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地の告発
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地の告発の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全8件 1~8 1/1ページ
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わかるけど、なんとなく読者としては納得のいき難いです。でも全編通してなんとなく展開は見えておりましたが。 | ||||
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外れなし。アングリーブス | ||||
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今回もまた事件現場母近くの住民たちは全てが怪しく意味ありげな言動やそれらしい動機もほの見え、誰が犯人でもおかしくないような描写が続くのはお約束の展開である。 そんな中で明らかになる真犯人はまったく埒外にいたはずのある人物だった。 こんな犯人有資格者ばかりゾロゾロしている中からこの意外な人物を引っ張り出してくるあたりなかなかやるなあという感じである。 だが、その動機はちょっと弱いという気がした。 ミステリーとして、さすが英国本格の標榜どおり手堅い手腕を認めるが、物語として心を打つものがなかったというかロマンを感じられなかったというのが今回の感想である。 | ||||
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シェトランド最終作の翻訳を待っています | ||||
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単なるミステリーを超えた。謎解きの面白さより更に何かを感じながら読み耽ってしまう。 その大自然なる土地と共に生きてゆく人々との相関関係を感じる。 全体を通してシェットランドの自然が深く影を落としている。登場人物は皆その自然を率直に受けいれ、 共生していく。そこには愛が有り、強さが有る。 | ||||
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読み始めたらいつものシェットランド。 今回もオススメです。 まだシリーズ読んでない方は一作目の大鴉の鳴く冬から読んで行くのが良いと思います。 一気に読める方が羨ましいです。 | ||||
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ジミー・ペレス警部シリーズの第7作であり、シェトランド四重奏シリーズに続く、シェトランド新四重奏シリーズ(四元素シリーズ)の第3作である。 訳者解説によると、次作のWild Fire(2018年)は新四重奏シリーズの最終作であり、ジミー・ペレス警部の最終作でもあるという。つまり、作者のシェトランドシリーズは次作で終わってしまうのだ。 終わる理由は、作者によると、人口2万3千人のシェトランドで大勢の人を殺してしまったこと、このままでは、「そして誰もいなくなった」島になってしまうからである。 事件はシェトランド本島南部のレイヴンズウィックで地滑りが起き、土石流が通過した農家に赤いドレスを着た身元不明の女性の遺体が残されていて、病理医は地滑り以前に絞殺されていたと診断する。 ペレスはインヴァネス署からウィロー警部を上級捜査官として呼び寄せ、本格的な捜査を開始する。身元不明の女性が、引退した元〇〇で、レイヴンズウィックで怪しげな仕事をしていたことが明らかになってきて・・。 あまりダイナミックな展開にせずに、くん製にしんもばらまかず、死者の丁寧な身元調査、生前の行動調査1本筋なので、中盤はちょっとダレる感もあるが、シリーズ物(人物と舞台)の魅力で読ませる。後半三分の一は、事件の進展とペレスとウィローの男女関係の進展で引き締まる。 北部の売店で生前の被害者を見たというジェーンとその一家が何度も登場する。なぜだろう、ジェーンのアルコール依存問題?、長男の扱いにくさ問題?、夫への疑惑?・・と気になっているうちに、最後まで来て、あっと言わされる。 このストーリーの中で、意外な犯人を設定するのはかなりの難行と思うが、この点は見事クリアしていると思う。 次の最終作では、ペレスとウィローの未来についての最終決定がなされるはずである。 蛇足 最終作の原書については、現在アマゾンアメリカに1580件ほどのレビューが載っている。 | ||||
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「空の幻像」(2018/5月)に続くペレス警部シリーズの新しい翻訳「地の告発 "Cold Earth"」(アン・クリーヴス 創元推理文庫)を読み終えました。 舞台は勿論、英国、シェトランド諸島。マグナス老人が病死し、ペレス警部たちが参列した葬儀の最中、墓地、農場が巻き込まれる地滑りが発生し、レイヴンズウィックは大きな被害を受けます。そして、土砂が直撃した空き家から身元不明の女性の遺体が見つかりますが、検死後彼女は地滑りの起きる前に死んでおり、その死は他殺と判定されます。亡くなった身元不明の女性は誰なのか?ペレス+サンディのシェトランド署の捜査が進む中、もう一つの殺人事件が発生します。いったい、犯人は誰なのか?いつものようにストーリーについてはここまでにしたいと思います。<Who-Done-It>と<Why-Done-It>がこの物語を最後まで牽引します。ミステリ的には、伏線がしっかりと張られていて納得のいくものでしたが、動機が少し弱いという印象があります。 シェトランド・セーターを真っ先に想起するシェトランド諸島。「バイキングの火祭り」という言葉がもたらすロマンティシズム。島内で起こる事件は最後まで島内を出ることはなく、島・ドメスティックの中の一つの家庭によりドメスティックな焦点があてられ、石油の産出量が減り、かわりに天然ガスが陸揚げされ、関連労働者が歓迎される島のリアリティが丁寧に静かに描写されています。 また、どの世界にも存在する「依存症」という病気が呼び込む<罪深さ>への言及にも心動かされました。「アルコール依存症は病気であって、みずからえらんだ生き方ではないのだ」(Kindle の位置No.1014)という一文はこの病を熟知した人間による魂の叫びであり、「断酒会」につながることで回復の途上にある農場主の妻・ジェーンの視点は己が原罪に向き合いながらも慎重に、臆病に生きる<かつての依存症者>そのものの姿だと思います。もはやアルコールだけではなく、薬物、性、暴力に打ち負かされ滅びゆく人々の何と多いことでしょう。それらの病は、「賞賛」を欲しがり、過度の「承認欲求」という名のもう一つの病と複合します。 そして、フランを失い、フランの娘・キャシーを育てるペレスとインヴァネス署の女性主任警部との恋愛もまた本書の読ませどころですね。静かなさざ波のような寄せる思いと手離しがたい(とても健全な)思いが拮抗しながら、そのことも含めて幾重にも束ねられた「家庭」への思いが"Cold Earth"という原題へと収斂します。とてもいい。次作の翻訳がとても待ち遠しい思いがします。 それでは、これから吉野仁さんの長めの解説をじっくりと読ませていただくつもりです。 | ||||
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