暗い鏡の中に

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評判

暗い鏡の中にの評価:

4.00/5点 レビュー 22件。 B ランク

Amazon書評・レビュー点数毎のグラフです

平均点4.00pt

Amazonレビュー一覧

Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全30件 21〜30 2/2ページ
No.10
(5pt)

伝説のミステリ、遂に復刊!

幻想怪奇と合理的解決が見事に融合した傑作。名のみ高くなかなか読めなかった人には驚天動地の復刊でしょう。
話は最初からかなり不可能興味が横溢していて「この小説、本当にミステリなのか」というくらい妖しい展開が続き、殆どホラーの様相を呈するけど、名探偵で精神科医の鋭い考察でなんとか合理的に解決する。が、最後の最後に至って釈然としないわだかまりも残り、本格推理小説を超えて一種異様な印象を残す逸品になっております。
この手の作品としては本当によく出来ていて、同業者のカー先生などかなり嫉妬したのではないかと邪推します。かの皆川博子氏も幻想ミステリとして大変好きだとか。
ただ、一言いっておくとあくまでミステリとしての傑作なので、期待しすぎてなにかとんでもない壮烈な小説だと思って読むと肩すかしを喰うかもしれないのでご注意を(昔個人的にそういう経験をしたもので。余計なお世話かもしれませんが)。
マクロイは色々復刊や新訳で読めるようになって作品ごとに毀誉褒貶あるのが判ってきましたが、これはかなり出来のいい部類にはいるといえ、最高傑作に名が挙がるのも頷けます。

昔、絶版状態の時に図書館から借りて感銘を受けたのが懐かしい思い出です。今回新訳で読んでも全然古びてないのが驚きでした。願わくば今回の版が絶版にならぬように。
暗い鏡の中に (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (創元推理文庫)より
4488168078
No.9
(5pt)

幻の作品にされてしまった傑作ミステリ

幻の傑作なんて作品は、読んでみるとたいしたことがないと感じることが多いものです。時代が過ぎてしまった為に同時は斬新であったものが、ありきたりなものになってしまったこともあるし、読者にそれなりの教養が必要とされる場合もあって、実はものすごいものを秘めているのだが一部の読者以外には伝わらない場合もある。それは当然で誰が読んでも「おお、すごい」と感じられる作品が長らく絶版で古書店でも手に入らない、値段が高騰するというのは不自然なのです。例えば、同じ作者の『幽霊の2/3』は面白いとは思うが大騒ぎするほどの作品とは思えません。通好みではあるが、誰が読んでの感心するといった作品ではないというが、私の印象。

ところが、「暗い鏡の中に」はそうした一般論は通じないようです。扱っているテーマや作品の雰囲気からして中学生ぐらいのちょっとロマンチックな女の子が読んだら,えらく感心する感激するといった印象すらある。上手い例えではないが、ミステリ、SF、怪奇小説といったたぐいのジャンルが好きな人にとっては、実に興味深いテーマを扱っているのです。個人的な印象にすぎませんがこの手のジャンルが好きな人にとって普遍的な面白さをもっているので、クリスティの諸作のようにいつでも手に入るということは、無理だとしても10年に一度位は、再版してもよかったと思うのですよ。自分が持っている早川文庫版が昭和52年発行になっている。2版されなかったとすると、30年はとっくに過ぎている。早川さん・・・こまったものです。いうなら、「幻の作品」にされてしまった作品。今回は、創元社に発行が移っている。いいことかもしれません。イメージに過ぎませんが創元社の方が定期的に定評がある作品、話題になる作品は再版してくれる感じがするので。

 今回、創元版を購入して20年ぶりの再読しましたが、できがいいですね。ネタバレになるので詳しくは書けませんが、品行方正に見える女教師がいきなり、理由も告げられずに解雇される。中盤になってようやく理由が明らかになるのですが、引っ張るなぁという印象。前段のこの部分が読者を不安に駆り立てて素晴らしいです。さらに理由が明らかにになると、理由があまりといえばあまりなのでさらに読者が不安になってくる。おい、おい、これ本格ミステリだよなぁ??うーんちがうのかぁ・・・と云った感じに??・・・ううう、ほんと上手いわぁ。

