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ほねがらみ
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ほねがらみの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.70pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全64件 21~40 2/4ページ
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昔、稲川淳二が、怪談を集めていると別の話だと思っていた話が同じ話だったり、続きの話だったりすることがあるんですよ、まるで考古学の遺跡調査みたいにバラバラになった壺の破片をくっつけるみたいですよ、みたいな……ことを言っていた記憶があります。そんなことがしたかったのかな、と思いました。 | ||||
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まずこれどこかで読んだなぁと思いましたが、澤村伊智さんのぼぎわんと小野不由美さんの残穢(もしくは鬼談百景かな)にそっくりなんですよね、文体とか流れとか、言葉の音が変化して〜とかのくだりが。まぁ潮流と言えばそれで終わりなのですが、民俗学をとにかくぶち込んだりという。作中でも時々書かれますが、相容れないんですけどね、ホラーと民俗学は。レビューにもオカルト研究と民俗学が同一なものと勘違いしている人がいたりしますが、作中の登場人物でも、民俗学者なのかオカルト研究者なのか分からない発言を多発する人も出てきますありがとうございました。 この手の怪談の作り方って、某ネット掲示板(作中にも出てくる)に多く見られるんですよね。昔話なども識字率が高かった日本人でもおそらくは口述伝承がほとんどですから、確定もしていなければ確認もしようがない、だから解釈はそういう曖昧さにつけ込んでなんぼみたいなもんでもあります。それこそが創作ですしね。ただ創作は現実に近づければ近づくほど、薄っぺらくなるものだから距離感が夫婦レベルに大事なんです。 とにかく作中、怪談、怪異の知識が錯綜していきます。それはもう検索したり、文献を読んだりという苦労とIQが、おみそれおみそれ、もう鼻につきすぎて鼻腔が数メートル拡張されて幽穴か?ってくらいに。 これ、冒頭にも出てくる貴志祐介さんの天使の囀りと同じで、知識によって肉付けされればされるほど、内容は希薄していくんですよね。だんだんと本筋に興味がなくなっていく。そのもの、怪異事態を立証していく訳ではなく、解釈と説明のためになされていくのですから。学術書じゃないですしね。テンポも頗る悪くなっていく。 で更に、肝心の〝人〟が弱くなるんですよね。だから自分のテリトリーの外の記述になると余計に肉薄なのが露呈してしまう。いわば家族のアイドル的、なんて陳腐で〝キモい〟言葉、創作にしても普通は使いませんから。台詞回しもセリフですし。リアリティが欲しいのか欲しくないのかよく分からなくなる。 ホラーと言っても、まぁ幽霊ですわ、おばけですわ、彼らも、もしくは彼女らも、元々は人な訳です。 そこの部分。 ピープルな部分っていうのが薄れれば、いくら知識で骨格補強されても、心臓部分の恐怖は弱くなるんですよね、いくら手足が何本もげようとも、ずずずずずっと蕎麦啜ってるみたいなのをページ何枚くっつけても。なんなんなんこれ?ってなるわけです。人を理解できない人が恐怖を描くことは不可能で、恐怖は知識で描かれないのだと、読んでいてより確信しました。 あと、背後から〜という場面が多用されています。背後というのは、やはり自分では見えないものですから、隙になるので作りやすい演出なのですが、多用されるといい加減慣れろ!後ろ後ろと何度も言わすな!と思ってしまいますこちとら。 魔も神も表裏一体、という表現も出てくるのですが、多神教は別に神を特別視、一神教的な超越的で神聖視しているのでなく、あくまで先祖として描いてる訳ですね。つまり性格のある者として。そこにアニミズムと仏教を混ぜた、自然というものの暗喩とも言えますよね。性格や感情というのは変動しますから、ぶれというのは当然になってくるのです。スサノオみたく存分に〇〇○ぶちまけたり。 そして日本というのは海綿的で、神話も例外ではないわけです。大陸や渡来人から得た話や文化を吸収しながら独自に肥大させていく。そもそも体系化されていないものを無理くり体系化して神道としてきたわけですから。権力に沿った、という点はありますが。古事記編幕とほぼ同時に風土記もついでにぃというのもその意図があったかもしれませんね。 ただ、この作品が着目したある一点は、本当にすごいです。 それが、〝法則はないが順序はある〟という点です。矛盾しているようですが、作品内では全く矛盾していません。この法則は、有名な所だとリングですが、この法則というのはある意味逃げ道にもなる。しかし法則がなければ、ただ漠然と恐怖に襲われていく。それは退路なく殺人鬼に追われるのと同じことです。 なのですが、やはりどうしても上記の博学が阻害してしまうのですよね。学や知識というのはどうしても論理的であるが為に、法則を生み出していく。 キリスト教、というかユダヤ教への関係性は本作の中で最も残念な点ですね。結局そっちにいくのか、と。話が壮大どころか、極小していく感じがしてしまいました。小さくまとまったなぁと。 そしてオチ。 ※ネタバレに少しなるかと思います。 ここが絶妙に酷すぎる、意図して表現を駄目にしたのかと思うくらいに。結局上記で法則を打ち破ってくれると話したのに、拡散というクソみたいな法則を作ってしまう。悲しいしオチがオチすぎて読むのがつらくなるんです。しかも主人公がいよいよ怪異に触れたとき、笑うって…。狂いに近づいた人間の表現で、一番使ってはいけないでしょ…。ありきたりなんてものではない。オチがオチなだけに、喜んでるのかもしれませんが、それでも最高潮の悪手。 ですが、この手のホラー小説を書いてくれた事に、本当に感謝したいです。 現代はホラーに少し緩慢というか、なーなーになってタメ口の後輩みたいです。 怖くさせたいっていう感情が、小説から溢れてきます。 コピペで有名な〝阿嵩埼事件〟くらい、曖昧で、肉付けしすきずにあっさり終わった方が不気味で怖いですね。 やはり恐怖の一歩は未知から訪れますから。 | ||||
