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正体の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.31pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全182件 1~20 1/10ページ
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鈴木保奈美さんがご出演の「あの本読みました」という番組で本書が取り上げられていて、鈴木さんが”一気読みしてしまった”とおっしゃっていたので、どんなもんかなと興味を持ちました。そしてその評価はその通りで私も夢中になって本書のページを捲りました。この染井さんの本は本書が初読だったのですが、読みながら私が思ったのは東野圭吾さんの作品を読んでるみたいだなと。展開が早く、共感する事が多いのが両者の共通するところで、これは中々簡単そうで難しいと思います。 あとがきで染井さんが本書の主人公の鏑木にむけて書いた言葉が印象的でした。 一つだけ私が残念に思った事は、この作品は映画化されていて、その為本の表紙が俳優さんの写真だったことです。本好きの私としては読みながら登場人物の容姿を想像することは楽しみであり、こういった表紙にされてしまうとその想像の邪魔になるのでやめて貰いたいなと。因みにKindle版です。 | ||||
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映画を見てからの原作小説です。 また違った物語のように仕上がっていて夢中で読みました。 主人公が逃亡する間に関わった様々な人との関わりが、丁寧に描かれています。 自分の知らない色々な仕事についても 詳しくなりました。世の中には本当に様々な境遇の方や生活があり、いろいろな思いや受け取り方があるんだなぁと。第三者からのみ語られる主人公は、とても魅力のある青年でした。 | ||||
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重く辛い逃亡劇かと勝手に想像していたが、意に反し、逃亡している彼が行く先々で関わる人々と温かい関係を築き、記憶に残るキャラクターとして生き生きと描かれているのが読みやすく、一気に読んでしまった。衝撃のラストは作者の後書の通り、違った展開がよかった。そこで読後感が一気に悪くなりました。 | ||||
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ボリュームのある長編小説だがほぼ一気読みした。序盤に現在に近い物語にふれてから、過去に遡る構成になっており、早く結末に飛びたい衝動に駆られた。 冤罪の問題を主軸にしながらも若者の生への執着を美しく描いている作品。 | ||||
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残虐な事件は無くならないし、極刑はそれをゼロする抑止力は無い。 しかし、被害者遺族の心情はそれを望まなければバランスが取れない。 『警察、検察、司法が絶対に間違えることはない。』と庶民は信じたいが、絶対はあり得ない。 だからこそこの物語はフィクションでなければならない。 | ||||
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未成年死刑囚の約1年半にわたる逃亡生活を、連作短編小説風に描いた長編小説です。 主人公の鏑木慶一とそれぞれのシチュエーションで関わった人たちの視点から連作短編小説風に描かれています。 それぞれのシチュエーションが独立しているので、600ページ近い長編小説ですが、飽きることなく一気に読み通すことができました。 主人公の鏑木圭一の視点からは描かれていません。 それがむしろ主人公のキャラクターを立体的に描き出していて、とてもリアリティーと迫力を感じさせてくれました。 物語は主人公の逃亡生活の描写から、次第に逃亡の理由という心情描写に移行していきます。 そして最後に登場人物たちが一点に交わり、死刑と冤罪という問題が提起されていきます。 個人的には冤罪であっても、犯人が死刑になってしまえば、警察や検察の威信も保たれ、被害者遺族の心情もある程度満たされ、全てが丸く治ってそれでおしまいという日本人一般の考え方に疑問を投げかけているように思いました。 日本人はとかく忘れっぽい民族だと言われますが、過去のことを反省することまでは忘れないゆとりを持ちたいですね。 | ||||
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横浜流星のブロマイドだと思って文庫を買ったのですが、 脳内映画はかなり満足。 こういうエンディングならキャスティングも流星にはまったなと納得しました。 まだ公開された実際の映像は観ていませんが、きっと面白いはず。 最後の最後に逃亡し続けた動機が語られ、感涙ものです。 | ||||
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ぐいぐいと引き込まれ、気がついたら読み終えていた、非常に面白い本に出会えた(感謝) | ||||
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(ネタバレを含むので、未読の方はご注意ください) 少年死刑囚が脱獄し、正体を隠しながら様々な職場を転々として逃亡していく話。 長編のようで、一つ一つの職場における多数の登場人物による物語が展開される、いわば短編集みたいな構成になっている。でも最後にはちゃんと、長い長い物語の伏線が回収されていく。 (ここから先ネタバレを含みます) 非正規雇用、新興宗教の詐欺問題、冤罪事件など、話の中で様々な社会問題に触れているところからは、本作本の強いメッセージ性を感じ取った。 鏑木慶一がとても頭脳明晰で、冷静沈着で思いやりのある少年であるところが、殺人事件の濡れ衣を着せられる理不尽さを際立たせていたと思う。少年に接する各職場の登場人物も、「この少年は何となくニュースの死刑囚に顔立ちが似ている、でもまさかこの子が殺人をするはずはないだろう」という同じような見方をしていたところも印象的だった。 冤罪事件は、容疑者にさせられる人の人生を大きく狂わせる。それは昨今のニュースでも報じられていたところから度々痛感させられていることである。その現実を著者は上手に小説として表現していると思った。長編だけど次の展開が常に気になる面白さがあり、とても読み応えがあると思った。 | ||||
