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推定無罪
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推定無罪の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.48pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全25件 1~20 1/2ページ
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法学の本を読んでいたら、本作のことが優れた小説として紹介してあった。読んでみたところ、他のレビュアーの評価どおり読み応えのある作品と感じた。私個人として付け加えたいのは、訳文のレベルが非常に高いということだ。極力原文に沿いながら、同時に自然な日本語になっている。地の文のみならず会話の部分も「この登場人物なら、確かにそういうしゃべり方をするだろうな」と思わせるような、巧み訳文だ。訳者・上田公子氏のことを調べてみたら、すでに2011年にお亡くなりになっている。他の訳書も読んでみたい。 | ||||
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スコット・トゥローはホント上手ですよね。 法廷劇って読んでると小難しいので途中で萎えてしまうのですが推定無罪はグイグイ読ませます。 しかも読者が今考えているであろうことを先読みして覆してくる技巧派なんです。 心理学にも精通してそうですね。だから面白い。 今回の新装版を改めて読んでも昨今の小説より面白い。 この調子でスコット・トゥロー作品を新装版として続々出して欲しい。 世間で騒がれているタレントの浮気云々文春砲ではなくこのような良い作品を出しまくって欲しいものだ。 事実、世間は誰それの浮気云々なんかに全く興味なし! 誰も幸せになれない。オフホワイトな推定無罪なことなぞで煽って何が面白い?! そんなんやってるあいだにスコット・トゥロー作品が絶版になってるで〜 売り逃がしとるぞセンテンススプリング!!! | ||||
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すばらしい製品。 非常に速い輸送と経済的な価格! おそらく私はもう一つ必要と思う。 非常にコンパクトで、非常に扱いやすく、そしてかなり! これらは素晴らしいです 製品に満足して、本当に良い、速度が速いです。多くのものを買って非常に満足している、非常に良い売り手私は頻繁に来る | ||||
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分野としては関心のなかったリーガル・ミステリーを初めて読んだのが改訂前の本書でした。 その後この分野の作品を何作か読んだものの、私が得た結論は、リーガル・ミステリーなるものが面白いのではなく「推定無罪」という個の作品が圧倒的に面白いのだ、ということです(同じ著者の「有罪答弁」も面白かったですが)。 アメリカの陪審制度も裁判の実態も説明的にならずに丹念に描かれていて、とにかく「勝ち」を得るためのゲーム性の高い弁論のおかげで娯楽として第1級であるだけでなく、登場人物が魅力的です。 殺害された女性は有能でセクシー...主人公にとってはファムファタルに当たる人物なのでしょうが、こういう小説に登場する、法曹界に身を置くアメリカ女性としてはステレオタイプと言っていいと思います。 ところが読み進めるにつれ、主人公の妻が、むしろもっとミステリアスな存在に見えてきます。それはこの女性の性格もさることながら、主人公の心理--不倫相手に心を奪われながらも、妻への関心を失っているわけではない、ある意味とんでもなく身勝手な複雑な心理--の反映も相まって生じた人物像であり、この人物像が最後にストーリー全体の整合性、読後の納得感をもたらすという、非常にうまい造形です。 この納得感ゆえに、事件推理に関連する細かい粗はあまり気にならず、充実した読み応えの方を強く感じることができます。これからの初読でも遅くない傑作です。 | ||||
