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(短編集)
サンタクロースのせいにしよう
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サンタクロースのせいにしようの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全13件 1~13 1/1ページ
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クリスマスに関するショートミステリー集と思いきや、風変わりなお嬢様銀子さん宅に居候することになった柊子さんの周りで起きるドタバタ・ミステリーの連作短編集。 この二人と共通の友人夏見さんを加えると「プラスマイナスゼロ」の女子高生トリオを彷彿。 ミステリーとしては大味だが、ホラー系のエピソードもあり。とはいえ全体的にあたたかい雰囲気で安心して読むことができた。若竹作品には珍しくちょっぴり恋愛要素もあり。 後に、女子高と結婚式場を舞台に過去と現在が交差する傑作「スクランブル」では柊子さんはチョイ役で、夏見さんは主要人物として登場。ちなみに夏見さんは若竹さんのデビュー作「ぼくのミステリな日常」で話の中で初登場している。 | ||||
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第一話をアンソロジーで読み、面白かったので読んでみた。 せっかく、オモシロキャラのお嬢様=銀子さんとのシェア生活という設定にしたのだから、もっとそちらにシフトした話があっても良かったのだが、残念ながら銀子さんは殆ど顔を見せない。見せるのは当然ながら語り手の同居人なのだが、どの作品もあまり面白くない。 率直に言うと「ああ、そうですか」で終わる話ばかり。 キャラクタで魅せるか、ストーリーで魅せるかといえば、この作者は完全に後者なのだが、どういうわけかどの話もまとめるのがメインで、説得力に欠ける。例えば、「何故原田さんちの庭のチューリップが、球根ごとごっそり無くなったか?」のナゾなどは、かなり苦しい。自分も一時持っていたくらいなので、どこでも売ってて簡単に入手できると思う。 また、「台湾行き飛行機内での奇妙な事件」なども、愛のためとはいえ、そんなプランを立てるんだろうか。 「だって、小説だもーん」と言われればそれまでだが、鮮やかに騙されましたねとは言えない。 この作者の作品は基本路線では好きな方だが、後半から結末がおざなりになる感じが強い。また例によって”It rains dog and cat”とか、「チューリップ相場」などのウンチクを登場人物が話すところなどは、分かる人には分かるでしょ的な同好の士などの雰囲気があり、少々鼻につく。 「バベル島」のような、途中から結末が分かっていながらも主人公の気持ちと同化できるような、質のいい作品を今後も希望。 | ||||
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いやなこともたくさんあるけど、何とかなる、行きてればいいこともある、という当たり前がしみる。 | ||||
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タイトルにまず一目惚れ(^^) 内容は日常にある不思議…。 個性的な登場人物たちを 中心に繰り広げられるお話。 なんとなく温かい気持ちに なれる気がします♪ 私のお気に入りの一つです:) | ||||
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日常の中のミステリ。明るいテーマというわけではないのだが、なぜか読後ほっこりさせられました。柊子と周りの人達とのやりとり(特に銀子さん)にくすっとさせられ、もっともっと彼女たちの日常を読みたいなーと思いました。 | ||||
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1995年の単行本の文庫化。 とにかく嫌な人・ことを書くのが上手。日常のなかにある腹立たしいこと、むしゃくしゃすることを、これでもかというほど描き込んでいる。若い女性の仕事や生活が、実にリアルに再現されている。 まあ、これも一種の「芸」だと思うし、ミステリの基本というのは「悪意」にあるわけだから、評価すべきなのだろうと思う。しかし、読んでいて楽しい気持ちにはなれない。 トリックは生かし方が上手い。小さな謎を違和感なく埋め込んでいる。 | ||||
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推理小説よりは硬くなく、文学作品よりはやや難解な。 初めてこの方の本を読んだのだけれど、 程度の良い気持ち良いところに浸されました。 ほんの日常の、いつもの生活に、 ちょっとだけ、ミステリーのエッセンスを加えてみる。 自分の日常がちょっとだけ楽しくするための本かもしれません。 もしもいつもの○○がXXだったら。なんて。 考えてみると、普段の生活もちょっと楽しい。 | ||||
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~ 若竹さんのすごいところは、大掛かりなトリックなどなくても、日常にひそむ謎でもってこれだけのストーリーが作れるところ。そして、登場人物が等身大の人間であること。特別なヒーローやヒロインはいなくて、とても人間くさく、欠点もたくさん持ち合わせている、そこらへんにいそうな人たち。 柊子を取り巻く銀子さん、夏見、竜郎、ご近所の面々。み~~んなの”日常”から出る謎に、その都度誰かが探偵役をつとめ、解決へと導いていく。 世間知らずで、恐ろしく常識ずれした銀子さんに振り回されながらも、そんな日々に愛情を抱いていく柊子。幽霊に出くわしたり、会社を首になったりと散々な目に遭いながらも、弱い自分をなんとかしよう、この橋を渡って向こう岸へわたろうとする柊子にとても好感が持てま~~す。 人は誰もが強いわけではなく、たいていの人が自分自身にコンプレックスを持ちながら、それでもいろんなことに一生懸命になっている。それをユーモア交えた”毒気”をもって描き出す若竹さんの作品が大好きです。 日常の謎解きですからカテゴリーとしては”ミステリ”に分類されるんでしょうが、柊子の心の変化を描いた物語として読んでも面白~~いのではないかと思います。~ | ||||
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若竹七海の小説の中で一番暖かい小説だと思う。ミステリとしては星4つだが、話が面白く、大好きなので5つの評価。説明のつかない出来事や、説明しづらい感情。生きているとしばしば出会うもの。いつもどおりのコミカルな進行で、時に苦く切ない日々。進んでいく日々。何度でも読みたくなる物語です。 | ||||
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若竹七海の連作短編集のなかではわりと甘口なんで、若竹七海さんの作品をはじめて読む方にもお薦めです。 | ||||
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大好きな若竹ミステリの中でも一番いとしい作品。20歳代後半の、さっぱりとした女性が主人公なのはいつも通り。ベタベタしない、さらりとした筆致で描かれる彼女の思考や行動にはいつもながら共感したり、同感したり。同世代の女性に特にお勧めしたいが、「女子どものミステリなんて」ぐらいにしか思っていない男性にも一読を是非お願いしたい。そしてミステリとしても驚愕の結末が待っているあたり、著者はいつもながらすごい、と思うのであります。 | ||||
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いかにも魅力的なタイトルの連作短編集。日常的な謎を扱った小品を束ねている点でも、処女作の「ぼくのミステリな日常」に似ているが、全体で大きな謎を構成するほどの仕掛けはなく、作品ごとの趣向も微妙に異なっている。その結果全体としての印象は弱くなってしまったか。何気なく、無理なく密室トリックを日常に持ち込んだ「子どものけんか」が秀逸。 | ||||
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面白かったです。この作品の見所はなんといっても銀子さんのキャラクターでしょう。世間知らずのお嬢様で、ちょっと(?)変わってます。私がこの人と暮らすことになったら、絶対料理はさせたくない(笑)。主人公の柊子が彼女と対照的なのがまたおもしろい。連作短編集で、話は軽いものから重いものまで。またこの人物達で違う作品読みたいです。 | ||||
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