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シーソーモンスター
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シーソーモンスターの評価:
書評・レビュー点数毎のグラフです | 平均点3.71pt |
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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です
※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください
全32件 21~32 2/2ページ
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螺旋プロジェクトの一環の作品であり、人との対立と海族と山族の対立をベースに展開。 とはいうものの、いつもの伊坂作品らしさは十分にちりばめられ、時代を超えた同じ人物をキーマンのひとりとして登場させたり、思わぬつながりを絡め、読んでいて楽しい。 登場人物達の会話に引き寄せられ、話が進むにつれ理解していく内容は、計算しつくされた巧みなプロット。 個人的には、人工知能世界という全体的な物語よりは、もっと個人個人がつながる話のほうが好きではあるけど、螺旋プロジェクトという中ではうまくはまっているとは思う。 | ||||
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「BOC」の連載を纏めた物であり、「ルール」があるなかで書かれた物なので、「書き下ろし」のように自由というわけには行かない。 その条件がある中で、個人的には面白い内容だな…と思いました。 | ||||
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展開早くて面白い、軽く読めます。シーソーからスピンに続いている部分も楽しかったです。 | ||||
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・シーソーモンスター 製薬会社の社員、北山直人。嫁姑問題に悩んでいる。よくあることかもしれないが、嫁と姑の仲が良くなかった。 直人は妻、宮子と電車の中で知り合う。それがきっかけで結婚まで至るのだが、宮子の本当の仕事は情報員だった。しかし直人の態度に魅力を感じた宮子は名刺入れをすり取り、その後付き合うことになる。最終的には機関を辞めることになるのだ。 直人の母親とは、初めて会った時から気が合わなかった。初めて出会ったラウンジで、たまたま情報員の仲間と会う。日本で神経毒をばらまく、という情報があり、その情報員は宮子に避難するように忠告したのである。直人の母親は反対したが、その中で宮子はある人物の反応に違和感を覚える。宮子の機転で問題は解決するのだが、直人の母親は宮子に悪い印象を持ってしまったようだ。 最初は面白くもない嫁姑の確執問題か、と思ったのだが、情報機関が絡み、興味深くなっていく。夫の直人の関係と、妻の宮子の側でそれぞれ問題が発展し、つながって、一気にラストへ。ちょっと強引な展開も、伊坂作品ならこれもありかと思わせてくれる。 ・スピンモンスター 時代はどうやら近未来のようだ。交通事故で家族3人を失った水戸直正。偶然にも、ぶつかってきた車の4人一家も子供1人が生き残った。名前は檜山景虎。16歳の時、総合学校で一緒になる。そして10年ほどが経過して、新幹線の中で再び出会うのだ。直正は手紙の配達人。檜山は警察に勤めているようだ。新幹線の中で手紙を託され、それを届けに仙台まで行く。そこで出会ったのが中尊寺敦。直正に手紙を託したのは寺島テラオという人工知能の研究者。手紙を預けた後に、新幹線の高架から落ちて死亡した。そしてその手紙に書かれていたのは、「君の言うとおりだった。オツベルと象。」という謎の言葉だった。中尊寺は寺島と大学院で人工知能の研究をしていたのだ。 そのメッセージの謎を解くため、直正と中尊寺は長い距離を移動するのだが、そこで前の「シーソーモンスター」とつながってくる。ラストはあまりスッキリとはしないのだが、まあ全て良し、とはいかないだろう。 この本は「螺旋プロジェクト」の一部として書かれたらしい。他の本も読んでみたくなった。 | ||||
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いい意味でレビューの必要のない、いつもの伊坂作品。 今回は中編二つ。いつも通り、最終的にすべての伏線が気持ちよく回収されていく。 スタイリッシュで読みやすく読後感もすっきりする。 難しい教訓とか文学性を求めるならお勧めできないが、大作エンタメ映画のような娯楽性を求める人なら必ず楽しめる。 | ||||
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序盤(シーソーモンスター)では正直、また恐妻家シリーズかという思いもあったが後半戦(スピンモンスター)ではゴールデンランバーのような大きな力に対する対峙といったワクワク感があり、ときおり入れ込まれている読んでいる途中で調べたくなるような雑学的な会話は読者を飽きさせない。やはり文章力もさすがだと感じさせられた。次回作も楽しみにしています。 | ||||