 さらに終盤、謎解きになりロジックが炸裂する。ウィリング博士と博士が一連の出来事の黒幕だと指摘した人物の対決が始まる。探偵がこう言えば、その人物もこう言い返す。すざまじいディベートの応酬。さてさて・・・いかなる結末をむかえるか?同一の仕掛けを扱った作品の有名なあの作品がありますが、個人的には、「暗い鏡の中に」のほうが衝撃的。とにかく読みなされ!!
暗い鏡の中に (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (創元推理文庫)より
4488168078
No.8
(5pt)

伝説の名作、なくなるまえにかいましょう。

昔 早川文庫のアンソロジー 密室大集合(昭和59年出版、E.D ホック編集、カーの 山羊の影や、ローソンの この世の外から などの名作を収録)で短編での 暗い鏡の中へ をよんで以来 ずっと探していたけれど手にはいらなかった。

今回、文庫で入手できてうれしい。

ミステリーの愛好者は市場からなくなるまえにかいましょう。
暗い鏡の中に (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (創元推理文庫)より
4488168078
No.7
(5pt)

論理と幻想の融合

カーの『火刑法廷』や皆川博子の『聖女の島』と並ぶ本格ミステリと怪奇幻想の融合を有機的に果たした傑作。
原型となった短編「鏡もて見るごとく」(短編集『歌うダイアモンド』所収)があくまで端正にまとまった破綻のない作品なのに比べ、本作の論理性の揺らぎを示唆するような結末はあまりに衝撃的。名状しがたい恐怖と美をたたえたラストシーンはミステリ史上に永遠に残る。
ハヤカワミステリ版の高橋豊訳が特に読づらかった記憶はないが、今回の新訳でマクロイの掛け値なしの代表作が広く読まれるのは喜ばしい。
暗い鏡の中に (創元推理文庫) Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (創元推理文庫)より
4488168078
No.6
(5pt)

オカルトチックな展開が魅力的な名作

本書を最初に読んだのは、大学生時代だった。
通学の電車の中で読んでいて、どうしても途中でやめたくなかったが、泣く泣く中断したことを覚えている。
そのくらい、先が読みたくなる意欲をかき立てる、不思議な吸引力を持つ作品だ。

ただし、昨今のミステリを読みなれた読者にとっては、先というかオチが比較的早い段階で読めてしまうかもしれない。
そのくらい、本作のパターンは一般化してしまった。
ストーリーの導入は他のレビュアーの書いている通りであり、オカルトチックに話が展開する。
このオカルトチックな展開が先を知りたいという意欲をかき立てるのだ。

しかし、そこはマクロイである。
オカルトで終わるわけでは勿論ない。
きれいなラストまで、この緊張感が続く。
名作といわれるだけのことがある。

意外と短い作品だが、これ以上長くても冗長なものになってしまう。
本作当時の長編の、常識的な長さであろうし、キリリと締まった切れ味が持ち味だから、これが適当であろう。
長いこと復刊されていないようだが、ブックオフでしばしば見かけることもあるし、近々創元から復刊されるようだ。
表紙カバーがどの様なものになるか楽しみだ。
ミステリ文庫の緑一色のデザインは、なかなか不気味な、不安定な心理という雰囲気を良く表していて、良い感じだった。

近年復刊された著者の他の作品も面白いが、かつては本作でマクロイに魅入られたミステリ読みが結構いたらしい。
オカルトとのコラボは、なぜかミステリ読みの琴線に触れるものがあるらしい。
そういう意味でも、本作はおさえておくべき作品であり、名作である。
暗い鏡の中に (1955年) Hayakawa Pocket Mystery 226 Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (1955年) Hayakawa Pocket Mystery 226より
B000JB2Z62
No.5
(5pt)

オカルトチックな展開が魅力的な名作

本書を最初に読んだのは、大学生時代だった。
通学の電車の中で読んでいて、どうしても途中でやめたくなかったが、泣く泣く中断したことを覚えている。
そのくらい、先が読みたくなる意欲をかき立てる、不思議な吸引力を持つ作品だ。

