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殺しにいたるメモ
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殺しにいたるメモの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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以前に読んだ「死の殻」が大変面白かったニコラス・ブレイク。 限定された状況下での毒殺を扱った本書でも、丁寧な推理、心理の掘り下げ、サスペンスの醸成など作者の実力を実感することができました。 特に第十章で展開される一種の推理合戦は、それらの推理によって様相が一変されるというほどではないものの、サスペンスフルかつ圧巻です。 とはいえ、訳者あとがきにある「エラリー・クイーンばりの緻密な論理、フェアプレイに徹し」という表現は褒め過ぎだと思いますし、登場人物たちの心理的的闘争もいまいち釈然としないところがあったので、傑作とまでは思いませんが、なかなか巧妙な本格ミステリの秀作だと思います。 | ||||
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原題 Minute for Murder(原著1947年刊行) 説得力ある心理描写の妙が最大の魅力のブレイク作品にあって、さらにそれに加え堅牢な論理展開を見せる堂々たるフーダニット。ブレイク作品中においてもベスト3に入る完成度の傑作。(残りのベストは『野獣死すべし』(1938年)と『死の殻』(1936年)だろう) 第二次大戦終結直後の混沌覚めやらぬ時代を背景として人間関係の緊張と破綻がもたらす悲劇を描いて無味乾燥な謎解きにとどまらぬ小説としての興趣に溢れているのは流石。 | ||||
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