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聖女の遺骨求む
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聖女の遺骨求むの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.50pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全14件 1~14 1/1ページ
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現代教養文庫で全シリーズを揃えて早20年。思い出しては全巻再読すること何回目だ? さすがにもうボロボロにw全巻Kindle化して欲しいと思う。 このシリーズ、背景は一二世紀のイングランド、スティーブン王vsモード女帝の混乱期、最終的にはモードの息子アンリを後継者とすることで 継承紛争に片をつけ、スティーブン王の死後、ヘンリー2世としてプランタジネット朝を開きました、リチャード獅子心王の父ですね。 そうした時代背景をしっかり描きつつ、主人公のみならずチョイ役までキャラが立っています。 もちろんステレオタイプもいますが、そういう人達も一捻りしてあって記憶に残るのです。 中身が現代人であるなんちゃって中世人ではなく、きちんと西欧中世に生きています。 読むたびに新しい発見があって、再読に耐えます。惜しむらくは作者本人の逝去により終結してしまったこと。 電子化お願いしますね。 | ||||
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12世紀のイギリスの修道院で威光を高める為、守護聖人の遺骨を奉ろうという話が持ち上がり・・・というお話。 解説が詳しくて丁寧で素晴らしく、この当時のイギリスの修道院の事情がよく判り、この小説をより深く理解できて感謝しております。ここに書かれた小説はフィクションだとは思いますが、当時の宗教界では実際にあったのではないかというリアリティがあり、納得の筋立てになっていて著者の見識に唸りました。 聖女の遺骨をどうするかで、遺骨が眠っている村の人たちと修道院の一行で揉めたり、その村人たちの指導者の娘を巡るイザコザで揉めたりと、小説の中盤以降で話が複雑な様相を呈して行きますが、最終的に納得できる謎解きに収斂していく所は、推理小説としてもなかなかの物だと思いました。 登場人物も主人公のカドフェル以下修道院の面々や村人たちの一人ひとりに至るまで血肉の通ったキャラクターになっており、欧米で人気シリーズになったのも頷ける、出来のいい推理小説だと思いました。日本でも本書からほぼ全作が翻訳されたのも納得できる話だと思いました。 これからが楽しみなシリーズ第一作。機会があったら是非。 | ||||
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修道院内の人物キャラが立っていて シリーズを続けて読みたくなります。 | ||||
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12世紀のEnglandはWalesが舞台の修道士が珍妙な事件の謎解きをするというseries第一作品。 推理ものとしては内容が簡素ではあるものの、当時の時代背景がとても興味深かい作品。 カドフェルというBrotherは十字軍!に行っていたことがある!ただ、十字軍の頃の話しがあまり出て来ないのが今ひとつ。 殺人事件が起きるまでが長くてまだるっこしいのですが、作者のPetersがこの作品を書いた頃は、 これはこれで良かったんでしょう。しかも時代的には殺伐とした現代と違う、のんびりした時代ですし。 乗り物は馬やラバしかなくて、飛行機なんて誰も考えついてないワケですから。 殺人事件が起きた時、死体となって発見されたWalesの土地もちリシャードの状態では、あー、これは弓で死んだのではないな、 くらいは皆さんすぐにわかってしまったのではないでしょうか。 そして怪しいのは誰か、ですけど、これも何んとなーくわかってしまう。 小説のcostume playだと思う作品ですね、日本では「ザビエル」という表現してしまう頭のてっぺんを剃り落としたトンスラというstyleで、 衣服はhoodを着けた毛織物のlobeにsandal。 Asiaでは漢方薬というものがあったように、herb gardenがある修道院の生活感。 イギリスの歴史を垣間見ることができる作品でした。1冊が半日で読めてしまうのもありがたい。 そしてキリスト教の教えを信じて修道院生活を送るBrothers。でも、現代では遺体損壊罪に問われる弓矢を刺してしまうという行動も、 「まー、黙ってればいいよ」で済むという安直さ。えー。 finger printやDNA鑑定の技術も無い時代では、状況証拠や、周囲のヒトたちの行動で推理をせざるを得ないながらも、 カドフェルの叡智でもって事件は解決してしまう。 重たくなった聖骨が入っている棺を担いでも、誰もその棺の中をあらためない。えー。 でも、何んだか新鮮な作品でした。 | ||||