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いまさらですが、上下巻を読みました。 確かに、上巻の半分はプロローグとしての役割のためか、読み進むペースが遅くなりますが、 そこからは速いです。 特に下巻。法廷シーンは見事。 このあたりは、日本との差が格段に出ます。 アメリカではTVの生中継も入るので、それを知っているとリアリティがあるでしょう。 そのアメリカで受け入れられたのは、リアルな法廷シーンだからだと思います。 リーガルミステリーになるのですが、根底には「愛」があるため、純文学的な香りがします。 現代のようなスマホやIT関連が出てこないので、時代を感じさせず読み進めることができます。 | ||||
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【ネタバレあり!?】 (1件の連絡あり)[?] ネタバレを表示する | ||||
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実に面白く読めた。 最近この作者による続編が出されたとの情報を聞いたが、推理小説研究会の解題作為として取り上げることを提案しようと考えている。 | ||||
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実に面白かった。最近この続編が出されたと聞いたが、是非読みたいと考えている。出来れば所属する推理小説研究会の課題作として取り上げたい作品と思っている。 | ||||
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本作品は、1987年発表、本国アメリカでベストセラーとなり、映画作品もヒットしました。 邦訳も1988年に出版(文庫化は1991年)され、当時の出版社主催のミステリ・ランキングでも上位にランキングされており、私も、夢中になって読んだ記憶があります。 今回再読したのは、20年以上の年を経て、続編「無罪」が発表されたからです。 20年も経つと、さすがに細部は忘れていました。 このため、本作品を再読してから、「無罪」を読もうと考えたのです。 ミステリの本命である「結末」を知っていて、しかも文庫で上・下二巻という大著でありながら、楽しむことができたのは、法律家の著者ならではの「司法制度」のリアルさもさることながら、「文学的味わい」も併せ持っているためではないか、と感じています。 初読時は、美人検事補が全裸の絞殺死体で発見され、その事件の捜査を任された首席検事補の主人公自らが、事件の容疑者として起訴されるという、センセーショナルな設定に目を奪われて気づかなかったのですが、今は、この殺された検事補が、第二の主人公と考えています。 通常のミステリとしての「犯人は誰か」という部分を除くと、際立ってくるのは、「殺された検事補キャロリンはどんな女性だったのか」という形而上学的な謎です。 彼女の生きている姿は、作品には登場しません。 主人公である私の独白に登場するのみ。 本作品は、エピローグにあたる「冒頭陳述」という章で始まり、「春」「夏」「秋」の3章を経て、プロローグの「最終弁論」で終了します。 この最終章でも、「私」のキャロリンへの気持ちが語られていることから、「文学的な部分」では、重要な存在だと推測されるのです。 いずれにせよ、本作品は再読に値する作品です。 20年を経て、著者も円熟味を増していることが期待され、「無罪」を読むのが、今から楽しみです。 | ||||
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本書は,元シカゴ地区連邦検察局の敏腕検事補で,大法律事務所の弁護士でもある著者の作品だけあって,法曹界における政治的やりとりや,陪審員が退室している間に取り交わされる裁判官,検察官,弁護士との緊迫したやりとりなど,実にリアリティにあふれています。 以前,アメリカでいくつかの裁判や陪審員選任手続きなどを実際に傍聴してきましたが,その時の光景が思い浮かびます。 法廷ものとしては,ジョン・グリシャムの名前が思い浮かびます。 グリシャムの作品もいくつか読みましたが,グリシャム作品の方は娯楽性が高く,トゥロー作品の方が,人間の持つ心の闇に触れるなど,その文体に重みと迫真性,文学性が高いと感じました。 だからといって,そんなに堅苦しい作品だということはなく,まったく予備知識なしで本書を読むと,後半あっと驚かされるミステリーとしても良くできています。 しかし,その犯人の動機とその後の振る舞いに人間の持つ心の闇を感じさせます。 本書は20年以上も前に執筆されたものですが,まったく古びた感じもせず,昨年本書の物語から20年が経過した設定での続編が日本でも出版されたということで,そちらの作品も気になるところです。 | ||||
