■スポンサードリンク


推定無罪



新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!

推定無罪の評価: 4.48/5点 レビュー 29件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点4.48pt


■スポンサードリンク


Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全29件 21~29 2/2ページ
<<12
No.9:
(5pt)

一人称叙述が冴える、法廷ミステリーの白眉

’88年、「このミステリーがすごい!」創刊号で海外編第2位。
ハリソン・フォード主演で映画化もされた、オールタイムベスト10にも名を連ねる世界的ベストセラーである。
リーガル・サスペンスとして有名だが、本書の魅力は、主人公ラスティ・サビッチの一人称叙述にあると言っていいだろう。殺された女性検事補と実際に愛人関係にあった‘わたし’の彼女に対する狂おしいまでの愛、被告人として裁かれる立場となった‘わたし’が今まで信じたことのなかった神に祈る姿、そして実際の法廷シーンで見せる緊張の連続、これら‘わたし’の私的・公的懊悩がすぐれた心理小説として読者の胸にダイレクトに響くのである。
一方で本書は、アメリカ中西部の架空の大都市を舞台にして、裁判の判事や検察官、証人たちを通して、政治的な司法制度そのものへの批判を含んだ社会小説としての側面も持っている。
私は、映画を先に観たので、プロットや真犯人を承知したうえで原作に挑んだが、なかなかどうして、以上述べたような本書の魅力ゆえに、面白さのあまり文庫上・下巻あわせて708ページを一気読みしてしまった。まさに本書は歴史に残る傑作である。
推定無罪〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:推定無罪〈上〉 (文春文庫)より
4167527073
No.8:
(4pt)

2重の構想に脱帽しました

作者は弁護士の由。主人公である現職検事補が愛人関係にあった美人検事補殺人の容疑者に。ここから行き詰る法廷サスペンスが展開されるのだが、容疑者が主人公というパターンはサスペンス小説には良くある設定だが、容疑者を検事補にして、法廷ドラマを展開させるという構想にまず感心した。職業柄、作者はアメリカの法廷場面あるいは法律全般に詳しいのだろう。法廷の描写の迫力は大したものである。また、主人公の懊悩、特に証拠隠滅を図る心理等、良く描けている。映画化されたのも、うなづける出来である。
しかし、それにも増して驚いたのは、最後に本格の趣向が待っている事である。2重の構想だったのですね。詳しくは書けないけれど、やはり人間ドラマだったのですね。主人公の工作も別の意味があった訳です。脱帽しました。
推定無罪〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:推定無罪〈上〉 (文春文庫)より
4167527073
No.7:
(4pt)

2重の構想に脱帽しました

作者は弁護士の由。主人公である現職検事補が愛人関係にあった美人検事補殺人の容疑者に。ここから行き詰る法廷サスペンスが展開されるのだが、容疑者が主人公というパターンはサスペンス小説には良くある設定だが、容疑者を検事補にして、法廷ドラマを展開させるという構想にまず感心した。職業柄、作者はアメリカの法廷場面あるいは法律全般に詳しいのだろう。法廷の描写の迫力は大したものである。また、主人公の懊悩、特に証拠隠滅を図る心理等、良く描けている。映画化されたのも、うなづける出来である。

しかし、それにも増して驚いたのは、最後に本格の趣向が待っている事である。2重の構想だったのですね。詳しくは書けないけれど、やはり人間ドラマだったのですね。主人公の工作も別の意味があった訳です。脱帽しました。
推定無罪〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:推定無罪〈上〉 (文春文庫)より
4167527073
No.6:
(5pt)

アメリカの小説にあまり馴染みのない人(自分)の感想

アメリカの小説にあまり馴染みのない私にとって、この作品を読み始めた途端に始まる、如何にもアメリカ的な言い回しで延々と続く心理描写や登場人物のセリフは少々きついものがあった。しかも、それが結構純文学的な表現である。ただ、文章自体はきちんとした日本語で読みやすい。訳がいいのだろう。きっとこれは何かの伏線なのだろうと思いながら、何とか上巻を読み終えた。正直結構きつかった。
しかし、下巻を読んでいるうちに一気に引き込まれた。上巻で延々と続いたことは全て伏線であり、これがなければ作品が成立しない重要な要素でもあった。文学的な要素と身ミステリーが見事に絡み合った作品である。投げ出さなくて良かったと本当に思う。アメリカでベストセラーになったのももっともである。
アメリカの裁判制度を殆ど知らないまま読んだのだが、知っていればこの作品がもっとリアルに感じられたのだろうと考えると、チョット惜しい気もした。
推定無罪〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:推定無罪〈上〉 (文春文庫)より
4167527073
No.5:
(5pt)

