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暗約領域 新宿鮫XI



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暗約領域 新宿鮫XIの評価: 4.05/5点 レビュー 124件。 Cランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.05pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全124件 121~124 7/7ページ
No.4:
(5pt)

ヤクザ、シャブ、そして刑事を書き続けるプロ

この作品は、本当にずっと一貫してドラッグとヤクザが出てくる。
これでもか、これでもか、とヤクザとドラッグの恐ろしさ、そして興味深さと怖いもの見たさが描き続けられる。
多分、この世にヤクザとドラッグより怖いものは無いし、それに対抗できるのは警察官だけなのだろう・・・

大沢先生は、まだ「踊る~」等の所謂警察内の派閥を描く作品が出回る前から「キャリア組警察官僚」という日本ならではの学歴エリートを書き続け、「相棒」が流行るより全然前から「キャリア組の落ちこぼれの一匹狼」というなんとも魅力的な鮫島を登場させた。
また、ここまでなんと鮫島には「ファーストネーム」がついてないというから驚きである。
レギュラー陣は、藪と香田だけ。他は全員ヤクザや工作員である。

「新宿の犯罪を解決する」
ということだけを二十五年もやっているのに、今作もやはり面白い。
この作者は本当に聞きこみ調査の経験でもあるのか、と思える程リアリティのある鮫島の取材。
当然、ヤミ泊に新ヤクザに謎の警察組織に、正義漢の新課長にと色んな新要素も出てくるが、やはり結局全ては鮫島が持っていく、普段通りに面白い新宿鮫だった。
暗約領域 新宿鮫XIAmazon書評・レビュー:暗約領域 新宿鮫XIより
4334913172
No.3:
(3pt)

微妙

何年振りか忘れる程に久しぶりのシリーズ11作目。
700ページにも及ぶ長編です。
しかし、あまり面白くなかったです。
やはり、桃井課長と晶の退場が大き過ぎたのだと思います。
後任の課長なんて、序盤こそ鮫島といい勝負を繰り広げますが、
後半は一切登場してこず空気と化してしまいます。
全体の印象としては、ただひたすら長かったでしょうか。
暗約領域 新宿鮫XIAmazon書評・レビュー:暗約領域 新宿鮫XIより
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No.2:
(4pt)

作家の挑戦に敬意を表します。

2011年以来8年ぶりの新宿鮫です。前回の絆回廊は鮫島が拠りどころとする2人の人物がいなくなってしまいました。今作は、新課長の登場と鮫島の立ち位置がどうなるかなど注目していたのですが、最終的には今までのシリーズ通りになってしまった感が否めません。

もちろん、絆回廊の執筆時には作家は今作のことまで考えていなかったと思いますし、今作は今作で読みごたえはありました。しかし、結局、鮫島の独壇場は変わりがなく、前作で桃井を死なせる必要があったのかなと今作を読んで思いました(晶については登場する理由がどんどんなくなってきていたので、退場は仕方がない)。また、事件のプロットは緻密でボリュームもあるのですが、折角の新キャラクターの掘り下げが甘く、同僚やその他の登場人物に共感ができませんでした(風化水脈くらい登場人物の掘り下げがあるとよかったかな、真壁はかっこよかったし)。新キャラについては、次作以降は新課長よりエリートやくざのほうが期待が持てそうです。

新宿鮫シリーズとはもう25年くらいの付き合いになりますが、各回ごとに話が途切れているわけではないので、どうしても鮫の年齢や当時の時代を伺わせるもの(今回はスマホが頻回に出てくる。桃井が死んでからそんなに時間たってないでしょ?と突っ込みたくなる笑)の矛盾がいつも頭の片隅にはあるのですが、これも鮫ファンなら気にしてはいけないのかもしれません。むしろ「生みの苦しみ」を続ける作家・大沢在昌にありがとうといいたいです。

次回作も必ず読みます。できればニューヒロイン出てくるといいなと思います(自分は晶よりエミリのほうが好きです)。
暗約領域 新宿鮫XIAmazon書評・レビュー:暗約領域 新宿鮫XIより
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No.1:
(5pt)

鼻の奥が熱くなった

2011/6月の「絆回廊 新宿鮫10」から8年、待望の「暗約領域 新宿鮫11」(大沢在昌 光文社)を読むことができました。
 8年もあれば、この国も変わり、取り巻く環境も変わり、おそらく犯罪も変わり、犯罪捜査も変わったのだと思います。
 新宿区内のマンションの一室で、サプレッサーつきの拳銃一発が発砲され、室内にいた中国人が死亡。MDMA、闇の民泊、仮想通貨。別件でそのマンションを監視していた鮫島が鑑識の「藪」と共に超弩級の事件に巻き込まれていきます。
 課長の「桃井」を失い、「晶」が去った後の鮫島は眠らない街で眠れない夜を繰り返し迎えています。一方、新宿署生活安全課には「桃井」の代わりに新しいノンキャリの女性課長・阿坂が着任します。鮫島の上司になり、その彼女の命令によりスタンド・アローンを好む鮫島に機動隊出身の新人「矢崎」がそのパートナーとしてあてがわれます。そして、一人の中国人殺人事件が前作「絆回廊」をダイナミックに「現在」の東京に引きずり下ろします。ストーリーについては、いつものようにこのぐらいにしておきます。暴排条例以降の暴力団組織。中国人ばかりではない外国人犯罪組織。アジアのあの国。この国。極道よりも得体のしれない組織。「金石」。そして、『東亜通商研究会』・香田。
 この国で最も優れた警察小説シリーズは、今回も変わらずに最大熱量とパワーを充填させてページを捲る手を止めさせてくれないでしょう。
 仕事のパートナー「矢崎」の未来を伺い、憂う「鮫」。得体のしれない組織に立ち向かうために「極道」と手を組むことも厭わない「鮫」。「それが男らしいと考え、ヒロイズムを感じている。馬鹿ばかしい」と言ってのける女性課長の別のふるまいでは、鼻の奥が熱くなる「鮫」。そして、物語は伏線をしっかりと回収しながら、切れのいい「反転」を仕掛け、骨太で力強い「戦い」を用意してくれています。
 「毒猿 新宿鮫2」を超えたのかもしれないと思った瞬間、私もまた少しだけ鼻の奥が熱くなりました(笑)

 私事を少し。1994年に米国から帰国する際、ガレージ・セールでそれまでに買いためた日本の小説を小金欲しさ(笑)に売りに出しました。家財の輸送を手配してくれた(日本語が堪能だった)チャイニーズのおっさんが「新宿鮫」を買っていきました。そして翌日また現れ、「毒猿」と「屍蘭」をふたたび買っていきました。私に向かって「鮫、おもしろいね」と笑顔で話しかけながら。面白い小説は国を超えるのだと思い、とても嬉しかった。
暗約領域 新宿鮫XIAmazon書評・レビュー:暗約領域 新宿鮫XIより
4334913172

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