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線は、僕を描く
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線は、僕を描くの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点4.34pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全126件 81~100 5/7ページ
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著者の表現が秀逸。一見淡々とした描写のようですが、情景が鮮やかに目に浮かびます。 本を開いた1ページ目から、夏の暑さやセミの声が聞こえてくるような。水墨画が描かれる筆の流れがみえるような。 水墨画を通して主人公が自分のこころや人と向き合うことが描かれており、読みごたえがあります。 是非おすすめしたい一冊。 | ||||
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雑誌「ダヴィンチ」の特集や漫画を見て、その推薦文に惹かれて購入しました。 水墨画って、聞いたことはあっても詳しいことまで知らない人の方が多いと思います。まぁ、「雪舟」とか歴史上の人物が描いたものは有名でも、現代に水墨画にスポットライトを当てて、さらにそれを小説で読むとなると、いささか抵抗や気難しさを抱くのも無理はありません。実際、僕個人もあまり読むのにはどうかと思いながらも、手始めに漫画の方から読み始めました。しかし、最初の部分からぐっと惹かれるものがあって、心を鷲掴みにされました。 タイトルが、「僕は、線を描く」じゃなくその逆である「線は、僕を描く」となっているのは、あくまでも人間一人一人が点であり、点と点が結びつくことで線になることにもつながり、線は縁(円)にも変わることができるという意味でしょう(個人的な勝手な解釈です)。直線的なものから多面的なものに変わることによって、命や世界を紡ぐ証明にもなる。 例えば、「蜜蜂と遠雷」という作品が音楽が見えるもしくは読める作品だとしたら、この作品は水墨画が見える作品とも言えます(受け売りになるかもしれません・・・) 水墨画の美しさを通じて、人生を見つめる主人公の心情に惹かれる唯一無二の作品です。まぁ一気読みと言いたいところですが、あまり無理せず読んだところ三日も経たずに読みきりました。読書家なんで、ペースは速かったですね。いい小説に巡り会えたなぁと思い、思わずお勧めしたくなる作品だったので感想を書いてみました。 | ||||
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描写がとても心地良いです。主人公が線を描く状況、題材の種類が変わってもゆっくりと描く姿が想像出来ます。絵は、暇があれば展覧会にもいきますが、今度是非水墨画の展覧会にも行って見たいです。 | ||||
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私の拙い言葉ではこの作品の素晴らしさを説明することは出来ません。 読んでみてください。 読んだ後、あたたかい気持ちになれることだけは間違いありません。 | ||||
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貶しているようだけれどもそうでもない。ここのレビューに抽象的な表現の連続で〜とかいう低評価レビューがあったが、あれば取り敢えず気にしなくてよし。ああいうレビューは自分の感受性の程度を明かにするだけですな。 とはいえなにやら文体も揺れを感じるし、それほどには評価しないけれども、楽しく最後まで読みました。とだけ。 | ||||
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水墨画がこんなに温かく美しい目を持って描かれていたとは知らなかった。水墨画に憧れます。本を読んだ後は温かな余韻に包まれます。読んで良かった。今年一番です。 | ||||
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とにかく読んでいて面白かったです。 水墨画の世界について何も知識もありませんでしたし、興味もなかったのですが、こちらの本を読み終えてみて、水墨画の作品展に行ってみたいと思えました! 自信を持ってオススメできる一冊です。 | ||||
