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その裁きは死
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その裁きは死の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.82pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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ほんまにおもろいな! 謎が重なりつつもしっかりヒントが散りばめられて、それでいて全く解らない、真正面からの美麗な本格ミステリーでした | ||||
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その裁きは死 ロケーション★★★★ 動機★★★★★ 犯人★★★★★♾️ サブ謎★★★★ ロジック★★★★★ サスペンス★★★ アンソニー不遇度★★★★ このシリーズは順番通りに読むべき! | ||||
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前作(『メインテーマは殺人』)のレビューでちょっと褒め過ぎたかなあ? いえいえ、すっごく上手いと思ったのは本当ですし、今作も上手いし面白いです。本格謎解き物ファンの方々にはオススメの作家だと思います。 でも前作は、最後まで謎の部分が結構あって…ホーソンの私生活とかホロヴィッツの奥さんの名前とか…それが良い余韻を醸し出していたんですよね。 ところが今回はのっけから奥さんが登場してきて、しかも名前も職業も丸出し! 息子がいることまで分かってしまった! しかもホロヴィッツは事件だけ追っかけてればいいのに、ホーソンの自宅に押し掛けたり、ホーソンの友達にまで余計なことを言ったり…デリカシー無さすぎで、何かがっかりでした。 ホロヴィッツが尊敬するクリスティーは、もうちょっとデリカシーあったよねぇ? | ||||
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ホロヴィッツほどになっても仕事がなくなったり病気で仕事ができなくなるのが怖いようで作品内にも書かれていて出版社の方針でシリーズ物にして3作同時に発売する運びに物語の中でしてしまっている。コナンドイル、アガサクリスティーのオマージュはもちろんのことロンドンの街案内で字数稼ぐところはローラリップマンのテスモナハンシリーズのボルティモア案内の手法を思わせるし自虐的そしてブラックなユーモアはロアルドダール(チャーリーとチョコレート工場、007ロシアより愛をこめての脚本ほか)の影響も感じる。また刑事フォイルのロケでの苦労話も織り交ぜてこの作品をドラマ化してもほぼ現在なので背景セットに予算がかからないようにしているのも脚本家としての玄人感を感じさせる(そもそも彼のどの作品も登場人物は割と少なめでギャラの総額も意識しているような気がする)。「その裁きは死」 はこのホーソーン、ホロヴィッツシリーズのなかでもそしてカササギ、ヨルガオ含めた中でも一番の傑作だと思う。少し悪ノリしすぎじゃないかと思う瞬間もあるけどすべて綿密に計算されていて白人の登場人物は言いたい放題に表現するが有色人種、マイノリティーに関しては糾弾されないよう細心の注意をはらっているところはまさに商業作家の面目躍如で作中でもアキラアンノという日本人作家に「この商業文士が」と揶揄させているのが最高。この数年ドラマなどの脚本が途切れているが水面下では何かとてつもない企画が進行していると期待している。 | ||||
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前作にも増して面白かった。ハヤカワ・ミステリ文庫に比べると創元推理文庫は字が小さくてつらいのだが、読めば読むほどそんなことが気にならなくなっていく圧倒的な面白さである。翻訳も相変わらず素晴らしい。 二転三転する結末にも唸るけれど、ホロヴィッツはやっぱりストーリーテラーとして優れているのだと思う。早く続きが読みたくて仕方がなくなる本を指す「ページターナー」という表現が、まさにぴったりだ。小説としてのタイプは違うが、僕にはどことなく『ミレニアム』のときの興奮がよみがえる。 しかもこの人は、玄人好みというか通好みというか、つまり評論家受けのする作風なのである。ピーター・ウィムジイ卿という名前や、「ふたりで探偵を?」という章題など、わかってくれる人に向けてウインクしているような単語やエピソードが満載なのである。 今回はとりわけコナン・ドイルへのリスペクトがすごい。最後の「補遺」の部分については、控えめながら構成的に『緋色の研究』『四人の署名』『恐怖の谷』と同趣向だ。ちなみに作中の俳句はお世辞にもうまいとはいえない出来だが、それを補って余りあるほどミステリとしてのクオリティーは高い。 | ||||
