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(短編集)
生命式
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生命式の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.78pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全58件 21~40 2/3ページ
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各所で「価値観が覆される」というレビューを見て読み始めました。 しかし私には合わず、10篇めの途中で読めなくなってしまいました。 食欲失せるし……、読んでいて楽しいと思う瞬間が全くありませんでした。 刺さる人には刺さるかもしれませんね。私は「価値観が覆される」ことに期待しすぎたようです。 | ||||
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ごめんなさい 全く面白いと思いませんでした。 | ||||
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作家さんの表現したいことはとてもわかる。この社会の価値観は人が決めたことで、聖書のように神が始めたことではないし、女性の概念も100年ぐらいで180度変わっている。 だから人間を食べたり、牛や馬のように人の皮や骨を有効に使う世界は、紙一重でそうならなかっただけで、この小説のような世界になる可能性はあるし、そうなっていけないということもないというのは理解できる。 だけどこの小説を読んでいると、スティーブンキングの小説に出てくる悪魔とかサイコパスがとても人間臭く感じられる。人を快楽のために殺したり、精神的な病のせいで殺したり、動機はいろいろあるけれど、そういう悪の側の人間も自分が絶対的に正しいと思っているキャラは少なく、多くは葛藤を抱えている。この小説にも人間を食料にすることに抵抗を覚える人は出てくるけれど、基本的にその心理的な葛藤に重点はおかれていない。宇宙人的なというか超越的な観点から知的に描写されているので、ホラー小説のようなダークな雰囲気はないし、ドキドキしたり感情が揺さぶられることもない。この小説は論理的に社会を表現することに主眼を置いているので、登場人物たちが何をしてもサイコパスだとか怪物だとは感じない。 でもなぜホラー小説とか非人道的なサイコパスが出てくる物語を読むのかというと、人間の善悪の基準を信じているからだと思う。登場人物たちの心の葛藤に共感することで人間というものを実感できるからだと思う。確かにスティーブンキングとかのホラー小説は保守的な価値観で出来ていて、村田沙也加さんはそういう既成の物語に挑戦しているのだろうが、この小説の登場人物に人間として感動するのは難しい。 | ||||
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著者の頭ん中はどうなっているのだろうといつも思います | ||||
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この方の作品はコンビニ人間などでもそうでしたが色んな意味で際どいラインを責めてくるのですが個人的にはアウトばかりで、そのアウトな部分に作者の鮮明な答えはなく読者に丸投げなので読み終えた後何とも言えない嫌悪感?しか残りません。爆弾を渡されたような感じ? 何を書きたいのか伝えたいのかさえ分からないんで合わないんだと思います。 この作家さんを評価してる方が周りにいたらちょっと引くレベルです。 コンビニ人間読んで内容が理解出来て面白かったと思えた方ならいいと思いますよ。 | ||||
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レビュー良かったんで読んでみましたが、別に格別グロくなく、生命式に触れるのは序盤だけで後半別の女の厨二病が炸裂する話になります。 常識が覆されたとか書いてる人もいましたが、こんな小説で覆るほど薄っぺらな人生もそうそう無いと思います。 中学生くらいの子なら厨二病のきっかけになる位に変わるかもですけどね。 良いとこ上げるとするならば、読みやすいくらいです | ||||
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本当なら気持ち悪いはずのシチュエーションなのに 何度も声を出して笑ってしまうくらい面白かったです。 例えば・・・・・・・・・ 『美味しいですね、山本さんのカシューナッツ炒め』 『ね。山本ってカシューナッツと合うんですね。生きてるいるうちは気が付かなかった』 ・・・・・・・・・・・・ 思わず読みながら飲んでいた紅茶を吹き出してしまいそうになってしまいました。 | ||||
