家庭教師は知っている
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面白かったです | ||||
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家庭において虐待を受けている疑いある生徒の家庭を訪問し虐待の有無を調査する。 そんな家庭教師派遣会社に勤務する主人公。 主人公は過去に虐待について、強い後悔の念を持っており虐待の正体を見抜くことに長けている。 本書の後半に入るまでは、主人公が生徒や家庭教師、家庭の状況をみて虐待の有無を推理するような軽いテイストの連作短編集だと思っていた。 後半から終盤に入ると、決して軽い作品ではないことに気付き、こうした連作短編の類の作品の中で虐待をミステリーとして問題提起をしながら巧く描く、作者の力量に脱帽。 | ||||
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家庭教師である私が本書を手に取ったのは、家庭教師と虐待というキーワードに目を奪われたからである。(ちなみに虐待には身体的虐待だけでなく心理的虐待も含まれる。) 本書のように家庭教師は生徒宅に長期間一定の間隔で訪問する。よってその内部が見えてくる。 「一人っ子で本人が王様となり、何もかもが子供中心の家庭」 「お金のことで両親が揉め、子供にストレスを負わせる家庭」 「本人の意思とは関係なく、進路について親の都合を押し付ける家庭」 など私はたくさん見てきた。 これらを私が解決に導くことができるかというとそうではない。私はあくまで子供の学力向上のために派遣されている。しかし以上が学力向上の妨げになっていることもまた事実であり、看過できる問題ではない。 私にできることは、両親にも学校に言いにくい話を聞いてあげることくらいである。そういう面では家庭教師は良い相談者である一方で非常に無力な存在である。 私は本書を通してそのように感じた。 | ||||
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