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奇妙なタイトルではないか。「線は、僕を描く」・? 主語と目的語が倒立している。。。 覚えにくいか、忘れがたいか、どちらかの印象を刻むタイトルだ。 つまりこれは「このスープが私です(ラーメン屋亭主)」とか「このピアノの音こそが私です(栄伝亜矢)」とかいう表現者、創作者が主張するニュアンスのことなのだな、と本読みは推測する。 水墨画の線の一本一本がその絵師の技量はおろか絵に対する志、いや自分の人生そのものへ相対する心根を筆の生む墨の線があからさまに現わすのだ。 この本は2019年の中旬からSNSの本好きメンバーの、特に名うての本読みたちの目にとまり瞬く間に投稿レビューが、コメントが、数多く上げられてきている。そしてそのレビュー、感想文もアツい賛辞に溢れている。この熱は現在も継続しており、しばらくは冷めることはないだろう。 本の装丁やカバーイラスト、そして帯やポップから受けるイメージもタイトル同様に自分には微妙な感じであった。なんとなく本の顔つきはライトノベルっぽいのに、扱う世界が水墨画?? 「なんだこれは?」「これが、あの○○さんや、●●さんが激賞する物語なのか?本当に?」・・・・と。しかも、作者はまだ若い水墨画家であり、この作品がデビュー投稿作であり、メフィスト賞受賞!とな? だが、危ぶむなかれ、これからこの本を手に取ろうとする諸氏は安心して本好きの先達たちの目利きの力量を信じればよい。 文章から絵が見える。文章から墨の香りが沸き立ち、和紙の手触りと、その奥に湛えられる主人公たちの水墨画に対するこころの貯水量の巨きささえ感じられる。とても正しく、的確で、達者で、美しい文章だ。 デビュー作で、しかも本業は水墨画家ということがにわかには信じがたかった、堪能しつつ驚愕した。 自分はこの作者の本業(シゴトではなく字のとおり本人の本当の業:カルマ)が絵師なのか、物書きなのか、正直にいうと判明できず、戸惑い、うらやみさえしてしまったことを白状する。 当初は困惑と驚きを持ってこの本の世界に入り込んだ自分は、物語が流れを生み、流れに乗るようになってこの豊かな文章の才能が、物書きと本読み、という僕らの世界にやってきたことを素直に喜び、歓迎した。 水墨画という全くなじみも既得の知識もない自分たち読者が、一ページ一ページ、嬉々として作者の 思惑通りこの世界を愉しみ、文章に酔うのだ。 春蘭に始まる水墨画の画題、そして主人公たちが描く作品もまた登場人物として僕達の心をつかむ。 この体験は本当に楽しい。恩田陸さんが音を文章にして、近藤史恵が美味しさを文章にしたように、 その時の読書と同様の快感と別ジャンルの素材を文章で読むというフレッシュ感を堪能できる。 そして、更に読み進めると砥上がこのように素晴らしい文章が書けることは、ほかならぬ水墨画に彼が 人並み外れた愛情を持っているが故の発露であると思うようになった。 「彼はこんなにも水墨画が好きなんだ。この世界を皆に知ってもらい、楽しんでもらいたいと思ってるんだ」と。 なるほど、そういうことだったのか・・・水墨画家であることとこの物語を書くことは彼の中では異業のものでもチャレンジでもない至極自然な表現であったのだと。 この物語のラストは希望にあふれ清々しい喜びとともに終わる。きちんと完結して円相の禅画が輪を閉じているようだ。 だから僕たちは、この次に発表される砥上の作品は小説の続編を望んではいけない。離れがたく別れがたい主人公たちであるが、ここは我慢すべきだ。 我々が賞賛すべきは砥上が今から描くであろう渾身の水墨画の力作なのだ。大いに期待しようではないか。 | ||||
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すぐに何回も繰り返し読んでしまいました! | ||||
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偶然に、水墨画の大家の内弟子になった霜介。両親を交通事故でなくし、失意のまま生きていた霜介を再生していったのは水墨画と向き合うことであった。 水墨画に関する表現にわざとらしさや作為がなく、何もわからない人にも伝わる力のある表現になっている。作者は水墨画の絵師ということですが、自分の行っていること、わかっていることが全て伝わる言葉に置き換えられるとは限らないので、水墨画に関する表現や霜介が苦しみながら作品を作り上げる過程など、読みごたえがあって面白く読めました。登場人物がみな一生懸命水墨画と向きあっていて、すがすがしい読後感を得る事ができました。 | ||||
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両親を失い、闇に閉じこもっていた大学生が水墨画の大家に出会い、光を取り戻していく青春譚。 水墨画の世界は興味深く、ストーリーにうまく馴染んでいる。 しかし登場人物の描写もストーリーも非常に単純。 これは水墨画の技法である「減筆」を反映させたのか?とはいえ、語られていないことからの余韻は無いかな。 | ||||
