ビールの苦みが、心に寄り添う夜がある―― 何度でも味わいたい、極上のミステリー! 若き日の面影を探して街をさまよううち、 カメラマンの有坂祐二はビアバー《香菜里屋》に辿り着く。

店舗を持たず、自分の鑑定眼だけを頼りに骨董を商う“旗師”宇佐見陶子。

小劇団「紅神楽」を主宰する女優・紅林ユリエの恋人で同居人のミケさんは料理の達人にして名探偵。

春先のまだ寒い夜。ひとり息を引き取った、俳人・片岡草魚。

魔鏡を競り市で手に入れたことで、宇佐見陶子の運命は変わった。

出会いはひととき、思い出は永遠。 ビアバー《香菜里屋》からメニューが消えた訳とは。

魑魅魍魎が住まう骨董業界を生き抜く孤高の美人旗師・冬狐堂こと宇佐見陶子。

舞い込んだ不思議な仕事。墓前での奇妙な花宴。

民俗学が、世界に名高い浮世絵師の秘密に迫る――! 世界に名高い浮世絵師ながら、正体が謎に包まれている東洲斎写楽――。

そのデパートの屋上では、いつも不思議な事件が起こる。飛降り自殺、殺人、失踪。

時を超えて甦る伝承と封じられた怨念――民俗学ミステリー開幕! 民俗学者・蓮丈那智のもとに、教え子の男子学生から届いた一本のビデオ。

”即身仏”に触れたとき、忌まわしき記憶が蘇る――! 東北の山中にある〈供養の五百羅漢〉と呼ばれる謎の石仏群。

触れてはいけない領域がある。 だが、触れなければ真実は見えない――。

民俗学者・蓮丈那智と助手の内藤三國は差出人不明のメールを受け取った。「鬼無里がなくなる……」と。

銀座の花師・佐月恭壱のもう一つの顔は絵画修復師。

日々是好日？　骨董品をめぐって今日も事件が…。 いつも開店休業状態の下北沢の骨董屋・雅蘭堂。

変革の嵐が吹き荒れる、明治年間の帝都。帝國大学には多くの雇われ外国人が教師・研究者として赴任していた。

人の不幸のみを予言する謎の占い書「フォーチュンブック」。

突然この世を去ってしまった、義兄・最上圭一。

明治十年に来日した若き英国人建築家ジョサイア・コンドル。

古物、骨董品を専門に扱う旗師・冬狐堂こと宇佐美陶子は、銀座の画廊で見たタペストリーに魅せられ、現金で全作品を買う約束をする。

僕の名は有馬次郎。京都でも指折りの貧乏寺、大悲閣千光寺の寺男だ。

三世澤村田之助、江戸末期~明治初期に一世を風靡した歌舞伎の名女形。

“不惜身命”仏道のために一命を賭して西蔵(チベット)の聖地・拉薩(ラッサ)を目指した仏教者がいた。その名は能海寛。

地元弱小新聞の自称エース記者・折原けいに殺人容疑が?京都の裏情報を取材に来ていたフリーライターが毒殺され、接触していた彼女に警察が目をつけたのだ。

昭和初期の帝都を舞台に、令嬢と女性運転手が不思議に挑むベッキーさんシリーズ第二弾。

多摩川沿いの公園で、全身を骨折した惨殺死体が発見された。空木精作―彼は周辺の住民との接点も交友関係もない男だった。

一度にひとりずつ、百物語の聞き集めを始めた三島屋伊兵衛の姪・おちか。

男子高校生が謎の焼身自殺を遂げた。数年後、作家・阿坂龍一郎宛てに事件の真相を追跡した手紙が、次々と送りつけられる。

明治十二年、政商・藤田伝三郎は贋札事件の容疑者として捕縛された。

「……り……に、毒を」被害者は奇妙な言葉を遺して死んだ。毒物の正体は不明。

人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――これぞ江戸怪談の最高峰! 塩断ちを機に次々と家族を襲った身も凍るほどの怪異、妖を呼び寄せる声をもった女中の奉公話、世にも奇妙な写本の話……人間の愚かさ、残酷さ、哀しみ、業――清濁すべての感情を併せ呑む、

湯治旅の帰途、若夫婦が雨で足止めになった老女との相部屋を引き受けた。

おまえが死ぬのを見たい―男はそう言ってアレックスを監禁した。

時は元禄、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅した。隣り合い、いがみ合う二藩の思惑が交錯する地で起きた厄災。

父の汚名をそそぎたい。そんな思いを胸に秘めた笙之介は…。

日本最古の神社の一つ、奈良・大神神社近くの河原で高校生が殺害された。

1985年、博多の町を騒がす高校生コンビ、鴨志田鉄樹(通称テッキ=俺)と根岸球太(通称キュータ=オレ)。

月夜の晩の本当に恐い恐い江戸ふしぎ噺―著者渾身の奇談小説。

今、猛威を振るうコロナウィルスにより、私たちの「日常」が脅かされています。

桜町小学校に転校してきた鷹坂ちあきは、サラサラ髪にえくぼがかわいい女の子。

夭折した童話詩人・樹来たか子の「秋ノ聲」に書かれた「しゃぼろん、しゃぼろん」という不思議な擬音の正体は?たか子の詩に魅せられた女子大生、郷土史家、刑事、末期癌に冒された男、医師、そしてたか子の遺児・静弥が神無き地・遠誉野に集まり、戦慄の事件が幕を開ける。

画壇の若き寵児が突然、不可解な焼身自殺を遂げた。その死に秘められた驚くべき秘密とは?(「仮面の遺書」)。

上野駅の幻の18番線には、乗客の記憶を一つだけ消してくれる列車が停まっている。

葉村の働く書店で“鉄道ミステリフェア”の目玉として借りた弾痕のあるABC時刻表が盗難にあう。

映画化され、ユーモア推理の傑作として有名な『大誘拐』の著者 上質な作品を発表し、今なおミステリーファンには評価の高い 名匠・天藤真の中短編をえりすぐった傑作集!

月を祀る神社で続く殺人事件。京都・月読神社で発見された女性の絞殺死体。

脳死臨調でリーダー的存在であった帝都大学医学部教授の吉井が刺殺された!かつて吉井の部下だった医療ライターの相馬は、やはり研究室を去った元同僚を追う。

タクシー強盗と、港の火事、そしてスーパーの警報騒ぎ、同時に起こった事件の意外な関連とは…。

下町のフレンチレストラン、ビストロ・パ・マルのスタッフは4人。

『活版印刷三日月堂』著者、新シリーズ始動! 書店員の職を失った一葉は、連句の場のもたらす深い繋がりに背中を押され新しい一歩を踏み出していく。

土地を支えていたのはミイラ化した人柱だった。

血の匂いがするーー。複雑怪奇な洋館に隠された恐るべき秘密とは。

氷野照明に勤める奈良瑛子が近所で見つけたのは、カフェ・ルーズという小さな喫茶店。

村人が次々喰い殺され、闇夜に少女が連れ去られた――犯人は人か、それとも狼か。怪物事件専門の不死探偵が人狼探しに挑む。

神紅大学ミステリ愛好会に所属する葉村譲と会長の明智恭介は、曰くつきの映画研究会の夏合宿に興味を抱き、同じ大学に在席する美貌の探偵、剣崎比留子と共に紫静荘を訪ねた。