■スポンサードリンク
(短編集)
むかしむかしあるところに、死体がありました。
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!
むかしむかしあるところに、死体がありました。の評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.56pt |
■スポンサードリンク
Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全89件 61~80 4/5ページ
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
「日本の昔ばなし」をミステリ仕立てに、というアイデアが光っていたので、読んでみたのですが、予想を上回る出来栄えで、高く評価したい作品です。 収録されている5つの短編。 「一寸法師の不在証明」「花咲か死者伝言」「つるの倒叙がえし」「密室竜宮城」「絶海の鬼ヶ島」という題名から、誰もが知っている昔ばなしが連想できると思います。 本作品は、それらの昔ばなしを踏襲しつつ、ミステリ仕立てとするために、脚色を加えたものとなっています。 単なるアイデア勝負でないことは、作中に、これまで多くのミステリ作家が苦心して新しい趣向を生み出してきた要素が散りばめられていること。 「アリバイトリック」「密室トリック」「意外な犯人」「倒叙ミステリ」などなど。 過去の作品をよく研究しているな、と感じさせるものがありました。 記述形式や物語展開にも工夫があって、これらは、ネタを明かすことになるので、詳細には触れられませんが、どの作品にも個性があって、退屈する暇もない、ミステリ作品となっていました。 また、この昔ばなしワールドとでも呼べる虚構の世界が根底で繋がっているというのも、楽しめるところでした。 私が感心したのは、「意外な犯人」。 これは、これまでに数多くの作家が挑戦してきて、究極の「読者が犯人」が登場するに至り、もう「犯人の意外性」で驚くこともないだろう、と思っていたら、「この手があったか」という感じ。 昔ばなしをベースにしているからこその趣向で、久々に驚かされた「意外な犯人」でした。 今度は、日本を飛び出して、「世界編」で作品を作ってみたら、面白いものが出来るのではないでしょうか。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
もっとライトな話かと思いましたが(表紙の印象で)、意外としっかりした構成、展開で、読みごたえがありおもしろかったです。 登場人物や主人公が人間以外の生き物なのに、昔話を題材にしているだけで普通にミステリー小説になってしまうのがすごい! 個人的には「花咲か死者伝言」と「つるの倒叙がえし」が好きです。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
馴染みのある話の裏側が見られたようでよかった。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
2019年のミステリーベストテンなんですけど、そんなに面白いですかねえ。昔話を題材に、それぞれをテイストの異なる殺人事件に仕立て上げるなど、実に凝ってるなあという点は認め・・・というかリスペクトしますが。 私的にはまあフツーとい言いますか、何と言いますか。もちろん、好きなエピソードはありますけどね。鶴の恩返しをベースにした作品。これは実に良く考えられていると思いました。 最後の桃太郎、鬼ヶ島の話はクリスティの「そして誰もいなくなった」を彷彿とさせるお話。これもよく考えられてはいますが、登場人物(というか鬼)が多過ぎて名前が覚えられない! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
サスペンス劇場の昔話版でした。楽しく読んで疲れモードを吹っ飛ばしました、 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