ただし、昨今のミステリを読みなれた読者にとっては、先というかオチが比較的早い段階で読めてしまうかもしれない。
そのくらい、本作のパターンは一般化してしまった。
ストーリーの導入は他のレビュアーの書いている通りであり、オカルトチックに話が展開する。
このオカルトチックな展開が先を知りたいという意欲をかき立てるのだ。

しかし、そこはマクロイである。
オカルトで終わるわけでは勿論ない。
きれいなラストまで、この緊張感が続く。
名作といわれるだけのことがある。

意外と短い作品だが、これ以上長くても冗長なものになってしまう。
本作当時の長編の、常識的な長さであろうし、キリリと締まった切れ味が持ち味だから、これが適当であろう。
長いこと復刊されていないようだが、ブックオフでしばしば見かけることもあるし、近々創元から復刊されるようだ。
表紙カバーがどの様なものになるか楽しみだ。
ミステリ文庫の緑一色のデザインは、なかなか不気味な、不安定な心理という雰囲気を良く表していて、良い感じだった。

近年復刊された著者の他の作品も面白いが、かつては本作でマクロイに魅入られたミステリ読みが結構いたらしい。
オカルトとのコラボは、なぜかミステリ読みの琴線に触れるものがあるらしい。
そういう意味でも、本作はおさえておくべき作品であり、名作である。
暗い鏡の中に (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
4150725012
No.4
(5pt)

オカルトチックな展開が魅力的な名作

本書を最初に読んだのは、大学生時代だった。通学の電車の中で読んでいて、どうしても途中でやめたくなかったが、泣く泣く中断したことを覚えている。そのくらい、先が読みたくなる意欲をかき立てる、不思議な吸引力を持つ作品だ。

 ただし、昨今のミステリを読みなれた読者にとっては、先というかオチが比較的早い段階で読めてしまうかもしれない。そのくらい、本作のパターンは一般化してしまった。ストーリーの導入は他のレビュアーの書いている通りであり、オカルトチックに話が展開する。このオカルトチックな展開が先を知りたいという意欲をかき立てるのだ。
 しかし、そこはマクロイである。オカルトで終わるわけでは勿論ない。きれいなラストまで、この緊張感が続く。名作といわれるだけのことがある。

 意外と短い作品だが、これ以上長くても冗長なものになってしまう。本作当時の長編の常識的な長さであろうし、キリリと締まった切れ味が持ち味だから、これが適当であろう。長いこと復刊されていないようだが、ブックオフでしばしば見かけることもあるし、近々創元から復刊されるようだ。表紙カバーがどの様なものになるか楽しみだが、ミステリ文庫の緑一色のデザインは、なかなか不気味な、不安定な心理という雰囲気を良く表していて、良い感じだった。

 近年復刊された他の作品も面白いが、かつては本作でマクロイに魅入られたミステリ読みが結構いたらしいし、オカルトとのコラボはなぜかミステリ読みの琴線に触れるものがあるらしい。そういう意味でも、本作はおさえておくべき作品であり、名作である。
暗い鏡の中に (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U3O6
No.3
(3pt)

本書も復刊を!

