(短編集)
船上にて
- ダイイング・メッセージ (52)
- 客船 (31)
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客船・航海絡みのミステリー短編集と思いきや、船上での出来事を扱ったものは文字通り表題作のみ。これが実に素晴らしい。 短編の名手たる作者が、“短編の王様”というべき先人に対する敬愛の念で作り上げたような一品。事件は大したことなく、最終的に謎が解けなくても口元を緩ませてくれる。これを読めただけでもこの本を買う価値があった。 勿論、他もバラエティに富んでいて、若竹さんらしい作品である。 「黒い水滴」は、「製造迷夢」の一条刑事が登場。美潮さんは出てこないが、二人のその後を匂わせる一文があり、ファン必読。渚という名の若い女性も出てくるがこちらは「クールキャンデー」の渚ちゃんとは別人。 【追記】 講談社文庫で読んだ後、光文社文庫も購入。 カバーは講談社版はやはり藤田新策氏。藤田氏による表紙絵の若竹さんの本は三作あるが、全て青が基調。円窓の向こうに夜空と海と物憂げな表情の女性が一人。珍しく正面を向いている。「船上にて」には該当する人物は出てこないので、イメージ画かと思ったが、「優しい水」の冒頭部に合致。 光文社版はお馴染み杉田さん。こちらはやはりくすんだ黄色ベース。丸テーブルの卓上にレターセットと万年筆。コーヒーカップから湯気が上がり、その向こうに船の影。「船上にて」の他、収録の手紙シリーズのイメージか。 講談社版は若竹さんのあとがきが2編も付いている。単行本刊行時と文庫化の際か。エッセイ風で面白い。 光文社の方はあとがきはなく、大倉崇裕氏の解説。 | ||||
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怖かったです。この読み終わった時の感じはなんなんでしょうか。若竹さんの船モノ好きです。「海神(ネプチューン)の晩餐 」再版して欲しいなあ。 | ||||
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表題作を含む短編八作を収めた作品集。 ダイイングメッセージもの、最後の三行でアッと驚くトリックを仕掛けたものなどなど、どれもなかなか楽しめるのですが、その読後感は・・・。素直に楽しめたと言うには、胸のつかえがとれないような後味の悪さ、苦さが残るような結末のものが多くて・・・。嫌いではないのですが、さすがに何作も続けて読むと、ちょっと気持ちが暗く重く沈んできます。 そんな中で一服の清涼剤となっているのが、表題作の『船上にて』。他の作品とはまるで違った設定で、著者の『海神の晩餐』に似た、古き良き時代の船旅、その船上で起こった盗難事件のお話です。そこはかとなく漂うユーモアで、それまで読んできて重く湿っていた気分をサッと一吹き、一掃してくれます。 あとがきによると、作者はこの『船上にて』と同じような設定のものだけで短編集を編みたかったそうですが、書けなくて断念したのだそう。う〜ん、これは残念です。時間がかかってもいいので、ぜひ実現させてもらいたいです。 | ||||
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若竹七海の最も得意とする苦味、エグ味ががっちり出ている。後味の悪さは凄い。彼女の作品は、どうオチるかが楽しみだが、これはそこに後味の悪さを付け加えられる。この凄い後味の悪さを、むしろ楽しむ気持ちで読むと良い。確かに若竹七海作品を勧めるにあたってこれを初っ端には持って来ないが、逆に言えばこれが面白かったら他の若竹作品も読むべきだと言える。 | ||||
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若竹さんの他の作品を、読まれたことのある方なら、分かると思いますが、なかなか、苦くて、う~ん。。。となっちゃうようなお話が多めです。その辺の苦さが好きな方には、良いのですが、読む人を選びそうな作品なので、若竹作品は、初めて、という方には、ちょっと、オススメし難い気もします。 | ||||
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