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楽園とは探偵の不在なり
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楽園とは探偵の不在なりの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.11pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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少し本の先が折れてました。本はよそで買った方が良いかも。すぐに配達されたのはありがたいです。 | ||||
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推理小説好きな人なら全然オススメしません。ムカつく上につまらないです。 2人以上人を殺せば地獄に落ちる。 その辺に天使がうろうろしてる。 この二つを軸にした特殊設定もののミステリー。 この設定自体はすごく面白いけど他に細かい条件が無さすぎて、最後の推理披露の時にアラがあっちこっちにあるのがよく分かる。 以前に1人殺した可能性があるんだからそこはなあなあにしちゃ駄目でしょ。誰が誰を殺したかも変わってくるんだから。 何故コックを無条件に信じてんの?ルフィなの? 途中でボールペンが紺から青に変わったから何か意味があると思ったらただの誤字? もうトリック無理ありすぎる。 動かすならロープ解くか切るって。 逃げるのが目的なのに繋いだまんま走るのが前提条件なの?おかしくない? 1番は主人公含め登場人物全員好きになれない。やり取りが寒いし気持ち悪いし不愉快。 もう真っ先に思ったのが素手でボールペン拾ったとき。探偵ならありえない。 こいつ探偵じゃない。 常にウジウジで後ろ向き。ああ言えばこう言う。論理的じゃなく感情的。 どこかの社会犯罪学の先生と違ってユーモアがひとっつもないからただ口が悪いだけで不快。神だ正義だでこの上なくいちいちウルサイ。感傷に浸ってないで調査しろ。アリバイを全員に聞かないのは怠慢だ。 絶対的な悪も正義も存在しない。殺人を肯定するべきじゃない。こいつらから見れば犯人は正義なのかもしれないが、殺された人の家族にとってはそうじゃないだろ。その辺の倫理観がこの作者には欠けてる。1人までなら殺していい権利ってのも全く理解できない。なんでそうなんの?警察はどうした?法律は?裁判制度は? 犯人を正義だー!神の思し召しだー!ってもうほんと気持ち悪い。だいたい天使は便宜上名前が付けられただけで神の存在は認められてないだろ。そんな描写あったか? 最後の遺言動画はもう体力尽きて読めませんでした。 | ||||
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良いのはタイトルだけだった | ||||
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全体の流れでなんとなく感じたこと。 運命の理不尽さを比喩的に現すかの様な絶対的存在がもたらした新秩序や、 現実の様々な不条理との対比としての主人公含めた主人公の過去の仲間たちの、 最近発売の推理小説としてはあり得ないほどクラシックな正義感や、 その主人公サイドの抗いに美学を感じさせたい演出、 過去回想と対比させた場合の主人公の過去の仲間たち絡みでの喪失と再生、 悲しみの復讐鬼な犯人に、それ故にこそ逆説的な圧倒的正当性がある王道さ故の、 登場人物達の犯人へのある想いがクライマックスで一つになる等、 個々の要素自体はベタながらそう悪くないと思います。 ですが、各場面で私が個人的にそれらに感情移入するには、 各キャラの掘り下げ不足や、 過去から現在へと普通に進まず、 要所要所で過去回想に戻る演出(その話は、もう少し前に入れた方が、事が起きた後に入れるより効果的だったのでは、等)等が、 こちらが意識して必要以上に行間を読まないと感動しづらく。 例えば、犯人に対し、クライマックスで主人公サイド全員あそこまで感傷的にさせるなら、 もっと、主人公(もちろん主人公含む)サイドの各皆様から犯人さんの好感度上昇イベントを、 もうちょい入れてもいいと思う。 天帝果実みたいに異常に長いのは困るが、 主人公の過去話を、過去の仲間たちと何があったか、を本編エピローグ付近のアレ含め前編としてきちんと描いた上で、 本作本編の物語を後編として描くとか、 あと犯人さんが皆からより好かれるであろうイベントを、 クライマックスまでにもう二、三入れるとか。 