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少年と犬
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少年と犬の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.08pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全38件 1~20 1/2ページ
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一匹の犬をめぐる連作短編集です。犬と人間との暖かい物語を期待して読むとイヤな気持ちになるかもしれません。この作家の作品は初めて読みましたが、第1話を読んだ時点でイメージ通りの黒い作品かと思いました。ただ、直木賞受賞作ということで、イメージとは別の作風にチェンジ(あるいはチャレンジ)したことを期待して第2話以降を読みました。この作家はバーニーズマウンテンドッグを複数頭飼っており、そのために冷涼な軽井沢に移住さえしたと読んだことがあったからです。 読後の感想としては、う〜ん、言いたいことはあるけれど、特に言わないでおきます。作者が犬をよく見ていることが分かる描写ではあります(ちなみに私も犬飼いです)。 読後に面白いなと思ったのは、この短編はすべて『オール讀物』で発表されたようですが、一番早く発表されたのが最終話だったということです。そこから第1話に遡って書いたのか、あるいは全てのエピソードを考えてから、あえて最終話を初めに掲載したのか? ちなみに、中盤の「少女と犬」は少し遅れて発表されたようです。そのためか、物語の締め方が少し違うなと思いました。 | ||||
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この作品は6編の短編からなる連作のようです。オール讀物が初出ですが、順番が入れ替えてあって、最初に掲載された少年と犬が、今作では最後になっています。このため、少年と犬のラストが最初の話、男と犬に繋がっていくので、循環している関係になります。 男と犬→泥棒と犬→夫婦と犬→娼婦と犬→老人と犬→少年と犬となるわけですが、少年と犬以外ではこの犬と関わった人が全て亡くなります。(ただし、娼婦と犬は娼婦本人ではなく、娼婦の愛人が死にますが…)次々に死んでいくので、この犬は死に神なのかと思ってしまうほどです。 多聞天からとって”多聞”という名の犬ですが、それにしては出会う人を死へ導く不吉な犬です。もちろん、最後の少年と犬だけは、人が死にません。これ以上書くとネタバレになるのでやめておきますが、これだけ人が死ぬ話で、感動しろと言われても無理です。 文体は簡潔で短い文を連ねているので、非常に読みやすいです。こういうシンプルな書き方は、意外と難しいと思います。連作は一般的にはストーリーテラーとなる人物が登場しますが、この作品は犬がその役割をします。毎回、違う登場人物の話であっても、同じ犬が毎回出てくるので、話の連続性が途切れません。ましてや、初出の段階では最初に書いた少年と犬をラストに持ってきて、最初の男と犬に戻るような企みが成功していると言えます。 できれば、一時的に飼い主になる方が死なずに、次の飼い主へと渡される展開にして欲しかったです。小説とは言え、飼い主が次々に死ぬのは気持良い良いものではありません。 | ||||
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最初この犬と絡むとみんな死ぬので不幸になる犬なのかなぁと思った。南へ南へ向かう理由もわかったけど、そうなんだ、という感じでそんなに感動もなかったですが… なんか可哀想な犬と思いました | ||||
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常に、人と犬の関係があるなかで、話が進みます。少し残酷な展開になることもあり、最後どうなるのかなと思いましたが、動物と人が関わることの重要性を感じられるような本でした! | ||||
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直木賞受賞作品。東日本大地震で飼い主を失った犬が新たな出会いとその人の人生を巡り繰り広げられるストーリー。読みやすいが短編のため特別深みは感じにくい。 | ||||
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良い作品だと思います。ただ、この作者に期待していたものとは異なる作風だったので、もう少しエッジの効いたものが欲しかった人には少し期待はずれかもしれません。。。 | ||||
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いい話なんだけと出来すぎ感があるかな 犯罪現場まで犬連れて行くかな?ちと強引かな | ||||
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物語は淡々と進み、最後は感動ではなく多聞が可哀想で泣けた。それさえなければ面白い。 | ||||
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全体6話の構成。 1〜5話までは、問題や孤独を抱えた、でも普通の人たちの人生を垣間見るような内容で、犬の存在で少し生活が暖かくなったり、それぞれが自身を振り返る機会になっている。犬を中心にしたロードムービーの中の群像劇のような展開も読みやすく、飽きずに読み進められて面白かった。 のだけれど、最終話が全てを台無しにしている気がする。 最終話の内容が全体のエンディングとなっており、1〜6話全体を1つのストーリーとして捉えた時に、あまりにも陳腐に感じられてしまった。1〜5話までがしみじみと感じさせられるところがあっただけに残念だった。 | ||||
