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正体
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正体の評価:
| 書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.32pt | ||||||||
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全229件 1~20 1/12ページ
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| こちらの本はずっと気になってましたが、幼子が殺されたという内容から、長い間読むことを避けていました。他に読みたい本がなく、恐る恐る読んでみました。 結果、最後まで一気読みでした。 『あとがき』を読んで、結末の理由を知り「なるほどなあ」と納得しましたが、 やっぱりそこは小説家の筆力で、著者の意図と、読者の希望を両立して欲しかった…そこだけが残念でしたが…というのは、 『悪い夏』や『滅茶苦茶』も読んでいて、この2作と同じような“ライトでハッピーな余韻”を期待していたので、その点では少し意外な終わり方だったからです。 それでも、物語全体は本当に素晴らしかったです。 登場人物が多いのに、それぞれが自然に頭に入ってくるのは、著者の描写力の確かさゆえ。 少年犯罪や冤罪を扱った他の作家の作品もよく読んできましたが、 染井さんの作品には、そうした題材にありがちな“ドロドロした悲壮感”よりも、 確かに“希望の光”が散りばめられています。 その光の描き方こそ、染井さんならではで、とても好きです。 また、他の作品も読みたくなりました。 | ||||
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| 良い作品 | ||||
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| 冤罪の理不尽さと国家権力の恐ろしさを描く、社会派サスペンス・ミステリ。気軽に読める作品ではないが、読書に読み応えを求める方々にオススメしたい。 主人公である青年死刑囚が脱獄し、過酷な工事現場、新興宗教、高齢者福祉施設など、現代日本を象徴する様々な現場に現れる。そういった厳しい現場であるからこそ、第三者の目を通して描かれる彼の人となりが伝わってきて切ない。たとえ善良な人間でも先入観に縛られると真実が見えにくくなるということを、自戒の念を込めて再認識した。 また本書「正体」のタイトルは、追う側に対してもかかっているように思う。 | ||||
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| 映画よりやはり原作のほうが面白いですね。 日本の警察や司法も本当にこういうことを平気でしているようなのがゾッとします。 | ||||
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| 面白かったです。テレビの番組でやっていたので、早速買って読んでみました。 この作家は初めて読みました。また色々読みたいと思います。 | ||||
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| 鈴木保奈美さんがご出演の「あの本読みました」という番組で本書が取り上げられていて、鈴木さんが”一気読みしてしまった”とおっしゃっていたので、どんなもんかなと興味を持ちました。そしてその評価はその通りで私も夢中になって本書のページを捲りました。この染井さんの本は本書が初読だったのですが、読みながら私が思ったのは東野圭吾さんの作品を読んでるみたいだなと。展開が早く、共感する事が多いのが両者の共通するところで、これは中々簡単そうで難しいと思います。 あとがきで染井さんが本書の主人公の鏑木にむけて書いた言葉が印象的でした。 一つだけ私が残念に思った事は、この作品は映画化されていて、その為本の表紙が俳優さんの写真だったことです。本好きの私としては読みながら登場人物の容姿を想像することは楽しみであり、こういった表紙にされてしまうとその想像の邪魔になるのでやめて貰いたいなと。因みにKindle版です。 | ||||
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| 一家三人惨殺の冤罪で死刑判決を受けたが脱獄した青年の逃亡劇を、専ら彼と関わりを持つことになった人々の立場から描いていくストーリ―。 ただ、青年が目的を持って逃亡しているのか、単に逃げ回っているのかは、600ページに及ぶ話が2/3くらい進んでからやっと判明する。青年は、(裁判時は検察側の証人であったが)自分の無実を証言してもらえる筈の唯一の人物を探しており、遂にその人物を探し当て、証言してくれるよう説得するが、今一歩のところで警察に追い詰められる。 展開としては、青年が逃亡中に就くあれこれの仕事の中で出会う人々との交流が描かれ、青年が「良い人」であることが繰り返し強調されるが、基本的にはこの繰り返しが400ページ以上続き、小説としてはどんどん退屈になる。 冤罪、それにつながる極刑是非の問題等々、色々な社会問題に触れているという点を評価するコメントもあるようだが、私的な印象としては、そうした問題に深く切り込んでいる様子は(一切と言ってよい程)無い。 また、飽くまでフィクションとして描いているのに、最後のまとめ方が、「それは無いだろう」という強引で工夫のない幕の引き方で、他の方の「ロードムービーのよう」といったコメントは一体どこから出てくるのだろうかと不思議に思う。 日本アカデミー賞最優秀主演男優賞を獲得した映画化版は生憎観ていないが、少なくとも小説としては、タイトルと帯に騙された大失敗のケースであった。 | ||||
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| 映画を見てからの原作小説です。 また違った物語のように仕上がっていて夢中で読みました。 主人公が逃亡する間に関わった様々な人との関わりが、丁寧に描かれています。 自分の知らない色々な仕事についても 詳しくなりました。世の中には本当に様々な境遇の方や生活があり、いろいろな思いや受け取り方があるんだなぁと。第三者からのみ語られる主人公は、とても魅力のある青年でした。 | ||||
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| 重く辛い逃亡劇かと勝手に想像していたが、意に反し、逃亡している彼が行く先々で関わる人々と温かい関係を築き、記憶に残るキャラクターとして生き生きと描かれているのが読みやすく、一気に読んでしまった。衝撃のラストは作者の後書の通り、違った展開がよかった。そこで読後感が一気に悪くなりました。 | ||||
