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シャッター・アイランド
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シャッター・アイランドの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.69pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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1954年、ボストン沖の孤島にある、精神を病んだ犯罪者のための病院からひとりの女性患者が姿を消した。嵐の中、相棒とともに捜査をする連邦保安官、テディ・ダニエルズの前で、次々と起こる不可解な出来事。そして明かされる想像を絶する真相とは・・・。 本書の邦訳ハードカバー版は、巻末の解決編が“袋とじ”になっていて話題を呼んだ。名作『ミスティック・リバー』の作者、デニス・ルヘインが、大胆な仕掛けで新境地を切り開いたとされるミステリーである。 嵐に閉ざされた孤島、密室、人間消失、暗号、不可思議な事件の続発と、謎解きのスリルはありそうだが、すわ本格ミステリーか、と思って読んでいると、そうでもない。では、捜査小説か、冒険小説かというと、そうでもなさそうである。途中から、なんかおかしいぞと思って読み進み、“袋とじ”部分に入ってゆくと、とんでもない“どんでん返し”が待っていて、見事に“騙されて”いたことに気づく。しかもそう言われてみれば巧みな伏線が冒頭から張り巡らされていて、すべてがラストの“真相”にぴたりと当てはまるのである。 本書は、ゴシック・ホラーの雰囲気が漂わせながら、そして見事に人の心を揺さぶる快作である。 | ||||
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デニス・ルヘインは大好きな作家。インパクトのある本が多い。 本書は、凶悪な服役囚を収監しているボストン沖の『シャッター・アイランド』が舞台。そこに赴いた合衆国連邦保安官のテディととチャック。その島で過ごす4日間。おりしも襲い掛かるハリケーン、混沌の世界・・・。 多くの冒険小説、スパイ小説、推理小説を読んでいる一読者としてみると・・・本書は微妙な感じ。最後の1ページまでしっかり読ませるが、モヤモヤ感が付きまとう。 好き嫌いが分かれる。 | ||||
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「オレオレ詐欺」ってどうして引っかかってしまうんだろう?交通事故かなんかでコワい人に脅かされちゃうような、いかにもーって肉親がいるんでしょうね、きっと。大抵の人はそういう胡散臭い話には乗りませんよね。騙されちゃうのは「こんな立派そうな人が私を騙すはずがない」っていう先入観があるからですよね。アンジー&ケンジーのシリーズや「ミスティック・リバー」から読んでいる僕には「デニス・ルヘインはかくあるべしっ!」という確固たる先入観がありました。そして読み進むにつれ、うんうん設定はずいぶん変わっているけど相変わらずのルヘイン節だわいーと納得し、さて結末はどうなるんだろう、良くできたサイコ・サスペンスだなあーと引き込まれていったのですが‥なんだこの袋とじは?そして、なんなんだ、このキングやクーンツも顔負けのアメリカンでグロテスクな結末は?プロットや文章で読者を騙すばかりでなく、自分の作風までも引っ掛けの道具にしてしまう、このしたたかさ。僕は完全に騙されました。「まさかルヘインさんが、こんなことをするなんて‥人間の絶望や悲しみを描かせたら右に出るものはいないヒトだったのに」なんて近所の住人のインタビューが聞こえてきそうです。やられました。 | ||||
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「ああ、もしかしたら、いや、たぶんきっと!」 ひとりごとを言いながら読んでいたので、家人に白い目で見られた。 袋とじを開く前に大体の予想はついたが、 こんなにも深く傷ついた男の話だとは思ってもみなかった。 会話でストーリーを進めるという怠惰な書き方のミステリが多い中、 ルヘインは主人公の心理をこと細かに描くことで、読者を引きつける。 わたしたちは主人公になりきって、物語の海を泳ぐのだ。 ひとの心の孤独、哀しみというテーマのほかに、「愛とは」と考えさせられる。 『ビューティフル・マインド』を思い出した方もいらっしゃいましたが、 わたしは『べティ・ブルー』を思い出しました。 こんなにも深く誰かを愛することができるのか、と。 | ||||
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男性にとっての袋とじ本と、女性にとっての袋とじ本って、やっぱり期待度や期待のベクトルが違うんだろうなあ・・・などと考えつつ、びりびりと破りました。本を破る、ってのは、女性の私にとっては、経験のないことで、本は大事に扱うのが当然と思ってきたので、すごく抵抗がありました。夫は、週刊××系の最近よく見る袋とじ雑誌をざくざくはさみで切ってまして、「いいなあ楽しみがあって」と羨ましく思っていた矢先でした。などと、「袋とじ本」に興味を持っていた私にとって、この本の袋とじはただ「大事な本を傷つけてしまった・・・・・」ということで終わってしまいました。その部分に関しては、残念。内容は、面白かったですよ。映画化されるそうですが、いかにもそんな感じがしますし、「ミスティック・リバー」を読んでいない私は、是非読まなくてはと強く思いました、映画も見なきゃ。ラッセル・クロウがアカデミー賞をとった、「ビューティフルマインド」に、とても近い気がしますが、気のせいでしょうか? | ||||
