後ではなかった。 読み進めるほどに、主人公にどっぷり感情移入して、何度も衝撃を受け何度も泣きました。そして、最後の方のある物の名前を見て、また大いに衝撃を受け、泣きました。 後書きで著者が言っているように、これは青春小説でもあります。私自身、その頃大学をドロップアウトし、何物かになれるはずだという自尊心と、何物にもなれはしないという絶望感の間で揺れ、ただただ好きな本を貪り読むだけの希望のない時代だった。著者とはあまりにも違うけれど、著者がこの作品を書いた時代、青春特有の倦怠感、絶望感が通じる物があって、あんなにも心を揺さぶられ、涙が止まらなかったのかもしれない。 その後も大筋は忘れられないけれど、細かい部分は忘れたなーという頃に読み返しては泣いていた。いや、泣きたくて忘れるのを待って読んでいた。 初読から恐らく20年近く経って、Kindleでセールをしていたので購入してみた。また泣きたくて。 今回は、かなり忘れていたので楽しめたけど、泣きはしなかった…。歳を取ったのかな。子供も産まれて、図太くなったのかもしれない。 「異邦の騎士」タイトル最高です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
とにかく導入部が長過ぎる。 私見だが、話の本筋や、引き込まれる部分だけ抜粋すれば100ページ程度で纏められると思われる。 ダラダラと長い導入部と、現実なのか人物の夢想なのか良く分からない取り留めのない描写を無駄に冗長しているので、漸く話の本題に入った時は「え?ここから始まりゃいいじゃん」という印象を持った。 ただ、話の着想としては面白いと思う。 他のレビュアーの方も書かれているが、記憶の改竄ってこんな事で出来るの?というぐらいだいぶ強引過ぎるきらいはあるけれど。 まぁ、良過ぎるぐらいに人が良い被害者の人格だからこそ為しえたトンデモストーリーに仕上がっています。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
知っている作者の作品なので、期待通り。設定に少々無理があるような気もしましたが・・・ | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
間違っています。 部屋にこもりっきり=自閉症 違います。 改訂完全版ならば直してください。 出版社も気づかないのでしょうか。 知らないくせに表現として使わないでください。 自閉症と関わる身として腹がたちました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
御手洗と石岡君の出会いの物語。この二人のシリーズは1冊しか読んでなかったけど、 二人の友情がなんかよかった。暑苦しすぎないけど、優しい友情劇でほっこりした。 展開自体は、カラスの親指を思い起こせるけど、カラスの親指には正直夢オチなみの展開だとがっかりしたけれど、 本作は平気だった。兄さんが不運すぎて応援したくなる。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作品は推理欲がある方にはお勧めしません。 犯人は予想出来ても目的、計画は本当に島田潔以外には推理出来ないでしょう。 表題でも書いていますが島田先生の最高峰と呼べる名作です。 ネタバレしない程度に語るとこの作品ほど狡猾、かつ完全犯罪に届きそうだった事件はないでしょう。 誰も知らずにそっと終わる悲劇。 それがこの作品であると言えます。 島田ファンの方が語っているように本作と占星術は読んでおいて損はないです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」ときてようやく本作を読了。本当は一番最初に読みたかったのですが、この小説を読む前に絶対に前二作は読んでおくこと!とたくさんの方がレビューされていたので段階を踏んでの読了でした。読み終わって納得。なるほどそういうことかと。 しかしこれは前二作を読んでおくべきと言われた時点で気付く人は気付きそうですね。かくいう私も序盤~中盤辺りでこの仕掛けには気付いてしまいました。そこがわかった上でも楽しめますし面白いのですが、本当になにも知らずに本作を手に取って純粋に驚けた人がちょっと羨ましい(笑) 全体的にこんなのあり?となるようなトリックですが、「占星術殺人事件」「斜め屋敷の犯罪」に比べるとミステリー度はやや低め。後書きにあるように本作はミステリーというより青春小説として楽しむのが正解かもしれません。恋愛や友情のかけがえのなさが圧倒的な筆力と構成力でもって描かれています。ラストは本当に素晴らしい。久々にガツンときました。 けっこうボリュームのある作品ですがページをめくる手が止まらず一気読みでした。名作です。探偵としてではなく御手洗というキャラそのものののかっこよさが光る一冊。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
高校生の秋に、テストが間近なのに読み始め、止まらなくなり 一夜で読了後、放心状態になったのを今でも覚えています。 御手洗のカッコよさ、仕組まれた構図、そして純愛。 この作品を高校生時代に読めたのは本当に幸せでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
前半、SF超の語り口にひきこまれ 中盤、やや期待外れだったかなと思い 最後、しばらく読み終えた後の余韻がのこりました。 また、位置から島田氏の作品を読みたくなりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
動機の部分で弱いと感じられた。記憶喪失になったという発想で物語が展開するのは、実に素晴らしい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
御手洗シリーズは遥か昔に「占星術」と「斜め屋敷」を読んだことがあるが、正直トリックしか覚えていなかった。 で、この本は十何年ぶりかで手に取った御手洗シリーズ。 いわゆる新本格と呼ばれる類は一時期結構読んだので、読み始めから疑り深くなっており、アレを○○○た場面で「ん?」と引っかかった。 「なんで? おかしいじゃん」と。作者が強引にさらりと流しているので、ああこれが引っかけだと気づいてしまった。 そうすると、この後起きていく諸々のことがどういう意味を持っているのかわかってしまい、日記の登場で真相もほぼ読めた。 そういう意味ではラストの感動も特になく、いくら〇〇〇嫌いでも日常的に電車に乗ったりすれば反射というものもあるわけで気付かないのは変だとか、他にも突っ込みどころがいろいろあり、推理小説としては星3つかなと。 ただ、男女二人の貧しいけれど温かい生活とか、「俺」と御手洗のセッションとか、懐かしい昭和の匂いが満載で楽しかったので1つプラスで4つに。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
なんと言う事だ! ミステリーが大好きで、自称新本格派信者な自分なのだが、占星術…を読んで直ぐにトリックに気付いてしまい…金田一のバカヤロー!で島田氏の作品を敬遠してしまっていて… 本を読んで初めて泣きました… 島田さん感動有難う! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
永遠の傑作。間違いなく。 この話にあらすじは書くべきではないし、必要もない。 ただ、誰もが持つであろう若き日の葛藤とか無力感が、どうしようもない位、 読む人の胸に迫ってくる作品なのは間違いない。 実際、かなり昔にこの「完全版」の前の新書版を電車の中で読んで、涙が止まらなくなった思い出がある。 親友を救うため、銃口の前に平然と立ち塞がる御手洗はシリーズの中でダントツにカッコ良い。 この話は、島田氏の若き日の炎のごとき情念が伝われば、それでいい。 とみに安っぽく語られる「物語の感動」って、本当はこうゆう小説のためにあるんじゃないのか!? この作品は間違いなく、世代、あるいは世紀を超えて伝わっていくと思う。 この世の物語ではなく、古典として生まれた名作だと確信している。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!