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書店で背表紙のあらすじを読むと、題材がモロ三津田信三のホラー作家シリーズ。 どんなものかと読み始めてみると、作中で三津田氏の影響を潔く認めているあたりは好感が持てるし、前半はグイグイ話に引き込まれた。 ただ後半はITを想起させる壮大な化け物論というか悪魔論に話題が傾斜していき、最終的にはまさかのリングオチ。 作中でそれらの影響を断っているからといって流石にオリジナリティが無さすぎる。 ただ前半の語りはなかなか面白かったので今後に期待したいところ。 | ||||
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読み終わってから商品ページに戻ってきたら、異様に評価が高くて驚きました。 そこまで面白い作品じゃ無いので、購入を検討している方は注意が必要です。 書きたいことは分かるんですが、文章力がなさ過ぎてただ散文的になっている印象です。 最初らへんまでは面白かったですが、病院で蛇腹さん(仮)が出てきてからが全く面白くないですね。 | ||||
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話の本筋は面白いのに余計な肉付きが多すぎてとても読みづらかったです。登場人物紹介とか主人公の自分語りとか実は不要な引用とか…読むのかったるいな、と思いながら読み進めたあとにこの話別に読む必要なかったなって箇所が非常に多い。伏線かもと思って真剣に読んだら全部無意味で虚無になりました。タイトル回収もちょっと無理やりだし、ラノベかよと思う描写があったり…。内容は面白いはずなのに面白いよ!と胸を張っておすすめできない絶妙な読みづらさでした。 | ||||
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漫画チックで怖がらせようとの意識が強すぎて白けます。 | ||||
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内容は面白い。 ただ、文章表現は成長過程だ。特に、ライトノベルみたいに長音符号(ー)が多かったのはマイナスだ。 私はホラーに文章力を求めるほうなので、会話表現がもっと巧みであれば、より物語に没頭できたと思う。 それと人物・風景の描写。しっかり書かれている箇所も多いが、「この人・この場所は、もっと詳しく書いてほしいな」と感じる場面も多々あった。 「途中からつまらなくなる」とレビューされている方がいらっしゃるが、恐怖心が減ったのは確かだ。前半部は、読んでいてトイレに行くのが怖かったが、後半部で平常心に戻ってしまった。 入れ子構造と、怪異に対して「読むこと」しかできない、受け身にしかなれないという怖さが良かったのに、急に「私」の実生活の構成に変わったのは残念だった。 あと、これは完全に主観だが、それまでは日本的な怪異だったのに、途中から異国(異教)の要素が入ってくるという展開はどうしても好きになれない。はっきり言って冷める。できれば和の雰囲気で統一してほしい。 (別作家の作品で、いきなり『ブードゥー教』を突っ込んでくるという滅茶苦茶な展開のものがあったが、あれにはコケた) 偉そうな言い方になるが、文章と描写が成長し、展開も一貫したものになれば、更に怖さを増した作品だったと思う。だから、芦花公園氏のこれからに注目していきたい。 | ||||
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これを面白いと言う人が多いのが1番のホラー。何でこんな物にレビューが200件以上あるのか… | ||||
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文章だけでかなり不気味さを醸している。 語り手が死んだのに語り手の目線で物語が進行する これを本書では稚拙な手法と揶揄しているので期待したが・・・ とはいえ、結末が気になり一気に読み進めてしまった。 エンドロールでは音が外れたオルゴール調のラデツキー行進曲が流れていることでしょう・・・ ずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずずず | ||||
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はっきり言って「とっ散らかってる」のが一番の印象。 様々な手記を寄せ集めた体裁はよくあるもので、それがうまくまとまっていない感じ。それぞれ関連するのはわかるし、完全な入れ子構造ではないにしろそれに近い感じなのもわかる。わかるが、わかりにくいというか。 手記の寄せ集めと、現実と夢(幻覚)が曖昧なので、読みにくいわけではないが分かりにくい、理解できないわけではないが没入しにくい、といった微妙な感じになっている。 また、怪異(呪い?)のルーツを民俗学的に掘り下げていくのは面白いが、結局は日ユ同祖論という使い古されたモチーフで「この怪異はユダヤの〇〇なのだ」で終わってしまうのが残念。そうするならもっと思い切ってトンデモ一歩手前まで行ってしまった方がホラー的に楽しいと思う。 | ||||
