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神とさざなみの密室
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神とさざなみの密室の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.22pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全9件 1~9 1/1ページ
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※以下の内容には【ネタバレ】が含まれる可能性があります 謎の地下室で目を覚ますプロローグから,事件パートに移るまでおおよそ100ページ. それまでにある,学生の政治論議が長く,苦手な自分には理屈っぽく映ることもあり, 本当にミステリなのか,良くない意味で様子が見えず,序盤は今ひとつ乗り切れません. そこを超えれば,ミステリらしくなるのですが,颯爽と現れる安楽椅子探偵をはじめ, いろいろと都合が良すぎたり,設定や状況,判断などに無理を感じることが目立ちます. また,思想的には相反する二人が,同じ現場で出会い,巻き込まれていくわけですが, 何度もぶつかり合い,最終的に協力はし合うも,今ひとつそのあたりの印象には乏しく, 密室についても,確かに謎は解かれるものの,強調や驚きがあったかというとこれまた…. このほか,謎の存在だった安楽椅子探偵の正体が,早い時点でバレバレだったことや, 主人公の女子大生のその後について,彼女が抱えていた問題を描き切れていないようで, 悲惨な事件に対して,前向きに締められてはいますが,いささか物足りなさが残りました. | ||||
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前半の、政治的な議論がアレコレかわされている間にも、伏線がきちんと敷かれている。 じっさい私は、ある記述から、前半で犯人の見当がついた。 だがそれは「誰が」だけであったので、「どうやって」が解明されていく後半も、十分に面白く読めた。 「 “謎の探偵"の正体」についても、伏線をきちんと回収している。 登場人物たちの政治的発言は、伏線に対する煙幕だと思えば良いのだ。 たとえばハリイ・ケメルマンのラビ・シリーズにおいて、ユダヤ教の教義をめぐる議論や、ユダヤ教信者のコミュニティにおける日常的トラブルのあれこれの中に、事件の真相を示唆する伏線が巧みに敷かれているのと、同じなのだ。 そう考えれば、これはハリイ・ケメルマンの作品と同じように、真っ当な本格ミステリだと言い得るのである。 | ||||
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ネットでリアルで論争を繰り広げる政権支持派と批判派、どっちもどっちだみたいな話に持っていってはいますが、それでもやっぱり支持派は横暴で批判派は現実味がないながらもまだしもまともだ、みたいな雰囲気を漂わせていますね。主人公二人の造形にもそれが表れています。 男(政権支持派)…いじめで高校中退の末半引きこもりになり、与党の「ネットサポーター」として小金を稼ぐ小太りアイドルオタク。街宣活動で外国人ヘイトを撒き散らす。 女(政権批判派)…見た目は幼く見える20歳の大学生。不器用で思想に未熟なところはあるが、弱い人を助けたいという思いから反政権運動に身を投じる。 みたいな。 女主人公の父親が叔父を騙して借金を負わせ自殺に追い込み、遺された叔母と従弟から恨まれる→同じような弱い人間を救いたいから政権批判をしよう!っていう動機もちょっと無理やりかと。 レビューのタイトルにも書きましたが、おそらく作者の考えそのものだと思われる第一章、京一郎の長口舌を読むのが苦痛でした。 | ||||
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?という印象でしょう。ミステリーというより作者の政治論という作品です。 | ||||
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まず、本格推理小説には珍しいテーマを選んだ作者の挑戦的な姿勢を評価したい。 主人公二人が政治的活動をしている部分は最初はあまり盛り上がれなかったが、その部分に伏線がきっちり仕込まれていたので納得だった。謎の探偵役が現れてからぐっと面白くなる。 スマホが主人公たちの手に残される展開なので、通報をしない理由の説明が苦しいのが惜しいところ。次作品にも期待。 | ||||
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これは何?左翼作家の戯言なの。ネットサポーターなんているわけ無いでしょう、なんで職業になってるのよ。時間の無駄だった。図書館で借りたんでよかったわ、印税あげたくない。 | ||||
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密室についてどの様な謎があるのか。 そのシチュエーションであったり物語の世界観が市川憂人の魅力ですが、今回の作品においては今までのシリーズからはなれ、現実的な世界観を重視した作品であるため、読了後はあっさりとした感覚になります。 実際の密室パートについてはものすごく面白いですが、導入部分が長く感じてしまった事と、途中から参加する第三者(まあ、三者ではないですが)があまりにも唐突過ぎる印象が有りました。 楽しみにしていた作品で新しい市川憂人が見れると期待しましたが、中々面白い作品でした。 ただ、彼の作品には今まで散々騙されてきましたので、もうふたひねりくらいあっても許されたと思います。 | ||||
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本書を読んで、政治ミステリーとは何か、疑問に感じた。内閣退陣を叫ぶデモ行進。空疎な街頭演説とそれを疑問に感じることもなく行う政党の指導者たち。とにかく言葉に重みがなく、空疎に感じられる。政治批判、社会批判をするならもっと背景をしっかり書いてほしい。これでは読み手も読むのが辛くなる。流行り言葉も必要ない。ネットも意味がない。工夫が足りないと感じた。残念ながらお勧めできない。 | ||||
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ハワード・ヘイクラフトが80年近く前(第二次世界大戦の真っ最中)に著した言葉を捧げます。 「探偵行為と探偵小説は、民主的な伝統の強さと国家の本質的な寛大さに比例して栄えるということである。また逆に、政府が法的に公認のギャング主義と力による支配に近づくにしたがい、良心的な犯罪捜査やすぐれた探偵小説などはさがしうべくもなくなるということである」 | ||||
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