開巻早々女教師であるフォスティナは全寮制の厳格な女学院の校長から解雇を言い渡される。どうやら、

その理由は超自然的現象に端を発しているようなのだ。学園内で何人もの人が同時刻に異なった場所でフ

ォスティナを目撃しているというのだ。そして気味悪がられた彼女は学園を追われる。とりもなおさずニ

ューヨークのホテルに身を隠した彼女が学園内の唯一の友人であった同僚に電話してるその時、学園内で

人が死ぬ。驚くことに、その現場ではまたフォスティナの姿が目撃されたのである。

どうですか、この謎。まさにドッペルゲンガー物の王道をゆく設定だ。いったいこれをどう解決するのか

と読んでるこちらがハラハラしてしまう。最後の最後まで、我々はこれがオカルトスリラーなのではない

かと思ってしまうのである。まさかこんなに常軌を逸した事件が丸くおさまるわけはないと思うのだ。

だが、それを我らがウィリング博士が見事に解決してしまうのである。だが、その後にひとひねりあるの

が本書のミソ。こういう結末の付け方ではやはりカーの「火刑法廷」のほうに軍配があがってしまうのだ

が、本書もなかなかに思わせぶりなラストだった。肝心のミステリとしてのサプライズだが、これは小説

ゆえに成立するトリックだといえる。そういった意味ではマクドナルドの「ウィチャリー家の女」やニー

リィの「心引き裂かれて」と同列なのだ。

というわけで本書は、意欲作なのは間違いない。これも復刊されることを願おう。
暗い鏡の中に (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (1977年) (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
B000J8U3O6
No.2
(3pt)

本書も復刊を!

開巻早々女教師であるフォスティナは全寮制の厳格な女学院の校長から解雇を言い渡される。どうやら、

その理由は超自然的現象に端を発しているようなのだ。学園内で何人もの人が同時刻に異なった場所でフ

ォスティナを目撃しているというのだ。そして気味悪がられた彼女は学園を追われる。とりもなおさずニ

ューヨークのホテルに身を隠した彼女が学園内の唯一の友人であった同僚に電話してるその時、学園内で

人が死ぬ。驚くことに、その現場ではまたフォスティナの姿が目撃されたのである。

どうですか、この謎。まさにドッペルゲンガー物の王道をゆく設定だ。いったいこれをどう解決するのか

と読んでるこちらがハラハラしてしまう。最後の最後まで、我々はこれがオカルトスリラーなのではない

かと思ってしまうのである。まさかこんなに常軌を逸した事件が丸くおさまるわけはないと思うのだ。

だが、それを我らがウィリング博士が見事に解決してしまうのである。だが、その後にひとひねりあるの

が本書のミソ。こういう結末の付け方ではやはりカーの「火刑法廷」のほうに軍配があがってしまうのだ

が、本書もなかなかに思わせぶりなラストだった。肝心のミステリとしてのサプライズだが、これは小説

ゆえに成立するトリックだといえる。そういった意味ではマクドナルドの「ウィチャリー家の女」やニー

リィの「心引き裂かれて」と同列なのだ。

というわけで本書は、意欲作なのは間違いない。これも復刊されることを願おう。
暗い鏡の中に (1955年) Hayakawa Pocket Mystery 226 Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (1955年) Hayakawa Pocket Mystery 226より
B000JB2Z62
No.1
(3pt)

本書も復刊を!

開巻早々女教師であるフォスティナは全寮制の厳格な女学院の校長から解雇を言い渡される。どうやら、

その理由は超自然的現象に端を発しているようなのだ。学園内で何人もの人が同時刻に異なった場所でフ

ォスティナを目撃しているというのだ。そして気味悪がられた彼女は学園を追われる。とりもなおさずニ

ューヨークのホテルに身を隠した彼女が学園内の唯一の友人であった同僚に電話してるその時、学園内で

人が死ぬ。驚くことに、その現場ではまたフォスティナの姿が目撃されたのである。

どうですか、この謎。まさにドッペルゲンガー物の王道をゆく設定だ。いったいこれをどう解決するのか

と読んでるこちらがハラハラしてしまう。最後の最後まで、我々はこれがオカルトスリラーなのではない

かと思ってしまうのである。まさかこんなに常軌を逸した事件が丸くおさまるわけはないと思うのだ。

だが、それを我らがウィリング博士が見事に解決してしまうのである。だが、その後にひとひねりあるの

が本書のミソ。こういう結末の付け方ではやはりカーの「火刑法廷」のほうに軍配があがってしまうのだ

が、本書もなかなかに思わせぶりなラストだった。肝心のミステリとしてのサプライズだが、これは小説

ゆえに成立するトリックだといえる。そういった意味ではマクドナルドの「ウィチャリー家の女」やニー

リィの「心引き裂かれて」と同列なのだ。

というわけで本書は、意欲作なのは間違いない。これも復刊されることを願おう。
暗い鏡の中に (ハヤカワ・ミステリ文庫) Amazon書評・レビュー: 暗い鏡の中に (ハヤカワ・ミステリ文庫)より
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