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(短編集)

むかしむかしあるところに、死体がありました。



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むかしむかしあるところに、死体がありました。の評価: 3.56/5点 レビュー 89件。 Bランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.56pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全89件 81~89 5/5ページ
No.9:
(3pt)

校正ミスはいただけない

読み始めたらP23に「~別の手先がいたました。」の校正抜けがあり、げんなり。
編集者は読み込んでいないのかな。
作家が一生懸命書いた本がこんなことで評価が下がるのは残念。
むかしむかしあるところに、死体がありました。Amazon書評・レビュー:むかしむかしあるところに、死体がありました。より
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No.8:
(5pt)

インパクト絶大なのは表紙だけじゃない!

この本は、どうしても早乙女ケイ子の絶大なるインパクトのある表紙にいきがちですが、なかなかどうして、内容のほうも表紙に負けないほどの絶大なるインパクトがあります。
特に2度読み必須の「つるの倒叙がえし」、解決後に真相に気づいて後悔する「密室竜宮城」、そして絶海の孤島で鬼たちが殺され続けた後に待ち受ける結末に愕然とする「絶海の鬼ヶ島」・・・他の2篇も秀逸です。
まさに本格的でアッと言わせるほどのインパクトがあります。
むかしむかしあるところに、死体がありました。Amazon書評・レビュー:むかしむかしあるところに、死体がありました。より
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No.7:
(5pt)

想像よりもはるかに推理小説らしい仕上がり

ちゃんとミステリと昔話が融合していて面白く読めた。装丁の絵にクセがあり、合わなかったらどうしようと心配で電子版の分冊を購入したが結局全編読んでしまったので心配せずに1冊購入した方が良かったな。

ミステリはいわゆる本格物だと思う。犯人を当てるのは出来る。全ての意図を解き明かすのは自力では難しかった。昔話なので若干なアンフェアを感じることもあるけど逆にこの昔話感がすごく良かった。グリム童話とかでもやってほしいシリーズと思う。
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No.6:
(5pt)

奇抜なだけではなく内容も充実した前代未聞の秀逸な昔話ミステリ集

「一寸法師の不在証明」、「花咲か死者伝言」、「つるの倒叙がえし」、「密室龍宮城」及び「絶海の鬼ヶ島」の5つの短編から構成される前代未聞の秀逸な昔話ミステリ集。奇抜なだけではなく内容も充実している。

「一寸法師」は「不在証明」と題して如何にもアリバイ・トリック物と見せかけて、実は「***」物という全体構成のミス・リーディングが巧み。現代ミステリでは不可能な、"昔話ならではの小道具"をこれまた巧みに織り込んでいる。伏線の張り方にも細心の注意を払っている。次編の「死者伝言」とはダイイング・メッセージの事だが、そう見せかけて、実は伏線の張り方だけで勝負しているアイデアが秀逸。元が人口に膾炙した昔話だけに、読者が自然とその流れに乗ってしまう点を見事に突いている。更に、犬の視点で物語を描き、全体を犬の復讐譚としている辺りが怖い。「鶴の恩返し」は倒叙物と昔話ならではの小道具との組合せだが、凝り過ぎてスベッテしまった感がある。「龍宮城」は韜晦ではなく、バリバリの本格密室物。昔話ならではの小道具の使い方に深みがある(私は作者の罠に嵌った)。最終編は、それまでの短編で用いた小道具を総動員して、「鬼ヶ島」を舞台にした「そして誰もいなくなった」のパスティーシュ物という意欲作。「そして誰もいなくなった」の弱点である動機の問題を昔話ならではの突飛な発想で解決し、原作通り、本編の後に真犯人の告白を付ける等パスティーシュとしての完成度が高くて感心した。

これまで昔話をミステリ仕立てにするなんて考えた作家がいるだろうか ? それだけでも賞賛に値するが、各短編が上質な点に驚嘆すると共に非常に楽しめた。作者の今後の作品に大いに期待したい。
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No.5:
(4pt)

昔話を素材にしてもっと遊べそうですね

誰もが良く知る日本の昔話に新しいトリックを加え、オリジナルとは違う視点から再構成されています。話の大筋や背景等は知っているため、多くの人にとって読みやすい一冊だと思います。

肝心の新しいトリックには、ちょっと無理があるものが多いというのが正直な印象ですぎ、そもそもが昔話のパロディーです。それらがどうにか元の筋に嵌め込まれているのを、読んで楽しむ。本書の楽しみ方はそれで良いはずです。