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下巻のみのレビューになります。 裁判シーンはリアリティがあってめちゃくちゃ面白い。 弁護人がどうやって状況証拠を切り崩していくかも手に汗握る思いで読み進められます。 面白いリーガルサスペンスを求めている方には文句なくお薦めですが、よく言われる本作品のどんでん返しは特にすごくはないです。 本作品の一番の読みどころはエピローグの主人公の独白にあります。 これを書くための上下巻だったのかと思うと、改めて読み返したくなります。下巻も合わせると文句なしの星5つ | ||||
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続編を読みたくて、20年ぶりに本作を再読した。 丁寧な人物描写、ご都合主義にならない重厚なストーリー展開、登場人物間の葛藤などミステリーの枠にとどまらず、小説を読む楽しさを再認識させてくれた。 2012年に出版された”無罪”の続編でもラスティーの女性関係の節操のなさは相変わらずのようなので、そこが唯一歯がゆいところであろうか? 未読の方で、じっくり小説の楽しさを味わいたい方には、ぜひおすすめしたい不朽の名作である。 | ||||
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もう何といってもこの綿密すぎるほどの素晴らしいプロット。これに尽きる。 そして最後に見せる圧巻のカタルシス。 ノンフィクションといわれても違和感がない法廷シーンに人物描写。 主人公の愛情と懊悩と挫折。脇役のリアリティあふれるキャラクター設定。 数多くの伏線の絶妙さ。 司法制度の問題点と闇。 そしてちゃんと本格要素も盛り込まれてる。 もう全てが超一級品の歴史に残る傑作である。 まさしく再読に耐えうる名作中の名作である。 ただ苦言もある。 なぜ犯人は被害者の部屋にわけもなく入れたのか? なぜ兇器に付着した血痕と髪の毛を消去しなかったのか? この点は物語自体が素晴らし過ぎただけにもう少しリアリティを追及してほしかった。 | ||||
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こういう本を読むと、どうしても日本人作家の小説がしょぼく見えてくるから困る。圧倒的に「本物」の小説。リアルなキャラに、リアルなストーリー。冒頭は主人公による推理。次に、罠にかけられてしまう主人公とその失脚。そして、大逆転。真相の発表。ピンチと逆転の方程式が決定的にうまく作用していた。主人公が泣き出すシーンとか、思わずジーンと来てしまった。でもこれって、推理小説じゃない気がする。大きな推進力のひとつに法廷バトルがあったし。なんというか…もうジャンルの枠に収まるもんじゃない。本物のストーリーを持つ小説はジャンルの枠をさっくり破壊するいい見本。 | ||||
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こういう本を読むと、 どうしても日本人作家の小説がしょぼく見えてくるから困る。 圧倒的に「本物」の小説。 リアルなキャラに、リアルなストーリー。 冒頭は主人公による推理。 次に、罠にかけられてしまう主人公とその失脚。 そして、大逆転。真相の発表。 ピンチと逆転の方程式が決定的にうまく作用していた。 主人公が泣き出すシーンとか、思わずジーンと来てしまった。 でもこれって、推理小説じゃない気がする。 大きな推進力のひとつに法廷バトルがあったし。 なんというか…もうジャンルの枠に収まるもんじゃない。 本物のストーリーを持つ小説はジャンルの枠をさっくり破壊するいい見本。 | ||||
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’88年、「このミステリーがすごい!」創刊号で海外編第2位。 ハリソン・フォード主演で映画化もされた、オールタイムベスト10にも名を連ねる世界的ベストセラーである。 リーガル・サスペンスとして有名だが、本書の魅力は、主人公ラスティ・サビッチの一人称叙述にあると言っていいだろう。殺された女性検事補と実際に愛人関係にあった‘わたし’の彼女に対する狂おしいまでの愛、被告人として裁かれる立場となった‘わたし’が今まで信じたことのなかった神に祈る姿、そして実際の法廷シーンで見せる緊張の連続、これら‘わたし’の私的・公的懊悩がすぐれた心理小説として読者の胸にダイレクトに響くのである。 一方で本書は、アメリカ中西部の架空の大都市を舞台にして、裁判の判事や検察官、証人たちを通して、政治的な司法制度そのものへの批判を含んだ社会小説としての側面も持っている。 私は、映画を先に観たので、プロットや真犯人を承知したうえで原作に挑んだが、なかなかどうして、以上述べたような本書の魅力ゆえに、面白さのあまり文庫上・下巻あわせて708ページを一気読みしてしまった。まさに本書は歴史に残る傑作である。 | ||||
