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法廷遊戯
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法廷遊戯の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全67件 41~60 3/4ページ
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2020年ミステリーベスト10の上位に選ばれ、メフィスト賞受賞作でもあるらしい。確かに良く出来ている。最後に伏線が全て回収され、なるほどと納得も行く。その意味では傑作としてカウントされてもおかしくない。 けれど、話が余りに小さい。世界に広がりがなくて、読んでいて正直うんざりする。そこは好き嫌いだろうけれど。もっと許せないのは、主人公でもある児童養護施設出身の2人が犯罪者として描かれていること。これは偏見ではないのか? | ||||
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応援してます! | ||||
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法廷ミステリーとしては最後まで読ませるし、伏線回収もどんでん返しもあり破綻がないのですが、読んでいてどんよりした気持ちになりました。 その理由は、主人公とヒロインに魅力も共感も感じなかったことに尽きます。 著者が人間ではなく法律の面白さや整合性を描きたかったのなら仕方がありませんが、理詰めなだけで登場人物には惹かれず、救いもない話でした。 学友である第三の人物の方に人としての哀しみを感じ、こちら目線で描かれた話だったらまた違ったかもしれないと思いました。 一概に比較できませんが、著者と同年代の弁護士作家新川帆立のデビュー作『元彼の遺言状』は法律を扱った話でしたが、主人公が魅力的でエンタメ要素もあり、読後感が対照的でした。 | ||||
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主人公やヒロインの境遇は悲惨だが、それでも人を一人死に追いやっていて平気平然と法曹を志望できる神経がまずわかりませんし、冒頭の過激な無辜ゲームを開催する理由はもっとわからない。まともな価値観を有しているのは院の先生くらい。法学部卒なのですが、いくら底辺ローとはいえ学部一、二年で習うはずの名誉毀損の真実性の証明を間違える下りとか、ええ……ってなりました。煽る主人公も年不相応で大分痛々しい。 登場人物が皆幼稚で性格が悪く、なぜこれほどまでに高評価を得ているのかわかりません。メフィストの座談会で取り上げられた『無辜の神様』のときは面白そうだと思ったのですが、うーん、これは……。過大評価ではないでしょうか。ノリと文章表現(女子高生と中年男性で援交を連想とか)も明け透けで、あまり気分がよくならない。過去と現在を行き来し、回想を頻発する関係上、ストーリーラインに起伏があまり感じられず、流すように読みました。読者の皆様に問いたいんですけど、あのラストで本当に感動しますか、胸が悪くなっただけでは……? 帯に踊る文言や文藝雑誌の評価はあまり信用ならないな、とつくづく思いました。 | ||||
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私はこの本を、最近購入してとても気に入っている高性能ワイヤレスイヤホンを耳にし、 私が敬愛する辻伸行の弾くラフマニノフのピアノ協奏曲第二番を聴きながら、読み始め ました。しかしその序盤で止めました。何故なら、片手間に読んだり聴いたりするのが、 著者の五十嵐律人氏にも辻井伸行氏にも、とても非礼なことだと思ったからです。即ち 集中して味わうべき傑作だからです。 本著に対する賛辞の数々は決して大袈裟なものではありません。充分よく練り込まれた ストーリー展開、衝撃と感動に溢れた秀作です。その誕生に心からの拍手を贈りたいと 思います。皆さんも是非お楽しみください。 | ||||
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リーガルミステリーと言うと難解な専門用語と堅い文体でとっつきづらいイメージがあるが、本書では法律用語が丁寧に説明され、しかもくどくならない程度の説明にとどまっているため、ストレスなく読み進めることができる。 主人公・清義は施設育ちで後ろ暗い過去を持つロースクールの青年だが、変に斜に構えた面倒なタイプの主人公ではなく、どちらかと言えば好青年であり、親しみが持てる。 ロースクール仲間の間で行っていた無辜ゲームの果てに学友が死に、その容疑で同じ施設の出である美鈴が逮捕される。 主人公は弁護士となって彼女の弁護を担当するが、なぜか美鈴は時間について何も述べようとせず、意味ありげなことばかりを言い続ける。 読んでいる間は美鈴の不自然な言動にイライラさせられたが、公判の被告人質問ですべてが明らかにされた時はそのイライラが大きな驚きに変わった。 美鈴の沈黙と、被害者である馨の復讐の真の目的はとても意外性があり、丁寧に張り巡らされた伏線のおかげで驚きが何倍にもなる。 それなだけに、判決宣告期日の美鈴とのやりとりは蛇足な感じがした。 また、他のレビュアーが指摘している通り、ペン型カメラの盗撮映像はむしろ冤罪の証拠になるだろうと思う。この矛盾を無視して、警察が同僚である警察官を徹底糾弾するというのは腑に落ちない。 とはいえデビュー作でこのクオリティはすばらしい。時間の本筋とは関係ない墓荒らしの男のエピソード等も丁寧に描かれているのが好印象だった。 次作も読んでみたい。 | ||||