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生命式、どうしても読みたくて中古で買いました。自分自身沢山の書籍を読んでいますが、読見始めてからこんなに短時間で鳥肌がずっと立ってしまう小説に出会いました。みなさん書いているようにとても危険に感じる場面もあります。ですが、生命式を読んだ時に出てくるセリフで「正常は発狂の一種」とあるのですが、それを読んだ時ハッとさせられました。まだ途中ですが、ゆっくりと読み進めたいと思います。 | ||||
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私は子供の頃に一度だけ葬式に出たことがある。大人になっても葬式に出たことがないので本当にその一度だけしか私の葬式の記憶がない。 ひいおばあちゃんの葬式で、私はひいおばあちゃんの棺にいれられるおまんじゅうが欲しくてたまらなかった。 大人に聞いても、ひいおばあちゃんと一緒に燃やしてしまうと言うので、そんなもったいないことをするくらいなら私が食べた方が良いと一個くすねたのを覚えている。 今でも覚えているのだから子供ながらに罪悪感があったし、実際今でもある。 でも故人の生前好きだったものを棺にいれて燃やすという風習はどこから生まれたのだろう。お焚き上げというものがあるのでそこからだろうか。 死後の世界で不自由しないようにと、故人の物に傷をつけて魂を抜くという話も漫画で見たし、おそらく一般的な思考だと思う。 そんな古くから続く風習に疑問を抱くことはそうないだろう。それこそ食い意地のはった子どもくらいなものだ。 だから一つの選択肢として生命式なるものがある世界もあるのだろうと私は受け入れた。 価値観は続くうちに変化するものだし、戦国時代の価値観と昭和の価値観と令和の価値観は違うだろう。 村田先生の見る世界は相変わらず凄いし、その世界を私たちに提供してくれることのありがたさを強く感じた。 恐ろしいと思うのも、生理的に受け付けないのも、それもまた一つの価値観であり悪いことではない。当然のことだ。 それでも手に取らずにはいられない、読まずにはいられない。 みんなが目を逸らしていることを、真正面に突きつけてくる。 尊敬する作家の一人です。 無理そうだと思った人は無理せずにこの話を飛ばして別の話を読むのも良いでしょう。 生命式以外にもいろんな価値観のお話が載ってますのでどれもおすすめです。 特に私は『孵化』が好きですね。 | ||||
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変わった世界が描かれていたが、 当たり前の生活か送れなくなった今、 こんな生活もあったりして?と考えてみる 時間を持つのも良いのでは!と思いました。 | ||||
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日常の「当たり前」の皮膚の下に潜む内臓を、優しくえぐり出してくれる物語たちの感触がとても心地良い。作者の人間の身体に対する感覚にとても共感した。 | ||||
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常識とは何か?を問いたくなる一冊です。 今の社会、いろんなタブーがあることが見えてきます。 何がそうさせるか?を皆で考えてみると面白いと思った一冊です。 | ||||
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レビューを見ずにkindleで購入。コンビニ人間からの流れです。 短編集ということで非常に読みやすいのですが、全編を通じて何かが変。 現代の基準からしたら異常なのですが、その小説の時代背景からすると正常なのです。 異常であるはずのものが普通のように書かれている。変に浸透する文章に違和感を感じるのです。 小説の中でなら犯罪も犯罪でない、そう感じた1冊でした。 | ||||
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ゲテモノや大盛りやインスタ映えで客を呼ぶ飲食店群のようなストーリー集。 最後の3話は不味そうで食ってもいない。 ナチスの収容所の悪業を想起させる話を平気で出版できるような時代になったな、と。 | ||||
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人間臭さを交えてロマンチックに書いている作品です。 恋や愛の奥深さ、感情の歪み、人間の数だけある価値観が直接脳にアクセスされて行きます。 頭で読む、変態に刺さる大傑作です。 | ||||
