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マルチエンディング・ミステリー(犯人選挙)
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マルチエンディング・ミステリー(犯人選挙)の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点2.67pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
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問題編を先にWEBで公開し、7つの選択肢の中から、自分がこれだと思うものを投票してもらい、「犯人を読者が決める」という面白いアイディアで登場した作品。 かくいう私も、投票し、推理も記載したのだが、第一位にはならず、推理の方も、ハズレでした。 でも、久々に推理する楽しみを味わえて良かったと思います。 それにしても、読後に思いを強くしたのは、本作品が、著者の代表作にもなりつつある「ミステリー・アリーナー」の別バージョンではないか、ということです。 「ミステリー・アリーナ」は、著者が用意した15もの解決が示されるという「多重解決もの」でした。 本作品では、7つの選択肢を選んでの投票になった訳ですが、どの選択肢を選んだにせよ、そこには、それぞれの解決が示されていた(投票フォームには、犯人とした理由欄がありました)訳で、投票数は分かりませんが、相当な数になったことと思われ、それだけの数の「多重解決」になっていた、という考えです。 もちろん、著者が用意した、7つの選択肢への解決は、さすが、プロと思わせるもので、満足しました。 私は、著者の作品をより楽しむためには、という考えがありますので、そこを少しだけ述べます。 それは、出来れば、過去の著名なミステリを読んでおいた方がよい、ということです。 著者がデビューした21世紀までには、様々なミステリが書かれて、ネタは出尽くしたとも言われるほどです。 そこで、著者の作品は、そうした過去作を踏まえて、現代風に味付けをして表現するものが多いと思います。 「最後のトリック」は、究極の意外な犯人である、読者が犯人。「ミステリー・アリーナ」は、多重解決。「倒叙の四季」では、倒叙推理。などなど。 いずれも、過去作を読んでいると、「こんな工夫があったのか」と、大変に興味深く読めるのです。 じつは、本作品も、解決編の中で、ある過去作に触れています。作品名はぼかしてありますが、その過去作を読んでいれば、「ここで、その趣向を使うのか!」と感心させられることでしょう。 今後とも、著者が読者の想定を上回る、意欲的なミステリに挑戦していくことを、期待しています。 | ||||
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