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’88年、「このミステリーがすごい!」創刊号で海外編第2位。 ハリソン・フォード主演で映画化もされた、オールタイムベスト10にも名を連ねる世界的ベストセラーである。 リーガル・サスペンスとして有名だが、本書の魅力は、主人公ラスティ・サビッチの一人称叙述にあると言っていいだろう。殺された女性検事補と実際に愛人関係にあった‘わたし’の彼女に対する狂おしいまでの愛、被告人として裁かれる立場となった‘わたし’が今まで信じたことのなかった神に祈る姿、そして実際の法廷シーンで見せる緊張の連続、これら‘わたし’の私的・公的懊悩がすぐれた心理小説として読者の胸にダイレクトに響くのである。 一方で本書は、アメリカ中西部の架空の大都市を舞台にして、裁判の判事や検察官、証人たちを通して、政治的な司法制度そのものへの批判を含んだ社会小説としての側面も持っている。 私は、映画を先に観たので、プロットや真犯人を承知したうえで原作に挑んだが、なかなかどうして、以上述べたような本書の魅力ゆえに、面白さのあまり文庫上・下巻あわせて708ページを一気読みしてしまった。まさに本書は歴史に残る傑作である。 | ||||
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作者は弁護士の由。主人公である現職検事補が愛人関係にあった美人検事補殺人の容疑者に。ここから行き詰る法廷サスペンスが展開されるのだが、容疑者が主人公というパターンはサスペンス小説には良くある設定だが、容疑者を検事補にして、法廷ドラマを展開させるという構想にまず感心した。職業柄、作者はアメリカの法廷場面あるいは法律全般に詳しいのだろう。法廷の描写の迫力は大したものである。また、主人公の懊悩、特に証拠隠滅を図る心理等、良く描けている。映画化されたのも、うなづける出来である。 しかし、それにも増して驚いたのは、最後に本格の趣向が待っている事である。2重の構想だったのですね。詳しくは書けないけれど、やはり人間ドラマだったのですね。主人公の工作も別の意味があった訳です。脱帽しました。 | ||||
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作者は弁護士の由。主人公である現職検事補が愛人関係にあった美人検事補殺人の容疑者に。ここから行き詰る法廷サスペンスが展開されるのだが、容疑者が主人公というパターンはサスペンス小説には良くある設定だが、容疑者を検事補にして、法廷ドラマを展開させるという構想にまず感心した。職業柄、作者はアメリカの法廷場面あるいは法律全般に詳しいのだろう。法廷の描写の迫力は大したものである。また、主人公の懊悩、特に証拠隠滅を図る心理等、良く描けている。映画化されたのも、うなづける出来である。 しかし、それにも増して驚いたのは、最後に本格の趣向が待っている事である。2重の構想だったのですね。詳しくは書けないけれど、やはり人間ドラマだったのですね。主人公の工作も別の意味があった訳です。脱帽しました。 | ||||
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アメリカの小説にあまり馴染みのない私にとって、この作品を読み始めた途端に始まる、如何にもアメリカ的な言い回しで延々と続く心理描写や登場人物のセリフは少々きついものがあった。しかも、それが結構純文学的な表現である。ただ、文章自体はきちんとした日本語で読みやすい。訳がいいのだろう。きっとこれは何かの伏線なのだろうと思いながら、何とか上巻を読み終えた。正直結構きつかった。 しかし、下巻を読んでいるうちに一気に引き込まれた。上巻で延々と続いたことは全て伏線であり、これがなければ作品が成立しない重要な要素でもあった。文学的な要素と身ミステリーが見事に絡み合った作品である。投げ出さなくて良かったと本当に思う。アメリカでベストセラーになったのももっともである。 アメリカの裁判制度を殆ど知らないまま読んだのだが、知っていればこの作品がもっとリアルに感じられたのだろうと考えると、チョット惜しい気もした。 | ||||
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