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無辜(むこ)の制裁という言葉を初めて聞いた。 正義とは何か。 「やられたらやり返す」という言葉の奥深さ。 冤罪で人に罪を着せるということの重さ。 「罪を背負うこと」「罪を償うこと」「罰を受けること」はまったく違うということ。 リーガル・ミステリーというジャンルかと思ったけど、単なるミステリーでは終わらない、人間ドラマとしても深く考えさせられた。同じ法曹関係者が描くリーガルミステリーでも、元彼の遺言状と真逆のベクトル。 ただし、主要な登場人物や心の機微まではもっと掘り下げてもよかったと思う。 | ||||
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ユニークな珠玉の法廷ミステリー。 ”無辜の制裁”をテーマにしている。 事実関係を解明し、それに基づく法律を展開していく。 感情を抑え、事象をロジックで表現しているが、思いやるきもちは伝わってくる。 二転三転とひっくり返りがあり、真相に迫る最後の最後まで楽しめる。 ひとがひとを裁くこと、その司法制度の盲点を捉え、社会に一石を投じている様子が伺える。 | ||||
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ラストにもっていくためか、なぜそうしたのかの心情がわかりにくかった その後でもいいので,主人公たちの吐露があれば良かった。 | ||||
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法廷がミステリではよくある設定ですが作者が本職ということで新鮮に思いました。法律家としての論理的思考が面白かったです。あと、登場人物たちが清廉潔白で鼻に着く人がいなかったのもリアリティがあって良かったです。次回作にとても期待しています。 | ||||
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法廷を舞台にした…というより法廷や法律そのものを題材としたミステリ。 話が良く練られていて最後まで楽しめるし、ドンデン返しも用意されている。 筆者が司法試験合格者ということなので、法廷シーンを含む法律用語や解釈は正確なんだろうけど、どこか用語に走りすぎたきらいはある。そこまで法的な根拠を描きこまなくても十分であろう。 主要な3人のキャラはしっかり描きこまれてはいるが、それ以外のキャラが凡庸で舞台劇のような感じは否めない。ただし、それはそれで舞台化や映画化には向いているのかもしれない。 いずれにしろ、これが一作目のようなので次の作品にも期待が持てる。 | ||||
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大学のロースクールの模擬裁判(「無辜ゲーム」と呼ばれる)をモチーフとした物語。「無辜ゲーム」のルールの説明が必要だろう。審判者の結城馨の言葉を引用すると、「告訴者は、自己の身に降りかかった被害を罪という形で特定した上で、必要な証拠調べを請求して、罪を犯した人物を指定する。審判者が抱いた心証と告訴者の指定が一致した場合は犯人は罰を受ける。さもなくば、告訴者自身が罰を受ける」となる。冒頭、主人公の久我清義は告訴者として「無辜ゲーム」に臨む。 清義が告訴者となった理由は同じ施設出身の恋人の織本美鈴の部屋のドアにアイスピックが突き刺さっていた事。これはもう「無辜ゲーム」をやっている場合じゃなくて、一刻も早く警察を呼ぶべきだろう。文体も必要以上に生硬くて幼い印象を受ける。「無辜ゲーム」の後も美鈴への嫌がらせは続く。後で分かる事だが、美鈴は施設の先生に裸の姿を撮られ、それを知った清義は先生を刺したという過去を持つ。それにしても、美鈴の命を守るためなら「無辜ゲーム」なんて無意味で、何か代替手段があった筈だ。実際、事件が未解決のまま清義達はロースクールを修了してしまう。そこへ突然、馨から「興味深い告訴の申し立てがあったので、久し振りに『無辜ゲーム』開催しよう」とのメールが届く。清義が指定場所の模擬法廷に出向くと、馨は刺殺されていて、その側には血まみれの美鈴が......。その後、清義は弁護士となり、美鈴の弁護人となる。 終盤で3人の関係が明かされる。女子高生時代の美鈴の痴漢詐欺に遭ったある男性は馨の父親の警察官で、この結果、結城家は瓦解する。清義は現場に居合わせて、馨の父親を階段から突き落とす。それを同じホームで見ていた馨は主義である"同害報復(<目には目を>的趣旨)"の論理で、父親の"冤罪"を晴らすために2人に復讐しようとしていたという仕儀。結局、終始、頭デッカチの3人だけの閉じた問題で、「無辜ゲーム」なんて遊びを持ち出して出版する価値のない駄作だと思った。 | ||||
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まだ途中だけど面白いです | ||||