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今日20巻を読み終えました。海外の推理小説が好きなのですが、昨年までは北欧にはまっていました。今年、もう少し違う物をと思って、このカドフェルシリーズの第一巻を手に取りました。一巻を読んだときは、正直今まで読んでいた作品と比べると、単調で退屈な気がしました。三巻までまとめて買っていたので、まあ読んでみるかという感じで読んだのですが。十巻辺りから、この一巻一巻を読み終えるのが惜しいという気持ちになりました。様々な経験を積んだしたたかな、しかし、温かい人柄のカドフェル。最終巻まで読むとこの主人公に対する作者の深い思い入れがいやまして感じられます。周囲の人物も、話が進んでいく内に、どんどん魅力的になっていきます。なんと言っても、丁寧に描かれる四季の移ろいやカドフェルのいる修道院の薬草園、作業小屋などのたたずまいがすてきです。作者の描く静けさに満ちた空間にわたし自身も存在することができました。こんな事を書くのは何ですが、映像化された物を見ていないので、わたしのカドフェルは、いつのまにか、ロストのジョン・ロックの顔になっていました。(カドフェルファンの方に怒られる?)あと一冊、短編集が残っているので、大切に大切に読むつもりです。このところ本を読んだら、処分することが多いのですが、手元に置いてもう一度読み直したいと思えるシリーズでした。ここにレビューを書いて下さった方々に感謝します。 | ||||
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今さらですが、カドフェルシリーズにはまっています。 主人公が中年修道士という所が渋くて良いです。トリックも奇をてらわず、物語としても面白く読めます。 そういえば昔TVシリーズもあったな~懐かしいな~と読んでいます。 全部で21巻あるようですが、1~10巻位までしか見つからない事が残念です。 復活しないでしょうか? | ||||
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楽しく読みました。カドフェルシリーズは教養文庫で数冊持っていましたが、つん読状態でしたので、この本で初めてカドフェルに会いました。これまで読まなかったのは、英国史のいろいろな時代の中でも、12.3世紀辺りは一番面白くない時代で、さらに修道院となると、たいへん退屈な時間が流れていると思っていたからです。しかし、カドフェルの世界に関しては、これは全くの誤解でした。ここには、俗世間以上の、権勢欲、出世欲、金銭欲があり、欲望の実現のために、様々な策謀がめぐらされ、知恵が絞られるのでのです。第一巻の本書では、聖女ウィニフレッドの遺骨の奪い合いという形をとり、本音と建前、演技と現実が入り乱れるかけひきが大変面白いです。カドフェルは殺人事件を解決し、若者の恋を成就させますが、そのあとで、最悪の状況を奇跡へと変えてしまいます。どの野心家よりもカドフェルのほうが一枚上手ということで、ただの名探偵には務まりませんね。 | ||||
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光文社から再発行されているのはしりませんでした。社会思想社のシリーズ全20巻及び短編1冊を大事に持っているのですが、「大聖堂」と同時代が舞台なので懐かしく読み直したところです。(時代考証に違いがあり「大聖堂」の民衆は非常に過酷な生活を強いられている)ミステリーとはいえ独特の暖かみとロマンがあり 改めてはまってしまいました。今もシュルーズべりには当時の雰囲気が残っているようですし(修道院や教会も現存)地図で地名をたどりながら読み進めるとあたかも実際の出来事だったかのような錯覚を覚えます。是非全シリーズをお読みください。ちなみに セヴァーン川は意外に川幅の狭い穏やかそうな川でした。 | ||||
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個人的にストライクゾーンで、参りました。今年はこのシリーズでしばらく楽しめそう。ところで、青池保子先生の「修道士ファルコ」は、モロこの作品の影響受けてますよね。 | ||||
