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書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.64pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全2件 1~2 1/1ページ
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〇 二人の男女の往復書簡という体裁をとった小説。女の書簡は小川さんが、男のは堀江さんが書いている。二人の作家の間で内容についてはほとんど相談が無かったそうだから、ずいぶんと冒険的な(あるいは実験的な)小説の書き方だと思う。 〇 さてその結果どんなものが出来上がったのだろう、と興味津々読み始めてまもなくこれは失敗作だと思った。何やら甘ったるくて、やたらに思わせぶりで、情緒的だ。一度はそう思ったのだが我慢して読んでいると、さすがにプロの作家はたいしたもので、最初の探りあいを終えると物語は方向を探り当てたらしく徐々に落ち着いてくる。 〇 物語はふたりが共有する記憶のなかに次々に浮かび上がるエピソードや印象を語ることで展開される。描き出されるのはどこか幻想的で詩的で象徴的な異界である。こうなると小川洋子さんに分がある。もともと小川さんは異界ばかりを描いてきた人だ。日常の具体的なものを手掛かり足がかりにして、ふっとそうした世界に入り込むのがいつものことだった。それはこの物語でも少しも変わらない。当たり前のように異なる世界を出入りして見せる。 〇 これに対して堀江さんはいつも正常世界に留まっていた人だ。この世の片隅にからさまざまな出来事を眺めてみたり、知識の世界に遊んでみたりしても正常な世界からはみ出すことはなかった。この作品では異界に手を届かせるために、いつもの知識と、それから比喩に頼ろうとしている。しかしながらその比喩はいかにも苦しいし、そうしたひとひねりのために対象に直接触れることができていない。困った挙句に言葉遊びをして珍奇な知識で水増ししているようにさえ見えてしまう。いかにも居心地が悪そうなのだ。 〇 プロはこんなこともできるのか、とは思った。面白い試みだったと思う。しかし出来上がったものは立派な小説だろうか? 寄席の大喜利は楽しい。しかしきちんと演じられる古典落語の味わいにはかなわない。それと同じことでわたしはよく考え意図され構成された小説を読みたいと思う。 | ||||
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自分には読解力とか想像力とかが足りないのかしら と思わせられました。 よくわからなかったと言うのが正直なところです。 小川さんは好きな作家さんですが ついて行けないなぁ と思う作品も多いです。 | ||||
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