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この作家の作品はこれで三作目ですが カササギは構成オチみたいな印象 メインテーマは面白いと思いました。 この2作はどちらも割と早い段階で犯人も謎の大筋もわかっていました。 本作も「これが伏線でこういうことなんだろうな」というのは割とわかりました。 奇想天外どんでん返し…ではありません。 注意深く読んでいればわかります。 それが自分の場合は真面目に読む気になる面白い要素です。 文章も軽妙で楽しいです。登場するキャラもイキイキしてて読んでて楽しいし、所々の表現のユーモアにはにっこりします。 追跡シーンは声をあげて笑いました。 | ||||
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どういう楽しみ方をするかによって評価が、というか好き嫌いがはっきり分かれる作品なのかなーと思います。 イギリスのテレビドラマが大好きで、ホロヴィッツ脚本のドラマを多数見ていて、ホームズものもクリスティも好きな私は、マニアックな喜びと共に非常に面白く、すべてにワクワク・ニヤニヤしながらすっかり楽しみました。 一方で謎解きや冒険など(私にとっては馴染みのない分野)を求める読者にはご不満なのかもしれません。 それも仕方がないかなと思います。 こちらもシリーズで10冊まで行くということなので、まぁーったく、もうって感じですが、楽しみに待ち、そして読み続けます。 | ||||
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はじめてのミステリーで前作の「メインテーマは殺人」を読み、衝撃を受けました。 綿密に組まれた伏線が最後にはすっきり回収され、すぐにこの「その裁きは死」も買い求めました。 正直なところ、前作ほと壮大なストーリー展開ではなかったものの、最後に「なるほど〜!」と思える内容でした。 ストーリそのものももちろん、キャラクターの秘密が少しずつ明かされ、シリーズを追いかけたいと思わせられます。 巻末の大矢博子さんの解説も読み応えがありました。 作中でも有名なミステリー作品に触れられており、次回作を待つ間に勉強しておこうと思います。 | ||||
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ポアロシリーズの脚本家であり、期待に違わずの作品であった。原則、彼の作品は購入している。 | ||||
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実直さが評判の離婚専門弁護士が殺害される。元刑事の探偵ホーソーンによってふたたび事件の捜査に引きずりこまれる著者であるアンソニー・ホロヴィッツ。果たして今回はホーソーンより先に犯人を見つけることができるのか。 高価なワインのボトルで殴り殺され、壁にはペンキで182の数字が書かれている。被害者の弁護士に恨みを抱く著名な女流作家や、被害者の学生時代の仲間のひとりが駅のホームから転落死するなど、謎はどんどん深まり先へ先へと読ませる力はさすがだ。今回はそれに加えてホーソーンのプライベートが語られる。同性愛者に対する偏見(被害者は同性愛者である)、家族と離れて一人暮らしをするアパートを訪れたホロヴィッツが見たもの。読書会に参加する意外な一面など、相変わらず謎に満ちたホーソーンの姿が少しずつ明らかになっていくのも見どころだ。 細かな事実にとらわれて混乱する著者にホーソーンがアドバイスをする。 「あんたは事件全体の形を見る必要がある。それは本を書く時と同じじゃないのか。」 これを聞いた著者は愕然となる。ホーソーンの指摘が完璧に的を射ているからだ。 読者もここから大きく方向転換されるかもしれない。現に私はここから読み方が変わり容疑者を2人まで絞ることができた。あとは細かな人物像の描写からプロファイルすれば犯人は当てられる。 読者を文章で導きながら想像されるものはまさに刑事フォイルのように映像化されて浮かぶのがホロヴィッツの作品の醍醐味だろう。加えて英国の出版業界の裏側、普通に生活に浸透している読書会、都市部と地方の景色の違いなど、英国好きなら興味深く読める内容が盛りだくさんだ。 クリスティー作品のように最後まで犯人がわからないのとは違って、著者の目線で事件を追い、ホーソーンからヒントをもらいながら、犯人を当てられる楽しみがあるのが本著のシリーズだ。少しずつ色付けされるホーソーンという人物に興味を持ちながら次回作を待ちたい。 | ||||
