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ボタニストの殺人
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ボタニストの殺人の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.86pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全22件 1~20 1/2ページ
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ストーリー自体は面白いが,内容はレベル低下しているのではないか。密室(といえるのか)の謎の解明は,ネタバレになるので詳しく書けないが,あまりに安易(これが許されるのは,1世紀くらい前まで)。ティリー(ブラッドショー)が超人化して何でも可能な人間になり,リアリティがなくなった。また,彼女の人物像の造形は,当初はある種の社会性障害をモデルにしているのかと思ったが,途中で顔を赤くしたりする(恥じらいというのは,他者の視点がわかるから生じるので,彼女の人物像としては矛盾)など,一貫性がない。主人公(ポー)との対話をギャグ化するための存在としての方便と化している。というわけで,ストーリーテラーとしての著者の能力は評価できるが,時間つぶしのエンタメ小説化が激しいため,ミステリとしては初期の作品に比べてレベルダウンしているといえる。海外旅行時の飛行機内での時間つぶしにはちょうどいいが。 | ||||
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冒頭では逃げ足の速い軽業師のような犯人逮捕に当たる主人公なのですが、実はこれはほとんど意味がない、という肩透かしから始まりました。そこへ今まで相棒的に捜査に協力してくれた病理学者の女性がなんと父親殺しの容疑で逮捕されるという知らせが入ります。しかも「雪中密室」(雪の上に犯人の足跡が存在せず逃亡経路がない)なので、他人の犯行は「ありえない」状態ですので、この容疑を覆すのは困難を極めます。 しかも、日本の読者へのサービスかもしれませんが西表島での凄惨な状況がいったいどう結びつくのか、やけに頭に残ります。さらに、事件は続き生放送のテレビ番組、要人警護体制と衆人環視のなかでの「公開密室殺人」が堂々と実行されてしまいます。 さてさて、そのトリックは?そして犯人は?動機は?という縦線と病理学者の無罪を証明しなくては!という横糸が見事に交錯してゆく、というあたりまでが上巻になります。 | ||||
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この作家の作風は軽い、高齢のミステリーファンには向かないな。 | ||||
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奇妙な連続殺人事件と別の地で起きた同僚の父親殺害事件、これらの関連性は?気になる! | ||||
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密室事件にしろ、不可能殺人にしろ全て小学生でもわかるレベルのトリックで笑うしかない。 主要メンバーの形骸化したやりとりも退屈でしかない。 初期の2作が良かったので、惰性で買ってるけどもう次は買いません。 | ||||
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安定の面白さ | ||||
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もうどっぷりこのシーズのファンです | ||||
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ストーリーは面白かったです、最後に軽く一捻りありましたし。 期待した雪密室と毒殺のトリックは肩透かし。 雪密室はコメントする気にもならない。 毒殺はそういう技術もあるかもしれないがそこまで都合良く発動はしないだろうと思いました。 今作で人間関係が大きく変化していますので今後の展開が気にはなります。 上巻の星は5、下巻の星は3、上下巻は星4。 | ||||
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上巻を読み終わった感想です。 展開が早く、先が気になるためページをめくる手が止まりません。 ボタニストの謎も気になるのですが、エステルが巻き込まれたカーばりの密室殺人の行方も気になります。 この二つの事件が別物なのか、関係があるのか今の時点ではわからない。 どちらでも楽しめそうです。 冷たい謎の美女のイメージだったエステルの意外な一面が描かれているのも興味深いです。 | ||||