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私のように数日かけて読む場合、主人公パートと他の人のパートがコロコロ変わるので、話の繋がりが分かり辛かったです。終いには登場人物がどんな人だったのかを覚えておらず、主人公が誰だったのかを忘れていたりしました。 民俗学、謎の屋敷、謎の一族、謎の後輩といった面白そうな題材を扱っているのに、なんだか上手く噛み合っておらず、消化不良な感じがしました。あくまでも個人的な感想です。 | ||||
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作中の時代の違う小話がひとつひとつつなぎ合っていく感じがとても面白いです。小話の後に解釈や考察が載り物語が読み解かれていく様はとても引き込まれます。 本を読んだ後考察や感想を漁ってしまう人は読んでいて気持ちがいいはず。 しかし、、、ラストがとても消化不良でモヤモヤします。ほんとにラスト直前までは最高なんですけどね… なんだろう、ダンジョンの最後の部屋に踏み込まずに寝返る勇者、みたいな… | ||||
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ドキュメントタッチは残穢には勝てないですね。。。とちゅうのずずず?ぞぞぞ?も、パラサイトイブのピピピでみたことあるから、うーん。ちょっと期待しすぎたかも。 途中までは怖かったんだけど、最後の鳥海さんでなんとなくオチも読めちゃったです。 | ||||
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前半は読みやすいし、お話も面白かったです。夜中に読んでいてふと怖くもなることもありましたし。 かなり短いお話が次々と語られるという感じで始まり、それが後半になってもずっと続き、、、最終的に一つの話に収束したのだろうけれど、印象としては、いっぱいあるうちの一つのお話が選ばれ何となく終わった、という感じが強く残ってしまいました。 というのも、複雑な家系図をじっくり見ながら今までのお話の復習をしっかりすれば、お話の羅列がこう繋がるのね、とは理解はできますが、そもそもしっかり考えている時点で怖くはなくなっているし、私としてはあまり考えなくても自然と理解できるお話の方が読み物としては好きなので。 だから、後半にかけては夜中に読んでいても怖くなくなり、読了するのにも結構な時間がかかりました。 | ||||
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身近に起こり得そうなストーリー、読むものを巻き込むような構造 | ||||
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ネット版も読んだのですが、こちらも買いました。ゆっくり読めてよかったです。宗教やその手の知識はほぼないのですが、それでも十分楽しめる内容です。 作品内の謎を解き明かすのと同時にそういったことの解説をしてくれるので、ほうほうそうなのか…といった調子でスルスル読めました。 洒落にならない怖い話系の話、都市伝説、怖い噂系が好きな人には合うと思います。 登場人物は多いですが人物紹介、家系図が最初の方に出てくるので特に困りませんでした。 たくさんのお話が複雑に進行し、絡み合い、段々話同士の繋がりが分かっていくとても面白いホラーでした。また新作を楽しみにしています。 | ||||
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レビューを参考に購入しましたが、 口に合わないが過ぎて反吐しそうです。 失礼。 もとい費消した銭が惜しくてなりません。 散文的と申すよりはとっ散らかった構成、 故事来歴が参照されて著された箇所が数多ありますが、 各々通り一遍的説明に止まり、義務教育期間中に余話として語られる様な程度。 参照としてわざわざ持って来た殆どの故事、謂れが物語に無縁であるのには呆然。。 本筋に繋がらない、回収もされて居ない故にとって付けた様な陳腐さ。参照が浮いてしまってます。 只々知り得た知識のひけらかしがしたいのでしょうか。。 矢鱈と擬音、脚本紛いの改行、改行 又改行な会話構成。。 書籍であるのに「捕らぬ狸」式で映画化を見据えてんでしょうね。 近年の若年作家に上記傾向が見られる様です。。 。。昔々駄作映画を観せられた客が窓口に投げつけた言葉を言いたい。。 | ||||
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ブログ記事まではおもしろかったのに、由美子をあっさり使い捨て。 文体が怪談から小説に変わり、やけに壮大な怪異が出てきて、起承転結をしっかり結してしまっている。 レビュー評価があまりにも高いから読んでみたが、どうにも中途半端な内容で、怖さが消えてしまった。 | ||||
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前半は引き込まれる展開でどうなって行くかワクワクしましたが後半、怪異の正体や終わり方が私には合わず怖さが感じられませんでした。 不気味な雰囲気はとても良く表現されていて怪異の不条理さが嫌な感じを助長します。 | ||||
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さらっと読める内容。 難しい内容は特になく、インターネットの怖い話に親しみのある人には読みやすいかな、と思います。 前評判以上でも以下でもなく、「SNSで話題」になりそうな内容です。「洒落怖」なんて懐かしいワードが出てきます。それをご存知の方でしたら、まさに「洒落怖」を小説にした感じ、といったほうがわかりやすいでしょうか。 僕が読んだ限り、話の流れから結末まで特に裏切ることもなく、インターネットで読む様な怖い話が続きます。 そこに価値を感じられる方はご購入されると良いと思います。 | ||||
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