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三百年の謎匣
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三百年の謎匣の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.40pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全10件 1~10 1/1ページ
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とても面白くて、一気に読んでしまいました。 バラエティーに富んだ全体の構成も素晴らしく、謎解きもなかなかの逸品! 最後まで読み終えてから、最初に戻って読み返すとコレがまた二度美味しい。 ・・・ただ、あまりにお見事な小品の連続にいささか食傷気味になってしまったのは 私の胃袋、ならぬキャパシティの小ささかと(^^; | ||||
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2005年に早川書房から出た単行本の文庫化。 森江シリーズの一冊だが、どちらかというと狂言回し的な役割に近い。ちゃんと謎を解決しもするのだが。 全体は6篇の冒険小説(?)から構成され、各話は海賊船、ウェスタン、アフリカ探検などと趣向が凝らされている。どれもそれっぽい語り口で、芦辺作品のノスタルジックな雰囲気がよく味わえる。 6篇それぞれに謎が仕込まれ、それを森江弁護士が解くことになるのだが、ちょっと強引さが目立つ。アイデアには統一性があり、単に6篇を寄せ集めたのではないのだが……。 | ||||
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芦辺拓流冒険活劇本格ミステリ風味。 三百年にわたって書き綴られた怪事件の記録は、海賊譚あり、秘境探検あり、西部劇ありと、往年のハリウッドのB級活劇を思わせるストーリーテリング。いずれもボリュームは30〜40P程度、謎解きは薄味ながら、テンポよく話が進んでいくので飽きさせません。冒険活劇っぽいミステリ、というよりも、ミステリの味つけをした冒険活劇を作者は書きたかったのか。不思議の国のあの旅行者にあの名探偵、意外な登場人物の人選にもニヤリ。 残念なのは外枠となる現代の事件でして、過去の事件との繋がりがあまりに薄くて拍子抜け。ここのところをしっかり作り込んでもらえていたら大傑作になったかも、とたいへんに惜しい気分であります。 | ||||
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異なる時代の六編の物語は様々な言語でつづられていた。三百年におよぶ壮大な謎を現代の森江春策が解きほぐすというスケールの大きい本格推理小説です。 | ||||
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メインキャラクター「“弁護士探偵”森江春策」が登場するネオクラシックな本格謎解きパズラー。 作者や私が青少年の頃ワクワク、ドキドキした物語を彷彿とさせる6つのハリウッド映画のような、しかもそれぞれが謎を孕んだ冒険譚が、時代・世界・ジャンルを超えて短編として描かれ(1709年から1937年まで・海洋活劇やら秘境探検やらウェスタンやら飛行船の謎、果ては江戸時代の日本を訪れた英国人の関わった不可解な事件まで多種多彩)、それらが、それらをはさむ形でつづられる現在の事件にリンクし、森江探偵が論理的にすべての謎を解き明かすといった、贅沢な体裁をとっている。 いかにも博学多識な著者ならではの凝りに凝った絢爛豪華なミステリー作品である。 | ||||
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メインキャラクター「“弁護士探偵”森江春策」が登場するネオクラシックな本格謎解きパズラー。 作者や私が青少年の頃ワクワク、ドキドキした物語を彷彿とさせる6つのハリウッド映画のような、しかもそれぞれが謎を孕んだ冒険譚が、時代・世界・ジャンルを超えて短編として描かれ(1709年から1937年まで・海洋活劇やら秘境探検やらウェスタンやら飛行船の謎、果ては江戸時代の日本を訪れた英国人の関わった不可解な事件まで多種多彩)、それらが、それらをはさむ形でつづられる現在の事件にリンクし、森江探偵が論理的にすべての謎を解き明かすといった、贅沢な体裁をとっている。 いかにも博学多識な著者ならではの凝りに凝った絢爛豪華なミステリー作品である。 | ||||
