狂乱廿四孝
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初版刊行(参考)
種別
長編
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3,400回
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10回
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あらすじ
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評判
狂乱廿四孝の評価:
0.00/10点 レビュー 0件。 C ランク
狂乱廿四孝の総合評価:
7.00/10点 レビュー 4件。
感想一覧
サイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
Amazonレビュー
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
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以前、やはり澤村田之助を取り上げた皆川博子作「花闇」を読んだことがあります。美貌でずば抜けた才能があるが、自分の芸のことしか興味がない、わがままで傲慢という田之助像は同じでした。違いは、こちらはミステリ仕立てになっていることです。
細かい史実はよく知らないので、河鍋狂斎の幽霊画や、菊五郎と権之助の幽霊画をめぐる諍いが実際にあったことなのかはわかりません。が、実在した人物をからませて、複雑な話によく仕上げたと思いました。
ただ、デビュー作らしい気負いも感じられて、特に、猿弥が田之助に顔に傷をつけられたにもかかわらず崇拝するのは納得がいかず、幽霊画の謎に関してもやや強引な印象を受けました。犯行の動機に関わることなので、このあたりは残念でした。
舞台はまだ江戸の面影濃い明治3年。江戸時代の方がはるかによかったと苦々しい思いを抱く人々と、新しい時代を歓迎する人々、またはそれに便乗しておのれの利益を図ろうとする人々で混沌とし、治安は悪化するばかり、東京駅の建築もまだこれからという帝都の様子が実感を持って描かれていて興味深かったです。
考えてみれば日本はいわば内戦直後だったわけで、街の雰囲気や人心が荒れていたのも無理ないでしょう。そんな中で時代を生き抜いていった芸の世界の人々が濃く描かれていました。歌舞伎や江戸絵画の好きな人には特におすすめです。