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オーディブルで聴きました。とても単純なストーリーで聴きやすいのでどんどん聴いていきました。一部のレビューを読んで最後にとても感動すると書いてあったので楽しみにしていた。いい話であったがそれほど感動することはなかった。しかし犬好きの人にはとてもいい本ではと思う。奇跡的な事が起こるがどうしてこんな事が犬にわかるんだろうという疑問が残っています。先日聴いた「クララとお日さま」でもとても信じられない奇跡が起きますがそちらは本当に起きたんだと私も信じさせられる筆者の文章力に圧倒させられた。日本の最高位の文学賞の受賞作だと思うと寂しくなりました。 | ||||
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犬3匹、多頭飼いしてます。 タイトルとクチコミに惹かれ、一気に読み終えました。 他の方も仰っていますが、なぜこうも出会う人みんなが亡くなるのか。 もっと違う形でのお別れはなかったのかと切なくなりました。 多聞が旅する間、あまりにも死が身近過ぎて…。 でも面白かったですし、最後は胸が熱くなりました。 私も多聞に会いたいです。 | ||||
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馳星周作品は「マンゴーレイン」以来、久しぶりに読んだ。 東日本大震災の爪痕がまだしっかりと残る土地で、孤独な男が孤独な犬を拾う。犬は賢く、男の相棒になっていく。そして犬は男と別れ、次の飼い主へ。様々な事情で、犬は飼い主を次々に替えることになり、そして西へ、西へと移動していく。 犬は一貫して西へ行きたがりつつも、一宿一飯の恩を返すように新しい飼い主と時を過ごす。そして別れ、また移動する。犬との生活や別れがそこは馳星周で、犯罪や一家の悲劇があっさりめに流れていく。 東日本大震災の大規模な災害の中で、放射能からの避難で着の身着のままバスに乗せられて移動したり、避難所や親戚の家へに避難したりする際に、ペットは連れて行けず泣く泣く分かれることになった、という話はニュースでちらほら見た。人生の大半を家族として愛され育ってしまった彼らはその後一体どうなったのだろう。鎖から突然外され、後は好きに生きていいよと言われても、生きれるはずもない。 2021年夏もまた大災害が起き、今後もまた様々な災害が起こり続けるだろう世界の中で、ペットと共に生きられるのか。いろいろな読み方ができる本だろうが、私はペットをもし飼いたくなった時に、本当に飼えるのか考えてみるときにもう一度読むべき本かと思った。(そして多分私は飼えなくなるだろう。) | ||||
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最後にもう少し深い繋がりが用意されていると思っていたので肩透かし食らった気分で読了。 他の人のレビューにもあるようにいろんな出来事に深みがなく突如として起こるのでどれにも感情移入出来なかった。 期待し過ぎたかなーー、ただとても読みやすい作品でした。普段あんまり読書しなくて動物好きな人とかにはいいかもしれない。 | ||||
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犬の旅路に死んで行く人など不幸な目に遭う人の意味がよく分からなかったw 誰かに解説してほしい | ||||
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とても読みやすい本でした。 読後感も良く、犬好きの方には特にお勧めかと思います。 犬と人間の「相性」て確かに有ると思います。 周波数が合うというか?目が合った後、初めて会ったのに 親しそうに近かづいて来てくれるワンちゃんていますよネ! | ||||
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最初は、多聞に関わる人が死にすぎる。 死神? とすら思ったんですよ。 でも関わるから死ぬわけではなくて死の予感を嗅ぎつけて死を看取ってあげているのだろうなと気づいた。 娼婦は死ななかったけど、死体を捨てたあとだったので死の臭いがしたんでしょうね。 ラストの少年だけが少し話が綺麗すぎてあまり好きになれなかったかなぁ。 | ||||
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善に付け、悪に付け生きる人間の犬を愛してやまない気持ちに寄り添う犬の物語が展開して行く。寄り添いながら、必ず別れが来るのは最後まで切なさが残る。 | ||||
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満足です | ||||
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我が家でも犬を飼っています。読みながら何度も涙が溢れました。ミステリーばかりでなくこういう物語も読まなければ、と感動しながらそう思いました。 | ||||
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期待半分・不安半分で購入をずいぶんためらった挙句、やっぱり購入して、それからずいぶん間をおいて読んだけど、不安の方が当たってしまった。 前にソウル・メイトだったか、犬の話を読んで、がっくりきた。好みの問題だが、犬や山は他の作家に任せて夜の街を書く作家に戻ってほしい。 | ||||
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