見取り図や地図がミステリー作品風に差し込まれるのが楽しく、もっと凝った仕掛けを取り込んだ作品も読みたくなりました。
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No.4:
(3pt)

タイトルのインパクトはあるが…

先日行きつけの某大型書店で平積みされており、タイトルの奇抜さ・インパクトにつられて買って読んだが、読後感はタイトルから受ける程の面白さとは趣が異なる。例えて言えば、松本清張を期待したらアガサ・クリスティーだった?と言ったら良いだろうか。「商品の説明」にもあるように、本書は5部構成で何れも著名な日本の昔話を題材に、著者が現代風(アガサ・クリスティー風)にアレンジ、寧ろ創作を加えたものと言えよう。

その発想・構成、そして推理小説に不可欠な論理性・時系列整合性・事象の因果性等については、良く練られたものと評価できるのだが、些か冗長な展開が顕著なのである。それは反面において構成が綿密とも言えるが、同時に日本の昔話をここまで改作する意義が埋没してしまっている。その典型が「つるの倒叙がえし」で、“起承転結”の“結”がなくて“起承転→起承転→起承転…”と繰り返す、(奇想天外と言うより)推理小説のアガサ・クリスティーが「そして誰もいなくなった」や「オリエント急行殺人事件」等でやらかしたような、一種の反則感が残るのである。私見ながら、私はアガサ・クリスティーの前記作品は全く評価していない(推理小説としては反則と思っている)。

次が「絶海の鬼ヶ島」で、これは後出しの前提・因果性の設定が顕著で、加えて登場する鬼の名称等の類似性と数が多く混乱しやすい。また説明的な後語りが、本筋に見せていなかったストーリー(前提・設定)の後出しジャンケンとなっていて、読後の印象を低下させている。その余の作品にも言えるが、日本の昔話に著者なりの“裏筋”の展開を簡単に付加したギャグ小説とする趣旨であれば、本書で観る限りの著者の発想力・構成力なら面白く仕上がっただろう。

しかしながら、本書作品に見える論理性、時系列整合性、因果性等が本格的推理小説並みに緻密なので、日本の昔話の洒落モノとして捉える前に、読み手(少なくとも私)は推理小説として感じてしまい、結果その推理小説としての不適性を感じるのである。かかる点で「一寸法師の不在証明」、「密室龍宮城」などは、日本の昔話を題材とする必然性さえ欠いている。作品執筆の契機(日本の昔話の題材)は斬新だが、付加ストーリーが凝りすぎて中途半端な作品になってしまったのが残念である。
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No.3:
(5pt)

ありそうでなかった視点・・・

誰もが知っている昔話、5編それぞれが良く考えられています。
よくまぁ思いついたなぁと感心しつつも、一気に読めてしまう文章。そして読後の不思議な余韻。
好き嫌いは別れるでしょうが、私にはツボでした。
出来れは、他の昔話も書いていただきたいですね。あ~もっと読みたい!!
むかしむかしあるところに、死体がありました。Amazon書評・レビュー:むかしむかしあるところに、死体がありました。より
4575241660
No.2:
(3pt)

昔話を少しひねって遊んでみました話

昔話を少しひねって遊んでみました話
一寸法師 
花咲爺
鶴の恩返し
浦島太郎
桃太郎
が、いろいろとひねくられている。
私が一番気に入ったのは
花咲か死者伝言という、花咲爺のおはなし。
たまには、こういうのもいいかな、って感じ。
軽く読みやすいのは確か。
むかしむかしあるところに、死体がありました。Amazon書評・レビュー:むかしむかしあるところに、死体がありました。より
4575241660
No.1:
(5pt)

絶対買いです!おもしろかった!

これは凄い! めっちゃおもしろいです! 帯に昔ばなし✖️ミステリとあって、どんなものかなあと思いまして、読むとその通りなんですが、それ以上の面白さがありました。本格ミステリの味わいとエンタメの味わいが同時に楽しめる傑作です。初読の著者さんでしたが、カバーと帯に引かれて購入。当たりです!とにかく読んで!早くも続編が読みたい。次はどんな昔ばなしを読ませてくれるのでしょう…
むかしむかしあるところに、死体がありました。Amazon書評・レビュー:むかしむかしあるところに、死体がありました。より
4575241660

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