作者の脳内では補完できてるであろう(と信じたい)数々の説明や掘り下げ、 を、あと少し、伝える工夫か何かしていただきたかったです。 特に個人的な長所としましては。 特殊ルールを一方的に行使するファンタジー存在が、ただミステリー部分のミスリードの為でなく、 主人公(と、彼を慕う人々)の過去と現在を通して、ライヴアライブの無法松さん的正義感との対比になっている、という点が。 この時代に、今となってはある種古めかしい方向性の「正義」さえテーマに感じられ、攻めてると思います。 古いとか新しいとか関係なく、 よいことはよいし、悪い事は悪い。 勧善懲悪というのは、因果が短絡な事ではけしてなく、 文字通り、テーマとして善きことをなすようにすすめ励まし、 悪しきを懲らしむを旨とするのであり。 逆説的な被害者に主人公達が同情的だからとて、 勧善懲悪でないなどという事はなく、 むしろそれ故にこそ。 ただ、その、正義感を美徳としている点が、ミステリーとしての作風より、 若干色濃くなりすぎていた様にも思えます。 | ||||
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主人公の〈探偵〉青岸 焦(あおぎし こがれ)がこの特殊な世界の有りようについて色々悩むところとか、異様な風貌の天使の役割とか、その辺のことがあまりピンと来なくて、中盤までは読みづらかったですね。 頁をめくる手が速くなり出したのは、探偵事務所の同僚たちに寄せる青岸の思いが半端ないぞってことが身に染みてきた後半からっすね。彼の気持ちが、常世島(とこよじま)での連続殺人事件の謎を解くことに前向きになっていくのに引っ張られる感じで、終盤はぐいぐい読んでいくことができました。 とりわけ、〈真犯人〉の人となりが魅力的だったなあ。探偵によって明らかになるその人物像と行動が、強く印象に残りました。 それと、詳しくは言えないんだけど、事件の真相のひとつが明かされるところ(文庫本で336頁~337頁辺り)、ここには「あっ!」となりました。意表を突かれたし、ビジュアル的にもなかなか凄ぇ光景だわなあと。 最後の「エピローグ」の〈 1 〉のくだりも、とても良かった。胸にぐっと来て、目頭熱くなりましたもん。 影山 徹の文庫本カバーイラストも、良いっす。空を舞う〝天使〟ってのがね、うんうん、まさにこんな感じなんですよ。 | ||||
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特殊設定のキモである"天使"に関するルールが曖昧に過ぎます。 また、登場人物の行動も引っかかりました。 たったひとりの証言を鵜呑みにしていたり、べたべたと現場を荒らしまわっていたり、それを咎める人間が誰もいなかったり…… 記号的な登場人物を瑕疵とは思いません。 が、何度も挟み込まれる主人公の長い回想が、ミステリの部分とまったく関係がないのは興ざめです。 | ||||
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昔から探偵小説は苦手だ。何となれば事件に探偵の必然性を感じないからだが…物語では天使降臨の後の探偵の必要性を苦悶する探偵が登場し「…事件に巻き込まれた人を幸せにするのが役目…」などと穿ったような解釈に辿り着く場面もみられる。キャンベルの時代にはSFとミステリーの両立は不可能とされ、その後クレメントの『二十億の針』に始まりベスターやアシモフに依ってSF探偵小説の歴史が築かれてきたが、この作品は謎解きの為に天使と云う舞台装置を前提とした処が変わっている。そして最後まで死の不条理を訴えかけているように感じた。 | ||||
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作中の天使、神について読者からすれば「作者がそう決めたから」で片付いてしまう。 なぜ世界はこうなのか? なぜ善人が死ななければならないのか? 作者がそう決めたからです。終了。 ただ、青岸探偵事務所の面々がめちゃくちゃ魅力的なので、星5でいいと思います。 | ||||