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作者の著作を読むのは今作で3作目。前作「メインテーマは殺人」を読了後、何もかもがしっくりくる爽快感にはまり、すぐに読み始めました。 今作も現在の2つの事件と、その被害者たちが絡んだ過去の1つ事件が露わになり、3つの事件の謎解きにホーソーンとアンソニーが挑みます。 やはり読了後、また読み直した時のやられた感が半端ありません。その宣伝文句通り、圧倒的フェアプレーです。 続編を楽しみています! | ||||
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このジャンルの素人です。書評を見て読みましたが、看板に偽りなしかと。 登場人物の偏屈ぶりとか、ロンドンやヨークシャーの地名とか、滔々とした謎解きとか、最後まで一気読みです。 | ||||
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推理小説は、謎解きやトリック中心に描かれる本格推理小説と、社会的背景や人物描写を主眼にした 社会派推理小説に大別されるが、私は明らかに後者のファンである。どうも本格推理ものは、小手先の 謎解きに走って、筋運びに無理があるように常に思ってきた。その私が、本格的な犯人当て推理小説 である本書を手に取ったのは、年末恒例のミステリーランキングで圧倒的支持を受けていたことに他ならない。 ということで、余り期待せずに読み始めたが、結論から言うと私の「予想」は大きく外れた。すごく面白い のだ。最後まで犯人当てに私自身が魅了された。後刻知ったことだが、ホロヴィッツのこのシリーズは2作目と なる。設定も凝っている。作者ホロヴィッツ自身がそのまま作品で登場し、元刑事のホーソーンと一緒に事件を 解決するというパターンになっている。シャーロック・ホームズにおけるホームズとワトソンのコンビと同じだ。まず、この ホーソーンと言う人物が些かいけ好かない人間で描かれ、オロヴィッツが振り回されるというパターンは作品の 最後まで貫かれる。登場人物の描写も無駄がなく巧い。かつストーリーに妙なこじつけがなく、シンプルに 仕立てている。だから、最後まで面白く読めるのだ。犯人当て小説にこれ以上とやかく述べることは 礼儀を失することになるだろう。とにかく、推理小説に少しでも興味のある方は是非、是非。私は、早速 このシリーズの第一作である「メインテーマは殺人」を購入するつもりだ。 | ||||
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探偵ホーソーンとワトソン役アンソニー・ホロヴィッツの第二作品。 弁護士が殺害され、現場には謎の数字。 捜査を進める内にその弁護士は、昔の洞窟での事故にも関わっており、その関係者も24時間以内に電車に轢かれ、、、というストーリー。 個人的には終盤の衝撃度やカタルシスの度合いから、前作「メインテーマは殺人」の方が好きだが、今回触れられたホーソーンの過去に纏わる謎が気になるところ。 著者曰くこのシリーズは全10作の構想とのことだが、続きが待ち遠しい。 | ||||
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『このミステリーがすごい! 2021年版』の海外編第1位ということで、久しぶりにミステリー小説を手に取った。 分量もそれなりにあるし、ミステリーファン向けの小難しいものだと困るな、あと外国人の名前覚えるの苦手なんだよな…とどちらかというと読むべき層ではないのではないかという思いを持ちつつも恐る恐る読み進めていったところ、割と早い段階から世界観に溶け込むことが出来た。 元刑事のダニエル・ホーソーンと組んで、作家のアンソニー・ホロヴィッツが殺人事件の解明に挑むという立て付け。 ホーソーンはガンガン推理を深めていくため、彼が主人公であったなら完全に置いてけぼりにされるところだが、著者と同名のアンソニー・ホロヴィッツが主人公であり、彼が読者と同じ目線でいてくれることで、同じペースで物語についていける工夫がされている。 これは著者より訳者の腕かもしれないが、言い回しも少し長く一見くどいように見えるところも読んでいくとわりとすっと入ってきて思考を遮るような邪魔もしないし、年末年始の休暇を利用して一気に読み切ることが出来た。 最後の犯人当ての推理についてもそんな持って行き方があるのか、と感心(ネタバレにならないように何も書けないため語彙力低め、、、)するとともに、とても伏線が多く丁寧な解説となっているため、普段本を二度読むことの無い自分だが、これはネタバレ状態でもう一回読んでみたいなと思ってしまった。 そこまで本格的なミステリー読者ではない自分としては、ストレスなく楽しんで最後まで読み切ることが出来て、読了感も悪くないので星5としておススメ出来る一冊。 | ||||
