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(短編集)

有栖川有栖選 必読! Selection1 招かれざる客



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【この小説が収録されている参考書籍】
有栖川有栖選 必読! Selection1 招かれざる客 (徳間文庫)

有栖川有栖選 必読! Selection1 招かれざる客の評価: 4.50/5点 レビュー 6件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.50pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全6件 1~6 1/1ページ
No.6:
(3pt)

省庁がらみの犯罪かと

と思ったら、違った。
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No.5:
(5pt)

女って怖い

なんか最後尻切れトンボで終わったような…想像してってことなのかと思う。この話の犯人である細川マミ子は愛情不足で育ったためか人を信じることのできない悪女なのだが魅力的に描かれてるなぁと思う。
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No.4:
(4pt)

「緊張感と驚愕の連続!巧妙なミステリー

敬称略

笹沢左保の巧妙な筆致は、読者を一瞬たりとも飽きさせず、緊張感あふれる展開に引き込んでいく。

キャラクターたちの複雑な心理描写や、緻密に張り巡らされた伏線は、ミステリーファンならではの興奮を呼び起こす。

特筆すべきは、笹沢左保の卓越したプロット構築力。

物語は次々と意外な方向へと進展し、読者の予想を覆す展開が続く。

それに伴うサスペンスや驚愕の瞬間は、この作品の魅力の一。

さらに、終盤にかけて明かされる真相は、読者に深い満足感を与える。

「招かれざる客」は、単なるミステリーにとどまらず、人間の本質や社会の暗部を鋭く描き出す作品でもある。

登場人物たちの背景や動機に深く迫り、それぞれの行動の裏にある複雑な感情を丁寧に描写している。

これにより、物語は一層の深みを増し、読者に多くの考察の余地を与える。

この作品は笹沢左保のミステリー作家としての技量を遺憾なく発揮した一冊であり、ミステリーファンに強くお勧めできる内容となっている。

有栖川有栖のセレクションに選ばれたことも納得の、読み応えのある作品。
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No.3:
(5pt)

60年前の真・新本格

有栖川有栖の推薦付き新装版だ。「木枯し紋次郎」のハードボイルドぶりに感嘆したことがあるが、現代ものは読んだことが無い。いい機会なので読んでみた。
省庁の組合幹部が、非常階段の上で殺された。男は省庁側に通じるスパイだった。
やがて周囲で第二の殺人が起こる。前半は警察における関係者の取り調べ記録によって形成される。
小説的な修飾は皆無だが、わかりやすくまとまっていて、味気なくはない。二つの事件は容疑者の事故死で決着する。が、納得のいかない倉田警部補は休暇を利用して独自の捜査を開始する。

いやこれは驚いたな。予想をはるかに上回る出来栄えだ。
60年前の作品とは思えないほど新鮮でスリリングだ。倉田が公式見解に疑問を持つきっかけに感心した。真犯人がボロを出したのでは「ない」。事件に関係のない人物の証言に疑問をおぼえたことがきっかけなのだ。緻密な構成に感心する。
鉄壁のアリバイと消えた凶器の謎、そして意外な動機。完璧な本格ミステリだ。真相がわかってみると、第二の被害者が気の毒過ぎる。それにもましてタイトルの真の意味が、切なすぎる。
社会性を持ち、人間をちゃんと描いた、本物の「新・本格」である。
素晴らしい。もっと読みたい。
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No.2:
(5pt)

懐かしい「火曜サス…」の雰囲気

完ぺきな アリバイ、密室、暗号、と 本格ミステリー要素満載。探偵役の「ホームズ」ぽい風貌の警部補が古き良き東京と千葉、長岡を舞台に謎解きにグイグイ引き込んでくれます。

 以下、完全なネタバレにつき読後に読んでください。
若干の小さな疑問符。
 犯人の動機について... 細川は小父さんの所に居候した時点で、不安材料である子供と自分の将来についての悩みは解消し堕胎を躊躇するのではないか?→普通の精神状態ではないからやはり、犯行に及んでしまうのか。
 第二の被害者との相部屋にした不思議... 秘密や複雑な心理を抱える怜悧な頭脳を持つ細川が、果たして相部屋に進んで居候を決めるだろうか?→82pに小父さんの回答が有るが些か弱いイメージ…。
 以上が読後直に感じた疑問ですが何処かに解消する説明が有るのかもしれません。
いずれにしろ、一気読み必至の本格ミステリーに変わりはなく、読者にアラを探させるのも出来が良い証拠と言えるでしょう。
第二巻は幻の名作「空白の起点」とのこと、今から楽しみです。

追記:動機について考察してみところ、子供と父親もそろっての完璧な夢が崩れた反動が殺人だったのかもしれず、作中そんな表記も有った気がする。 相部屋についても、ミステリーのお膳立ての根幹の不可欠な情報の一つなのに、戦後間もない昭和の思考や風俗の微妙な現代との差異を無意識に自分は拾ってしまったのかもしれない。
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No.1:
(5pt)

何度読んでも面白い

うわっ、この小説が新版で出てきたか。思わずそう思った。

笹沢左保のデビュー作にして、彼の作品中屈指の傑作とされるミステリー。ならばぜひ読んでみたいと、数年前だったが図書館にあったので、読んでしまっていた。
なので結末はよく知っているのだが、それでも思わず買って、また読んでしまった。

いい小説とはそのようなものだが、やはり「何度読んでも面白い」のだ。この小説。

新版のセールスポイントは、選者の有栖川有栖氏の解説がついていること。有栖川氏が笹沢左保を高く評価していることは、よく知られている。
有栖川氏の言う通り、このミステリーは、本格物が陥りがちな「雪に閉ざされた山荘に、奇人変人が集まって殺人事件がおきる」という、お決まりの設定。あるいは社会派ミステリ―がはまる、新聞記事に殺人事件をトッピングしたような薄味の小説とも違う。
笹沢の目指したリアリティとミステリーの高次元の融合、という境地に迫ろうとする傑作だ。

今後、有栖川氏のセレクションにより、笹沢ミステリーの復刊が続くようだ。楽しみが増えた。
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