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本書は第62回メフィスト賞を受賞した著者のデビュー作です。著者は自身司法試験に合格している法曹界の若手で、この小説も本当に法曹界でこんなことが起ったら大変だろうなという専門家ならではの構想の産物となっています。ミステリーとしても大変によく出来ている作品なのですが、これはこういった専門家以外ではとても書くことができない性格の作品で、そういう意味でプラスアルファの味付けができているともいえます。 物語はこのところ5年間も司法試験合格者を出していないという三流ロースクールを舞台として始まります。いつのころからか、このロースクールでは「無辜ゲーム」と呼ばれる奇妙な模擬裁判が開催されていました。この審判者をしているのが結城馨という本来こうした場所にいるべきではない優秀な学生です。何しろ彼はロースクールに入る前にすでに司法試験に合格してしまっていたのです。それにこの物語のヒーロー、ヒロインとなる久我清義と織本美玲。この二人もこのロースクールには不似合いな程優秀なのですが、その過去に何か秘密があるらしいことが暗示され物語は進行していきます。 いつものことなのですが、これ以上踏み込みますとネタバレになってしまいますので、感想だけ述べさせていただきますが、まずこの著者の筆力が新人離れしていることです。一気に最後まで読ませる力があります。ただ、この結末については、こういうかたちでしか相手に愛情・友情を示すことのできなかった不幸な若者たちの物語ともとれますが、少し性善説に偏り過ぎているのではないかという気もしました。ネタバレすれすれの言い方になりますが、これだけ頭も切れて法律にも法曹界の裏側にも詳しいひとたちなら、もっと積極的に保身を図るという選択肢があったのではないのか、そして普通の人間ならそうしていたのではないのか、その辺が少し引っかかります。 | ||||
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映画では近年「女神の見えざる手」が、意表をつく展開の法廷ミステリの傑作だったけど、本作も、それに 劣らない驚きを覚えた。 「法廷ミステリで、メフィスト賞?」とおもったが、たしかに、これは乱歩賞ではなく、メフィスト賞。 法廷ミステリながら、大学内につくられた「法廷ゲーム」からはじまり、それがやがて実際の事件に、という展開が、推理ゲームを楽しむミステリ研、というなじみのあるあれを思わせるが、これを法的な論理でつめていくのがすごい。そして、「罪にあたいする裁きとはなにか」という問いが根底にあるところは、辻村深月の「僕のメジャースプーン」を思いだした。読みやすいし、意外な展開にわくわくしました。 | ||||
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法廷ミステリーが斬新の如く宣伝したが、根幹はありきたりで宣伝をたくさんしたり、わざわざ賞のクラスかというと普通の作品だった。第一、法廷ミステリーは完全には異なるが、逆転裁判やドラマミステリーで繰り返されたものであり、宣伝に負けて読んだことを後悔した。その点を除けば、普通には面白かった。 | ||||
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第62回メフィスト賞受賞作。現役司法修習生のデビュー作の法廷ミステリー。 罪の認定と罰の決定の経験を積むための無辜ゲームという設定は斬新で、公判前整理手続きや裁判のやり取りなどは、筆者の知識が存分に発揮され、リアリティを感じました。 ただ、事件の真相にはやや無理筋なところもあるように思い、また読み手の勘が鈍いのか、肝心の無辜ゲームのこの物語での役割に今一つ馴染めず、物語に充分入り込めないところがありました。 | ||||
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一気に読み進めちゃいました。 | ||||
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過去の罪を格好良く語るちょい悪憧れの優等生僕ちゃんと不幸を正義の御旗に開き直ってやりたい放題女の古臭いメロドラマ。今なら僕ちゃん至上主義の事務員もついてくるよ!痴漢騒ぎ→見抜かれチェイス→もみ合いの末僕ちゃんドン→僕ちゃんカメラ付きペンをポケットに仕込む。一連の行動を監視カメラもなく、会話の内容に誰も耳を傾けることもなく、冤罪完成。無理なくね?特に最後のペン仕込むところ。あと僕ちゃんドンしたの認めても、カメラ仕込んだことゲロする気ないのね。お前自身にその悪癖があったんじゃね?愛しの美怜ちゃんはキスしてくれたけど、恋人にはなってくれなかったし。 | ||||
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登場人物の人物像が頭に描けない、会話が不自然、など、リアリティーに欠けていて作品にのめり込むことができない。読み進めていくうちにますます引き込まれていくという、ミステリーに最も重要な要素を壊してしまっている。作者は法律家のようだが、優れた小説家とは言えないのではないかと思う。帯の書評が「絶賛の嵐」になっているが、皆さんお金で動いているのでしょうねと思いたくなります。 | ||||
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