話題の昔話ミステリだ。短編五篇を収録する。読みやすくあっという間に読める。 『一寸法師の不在証明』貴族のご落胤が殺された。一寸法師が容疑者になるが、 その時間は鬼の腹の中で暴れていたという鉄壁のアリバイが。 昔話の枠組みでちゃんと論理的なミステリとして完成しているのに、感心した。 『花咲か死者伝言』ダイイング・メッセージがテーマで、語り手は犬のシロだ。 黒い結末と嫌な後味が、私の好みだった。 『つるの倒叙がえし』ありがちな趣向で、平凡だ。 『密室竜宮城』擬人化魚介類の騒動が笑える。トリックは今一つか。 『絶海の鬼ヶ島』鬼たちが殺されていく。伝説の鬼殺し桃太郎の仕業か? 途中からB級アメリカ映画みたいなスプラッタになっていく。 通常の大量殺人ものをもうひと捻りした結末がナイスだ。本作が一番好きかな。 衝撃作というほどではないが、着眼点が新鮮で、かなり楽しめた。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
表紙のエキセントリックな物 語を期待していましたが 全く残念な内容でした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
むかしむかしあるところに、一冊の本がありました。 その本は、そのまたむかしのはなし、いわゆる、昔話を題材に用いた本でした。 5つの短編みすてりい集で、それぞれ違う昔話を題材にしており、昔話の内容を詭計に利用した、とても読み応えのある本でした。 ある者はこの本の感想を以下のように伝えています。 「詭計の妙は素晴らしい。また、昔話独特の言葉使いが読者をこの世界に引き込んでいる」と。 その本は多くの者が手に取り、数々の賞を受賞し、後世にわたり、広く語り継がれ、読まれ継がれたのでした。 めでたしめでたしじゃ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
【一寸法師の不在証明】★★★★★ 「若者が内側からつっかえ棒のされた密室内で殺害された。つっかえ棒が少し短く、引戸には一寸ほどの隙間があることから一寸法師が容疑者に。しかし一寸法師には鉄壁のアリバイがあった。」 ハウダニットに重点を置いた良作でした。しっかり昔話の設定を利用していてこれぞ昔話×ミステリーという感じ。 【花咲か死者伝言】★★★☆☆ 「誰にでも優しくて気立てのよい花咲か爺さんが殺された。手にはなずなの花が握られており、村人達はなずな(ダイイングメッセージ)を元に犯人を探す。」 ホワイダニット、フーダニットが主な話。証言や状況から犯人は推理出来るが、ミステリーというよりはサスペンス寄りな感じ。花咲か爺さんである理由もあまり無い。 【つるの倒叙返し】★★☆☆☆ 「村の青年が、宿に困っていたつうを泊めました。そのお礼にとつうは反物を織りますが、それが高く売れると知った青年は、もっと織れとつうに迫ったのです‥。」 話の構成を楽しむ作品。ミステリーとは言い難いので、ミステリーを期待して読むと微妙な気持ちになる。 【密室竜宮城】★☆☆☆☆ 「竜宮城の密室内で海老が殺害される。」 密室破りが主眼の話。しかしトリックに使われたアイテムの説明が後出しだったり、矛盾があったり出来は最悪。 【絶海の鬼ヶ島】★★☆☆☆ 「桃太郎襲来から数十年後の鬼ヶ島でアガサ・クリスティのそして誰もいなくなったをやってみた。」 オリジナルキャラが出てくるのは仕方ない。仕方ないけど出す量と名前の付け方を考えて欲しい。全員名前の頭に鬼って付いていて読みにくい。あと動機が雑過ぎて犯人が感情の無い機械のように思える。トリックはまあという感じ。 【総評】 昔話×本格ミステリーという評判だったので買ってみたけど、本格ミステリーとしてまともに読めるのは最初の一寸法師くらい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔話を題材にしたフィクション。読みやすく、展開も面白い! 鶴の恩返しを元にした話は最高だった! | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
みんなが知っている昔話をベースにしているという点で読みやすく、とっつきやすい点がすべて。 本格ミステリーと言われると首をひねるけど、分かりやすいので手に取りやすい。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
自分には向きませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
美品でした | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
