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その裁きは死
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その裁きは死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 21~25 2/2ページ
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今回も期待した以上の面白さ。全ての情報を読み込んで推理していける楽しさを堪能、早く次作を読みたくなる。 | ||||
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本作の著者であるアンソニー・ホロヴィッツの魅力は、 古典的フーダニットミステリーをベースとしつつも新しさを損なわない点だと思う。 「カササギ殺人事件」、「メインテーマは殺人」に続き本作もその魅力は健在だ。 本作は「メインテーマは殺人」に続くダニエル・ホーソーンとアンソニー・ホロヴィッツコンビのシリーズ二作目である。 前作を未読の方でも十分に本作を楽しめると思うが、彼ら二人の関係性やホーソーンのキャラクターに関することなどはやはり前作を読んでいたほうがより楽しめるだろう。 本作でも前作同様、ホロヴィッツ自身が語り手であるというメタフィクション形式が存分に活かされたミステリーとなっている。 殺害現場に残された182という数字の謎や、被害者の過去に秘められた謎、胡散臭い容疑者達を基に読者はホロヴィッツと同じ目線で謎を解いていくことができる。 この徹底したフェアプレイも著者の魅力の一つであろう。 全ての手掛かりは呈示されているにもかかわらず、どこかもやもやした感覚が拭えず真相を知りたいがためページを繰る手が止まらない。 そして真相が明かされると今まで何気なく読んでいた描写が、とてつもなく重要な描写だったのだとハッとさせられる感覚は本作の様な素晴らしいミステリー作品でしか味わえないはずだ。 個人的に特に凄いと思ったのは、被害者の過去にある問題と現在の問題が事件と関わっているのは明白なのだが両立はしえない点だ。 過去の出来事が事件の原因となるのならば現在の問題に説明がつかず、その逆もまたしかり。 もちろん最後には全てのピースがかちりと当てはまる。 そして上記したように本作は徹底したフェアプレイなので真相が明かされると、どうして気が付かなかったのかとホロヴィッツと同じ悔しい気持ちを味わった。 本シリーズは全10作を予定しているようで、徐々にホーソーンの過去も明かされていくことに今後期待したい。 そして現段階で10作品を予定しているということは、もう既にホーソーンの過去に関する伏線や重要なヒントが張り巡らされているのでは…。 | ||||
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最近飢えていたところにこの一冊。シリーズ物だが初めて読んだ。これは文句なしに面白い!内容は、どんなに工夫して書いてもネタバレになりそうな気がするので触れられないが、謎解きや伏線が張り巡らされた推理小説が好きな人はハマる一冊だと思う。 | ||||
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ホーソーンシリーズ第2作。 結論から言うと、今回も本格ミステリの大傑作。すごい作家。 大勢の読者が期待し、読むつもりの本と思うので、事件の内容についてはできるだけ書かないようにしたい。 内容の充実度は第1作以上。テンポがちょっと早くなっていて、読みやすくなっている。ファンはさらに増えそうだ。 メインテーマは真犯人は誰かだが、そこに至るまでの仕掛けが色々・・。また、本書では、登場人物間での情念と欲望の人間ドラマが大変よくできている。皮肉もなかなか。 日系(?)女性作家が出てきたり、俳句が出てきたりは、日本人向けサービス? 突っ込みどころを1つだけ見つけた。それは・・・。 | ||||
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2019/9月末に読んだ「メインテーマは殺人」から約1年。ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズの新しい翻訳「その裁きは死 "The Sentence Is Death"」(アンソニー・ホロヴィッツ 創元推理文庫)をまたしても一気に読むことになりました。 「なまくらな剃刀」と呼ばれる実直な離婚専門弁護士が殺害されます。裁判の相手方文学作家が口走った殺害方法と凶器。壁に残された"182"という謎の数字。ホロヴィッツは前作同様元刑事であり、探偵のホーソーンによって、その事件ともう一つの事件、そして引きずり出される「過去」に起きたもう一つの事件を解決すべく、いやいやながら、しかし出版社との契約に縛られながらも巻き込まれていきます。パズラーですから、残念ながら詳細を書くことはできません(笑) 「メインテーマは、<Who-Done-It>」に向かって、いつものように読者は<レッド・へリング>が泳ぎ回るミステリという名の海に放り込まれ、幾度かさり気なく敷かれた<伏線>を見極めようとしながらも、ワトソン役=ホロヴィッツ程度の解決へとたどり着き・・・中盤までは「前作ほどではないかもしれない」と高を括りながら、読み終えてみれば、もしかすると前作以上の傑作なのだと感じることができると思います。ここには、ミステリの<バラエティ>が数多く詰め込まれています。 パズラーの根幹を語ることができないのであれば、いくつかの戯言であれば許されるのでしょうか(笑)。英国、ロンドンについて東京のように知っていたら、もっと楽しめるかもしれませんね。私のような米国ウエスト・コースト探偵小説グルーピーではなく、純粋シャーロッキアンであればよりエキサイトできるのかもしれません。トレヴェニアンの「シブミ」と書いたら、レビューとしての<レッド・へリング>になり得るでしょうか?映画のTeaser Trailerであれば、575、ヨークシャー渓谷、ステーキ・アンド・キドニー・プディングぐらいはカッティングされるでしょう。日本でのクリント・イーストウッドの評価は、本国に比べて高過ぎるような気がしますが、ホロヴィッツについてはどうなのでしょうね・・・とか、そんなことを考えながらの読書になりました。 英国のテレビ業界、そして今回は出版業界の「楽屋落ち」も楽しめ、ミステリとして、その演繹的推理に唸る一方、最後に何故か深い「哀しみ」を抱かせる多重の<はなれわざ>を披露するアンソニー・ホロヴィッツの見事なもう一つの傑作だと思います。 ホーソーンは言います。「全体にしっくりとくる形を見つけなきゃならない」って。 (読書後、小説中でも言及されている女優、ダイアナ・リグさんの訃報を知ることになりました。ご冥福をお祈りいたします。映画「女王陛下の007」。限りなく美しかったジェイムズ・ボンドの妻が天に召された) | ||||
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