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虎の牙
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【この小説が収録されている参考書籍】
虎の牙の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.33pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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この文庫版を読んでいて違和感を感じたので所有している同じタイトルの単行本版(昭和61年の第83刷)と交互に読み比べてみたのですが、翻訳や挿絵が変更されていました。 印象的な挿絵や南洋一郎さんオリジナルの特徴ある軽妙な言い回しの表現などと違う所があるので、昔読んだものと同じと思っているとがっかりするかもしれません。少なくとも私はとてもがっかりしました。 南洋一郎さん訳の怪盗ルパンシリーズは不朽の名作なので変な変更をせずにそのまま文庫本化して欲しかったです。 | ||||
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実は、本作を読む前に、昭和26年、日本で映画がされたものを先に見てしまったのですね。 舞台はすべて日本に置き換えられていて、上原謙がルパン、ヒロインを津島恵子という配役。 まあ、真犯人や大本のトリックは換えようがないと思われるので、当初は、映画がどのように刈り込まれているか、アレンジしなおされているか、比較、てな感じで読み進めていたのですが、映画のほうは、昔の割には結構スピーディで多少の無理はったりはあれど、それなりに楽しめたのですが、小説のほうは、なんせ、ネタバレ状態で読んでるものですから、ちょっときつかったんですね。 ところが、あれれ、真犯人が分かって大団円になっても、まだ、小説は三分の一近くも残っている。... 実は、映画のほうは、小説でかなり無理のある後半部分をうまくちょん切っていたのですね。 こうなると俄然、読書の興味が高まってくる! 本当の真犯人は誰なんだ。映画で使われていなかったトリックは! と、期待ばかりが高まったのですが、最後はいかにもルパン的大風呂敷活劇、さらにいえば、アフリカでの活躍なんぞ、今読むとヨーロッパ中華主義的な鼻持ちならないところが満載で、こういったところが、現在のテロの悲劇の素になっているかな、とも。 まあ、いろんな意味で、あまり高く評価できない一品でした。 なお、過去のルパンの活躍(作品)にほんのりと触れられているところもありますので、「金三角」「813」「棺桶島」などの先行作品を読んでから本書に当たられたほうがピンとくるとおもいますよ。 | ||||
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