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捜査線上の夕映え



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【この小説が収録されている参考書籍】
捜査線上の夕映え

捜査線上の夕映えの評価: 3.85/5点 レビュー 26件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.85pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全26件 21~26 2/2ページ
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No.6:
(2pt)

長編にしては謎が弱すぎる

有栖川の新作なので跳びついて読んだけど、期待外れだった。
マンションの一室で男が殺された。この事件にはジョーカーがあるというのだが。

450ページもかけるほどのネタではないだろう。コロナ下の旅行の話などはちょっと興味を引かれたが、旅情を味わうために読むわけじゃないし。逆転したアリバイ工作はユニークだが、メインのアイデアとしては弱すぎる。
真の動機は昭和なら驚けたかもしれないが、今となってはありふれている。
捜査線上の夕映えAmazon書評・レビュー:捜査線上の夕映えより
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No.5:
(4pt)

個人的には星5!

シリーズをずっと読み続けている者としては、登場人物に会えるだけで幸せ。作品世界に入れる長さが嬉しい。でも、この作品単体で見ると、冗長と感じる部分があるのも本当かな…連載だったせいもあると思うけど。

私は有栖川先生の品の良い文章が大好きなので、今作も満足。ある登場人物の夢についての言葉には共感してちょっと泣いてしまった。先生の優しいお人柄が表れてる感じがする。
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No.4:
(5pt)

お帰りなさい

久々の火村先生とアリスに会えて大満足だ。
コロナ渦の中、お互いがお互いを思うということが所々にちりばめられていて心が温かくなる。
誰かを思い、その誰かのためにどうするのか?多くの視点で語られていてとても良かった。
その選択の中で大きな間違いを犯してしまう。同じ思いなのにどこで間違えてしまったのだろうか?
最後はほろ苦くも救済にされたような気がした。
読了後、早速再読したくなった。
そして過去の作品も一気読みしたくなった。
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No.3:
(1pt)

もうホントっ退屈!!!

延々と長ーーーい捜査状況をああでもないこうでもないと読まされて、最後にやっと真相追及の旅かなんかに出掛けて当時の同級生がやたら物覚え良くて都合良くペラペラ話してくれるけど。
防犯カメラの2件が【人違い】でしたー!は流石に無いでしょうよ。枚数稼ぎですか?
キーパーソンもそんな出番自体無いから意外性も無いし。
取ってつけたような同性愛ネタも空回ってますよ。
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No.2:
(4pt)

安心して読める安定感のある本格ミステリ

時間軸は去年。火村とアリスが日々を生きる世界にもコロナ禍が振りかかっている。
そのことは本筋にはあまり関係ない。トリックも複雑怪奇ではない。どちらかといえば殺人に絡む人間関係に主眼が置かれているため、そちらは割とさらっと描かれている印象。ただ、私にはその人間関係が微妙に狭いと感じてしまった。
全体としてはきっちりと組み立てられ、編み込まれたミステリなので最後まで楽しくぐいぐい読めた。

…個人的要望としては、早く火村の過去が知りたい。流石に30年(私は途中参加だから25年くらいだが)は長いです先生…。
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No.1:
(4pt)

犯人に手錠がかけられる瞬間に哀愁が漂う

『狩人の悪夢』以来、5年ぶりの長編。

マンションの一室で男が鈍器で殴り殺され、スーツケースの中に詰め込まれた状態で発見される。男は元ホストで、容疑者として浮上したのは、ホスト時代の客で現在も関わりがある女性2人と男から金を借りていた男1人の3人。ただ、マンションの監視カメラに残された映像やそれぞれが主張するアリバイなどから、絞り込めない。事件が難航するなか、助力を要請された火村英生と有栖川有栖も捜査に乗り出すが…。

殺害方法、遺留品などに、トリッキーな部分がほとんどなく、事件全体は凡庸と言われてもおかしくない。それもあってか、大阪府警から火村らへの助力の要請は、死体が発見されてから一週間が経過してから。長編ということもあって、火村と有栖川の聞き込み、大阪府警の森下、茅野、高柳、繁岡らの行動や心情が丁寧に綴られている。これまでの作品の多くが、一気に事件の核心に迫る部分があったような感じだったのに比べると、ゆったりと事件に迫っているような感覚になる。
事件が大きく動くのは、茅野の粘り強い聞き込みがきっかけだが、さらに、火村がある一人の行動を目にしてから、彼の推理が大きく動き出す。

10年近く前に刊行された『菩提樹荘の殺人』では、火村や有栖の若き日の姿が描かれ、そこに「苦さ」「若さ」を読み取ることができた。本作では、二人のものではないがやはり「若さ」と「苦さ」が迫ってくる。しかも、その先には「哀しさ」が漂う。だからだろうか、事件そのものにさほど特色はないが、かなり好きな方に入る。

カバーに使われた夕映えの写真と同じものが本体の表紙にも使われているので、カバーを外して読んだものの、その美しさを楽しめた。
そして、犯人に手錠がかけられる瞬間に哀愁の漂う作品である。
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