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(短編集)
サンタクロースのせいにしよう
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サンタクロースのせいにしようの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.85pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全1件 1~1 1/1ページ
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第一話をアンソロジーで読み、面白かったので読んでみた。 せっかく、オモシロキャラのお嬢様=銀子さんとのシェア生活という設定にしたのだから、もっとそちらにシフトした話があっても良かったのだが、残念ながら銀子さんは殆ど顔を見せない。見せるのは当然ながら語り手の同居人なのだが、どの作品もあまり面白くない。 率直に言うと「ああ、そうですか」で終わる話ばかり。 キャラクタで魅せるか、ストーリーで魅せるかといえば、この作者は完全に後者なのだが、どういうわけかどの話もまとめるのがメインで、説得力に欠ける。例えば、「何故原田さんちの庭のチューリップが、球根ごとごっそり無くなったか?」のナゾなどは、かなり苦しい。自分も一時持っていたくらいなので、どこでも売ってて簡単に入手できると思う。 また、「台湾行き飛行機内での奇妙な事件」なども、愛のためとはいえ、そんなプランを立てるんだろうか。 「だって、小説だもーん」と言われればそれまでだが、鮮やかに騙されましたねとは言えない。 この作者の作品は基本路線では好きな方だが、後半から結末がおざなりになる感じが強い。また例によって”It rains dog and cat”とか、「チューリップ相場」などのウンチクを登場人物が話すところなどは、分かる人には分かるでしょ的な同好の士などの雰囲気があり、少々鼻につく。 「バベル島」のような、途中から結末が分かっていながらも主人公の気持ちと同化できるような、質のいい作品を今後も希望。 | ||||
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