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2020年のミステリーランキングで、軒並みベスト選出された作品です。 「かささぎ殺人実健」「メインテーマは殺人」が2年連続で高評価でした。 さすがに3年連続はないだろうと思いつつ読みました。 なんの本作も前作に負けず劣らずの名作でした。 主役の探偵ホーソーンをはじめ、登場人物がみんな嫌な奴です。 読んでいて、ずっとイライラさせられます。 謎解きにつながる手掛かりは、全て読者に提示されています。 「おやっ」と違和感を持つように書かれています。 しかし、登場人物がみんなイライラさせるので、違和感を見逃してしまいます。 読み終わって、確かにあの部分に違和感があったよなぁ。 でも、手掛かり以外の登場人物の言動や行動に違和感がありすぎなので、肝心の個所を見逃してしまいます。 なるほど、嫌な奴ばかり出てくるのは、作者の狙いだったのか!? 全てが明らかになってから気づかされます。 次回作は「かささぎ殺人事件」シリーズの2作目だそうです。 登場人物たちからのイライラに紛れさせるやり方にはもう騙されません。 どんな手で読者を裏切ってくれるのか。(もちろん良い意味で) 次回作にも大いに期待しています。 | ||||
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「シャーロックホームズ作品へのリスペクト」「奇人変人ぞろいの登場人物」「科学捜査は否定」「全員必ず皮肉屋で嘘つき」「過去からの因縁」「ロンドンの街並み」「田舎の風景」「限られた範囲で限定される容疑者(ながしの犯行なし)」「謎のメッセージ」「時間の錯誤」「人物の罠」そして「偶然」などなど過去から脈々とと続く「英国古典派ミステリー」を見事に継承しています。作者がたいへん饒舌で心理描写も細かいのですが、後から考えると「なるほどね!」になります。 そしてこれもお約束ですが「いちばん怪しい容疑者は犯人ではない」ですが、なんと本作品では「次の容疑者も違う」「その次も」を繰り返してやっと犯人にたどり着く、という魅力ある展開が繰り広げられます。なかなか外出もままならないご時勢なので、冬の休日にじっくり楽しむことができました。 | ||||
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最後の最後まで分からない。でもヒントはたくさんあった。見事なまでの伏線回収は必見。 | ||||
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相変わらず達者で軽快な筆致で読ませるが、クリスティを思わせる逆転の構図が見事だった前作よりは一歩劣る出来栄え。とはいえ『刑事フォイル』撮影の内幕や『緋色の研究』読書会の件など読み手を飽きさせないサーヴィス精神は見事という他ない。作中、著者自身が酷い目に遭ってばかりなのは、いささかやり過ぎの感もあるが(笑) | ||||
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アンソニー・ホロビッツが書いた、ホーソーンシリーズ2作目ですが、無類に面白い作品でした。 1巻で探偵役の「ホーソーン」と助手役の「アンソニー・ホロビッツ」の人物像は掴めていますし、 二人の関係性が徐々に出来つつあって、物語に没入しやすいです。 内容的にも、相も変わらず伏線の張り方が本当に絶妙で、最後までジェットコースターの様に物語を 楽しむことが出来ました。 1巻と同様に登場人物が少ない中で、如何に犯人を見つけるのか、という展開になるのですが、 動機面といい、犯人の絞り込み方といい、ストーリーが本当に絶妙で、最終局面に向けて 色々と物事が気持ちよく納まっていくのも見事ですね。 一見関係の無い出来事をつなぐ手腕も鮮やかですし、「ホーソーン」の性格の悪さが最後に爆発していて、 別な意味での爽快感がありましたね。この人、本当に性格悪いわ、と痛感した、というか。 ともあれ、無類に面白い小説であることは間違いないので、 推理小説好きなら読んで損なしの作品かと思います。 気になる方は第一巻から読んでみるのをオススメします! | ||||
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