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商品受け取りました。さっそく楽しみに読ませていただきます。ありがとうございます。 | ||||
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ここ最近で読んだ中で一番よかったです。 でも最後は悲しい終わり方で考えさせられました。 あくまでも小説の中ですけど警察も闇が深い。 弁護士や裁判官や頭の切れる人達がこんな冤罪見逃すなんて… こんな尊い人がこんな最後、許される事では無い、と思いながら読みました。 切なくて繰り返し読めそうにありません… | ||||
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遅ればせながら映画を観てから原作に興味を持ち読んだ口です。 どうしても映画との違いを感じながら、それぞれの逃亡先での登場人物たちの生きざまが短辺的に描かれ、本のぶ厚さにちょっと引いたにもか関わらずあっという間に読めました。 会社帰りの電車の中で読み終えた時、納得がいかず、悔しくて泣きました。 家に帰ってもなんかモヤモヤして、もう一度はじめから読み始めました。結末が変わるわけではないのだけれど。原作も映画も両方経験すると、お互いのイメージが膨らんで交差して補間して何倍にも楽しめます。大好きな一冊になりました。(終わり方には納得いかないけど。) | ||||
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染井為人先生『正体』読了。 面白かった。 ある事件とある事件を彷彿とさせながら、日本の抱える闇や、司法制度、冤罪についてなど、様々なテーマが盛り込まれ、リーダビリティを保ちつつ、最後までエンターテイメントとしての面白さも持っていた。 映像化もされてるので、気になっている。 | ||||
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仕事や普段の生活で起こりうる問題に最年少死刑囚が関わっていくという部分が興味深く、どんどんページを進めていくことができた。物語の後半にさしかかると、なぜ死刑囚となってしまったのかが明かされていき、クライマックスを迎える。 著者は冤罪の理不尽さ、悲しさ、虚しさを感じてもらいかったとあとがきで述べていたが、本作の最後を読むとそれを感じることができた。 叶うなら生きていてほしかった、一つの出来事でこんな人生になってしまった残酷さを感じたが、読後感は重い結末であったが悪くなかったのは良作だからだと思った。 | ||||
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何となく買いましたが いい意味でそんなにめちゃくちゃ続きが気になるでもなく 自分のペースで読めていたので読み終わった今 長くお付き合いできて隙間時間の仲間がいなくなってしまった喪失感に見舞われています。 | ||||
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<ネタバレ注意!> 600p近くあるのに1日で読み切ってしまった..... ありきたりな賛辞だがまさに”ページをめくる手が止まらない” 謎解きミステリーでも犯人探しのサスペンスでもないのに 最初から最後までグイグイと引き込まれていく。 冤罪で死刑判決を受けた青年が自らの無罪を晴らすために脱獄。 逃亡先を転々としながらそれぞれの場所で様々な人たちと出会う。 そのひとつひとつのエピソードが終盤に向かって収斂していく構成が見事! 冤罪を生み出した警察や検察の闇を暴くというよりも、ロードームービーの ようだった。 著書の後書きにもあったが、映画版のように主人公は生かしておいてほしかったかな | ||||
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様々な職場のシチュエーションと、それに沿って擬態する主人公が上手に描かれており、最後まで読者を魅了する作品でした。 | ||||
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染井為人の『正体』を読みました。正確には、スマートフォンのトークバック機能で「聞いた」と言うべきでしょう。 埼玉で一家三人を殺害し、死刑判決を受けた少年死刑囚が脱獄。逃げる男と追う者たち——。彼は逃亡の先々で別人になり、出会う人々の運命をも変えていきます。各章が独立した物語のように展開しながら、最後には一本の線となってつながる構成が見事でした。 彼はただの殺人犯なのか、それとも社会の犠牲者なのか。考えさせられる部分も多く、現代社会の闇を映し出すような作品です。ミステリー好きなら間違いなく楽しめる一冊。おすすめです。 | ||||
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粗筋は「逃亡者」風であるが、内容はむしろ主人公と関わりを持った人々の感情の動きを端正に追った作品である。 展開をスリリングにするなら追う側(警察)やアクションを繰り出す方法もあったかと思うが、そういうタイプのエンタテインメントではないことに留意が必要だろう。私は途中で気づいて「あっ、そういう小説か!」と。 ただし、その点を押さえてから読めば、割と大部であるものの読みやすく問題提起もしっかりしていてなかなか良い作品であると思う。 | ||||
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いくつものエピソードの中に逃亡者が登場するのだが、殺人を犯した人物とは思えない気持ちが高まり、もどかしさを感じました。昔、無実ながら死刑を宣告されたが、護送の途中脱走し犯人を捜して逃亡を続ける人気TVドラマがあったのを思い出しました。とにかく面白かった、最後まで楽しめました。 | ||||
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