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(短編集)

桜宵



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桜宵の評価: 3.83/5点 レビュー 18件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.83pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全12件 1~12 1/1ページ
No.12:
(4pt)

ワクワク感がたまらない

思いがけない話の展開が楽しみ
桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:桜宵 香菜里屋シリーズ2〈新装版〉 (講談社文庫)より
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No.11:
(5pt)

人々の深い心情に根差した不可解の行動を読み解く、マスター工藤の推理が気持ちよい。

子供や恋人や友人に対する深い愛情に根差した、常人では理解しがたい行動が謎の原点にある気がした。
そんな一見不可解な行動も、マスター工藤が心の奥底を読み解き、事件を解明していく。
謎解きが進むビアバーのスツールで、一人の客として、その話を聞いているような錯覚に陥り、
どこかほっこりとする空間にいるような感じも、また気持ちがいい。
桜宵Amazon書評・レビュー:桜宵より
4062117851
No.10:
(4pt)

能力のある中堅作家の佳作集

皮肉なことに、亡くなったということでこの作家を知った。そこから何点かの作品を読み始めることになり、至った感想としては話を手堅くまとめる、筆力のある作家だったということだ。だが、きっとこの人の全盛期はさらに何十年後だったろう。この小品集は才能と可能性を感じる一方で、筆に任せて結論を急いだ作品が多かった気がする。もっと書けるからこそ手堅くまとめるのではなく、もう少し寝かせて熟成させたかった印象がある。例えば人物の背景を少し厚くすれば、劇的な展開をもっと強く印象付けられたはず。惜しむらくは彼の命が尽きたこと。

心からご冥福をお祈りします。
桜宵Amazon書評・レビュー:桜宵より
4062117851
No.9:
(5pt)

官能にも似た満足感

<香菜里屋>を愛するものは、ただ工藤の供する料理を堪能すればよい。
三軒茶屋のビアバーで供される数々の斬新な取り合わせの創作料理は読むだけでも満足感がある。
マスター工藤と常連により交わされる会話、謎解きは節度があってふくよかでそこは快適な隠れ家のような「場」となっている。
シリーズ完結作にバーは、茶室に通じている。とあったが、もうここは現代の茶室といってもよい。
そして、物語のリアリティーを堅牢にしているのは北村鴻の人間と社会についての深い洞察である。
桜宵Amazon書評・レビュー:桜宵より
4062117851
No.8:
(4pt)

メニューリストが見たい

みんながおすすめを食べるから、どんなメニューがあるのか分からないままだ。それでも不満にならないのは、提供される料理がおいしそうに表現されているからだ。
料理を通して解決される事件たち。一つ一つにスパイスがきいている。
桜宵Amazon書評・レビュー:桜宵より
4062117851
No.7:
(5pt)

「香菜里屋」シリーズ第二弾

三軒茶屋の奥まったところにあるビヤ・バー「香菜里屋」。
アルコール度数の違うビール四種と
読むだけで涎が出そうな創作料理が大きな魅力。
そこのマスター工藤が安楽椅子探偵となって
「日常の謎」を解いていく連作短編シリーズ第二弾。
謎解きはやや強引で、テクニックに走りがちとは云える。
しかしスタイリッシュながら、表題作『桜宵』を皮切りに
「語られなかった情念」といった、日本人の琴線に触れる短編が秀逸。
なにより工藤をはじめ、登場人物たちの人間としての陰影が
謎解きに華を添える上品な一面を持ち合わせている。
桜宵Amazon書評・レビュー:桜宵より
4062117851
No.6:
(4pt)

さらっとしてます。

この作家の作品を読むのは本書が初めてでしたが、すいっと物語に入っていくことができました。文章もくせがなく読みやすいです。いささか謎解きに強引さを感じる場面もありますが、なによりも出てくるお店や料理・お酒の描写が素晴らしく、想像してはうっとりすること数回。ものすごく面白かった!という訳にはいきませんが、上質なお酒でさらっと酔いたい、そんな方におすすめしたいです。
桜宵 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:桜宵 (講談社文庫)より
4062753693
No.5:
(5pt)