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短篇集『生命式』(村田沙耶香著、河出書房新社)に収められている『生命式』は、俄には信じられない世界が広がっています。 「私が小さいころは、人肉は食べてはいけないものだった。確かに、そうだったと思う。人肉を食べることが日常に染みついた世界の中で、だんだんと自信がなくなってくる。でも、30年前、私が幼稚園に通っていたころは、確かにそうだった」。 「そのころから、人類は少しずつ変わり始めていた。人口が急激に減って、もしかしたら人類はほんとに滅びるんじゃないか、という不安感が世界を支配した。その不安感は、『増える』ということをだんだんと正義にしていった。30年かけて少しずつ、私たちは変容した。セックスという言葉を使う人はあまりいなくなり、『受精』という妊娠を目的とした交尾が主流となった」。 「そして、誰かが死んだときには、お葬式ではなく『生命式』というタイプの式を行うのがスタンダードになった。昔ながらのお通夜やお葬式をあげる人もいるにはいるが、生命式で済ませれば国から補助金が出るのでかなり安くあがるというのもあり、ほとんどの人が生命式を行う。生命式とは、死んだ人間を食べながら、男女が受精相手を探し、相手を見つけたら二人で式から退場してどこかで受精を行うというものだ。死から生を生む、というスタンスのこの式は、繁殖にこだわる私たちの無意識下にあった、大衆の心の蠢きにぴったりとあてはまった」。 「生命式の後の受精は、神聖なものというイメージがあり、そこかしこで行われる。夜道で何度か見かけたことがあるが、本当に交尾という感じだった。人間がどんどん動物的になってきている気がする」。 この後、遺族による生命式の大掛かりな準備の様子、味付けに工夫を凝らす料理の様子、生命式の参加者たちが味を評価する様子が克明に描かれていきます。 会社で気が合った同僚男性のカシューナッツ炒めにした人肉を食べながら、「こんなふうに、世界を信じて私たちは山本を食べている。そんな自分たちを、おかしいって思いますか?」と尋ねる「私」に、一緒に食べている男性はこう答えます。「いえ、思いません。だって、正常な発狂の一種でしょう? この世で唯一の、許される発狂を正常と呼ぶんだって、僕は思います」。 こういう小説もあり得るのか、と首を傾げながら読み終えたが、ざらざらした舌触りがなかなか消えず、本当に困りました。 | ||||
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一度は読む価値ありです。 面白く、一気に読みました! | ||||
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ここ最近読んだ本の中で最も「とんでもねえ本」だった。 書店で見かけ、その奇怪な表紙に目を奪われた。いわゆるジャケ買いだ。 帯に書かれた煽り文はどこか抽象的な物言いが多く、誇大広告だったら嫌だなあと思いながら読んでみた。 それらが誇大ではなく、適切な評価であることをものの5分で悟った。 12篇で構成されるこの短編集は、テーマは違えど、わたしたちの身の回りにある「普通」という概念に疑いの目を向けて作られた作品。 その普通という価値観を、極端かつシンプルなワンアイデアで転換させたり、対となる価値観を登場させることで、その「普通の異様さ」を浮き彫りにしてくる。 自分の中にある「普通」が如何に脆いものかを改めて思い知った。 ニーチェの「事実など存在しない。存在するのは解釈だけである」というセリフを思い出した。 表題にもなっている「生命式」も好きだが、「街を食べる」「孵化」あたりは、共感できる人も多いのではないか。 いつの間にか、世の中が言う普通という考えに縛られている自分の存在に気がつけるはず。 そして「ポチ」は、衝撃的。 「自分は常識なんかに縛られない」と思っている人ほど、読むと衝撃を受けるのではないだろうか。 | ||||
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村田さんの小説はドキドキする。この短編集のタイトルになった「生命式」という短編についてレビューしたいと思う。 「人間の野性性」「生々しさ」を強く感じた。私たち「人間」は地球上、いや宇宙上において、ただの一生物であり、特別な存在ではないのだということを感じた。その一生物として、「こうすべき」とか大したものであるかのような考えにとらわれることなく、「内なる声」に従い、他の生物と同じように淡々と生きていったらいいのかもしれないと感じた。 「自分の内」をもっと開放し、自由になる・・・たまたま与えられた器(外見)に執着することなく、もっと自由に「自分の内」を漂わせてもいいのかもしれないと感じた。 「食べる」ということに対して、考えさせられる小説でもあった。 食前のあいさつ「いただきます」の究極的な状況だと思った。生きていたそれを慈しみ、愛(まな)で自分の中に入れていく。活かしていく。 そして、私たちが身に着けるもの、普段の生活の中で使うものも、その命を感じ、愛し、接していく触れていく・・・愛に包まれた生活、生き方について考える種を植えられた気がする。 | ||||
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どういう思考回路したらこんなこと思いつくのほんとに。 どの話もエグいけど、「素敵な素材」はトラウマレベル。本能的な怖さを感じる。 こんな面白い小説が読める時代に生まれていて良かった、とシンプルに感じた作品。 | ||||
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