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厳しいレビューコメントもありましたが、個人的には最後まで面白かったです。 一気読みでした。 ブラッドショーとポーの掛け合いも最高に笑えましたし、ミステリーとしても最高峰とまではいかないですが面白かったです。 また最後の最後まで動きのある小説なので、最終ページまで読ませます。 やはり、ショーン・ダフィーシリーズと双璧をなす、ブラックユーモア溢れるサスペンスでした。 次作の「The Mercy Chair」も死ぬほど楽しみです。 その前に、「Nobody's Hero」の翻訳も期待しています。 | ||||
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ポーと昵懇の病理学者エステル・ドイルが実父殺害の容疑で逮捕される。それも彼女以外の犯人がいないと思われる状況下において。 一方、植物学者を称される連続殺人犯が、不可能犯罪を成し遂げていく。 その犯行は徐々に大胆さを増してくる。果たしてポー達、重大犯罪分析家のチームは2つの事件を解決できるのか、というストーリー。 冒頭から兎に角、面白く一気に引き込まれることは必定なので、時間を取って本を開くと良いと思います。夜に読みだすべきではないかと。 早く下巻を読み切りたいです。 同じ著者のM.W.クレイブンの新作「Nobaby’s Hero」(ベン・ケーニグシリーズの2作目)も刊行され、高い評価が出ているようなので、こちらも刊行して欲しいです。 個人的には、洋書でとんでもなく面白いシリーズは、1つはこの「ワシントン・ポー」シリーズ。 もう1つもイギリスを舞台にして、エイドリアン・マッキンティ著の「ショーン・ダフィー」シリーズだと思っています。 エイドリアン・マッキンティの最新作(2024年10月現在で7作目)「The Detective Up Late」は本国で刊行後、優に1年を経過していますが、翻訳されている予兆すらなく、心の底から残念です。 一方で、本国では8作目(Hang on St. Christopher)が来年3月4日に刊行予定ですが、もうショーン・ダフィーシリーズは日本では読めないかもしれないですね。 6作目まで刊行されてそれで終わり、とは思いたくもないですが。 | ||||
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上下巻の感想として、最初は事件が謎を深めていき、グッと引き付けられていきます。ただし謎が解き明かされるにつれて、グダグダになってきます。恋愛描写でさらにダラダラします。トリックの発想はいいが、それにいたるプロセスがアバウト。最高傑作と思いきや失速。 | ||||
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とは言え面白いとは思う。元々、純度の高いミステリというよりは、半分はキャラクターの魅力で読ませるサスペンスに近いシリーズということを前提とするなら、一応の水準は満たしているのでは。もしこれがシリーズ第一作だとしたらこんなに評判になっていないのではないか。 | ||||
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シリーズとして期待したが、全く裏切らない内容。早くも次回作が待ち遠しい。 | ||||
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「恐怖を失った男」を読んだのが、2024/6月。その後、これほど早くM・W・クレイヴンによる<ワシントン・ポー・シリーズ>の新作が読めるとも知らず旅行に明け暮れ、取り掛かるのが遅れ、上巻を読んだ後に尚一旦休憩してしまった。アンソニー・ホロヴィッツとマイクル・コナリーの新しい翻訳読了後に、下巻を読み始めましたが驚き満載のページ・ターナーでした。ホロヴィッツもコナリーもそれぞれ秀作でしたが、楽しさという点では本書がピカイチと言えるでしょう。読む優先順位を変えた私の<敗北感>は計り知れない。(しかし私は本書とコナリーの新作によって「射撃残渣」(米国では「発射残渣」?)についてかなり詳しくなりました(笑)。) まずは本シリーズのレギュラー、病理学者のエステル・ドイルが父親殺しの容疑で逮捕されます。現場は雪が降り積もる密室。その事件に加えて<ボタニスト>による連続殺人事件が発生します。その二つの事件をいかにワシントン・ポー、NCA/SCASの警部・フリンと分析官のティリー・ブラッドショーのチームが解き明かすのか? 既に多くのレビュアーによってこのファンキーで、オフビートで、パズラーとしても説得力のある傑作について詳細が書かれてしまっているでしょうから私からは2点だけ付け加えたいと思います。 1。「おれのことはジョン・スタージェスと呼んでくれ」(下巻 p.169)。その一文だけで既に作者がいかに<エンタメ性>に力を入れているのかが(笑)理解できます。 2。ポーと誰かの恋愛関係は、この凄惨なはずのスリラーに英国で作られた恋愛映画のエッセンスを存分に振り撒いています。まるで"Harrods"に足を踏み入れた瞬間に嗅ぐ圧倒的なフレグランスのように。 ◾️「ボタニストの殺人 上・下 ワシントン・ポー "The Botanist"」(M・W・クレイヴン 早川書房) 2024/9/16。 | ||||