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世評では大どんでん返しがあるからという話だったので、注意して注意して伏線に気をつけながら読み進めていたが、なんか、途中から話がおかしいなあと思い始める。そしてやはり話はおかしかったのだ。実はこの手のオチは良くあるオチで、類書は多いが最後までひっぱる作者の筆力は大したものだ。エンターテインメントとしては「あり」だと思う。「孤島の謎に挑む潜入者が孤独な戦いを続けていくうちに、自身の謎にはまりこむ」といったプロットは倉橋由美子の「スミヤキストQの冒険」を彷彿とさせて、懐かしい思いで読み終えた。 | ||||
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世評では大どんでん返しがあるからという話だったので、注意して注意して伏線に気をつけながら読み進めていたが、なんか、途中から話がおかしいなあと思い始める。そしてやはり話はおかしかったのだ。実はこの手のオチは良くあるオチで、類書は多いが最後までひっぱる作者の筆力は大したものだ。エンターテインメントとしては「あり」だと思う。「孤島の謎に挑む潜入者が孤独な戦いを続けていくうちに、自身の謎にはまりこむ」といったプロットは倉橋由美子の「スミヤキストQの冒険」を彷彿とさせて、懐かしい思いで読み終えた。 | ||||
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あー。期待しすぎた。詳しく説明もせずただ「すごすぎる」じゃよほどの自信と思うじゃないか。袋とじ!これで期待しない方がおかしいって。「この展開ですごい結末…ということは、もしかして○○は××なんじゃ…いやいや袋とじまでするんだからそこまでも裏切るのだな!」と先読み先読みしてしまったら…思った通り○○は××。マイガッ。期待のしすぎでかえって見えてしまった気がする。これから読む方はぜひ期待しないで読んで下さい。 | ||||
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推理小説でもなく、医療小説でもない。 著者から読者に対する、「謎解き挑戦状」とも言うべき一冊だろう。 種明かし部分は帯で封がされ、猛スピードで展開していく物語に引き込まれてページをめくるたびに緊張感が高まっていく。 僕は結局、帯の封を切って種明かしを読むまで謎を解けなかった。 著者の大ファンは楽しめる本だと思うが、著者の作品を手にするのが初めての人、帯や表紙カバーの説明文を読んで関心を持った人の中には読後に脱力感を覚える人もいるのではないか。僕もそんな1人。 帯までつけるのは、ちょっとやりすぎかな、とも思った。 さりとて、読んでしまえばどんな種でもあっけないもの。何もすることがない休日に読むには十分楽しめる一冊だろう。 | ||||
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前作「ミスティック・リバー」とは大分趣向の異なる小説。しかし根底に流れるものは同様に思える。やはり暗く、哀しい物語であるが、読者はこの作者のそういった作風に惹かれるのだろう。わからないのは、なぜあえて結末部分を「袋とじ」にしたのかということ。確かに最終的に大きな物語の逆転があるが、それ自体は特別目新しいものとはいえないし、そもそも「本格」的な味わいをを楽しむ小説では無いように思える。どうも出版者側の販売戦略のように思えてしまうのはひねくれすぎか?いずれにしても、一気に読んでしまうほどの魅力を持っている小説であるのは間違いないと思う。 | ||||
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人間の心の闇(暗部)を暗く、切なく描いている。ボストン沖の孤島に在る精神を病んだ犯罪者のための病院で、一人の女性が疾走する事件が発生。主人公である連邦保安官が、島に乗り込み事件にあたるが?当初は事件解決までを描いた本格物と思ったが、作品の途中から急展開し、最後には全く別の結末を読む者に提示する。その辺が、一癖も二癖も凝りに凝った作品に仕上がって、圧巻である。暗く、重く、人間の暗部を描くプロットがルへインの特色と思うが、本作も前作「ミスッテック・リバー」同様のより濃い内容である。多分、本作の結末を本当の意味での「驚嘆の結末」というのだろう。そしてこの作家の力量の確かさを、改めて実感させられた傑作だ。 | ||||
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最初の100ページは、展開がゆるやかなのに、その後はすごい勢いで物語が展開。最後まで一気にひっぱられ、本を閉じることができなかった。そして、衝撃の結末!パト&アンジーとも、ミスティック・リバーとも異なる作品です。 | ||||
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