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12世紀のイングランド、シュルーズベリ大修道院のカドフェルは十字軍に参加した船乗りだったという、人生経験豊かな異色修道士。修道院の権威を高めようと聖人の遺骨探しを始めた副院長ロバートは、ちいさな村の墓地に残された聖女ウィニフレッドの遺骨を引き取るべくウェールズに向かいます。しかし、それに反対する地主リシャートが殺されてしまいます。『修道士カドフェル』シリーズ第1弾。初めて読むタイプの小説だったので、最初は戸惑いましたが、それぞれの人物の思惑が明らかだったり、逆に胡散臭く伏せられていたりと、次第に興味を引かれてのめり込んでいきました。解説によるとこういうのを「時代ミステリー」というそうです。日本でいえば時代小説でしょう。半分ほど読み進んだあたりで殺人事件が起き、そこからカドフェルの犯人探しが始まります。被害者の娘シオネッドと協力して、手がかりを得るために罠を仕掛けていきます。「一体だれが犯人だろう?」と考えながら読むのが楽しい。最後にカドフェルにとっても予想外の事態に陥ってしまい、どう収拾をつけるのかと思ったら…。カドフェルというのは神をも恐れぬ、とんでもない修道士です。だけど憎めない。知らぬが華、言わぬが華で丸く収めてしまう。教会の権威なんかよりも、人々の信仰に篤いというのは、本来あるべき修道士の姿なのかもしれません。予想外に面白かった「修道士カドフェル」なのですが、ミステリーは嫌いじゃないものの殺人事件はいくらフィクションとはいえ好きになれません。2巻のタイトルは「死体が多すぎる」。94体のはずが95体あるのが多すぎるって…戦争でも始めるんですか! 教会では死体がちっとも珍しくないのが問題? | ||||
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キリスト教では死者は葬られる以上に拝まれ,略奪の対象になるのだ。 それは現代になっても変わらないのだけれども,十字軍時代のイングランドもそういう状況にあったのだ。 キリスト教は普及すると,権威がほしくなる。 その権威を求める中では殺人さえも起こりえるのだ。 宗教は安息を生むための道具であるべきなのに,そうではなくなってしまう。 そんな中でカドフェルは冷静に,そして冷徹に犯人を追いつめていくのだ。 | ||||
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主役のカドフェル、この不良修道士が何とも魅力的で、執行副長官(後に長官になる)ヒュー・ベリンガーとコンビを組んで事件を解決していく、実に爽快な作品である。12世紀のイギリスを御存じの方は、もっと楽しく読めるだろう。きっと日本人にとっての戦国時代とか、そういうあちらではポピュラーな時代なのだろう、背景となる内戦を繰り広げる王と女帝の関係を理解するまでにちょっと時間がかかるが、文句なしにおもしろいシリーズだ。テレビで入った方、原作の方が断然よいので、ぜひ読んでみてほしい。 星が四つなのは、翻訳者が一人でないため、統一感を欠くこと。ヒューはカドフェルを尊敬しているのだから、絶対に「君」とは呼ばない。あくまでも「あなた」で通してほしかった。 個人的には、ラドルファス院長と、ウェールズの王オウェイン・グゥイネズのファンである。 | ||||
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社会思想社の教養文庫がよもやの廃刊の憂き目にあってから幾星霜・・・装いも新たにブラザーカドフェルが復活しました!時代物ミステリを代表する傑作でありながら入手不可という状態からの生還、本当にうれしいです。まだまだ一部しか発刊されていませんが全巻が刊行されるはず。十字軍に従軍し、豊富な薬草の知識を持つ修道士・・・彼が世間知らず揃いの修道院の人々が放り出すような何事件を解決していく。聖ウィニフレッドの遺骨を巡って起きる殺人事件。それを聖職者の枠に囚われずに解決してしまうカドフェル。見事です。 | ||||
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ーと思った。イギリスでかなり人気のあるシリーズの第1弾!修道士のくせして(笑)人間味あふれ、タフな主人公ガドフェルの活躍が楽しい。軽く読めて、明るく終われる作品。 | ||||
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