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公開番組撮影中の毒殺、殺害予告を受けて…厳重な要人警護下の毒殺、3人目を保護し隔離した病院へのアタックと…しかし、どれも被害者が服毒した原因は不明!加えてポーの友人ドイルが殺人の容疑で逮捕されてしまい、雪の上に残されたひと組の足跡がドイルを不利な状況に追い込んでしまう。二つの事件はそれぞれ不可能としか言いようのない有り様で解明を急ぐポーを追い詰める。作中に言及されるディクスン・カーの短編に『空中の足跡』と云うまさに雪上に残された足跡のトリック作品が在るが、ここではどういう結末を迎えるのだろうか? | ||||
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ポー、ティリー、フリン、そしてドイルと安定の掛け合いと面白さ。 この小説の世界観が好きです。 | ||||
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二つのパターンの密室殺人…毒殺はトリックと云うより科学的必然で、雪に残された一組の足跡はトリックではなく偶然、とかくミステリーの謎解きは作者の手前味噌に成りがちだが、この自然体のアンサーが物語の質を保っていると感じた。ポーの洞察力とティリーの超分析力、そしてドイルの知識が足並みを揃えるとき…事件はその真相を白日の下に晒される。そして何よりも復帰したフリン警部を加えた彼・彼女たちの微笑ましいやりとりが魅力的だ。今回、ポーはまた一歩踏み出して他人との垣根を取り払う。そうそう、犬のエドガーもチャーミングだ。 | ||||
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<ワシントン・ポー>シリーズ5作目。 イギリスで人種差別や女性差別等を声高に発信しマスコミにも注目されていた くそ野郎どもが、次々と突然死する怪事件が起こる。共通するのは事前に押し花とメッセージともとれる詩が送られていたこと。 一方、ポーとこれまで事件解決にあたってきた病理学者ドイルが、殺人の疑いで逮捕される。 ポーは同僚のブラッドショーやフリン、現地の警察署の捜査官らとチームを組んで、両事件の真相解明に奔走するのであった…。 ぎりぎりエンディングまで興味深い展開だった。作者はこの分野のことをよく下調べし、仕掛けも考えられていると思った。 ただ、前作あたりからだんだん長くなってきており、本篇はとうとう上下巻にまで拡大。充実してはいるが、下巻中盤あたりでは中だるみも感じた。 直接日本が舞台になるわけではないが、西表島や魚のふぐ毒が題材になっている。冒頭のシーンは太平洋戦争時に非情なる悪行を重ねた日本の「731部隊」を彷彿させる。犠牲者が「漢民族」というのも、戦時中のことかと思っていたら、現在のこととして語られているところにはちょっと驚いた。おそらく意図して戦時中の事実に絡めたのだろう。 今回ポーは周り中ほぼ女性陣に囲まれて事件解決にあたる。警察のリーダークラスに女性が多いところは日本と異なるとつくづく感じる。現実はどうかわからないが。 ドンパチやアクションがほとんどない、どちらかというと頭脳プレーの警察物語。ポーが過去のいきさつにより(?)銃所持を許可されていないせいでもあるが。 ポーとブラッドショーは本当にいいコンビだが、終盤の若干違和感のあるエピソードによって、ブラッドショーの出番が減っていったのがちょっと残念だった。このシリーズはふたりの名コンビぶりが中心の物語なので。(年代が違うし男女の関係になるとは思っていなかったが) シリーズ初め頃にはポーの出自について徐々に解き明かされていく節もあったが、最近は進展していない。あれで終わったのだったかな。 今後も楽しみだが、あまり冗長になるのは避けてほしいと思う。 | ||||
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このシリーズは全て読んでいますが、正直1番面白く無かったです。展開が非常に雑で薄く、やっつけ感が酷く感じました。トリックも単純で、これ見逃すかというレベルで驚きも少ないです。キャラクターの掛け合いも今作に於いてはシナリオありきというか、喋らされてる感が如実に出ており、そこも残念でした。キツイこと書きましたが、好きなシリーズですので次作には期待しております。 | ||||
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