アメリカの小説にあまり馴染みのない人(自分)の感想

アメリカの小説にあまり馴染みのない私にとって、この作品を読み始めた途端に始まる、如何にもアメリカ的な言い回しで延々と続く心理描写や登場人物のセリフは少々きついものがあった。しかも、それが結構純文学的な表現である。ただ、文章自体はきちんとした日本語で読みやすい。訳がいいのだろう。きっとこれは何かの伏線なのだろうと思いながら、何とか上巻を読み終えた。正直結構きつかった。

しかし、下巻を読んでいるうちに一気に引き込まれた。上巻で延々と続いたことは全て伏線であり、これがなければ作品が成立しない重要な要素でもあった。文学的な要素と身ミステリーが見事に絡み合った作品である。投げ出さなくて良かったと本当に思う。アメリカでベストセラーになったのももっともである。

アメリカの裁判制度を殆ど知らないまま読んだのだが、知っていればこの作品がもっとリアルに感じられたのだろうと考えると、チョット惜しい気もした。
新装版 推定無罪 (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 推定無罪 (上) (文春文庫)より
4167812088
No.4:
(5pt)

犯罪容疑者が第一人称の小説

 この小説の画期的な部分は主人公が犯罪容疑者であるにもかかわらず、第一人称で語られていることです。
 したがって読者は弁護士と同じ立場で小説を読み進めることとなります。主人公のサビッチ主席検事補は彼がどう否定しようとも一番有力な容疑者であることには間違いありません。彼は本当に無実なのでしょうか?
 証拠物件を巡る検察側と弁護側の攻防、そしてあっと驚く結末。もしあなたが弁護士だったら彼を最後まで弁護できますか?
 
推定無罪〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:推定無罪〈上〉 (文春文庫)より
4167527073
No.3:
(5pt)

犯罪容疑者が第一人称の小説

この小説の画期的な部分は主人公が犯罪容疑者であるにもかかわらず、第一人称で語られていることです。

 したがって読者は弁護士と同じ立場で小説を読み進めることとなります。主人公のサビッチ主席検事補は彼がどう否定しようとも一番有力な容疑者であることには間違いありません。彼は本当に無実なのでしょうか?

 証拠物件を巡る検察側と弁護側の攻防、そしてあっと驚く結末。もしあなたが弁護士だったら彼を最後まで弁護できますか?

新装版 推定無罪 (上) (文春文庫)Amazon書評・レビュー:新装版 推定無罪 (上) (文春文庫)より
4167812088
No.2:
(4pt)

ハラハラどきどきのサスペンス小説

この小説は「推定無罪」の原書です。裁判のシーンが多いので専門用語が出てくるのでなじみのない人には少し読むのがしんどいかもしれませんが、ストーリーは非常に面白いです。特に最後にはあっと驚く結末が用意されています。また、それと同時にアメリカの法曹界を知ることもできます。辞書を片手に読む価値はあります。お勧めです。
推定無罪〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:推定無罪〈上〉 (文春文庫)より
4167527073
No.1:
(5pt)

弁護士作家Turowが描く陪審裁判サスペンス

刑事裁判がリアルに描かれている。そのリアルさが他の陪審サスペンスとは一味違う。それは著者Turowが名門ハーバード・ロー・スクールを卒業し、シカゴの法曹界で活躍してきた元検事の弁護士だから。登場人物たちのセリフ一つ一つが芝居染みていないのも、そのためだろう。どう証言すれば陪審員によく映るか。どういう証人が判事の心象を悪くするか。そういう心理的駆け引きが非常に面白い。そして、何よりも結末で明らかになる事件の真相。サスペンス慣れした私も、これには度肝を抜かされた。サスペンス通を自称する方々、ぜひ一度読んでみてください。
推定無罪〈上〉 (文春文庫)Amazon書評・レビュー:推定無罪〈上〉 (文春文庫)より
4167527073

スポンサードリンク

  



<<12
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!