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さぁお立会い、ここに取り出したる一冊の書物、丈夫そうな紙が綴じられた帳面ふうの本なんだが、これが舶来品だと言ったら聞いて驚くか。いや、ホントはちと違うんだが、まぁまぁ取りあえず中をごろうじろ。書いてあるのが日本語と思いきや、どうしたわけか異国の文字が並んでる。――時はさかのぼり実に三百年前、イギリスのお医者が東洋の水の都で巻き込まれた奇妙奇天烈な復讐劇から幕を開け、次いでアラビア洋上で繰り広げられる世界に冠たる大英帝国を向こうにまわした海賊船の知略を尽くした丁々発止、または時の清国皇帝へ朝貢にやって来た英国使者が円明園で出くわした椿事、それから一世紀足らずの後遥か西方の暗黒大陸、その人外境の黄金都市への探検隊が鎧の亡霊と遭遇し、もっと西方のアメリカそのまた西部の町では悪辣な陰謀に、かの高名なる探偵氏が法廷の証言台に召喚される。そうして、鉤十字を背負った豪華飛行船では殺人事件が発生するが、事件解決の後船は不可解な墜落を―― この三百年に間に起きた、波乱万丈にして奇想天外、そのくせどこか懐かしい気もする大事件たち、この全てに関わったのがこの本だ。人呼んで『三百年の謎匣』――なぜナゾバコなのかって?それはこれを読めば一目瞭然。おぉっと、だけどもこいつは売らないよ。何でって、そりゃあんた…………代わりにこれ、この早川書房が頒布しているこいつを格安でお客さんに譲ろう。ああ、もー出血大サービスだ。何だか、これを巡って生臭いことがあったみたいだけどもな。さあ買った買った。――あと、俺はもういっちまうんで、これを読んでも俺に問い合わせようとすんなよな。……あと、森江春策にもな。 | ||||
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さぁお立会い、ここに取り出したる一冊の書物、丈夫そうな紙が綴じられた帳面ふうの本なんだが、これが舶来品だと言ったら聞いて驚くか。いや、ホントはちと違うんだが、まぁまぁ取りあえず中をごろうじろ。書いてあるのが日本語と思いきや、どうしたわけか異国の文字が並んでる。――時はさかのぼり実に三百年前、イギリスのお医者が東洋の水の都で巻き込まれた奇妙奇天烈な復讐劇から幕を開け、次いでアラビア洋上で繰り広げられる世界に冠たる大英帝国を向こうにまわした海賊船の知略を尽くした丁々発止、または時の清国皇帝へ朝貢にやって来た英国使者が円明園で出くわした椿事、それから一世紀足らずの後遥か西方の暗黒大陸、その人外境の黄金都市への探検隊が鎧の亡霊と遭遇し、もっと西方のアメリカそのまた西部の町では悪辣な陰謀に、かの高名なる探偵氏が法廷の証言台に召喚される。そうして、鉤十字を背負った豪華飛行船では殺人事件が発生するが、事件解決の後船は不可解な墜落を―― この三百年に間に起きた、波乱万丈にして奇想天外、そのくせどこか懐かしい気もする大事件たち、この全てに関わったのがこの本だ。人呼んで『三百年の謎匣』――なぜナゾバコなのかって?それはこれを読めば一目瞭然。おぉっと、だけどもこいつは売らないよ。何でって、そりゃあんた…………代わりにこれ、この早川書房が頒布しているこいつを格安でお客さんに譲ろう。ああ、もー出血大サービスだ。何だか、これを巡って生臭いことがあったみたいだけどもな。さあ買った買った。――あと、俺はもういっちまうんで、これを読んでも俺に問い合わせようとすんなよな。……あと、森江春策にもな。 | ||||
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芦辺拓という作家さんの作品は、 とてもエンターティメントに徹していると思います。 読んでいても、映画を見ている印象がとても強く感じます。 「三百年~」も、まさにそうだと思います。 それよりもまず、短編と思っていた作品のひとつひとつが、 長編の1ピースだったなんて・・・騙された気分?「三百年~」は6本の短編と、導入・解決編のあわせて8本で ひとつの物語を構成しているわけですが、 その短編ひとつひとつ、バラエティに富んでいて、 冒険心というか好奇心をくすぐってくれます。 それが、 本の帯にもあった「芦辺ハリウッド」ということでしょうか? 短編が集まって(関わり合って)長編になる物語、 これからもたくさん出て欲しいと思います。 | ||||
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芦辺拓という作家さんの作品は、とてもエンターティメントに徹していると思います。読んでいても、映画を見ている印象がとても強く感じます。「三百年~」も、まさにそうだと思います。それよりもまず、短編と思っていた作品のひとつひとつが、長編の1ピースだったなんて・・・騙された気分?「三百年~」は6本の短編と、導入・解決編のあわせて8本でひとつの物語を構成しているわけですが、その短編ひとつひとつ、バラエティに富んでいて、冒険心というか好奇心をくすぐってくれます。それが、本の帯にもあった「芦辺ハリウッド」ということでしょうか?短編が集まって(関わり合って)長編になる物語、これからもたくさん出て欲しいと思います。 | ||||
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