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魔のプール



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魔のプールの評価: 4.50/5点 レビュー 2件。 Dランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全2件 1~2 1/1ページ
No.2:
(5pt)

アーチャーシリーズ二作目!

サム・スペード、フィリップ・マーロウと並んで、リュウ・アーチャーシリーズもまた名作です。魔のプールも中々入手困難でしたので、大変満足しています。
魔のプール (創元推理文庫 132-5)Amazon書評・レビュー:魔のプール (創元推理文庫 132-5)より
4488132057
No.1:
(4pt)

文学的な深みがアップした、シリーズ飛躍のきっかけ的作品

ハードボイルド四天王のひとり、ロス・マクドナルドが生み出した、私立探偵リュー・アーチャーシリーズの第2作目。
ある日リューの事務所に、自分の不倫を暴こうと脅す手紙の主を調査してほしいという謎の女性が現れる。制限の多い調査に不自由さを感じながらも、女の奇妙な家族構成とそれぞれが抱える背景をたどるうちに、調査の方向は予想外の事件へと変わっていく…。
ラストでバケツをひっくり返すように登場人物が抱える人生の背景が次々に明らかにされる展開にやや強引さを感じないでもないが、アメリカ小説らしいカラッとした描写と美人を見る目はあるが女性は苦手というアーチャーの親しみあるキャラクターのせいで、松本清張的な重いストーリーが比較的クールに描かれており、よい意味で娯楽として踏みとどまっている。今作から、リュー・アーチャーシリーズは文学的な深みを増していくこととなるが、その原型である「人間が抱えている業」を描くスタイルが本作で確立された。プロットに多少の粗さがあるが、某カフカ賞受賞の日本人作家も大好きだという乾いた描写はその欠点を補う魅力を充分に備えている。
魔のプール (創元推理文庫 132-5)Amazon書評・レビュー:魔のプール (創元推理文庫 132-5)より
4488132057

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