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 特殊設定ミステリの扱いになるのか,顔のない天使が降臨した現代社会が舞台で, 多くが想像する天使とはかけ離れた容姿も含めて,戸惑いと期待が入り混じる序盤. ただ,それら存在を,『そういうもの』と押し切れるだけの魅力には欠けて映ります. また,『ルール』の抜け道を突く連続殺人と,そのトリックは悪くないのですが, 一方で,読む側の想像や,推理欲をかき立てる描写が足りないように感じられます. そのため,解決篇に特別な驚きや心が動く点はなく,動機も平凡な域を出ておらず, 探偵の過去を掘り下げ,彼を奮い立たせる回想にしても,それが前に出すぎの印象で, 現実でも続けられる,正義云々のやり取りには,青臭さ以上のものは抱けませんでした. | ||||
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この作者の本に、出会えて良かった。 | ||||
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一言でいうと「期待はずれ」です。 本格ミステリ、特にクローズドサークルものや魅力的な探偵が登場する小説が大好きなのでめちゃくちゃ楽しみにして読みましたが、残念ながらそれを超えてはくれませんでした。 モヤモヤする点が多くずっと引っかかりながら読了。 良質な本格ミステリをたくさん嗜んできた方はこの作品を楽しめないかもしれません。 【良かった点】 ・真犯人の使ったトリック。2人以上殺せば地獄に落ちることや天使の存在をしっかり活かせていて良かった。 【モヤモヤした点】 ・2人以上殺せば地獄に落ちるこの世界では、連続殺人が起こりずらく探偵の存在が不要になったとされている。→そもそも1つでも殺人事件が起きたら、それを解決するのも探偵じゃないか?“連続殺人”が起きない世界で探偵が不要っていう前提が理解できなかった。 ・主人公である青岸の「探偵」としての素質が伝わってこない。今まで解決してきた事件はいくつか紹介されるが、“どう”解決したのかはあまり分からない。探偵というワードが何度も本文に出てくる割に、そのキャラクターもあまり魅力的でなかった。 ・登場人物の関係性にも感情移入できない。青岸、大槻、伏見、早倉など過去にも関係性があったらしいが、それを納得できるほどのストーリーが伝わってこない。 ・全体的に文書が稚拙。カッコつけた言い回しも寒く感じる。 ・1番盛り上がるはずのラストもありきたり。 | ||||
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面白かったです。 | ||||
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文庫になったので魔がさして買ってしまいました。完全なる無駄遣いでした。 設定はいいのに、ヒューマンドラマが退屈すぎます。この設定を活かしたゴリゴリの純粋パズラーにすれば、トリックの瑕疵も笑って見逃せると思えるのに、残念でした。 | ||||
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これまでに斜線堂有紀作品は数作品読んできましたが、これは個人的には合いませんでした。二度殺人を犯した者は天使に地獄へ送られる、設定は良かったですが、他はかなり地味。個人的には退屈でした。 これまでの斜線堂作品は胸を揺さぶられるような感動だったり、切なさが読後感にあったのですが、この作品にはそれがありません。 私が大好きな小説家を殺すまで。 夏の終わりに君が死ねば完璧だったから。 恋に至る病。 などの作品が好きな方には合わないと思います。 上記の作品、ライト文芸とはことなり、こちらの作品はかなり本格的とでもいいましょうか。ライト文芸を求めている方には違うかもしれません。 かといって本格的なミステリーを求めている方には少々物足りないと思います。 | ||||
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一気に読み終えた | ||||
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探偵を主軸とした会話の多い作品でしたが、一番気になったのが人と人の距離感。 そんなに親しくもないのに「おまえ」呼ばわり連発だったり、敬語もちょっと 男言葉っぽく書こうと無理している(個人の感想ですが、ゲイのように感じる) ところが多分に見受けられ、世界観に最後まで入れ込めませんでした。 肝心のトリックもどうも謎解き初めにありきで後付けにルールを決めてたかの ようで、ご都合主義的な感じが否めませんでした。 あと登場人物の名前の付け方が興ざめでした。 | ||||