日本人なら大多数の人が一度は読んだり聞いたりして知っている昔話五篇が、ミステリタッチの内容に改められてこの作品に登場しています。 ミステリファンなら「これは!?」とすぐに引き込まれるストーリ展開で、事実私も第一話の「一寸法師 不在証明」はあっという間に読み終えてしまい、その後妙な感覚にとらわれました。 一寸法師の鉄壁のアリバイをどうやって崩すのか?という点に着目し、別の視点から眺めた異説昔話はとても面白いと言えます。 片や、ある人からは子供の道徳心を養い情操教育にも役立つ昔話を勝手に改竄してしまうのはいかがなものか?と反論が出そうですが、基本的な各話の内容を知った上で、これらの作品を読む分には違和感はあまり感じないと私は思うし、その時代時代に沿った自由な別の解釈の仕方があってもよいのではないかと思う。 各話ともミステリーに必要な要素はちゃんと含まれていて、オチャラケ推理とは一線を画した本格推理としての要件は備えていて、読み応えは十分にあるものと思います。 どなたにもおすすめしたい作品です。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
本屋大賞2020のノミネート10作に選ばれたので読みました。 昔話や童話を現代の風刺や要素を絡めて異なる結末にする手法は今までにもあるので、真新しさは感じませんが、息抜きに読む変化球作品としては楽しめるとは思います。 ただ、異なる結末という事で読後感はよくありませんし、あくまでも息抜き変化球作品なので、1年の中で厳選されし本屋大賞ノミネート10作に入る魅力は一切感じませんでした。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
イメージとはちょっと違いました。昔話は残酷な面を持っていて、というのはわかっていましたが、それがどのように使われているのか楽しみにしていました。ネタバレになってはいけないのであまり言えませんが、思ってもいなかった人が悪者に・・・。そして鬼がかわいそうになりました。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
五月女ケイ子さんの表紙絵からユーモアミステリーかなと思ったら違いました。 後味が嫌な感じ話が多くて好みではありませんでした。 ただ、TVの「世にも奇妙な物語」のシュールな話とか風刺が効いた話が好き方であれば楽しめそう。 表紙絵の感じで笑いのあるミステリーを期待して買うのであればあまりおすすめはしません。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
かの有名な昔話なのにも関わらず登場人物(動物含む)が多数いて入り乱れていて名前も似たようなモノだったり、もうグチャグチャw 人物(動物)描写などお構いなく話が進んで犯人が見つかって最後に延々と後出しの推理解釈をお披露目っていう読者置いてきぼりの(作者はドヤ顔の)1番苦手なパターン。 最後の桃太郎のお話なんて頭に「鬼」がつくモノが次から次へと出てきて頭がパニックなんですけどこれ頭の中できちんと整理理解出来た人っているんですかね( ̄∇ ̄) | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
昔話を利用した特殊設定もののミステリの秀作。 話によってはなんでもありだが、物語として面白いので問題なし。 ただ、設定について細かい違和感が残ってしまうのが残念だった。 〜以下、ネタバレを含む〜 例えば、浦島太郎の話の『ととき石』は違和感がある。竜宮城での半日は外の世界の数百年にあたる。ということは、石の影響から外れた亀が外の世界で数時間すごしたとしても、竜宮城では何秒も経過していないことになる。それなのに亀が何年分も歳をとる意味がよくわからない。 また、ある魚が石の影響からはずれて知らぬ間に肉体が成長してしまうという重要な展開がある。 この間、魚は竜宮城内と同じ時間を体感している(外で十年以上が経過しているのに、それに気づいていないので)。だが、石の影響からはずれた亀は外の世界と同じ時間を体感している(外の住人と普通に会話できているので)。どうも石の影響からはずれた時に、魚たちが体感する時間が統一されていないようだ。 細かいところを気にしすぎなのかもしれないが、こういった点が引っかかってしまったので、星一つ下げて星三つ。 | ||||
| ||||
|
| ||||
| ||||
---|---|---|---|---|
そういう切り口かという驚きから始まる殺人事件。短く読みやすい。 個人的には、牧歌的で素朴なおとぎ話の登場人物が結構好きなので、人間の欲望や愚かさが全面に出されるのは動揺してしまうが、それを除けばかなり面白い。 あっという間に読める。結構オススメ。 | ||||
| ||||
|
■スポンサードリンク
|
|
新規レビューを書く⇒みなさんの感想をお待ちしております!!