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風神雷神 Juppiter,Aeolus
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風神雷神 Juppiter,Aeolusの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.03pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全7件 1~7 1/1ページ
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「風神雷神図屏風」が好きだ。その俵屋宗達が出てくるのだから、厭が応でも興味がわく。加えて秀逸なのが、絵画の解説や「洛中洛外図屏風」作成の様子だ。歴史だけでなく、自分の知らない美術についての扉を開いてくれる。自分がはじめて知る世界はいつも心を踊らせてくれる。 俵屋宗達✕天正少年使節については、原田マハさん独特の透明感ある文章で、すっと旅のなかに入っていける。ローマに着いたときに、どのような化学変化が起きるが楽しみだ。美術✕歴史✕旅のダイナミズムを下巻でも楽しみたい。 | ||||
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彼女得意の美術史ものである。 しかも、今回は俵屋宗達が少年の頃に織田信長の御前で絵を描き褒美に「宗達」の名前を賜り、さらに加納永徳の洛中洛外図作成を信長の指示で手伝うことになり、さらにさらに何と天正少年使節に随行する絵師として信長に指名され、ローマにまで赴くという奇想天外な小説である(どれも史実にhない)。 その意外で突飛な発想は、この作者の『翼をください』にも似ており、それほど嫌いではない。 が、それよりも感じるのは、こうした突飛な発想を小説にする場合の、過剰なまでの物語性であり、過剰なまでの表現性である。 たとえるなら、少女漫画やハーレクインロマンスのような・・・(もっともこの小説には女性はほとんど全く登場しないが)。 こうした傾向は、この著者の『太陽の棘』などからは感じない。 ぼくとしては、どちらかと言えば『太陽の棘』のような骨太の作品を読みたい気がした。 | ||||
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上下刊読みましたが、残念です。いまだ『楽園のカンバス』を超えられず。史実がより明確になっている天正遣欧少年使節団をネタにしながら、フィクションの程度が荒唐無稽過ぎる訳です。やや興醒めしました。限界かな? | ||||
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著者の印象派を主人公とした作品に比べ、何か雰囲気が違いました。「さあ、感動してください」と言わんばか りの筆力ですが、なぜか胸に響いて来ません。参考文献に記載されている観念的な礼賛言葉に似ていて、著者自身 が感動した言葉ではない印象を受けます。 あのゴッホの「アルルの寝室」やモネ「睡蓮」の描写で感じた、思わず作品に恋してしまいそうな、酩酊感を伴 う衝撃。それこそが著者の最も得意とする分野なのだろうと思うのです。 カラヴァッジョと宗達、原マルティノの3人がミラノで巡り合ったのでは・・・という可能性や風神雷神と”ユピ テル、アイオロス”とのエンタングルに大いなるロマンが感じられる点は良い印象でした。 | ||||
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信仰より、絵の技巧より、神学生の優秀さに圧倒された そんだけの課題をこなせるってどれだけ優秀な人なんだろう?みたいな 恥ずかしながら、この時代にヨーロッパまで行ってた人がいたと余り認識してなかったから、終始「すげえな」で読み進みました | ||||
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上下巻と通じた感想。厳しくいえば、俵屋宗達が主人公のはずが天正遣欧使節の旅行記になっている。カラヴァッジョが同時代との発見が、謎の宗達の人生と結びつけて小説ができたと。その空白の部分を遣欧使節の旅行記で埋めたわけ。仮設はいいと思うけど、ファンタジーを味わうには本の価格は高いなあ。 | ||||
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マカオ、ゴア、喜望峰を経由してリスボンにようやく到着した天正遣欧使節使節団と俵屋宗達は、マドリード、ピサ、フィレンツェなど各地で大歓迎を受け、さらにローマへ!ついにヴァチカンで教皇猊下との面会も叶い、織田信長から託された「洛中洛外図屏風」を献上しました。 さらに、レオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロの名画と向き合う幸せなご褒美もいただきます。そして、この小説最大の読みどころである、西洋の奇才画家となる少年(あえてネタバラシしません)と日本の天才少年絵師が交わる運命が書き込まれます。二度と会うことができないふたりの「友情」は一服の清涼剤のような爽やかさを強く感じました。 先人書評氏がおっしゃるように、最初と最後の現代パートで俵屋宗達研究家とマカオ博物館学芸員とのくだりは多少の蛇足感があります。しかも、使節団はまだ日本に戻っておらず、信長の絶命、秀吉、家康と続く過酷なキリシタン弾圧などは書き込まれていません。ぜひ、続編をお願い致します。 | ||||
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