こんな店、良いな。

読み終わった後に、何か温かいものが残る短編集。
設定も面白いものは多いし、ちょっとした謎が心をくすぐる。
「香菜里屋」シリーズは何冊か読んでいるけど、其の中でもイチオシの謎が詰まっている。
一度読めば、「香菜里屋」のマスター、工藤の料理や謎解きに酔いしれるはず。読みやすいし、さくっとした謎が心地よいので星5つ!
桜宵 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:桜宵 (講談社文庫)より
4062753693
No.4:
(5pt)

香菜里屋シリーズはダイエット中に読むべからず(笑)

第1弾の「花の下にて春死なむ」同様、マスター工藤の料理の腕が冴え渡ります。
ミステリとしてもオススメですが、副次的な要素として、記述されるお料理がとても美味しそう...
夕食抜きの残業後に、つい買ってしまい、つい読み始めてしまい...。面白いんだけど、ビーフジャーキーをオーブンで軽く炙ったものが出てくる辺りから、もう悶絶です。
バーマンの香月が少々出てくるのですが、なかなか良いキャラクタなので、個人的にはもうちょっと場面が欲しいところです(笑)
桜宵 (講談社文庫)Amazon書評・レビュー:桜宵 (講談社文庫)より
4062753693
No.3:
(5pt)

謎解きと美酒とおいしい料理・・至福の時間

バー香菜里屋につどう人々によって解き明かされる謎もさることながら、折々に具される酒と料理がたまりません!メインストーリーの謎解きが、私にとっては極上のスパイスに思えるくらい、魅力的な描写です。さて、今夜も至福の時をもとめて香菜里屋にはまりこむか!
桜宵Amazon書評・レビュー:桜宵より
4062117851
No.2:
(4pt)

美味しい連作ミステリ短編集(^^)

『花の下にて春死なむ』に続く「香菜里屋」シリーズ第2作品集『桜宵』。ビアバー「香菜里屋」のマスター、工藤が客たちに出す料理がね、とっても美味しそうですね~。心にぽっと灯りが点るような、そんな店の雰囲気も素敵です。『黒後家蜘蛛の会』の給仕ヘンリーならぬマスター工藤が、客たちが持ち込んできた事件の謎を解いていく、そういう話が全部で五つ、収められています。話の中につながりがある連鎖ミステリとしての面白さもあります。最初の二篇、「十五周年」と「桜宵」を読んで、このシリーズ、ますますいい味が出てきたなあ、北森鴻さん、相変わらずうまいなあと、ため息をついていました。料理の美味しさにほくほく舌鼓を打つうちに、謎が解き明かされていく連作ミステリ短編集。北森鴻さんの「香菜里屋」シリーズの2冊と『メイン・ディッシュ』で、その雰囲気の心地よさ、美味しさをぜひ!味わってみてください。
桜宵Amazon書評・レビュー:桜宵より
4062117851
No.1:
(4pt)

「香菜里屋」でビールを。

 「花の下にて春死なむ」の続編となる作品。三軒茶屋近くのビアバー「香菜里屋」は、度数の違うビールを数種類用意しており、マスター工藤の作る料理は最高。その味とマスターの人柄を愛している人達が集う店。客にはちょっとした謎が好きな人が多い。不思議な話や気になる話には、推理が飛び交う。そして誰よりもマスター工藤は名探偵なのだ。謎解きにはところどころ無理を感じなくもないが、謎解き以外の魅力がたくさんあるのでそれほどの欠点とは感じられない。 この作品は5作よりなる連作短編だが、特に後半の3話の謎はとてもほろ苦い。人生のやりきれなさや切なさがたくさんこめられている。それでも、後味が悪くならないのはなんといっても「香菜里屋」の魅力であろう。料理描写のすばらしさを堪能し、工藤の人柄に温かさを感じる。読み終えたあとはきっと「香菜里屋」に行きたくなる。度数の強いビールをロックで飲んでみるのもよさそうだ。
桜宵Amazon書評・レビュー:桜宵より
4062117851

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