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水墨画をテーマにした面白い着眼点とは思います。水墨画の奥が深いのもわかります。その分、人物像が霞む印象。読んでいると大筋が見えるし、なにせ人物像が浅い。本当の人間関係というのはもっといい意味でも逆でも奥深いと思われる。 あと日頃から身近な草木の命たちに愛着を持つ私には、そこまでわからなかったの?という辛口の感想です。 | ||||
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11月6日の朝日新聞の一面の全部に本書の前面広告が掲載されていた。講談社の自信作であり、漫画も電子版が既に発売されている。内容は機体を裏切らず、素晴らしい。ストーリーは敢えて書くことはしないが、水墨画に目覚めて才能を開花させていく青年の青春物語だ。ライバルと競うのがこの手の小説には絶対必要だ。その点についてもよく表現されている。作者が水墨画の専門家であるというので納得出来た。専門的知識がないと書けない作品である。将棋や囲碁、「ピアノの森」などこの手の作品が近年多くなってきたが、その中でも最高傑作に属する作品である。 この作品で作者が伝えたいことはすべて表題にある通り「線が僕を描く」に尽きる。描いているうちに線が作者を惹き付け、次の線を描かせるのである。主体は対象に従うのである。是非、読んで欲しい。期待の新人の誕生を喜びたい。 お勧めの一冊だ。 | ||||
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久しぶりに引き込まれて(一気呵成という程ではないが)読み終えた。 ストーリーや主人公とが文体にマッチしていて、違和感なく、読み進んだ。一語一句洩らせないほどの緊迫したストーリーではないので、流し読みしながら読み終えた。 まさに墨絵のように静かに流れるように展開する話で、水墨画、心理的に引き籠っていた主人公など、それにマッチするような設定で、よく練られて書き上げられた作品だと思う。 ただし、この文体や話の展開が好きな人には、★5つだが、そうでないと愚作という人もあろう。なにせ、少女マンガ的な世界なので… | ||||
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漫画原作化とされているようです。。すばらしいですね | ||||
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空気がよい | ||||
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ハートフルな心の再生物語。 空虚は一本の線に。 読み進めるごとに、墨の香りが届いてくる。 そして、水墨画が色彩を伴って、奏でるように活き活きとして見えてくる。 心を描いていく。 心の中と向き合っていく。 そして、見つける。 眼下には力強い生命が広がっていく。 閉じ込められていた心の扉が徐々に開かれていく。 一本の線が未来へとつながっていく。 | ||||
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昨日から読み初めあまりにも面白くそのまま朝方まで読み続けた。 読みながらまったくの素人である主人公と共に水墨画の世界に入門したような気持ちになり、次第に(まったく知らなかった)水墨画の奥深い世界に触れ襟をただすような気持ちになる。 優れた青春小説であると同時に、何度も噛み締めたい深い言葉にため息をつく芸術小説でもあった。 作者の砥上裕將さんは実際の水墨画家で、この小説はデビュー作だという。 読み返す度に新たな発見があるような(奇跡とさえ言いたくなる程の)傑作だと思います。 | ||||
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とにかく主人公が持ち上げられまくります。世界は主人公の味方、という感じで物語が進むのがどうしても自分には合わなかった。 作者が水墨画に夢を持ちすぎなのでは?という点も気になりました。 いくら業界で有名でも水墨画の先生を大学生が知ってるものでしょうか? | ||||
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「読めば分かる」←「見れば分かる」 日暮れ屋さんシーンを減筆したのもなお良い。 | ||||
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