■スポンサードリンク
(短編集)
もっと悪い妻
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
もっと悪い妻の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.75pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全4件 1~4 1/1ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
この作家の作品を初めて読むので、いつもこんな感じの小説なのか、判断が難しい。 6編の短編が収められており、そのうち初出は「悪い妻」だけが週刊文春で、他は皆オール読物である。 「武蔵野線」や「みなしご」の最後の落ちは、切れ味鋭い。 「残念」は意外と共感する方も多いだろう。そういう気持ちになっている方は男女ともに世の中にいるはず。 「オールドボーイズ」の最後の落ちは、不快感を覚える。 「悪い妻」と「もっと悪い妻」を比較すると、悪い妻の方がそれほど悪い妻には思えなくなる。普通ではないかな。逆にもっと悪い妻は、この妻の旦那が確かに異常だ。本当にこんな感じの旦那がいるのかな?小説だから、成立するだけのキャラではと思ってしまう。 全体的にとても軽い。オール読物という制約の中で、こういう軽いものを書いたのか?この作家の他の小説(ちょっと長めのやつ)も読んでみないと、なんとも評価のしようがない。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
著者らしくないというか、女性のドロドロ感が読み応えなのにそれらが全く感じられない作品集。 ただどの作品も読みやすいので万人受けはするかもしれないけど、著者の作風が好みの人には向かないであろう。 むしろどの作品も、その後の展開が読みたいのだけど…という展開で終わっていて消化不良。 先が気になるという点では著者の技巧はさすがなのだけど。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
全体に、桐野夏生にしては薄味というか小粒というか。 意図的なものだろうが、各編とも、長編小説の一部分だけを無造作に抜き取ったような印象。どの短編も、結末がまったく「オチ」っぽくない。 それでも、けっしてつまらなくはない。「ああ、この短編、もっと続きが読みたい」とは思うけれど。 それに、1つの短編を読み始めると、たちまちその世界にスッと引きずり込まれる。そのへんの磨き抜かれたテクニックは、やはり大したものだと思う。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
無自覚に自己中心的な選択をする人々を『悪い』と言っているのかもしれないですが、もっと悪意のある文章を期待していたため少し物足りなさを感じました。 桐野夏生さん名義の本はほぼ全て読んでいますが、おそらくこの方は物語を書き進めるにつれてどんどん登場人物を自分勝手で冷酷な人間に貶めていきたくなるんじゃないかなと思います。 (そうじゃないのもあるけど) だから、短編集では興が乗る前に終わってしまうので桐野夏生らしさというのが出にくいのだろうなという感想です。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!