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| 話にスピード感があって読みやすい。 結構なボリュームだけど、一気に読めた。 ただ、ストーリーとしてはありきたり。 冤罪で死刑判決を受けた被告人が脱獄して、真実を得るために逃げ回る。 行き先々で出会い、別れ、人々に忘れがたい印象を残しながら。 結末も予想外のものではなくありきたりに収まったという感じ。 | ||||
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| ボリュームのある長編小説だがほぼ一気読みした。序盤に現在に近い物語にふれてから、過去に遡る構成になっており、早く結末に飛びたい衝動に駆られた。 冤罪の問題を主軸にしながらも若者の生への執着を美しく描いている作品。 | ||||
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| 残虐な事件は無くならないし、極刑はそれをゼロする抑止力は無い。 しかし、被害者遺族の心情はそれを望まなければバランスが取れない。 『警察、検察、司法が絶対に間違えることはない。』と庶民は信じたいが、絶対はあり得ない。 だからこそこの物語はフィクションでなければならない。 | ||||
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| 未成年死刑囚の約1年半にわたる逃亡生活を、連作短編小説風に描いた長編小説です。 主人公の鏑木慶一とそれぞれのシチュエーションで関わった人たちの視点から連作短編小説風に描かれています。 それぞれのシチュエーションが独立しているので、600ページ近い長編小説ですが、飽きることなく一気に読み通すことができました。 主人公の鏑木圭一の視点からは描かれていません。 それがむしろ主人公のキャラクターを立体的に描き出していて、とてもリアリティーと迫力を感じさせてくれました。 物語は主人公の逃亡生活の描写から、次第に逃亡の理由という心情描写に移行していきます。 そして最後に登場人物たちが一点に交わり、死刑と冤罪という問題が提起されていきます。 個人的には冤罪であっても、犯人が死刑になってしまえば、警察や検察の威信も保たれ、被害者遺族の心情もある程度満たされ、全てが丸く治ってそれでおしまいという日本人一般の考え方に疑問を投げかけているように思いました。 日本人はとかく忘れっぽい民族だと言われますが、過去のことを反省することまでは忘れないゆとりを持ちたいですね。 | ||||
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| 横浜流星のブロマイドだと思って文庫を買ったのですが、 脳内映画はかなり満足。 こういうエンディングならキャスティングも流星にはまったなと納得しました。 まだ公開された実際の映像は観ていませんが、きっと面白いはず。 最後の最後に逃亡し続けた動機が語られ、感涙ものです。 | ||||
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| ぐいぐいと引き込まれ、気がついたら読み終えていた、非常に面白い本に出会えた(感謝) | ||||
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| (ネタバレを含むので、未読の方はご注意ください) 少年死刑囚が脱獄し、正体を隠しながら様々な職場を転々として逃亡していく話。 長編のようで、一つ一つの職場における多数の登場人物による物語が展開される、いわば短編集みたいな構成になっている。でも最後にはちゃんと、長い長い物語の伏線が回収されていく。 (ここから先ネタバレを含みます) 非正規雇用、新興宗教の詐欺問題、冤罪事件など、話の中で様々な社会問題に触れているところからは、本作本の強いメッセージ性を感じ取った。 鏑木慶一がとても頭脳明晰で、冷静沈着で思いやりのある少年であるところが、殺人事件の濡れ衣を着せられる理不尽さを際立たせていたと思う。少年に接する各職場の登場人物も、「この少年は何となくニュースの死刑囚に顔立ちが似ている、でもまさかこの子が殺人をするはずはないだろう」という同じような見方をしていたところも印象的だった。 冤罪事件は、容疑者にさせられる人の人生を大きく狂わせる。それは昨今のニュースでも報じられていたところから度々痛感させられていることである。その現実を著者は上手に小説として表現していると思った。長編だけど次の展開が常に気になる面白さがあり、とても読み応えがあると思った。 | ||||
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| 商品受け取りました。さっそく楽しみに読ませていただきます。ありがとうございます。 | ||||
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| ここ最近で読んだ中で一番よかったです。 でも最後は悲しい終わり方で考えさせられました。 あくまでも小説の中ですけど警察も闇が深い。 弁護士や裁判官や頭の切れる人達がこんな冤罪見逃すなんて… こんな尊い人がこんな最後、許される事では無い、と思いながら読みました。 切なくて繰り返し読めそうにありません… | ||||
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| 遅ればせながら映画を観てから原作に興味を持ち読んだ口です。 どうしても映画との違いを感じながら、それぞれの逃亡先での登場人物たちの生きざまが短辺的に描かれ、本のぶ厚さにちょっと引いたにもか関わらずあっという間に読めました。 会社帰りの電車の中で読み終えた時、納得がいかず、悔しくて泣きました。 家に帰ってもなんかモヤモヤして、もう一度はじめから読み始めました。結末が変わるわけではないのだけれど。原作も映画も両方経験すると、お互いのイメージが膨らんで交差して補間して何倍にも楽しめます。大好きな一冊になりました。(終わり方には納得いかないけど。) | ||||
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| 染井為人先生『正体』読了。 面白かった。 ある事件とある事件を彷彿とさせながら、日本の抱える闇や、司法制度、冤罪についてなど、様々なテーマが盛り込まれ、リーダビリティを保ちつつ、最後までエンターテイメントとしての面白さも持っていた。 映像化もされてるので、気になっている。 | ||||
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