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あとは切手を、一枚貼るだけ
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あとは切手を、一枚貼るだけの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全3件 1~3 1/1ページ
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小川洋子さんの小説、エッセイは大好きですが、この作品は小川洋子さんの「良さ」が感じられず残念でした。 | ||||
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作者二人に最初は期待を寄せたが、2章、3章とすすむ内に読むのが耐えられなくなった。 この気持ちの悪さの原因はなんだろうか。 いかにも物知りを気取った元カップルによる浮世離れしたやり取り。 別れた後も惹かれ合っているという設定なのだが、まったくリアリティを感じない。絵空事だ。 確かに二人の文章は凄い。到底マネできない。だが、これは売文業者が得意げに書いた作品という以上の ものではないように思う。 あまりに気持ち悪くて、途中で投げ出した。世界にも絶対相手にされない作品だろう。 | ||||
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私は小川氏の不条理小説を愛好しているが、堀江氏の作品を読むのは初めて。本作は「私」と「ぼく」との14通の往復書簡で構成される物語だが、多分、「私」の手紙は小川氏が担当し、「ぼく」の手紙は堀江氏が担当していると思われる。しかし、手強い作品である。まず、「私」と「ぼく」との関係が不明である。恋人同士なのか、単なる文通相手なのか、それとも幻想によってどちらか一方が記しているのかさえ分らない。「私」が「これから瞼をずっと閉じている」事を決め、「ぼく」が幼少の頃の事故によって両眼失明しているのは偶然だろうか ? 目に見えるモノではなく、言葉と想像力によって生きているという証しなのか。 手紙の内容も茫洋としている。題名と関連して「切手」について描き込んでいるのは勿論だが、一文字だけを使った手紙、アンネ・フランクの日記、昼蛍(昆虫)、紙鋏、鉛筆、タイプライター、ニュートリノ、旧ソ連の宇宙船、野球、ボート、パブロフの犬とライカ犬、ナチの強制収容所、五つ子(の言語コミュニケーション)、「夜と霧」、「華氏451度」など多彩な表象が散りばめられていて、掴み所がなくて散漫な印象。書簡の進行に連れ、徐々に真相に近づくというキャッチフレーズとは裏腹で、私はてっきり「ぼく」がナチの強制収容所内に幽閉されていると思った。 最後の2通で真相が明かされるが、何だこの程度の事か、という印象を抱かざるを得なかった。「瞼」と「切手」と「想像力(言葉も不要)」だけに焦点を絞れば充分の作品で、2人の作家による往復書簡という形式は単なる実験小説で、徒に読者を惑わせるだけの失敗作だと思った。 | ||||
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