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天使が突然出現した世界。そこでは2人人を殺した人間は有無を言わさず地獄に引き込まれる。 そんな中で絶海の孤島の屋敷に集まった人々の中で連続殺人事件が始まる…。 つかみは十分だが、内容は弱い。 あくまでも天使云々はロジックの面白みを出すための設定のはずなのに、そこに神だ罪だ天国だ、と何の意味もない会話が繰り返される。 主人公である探偵も、推理より過去のトラウマとなった事件をひたすら回想するだけで退屈極まりない。 ドラマがだらだらと長き、事件の解決はほぼワントリック程度。 同じような会話や文章が続くだけでキャラも薄いしアイデアのみで終わってしまっている。 | ||||
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「2人以上殺した者は<天使>に依って地獄に墜とされる」世界を舞台とした不可能犯罪ミステリ。主人公の探偵業の青岸は「天国が存在するか知りたくないか」という大富豪の常木の誘いに乗って<天使>が飛び交う"地上の楽園"である常木が主の<常世島>へと招待されるが、常木の館である<常世館>で、起こる筈のない連続殺人が起きるという魅惑的な設定(まさか、複数犯という事は無いでしょうね)。更に、迎えの船は4日後にしか来ないという設定で「孤島&館」物ともなっている意欲作。尚、<天使>は通常のイメージとは異なって爬虫類の様な異形の姿をしている上に無辜の人間に対しては簡単に捕まって食べられてしまうという無力な面も持っているとの造形に加え、<天使>の降臨以降、青岸は探偵の役割がなくなってしまったという恨みを持っているという背景を用意している。 誰しも疑問に思い、作中でも言及されているが、「1人」だけ殺す人間が増えるのではないか、あるいは、いっそ殺人を犯すなら無差別テロを犯す人間が増えるのではないかとの疑念が湧く。そして、常木は青岸に向かって「君は選ばれた人間で<天使>と話せる筈だ。天国が存在するかどうか<天使>に尋ねろ」とトンデモナイ事(実は本音)を言い、それを聞いた青岸は卒倒するが、その間際に、かつての探偵事務所仲間に想いを馳せて、「たった1人でも多く道連れにしたい」との破滅的願いの犠牲者と仲間を形容する。そして、まず、常木が殺害され、館中の全員にアリバイが無い。ここから徐々に青岸・常木を中心とする館内人物の関係・因縁が明かされて行くが、<天使>、<神>及び<天国>に関する形而上学的論考が多く、ミステリなのか神学論なのか良く分からない。とにかく、青岸は"正義"を貫こうとする(この状況において"正義"とは何かという問題はあるが、上述した仲間に対する"探偵"としての矜持・責任感なのだろう)。続いて、代議士の政崎の殺害が起こってしまい、とうとう連続殺人だ。失踪した(地獄に墜とされた)人物が連続殺人犯という解は本作では成立し得ない。複数犯も論外。作中では個々の殺人の動機を穿鑿しているが、本作の意匠とは程遠いだろう。そこへ、失踪と殺人とが続く...。 最後は定跡通り全員を集めての青岸の推理披露だが、理窟を捏ねてはいるものの、結局、複数犯と教唆犯との組合せで味気ない事この上ない。「教唆犯」を殺人犯とは見做さないのかといった"<天使>の判断基準"が初めから曖昧で、この手の作品としては致命的である。「地獄に墜ちる」よりも自殺の方が好ましいと考える人間心理への踏込みも甘い。魅惑的な設定だが、"<天使>の判断基準"の曖昧性が致命的で、ミステリ的意匠とは程遠い結果となってしまった竜頭蛇尾の残念な作品だと思った。 | ||||
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ダサい酷評レヴューが上位に居座ってますが、横山秀夫や東野圭吾が大好きなおっさんは、この若くて瑞々しい才能を最大限高く評価したい。良くも悪くも今風の本格寄りで作風は全然違うが、宮部みゆきの初期を彷彿とさせる謎の魔力がある。 この子は10年後には日本ミステリ史上に残る畢生の怪物作品を生み出す予感がするのであった。 | ||||
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サクッと読みやすかったけれど、それだけ。設定は面白い、あのテッド・チャンのオマージュでもあるのだから。そのわりにトリックがうすい。 そして、最近の小説は「こんな残酷な真実をさらけ出すことが探偵のやることなのかー」みたいな葛藤シーンがどの作品でも散見されるのだけど、昔のやれやれ系主人公みたいでさめてしまう。 | ||||
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