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【海の部族と山の部族の対立という共通ルールの下、8組9名の作家が原始から未来までの歴史物語を競作する螺旋プロジェクト】 発案者の伊坂さんの作品です。 伊坂さんは、昭和後期を描いた 「シーソーモンスター(約200ページ)」と、 近未来を描いた「スピンモンスター(約200ページ)」の、2作の連作中編を1冊に収めており、 「シーソーモンスター」は、伊坂さんの得意パターンの1つ『犯罪に関わるプロと、全くの素人とのコンビが産み出す正義のサスペンス』でして、 「スピンモンスター」も、伊坂さんの得意パターンの1つ『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』であり、 組み合わせだけでベスト オブ伊坂作品という気もしましたし、 加えて得意パターンの中でも、きちんと過去を超えたり、過去の名作と並ぶクオリティに仕上がっている点も素晴らしく、 更には「スピンモンスター」の『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』というテーマに関しては、今回の危険が現実の名だたる科学者たちが『地球の今後の世界的危険の第1予測要因』として挙げており、きちんと現実的な大きな問題に取り組んでいる点も素晴らしく、 そんな難しいテーマの最後のまとめに関しても、個人的には見事!と感動しましたし、 今までの『情報化社会が行き着く未来の危険に対する警鐘サスペンス』作品はどれもラストがいまいちな欠点がありましたが、今回はラストもきちんと納得&感慨深い神作品に仕上がっていました! 「シーソーモンスター」に関しては、どうしても犯罪に関わるプロキャラクターに注目が集まりますが、個人的には素人キャラクターの勇気に感動しました……。 加えて、2作の見事な繋がりも鮮やか過ぎて、当初は(僕自身が長編派なので)中編2つ?何故、長編じゃないの?と思いましたが、見事な繋がりのおかげでプロジェクトの如く『螺旋』のような奥深い面白さを備えた、神作連作中編と化していました! また、今作を読むまで6作連続で駄作や凡作が続き、個人的な読書歴では史上最多の不作続きで憂鬱でしたが、その憂鬱さを全て吹き飛ばす素晴らしさと面白さをで大満足させてくれました! 今作の前に読んだ作品も、現実的な問題(今作よりも更に身近な問題)に関する近未来の『ちょいSF作品』でしたが、問題に対する架空システムや対応が非現実過ぎて、甘過ぎて、『こんな愚作が単なる設定の上手さだけで高評価されるなんて、現実を知らない現実を考えようとしない状況は嫌だな』と思っていたので、 架空の設定でも、きちんと現実的に有り得ると思わせてくれた今作品の伊坂さんの力量には、かなり久しぶりに『天才だな』と思いましたし、 2ヶ月後に出る新作も楽しみですし、 数年前のスランプから大復活した2年前から、4作連続で名作が続いているので、このまま素晴らしいクオリティで突き進んで欲しいです。 サスペンス神作品として、是非オススメです(^-^*)/ | ||||
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伊坂ワールドがここちよい。 シーソーモンスター:北山家の女性たち、かっこいいね スピンモンスター:近未来の怖さもあり、なかなか楽しめた。みやこおばあちゃんにつながるところがちょっと無理やりな感じだけれど。 | ||||
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【ネタバレ含みます】伊坂幸太郎さんらしく、とてもスピード感があり、面白かったです。が、スピンモンスター、シーソーモンスター共に全容は明らかで無く、伊坂幸太郎さんらしいと言えばらしいのですが、、、時間を置いてもう一回読んでみます! | ||||
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伊坂幸太郎先生の呼びかけで小説BOCにて展開された八組の小説家によるいくつかの要素を共有した原始時代から未来までの物語の中で「昭和後期」「近未来」が描かれております。 物語としては独立しているので、他を読まなくても普通に問題なく楽しめます。 但し、名称(例えば、ウェレカセリ)やモチーフ(例えば、浜辺のクジラ)で繋がっているらしきものが散見されたので、他作品を読むことで楽しみが広がるのは間違いないかと感じました。 概略を俯瞰出来る簡単な年表が巻末に載っていますが、あくまで箇条書き程度のもので内容は作品を読まないと分からないようになっています。 さて、本作は時代の異なる二編から成っていますが共通の登場人物がいたりで繋がっています。導入部から読者を引き込む力は流石の一言でまさに「読み始めて幸せ!」と思わせてくれます。 軸になるのは、相容れない者同士の対立。 バブル期が舞台の「シーソーモンスター」は嫁姑を描きながら途中で全体像が予想出来ますが、予想通りの気持ちの良いところに着地するのは伊坂作品の得意とするところで楽しめました。 近未来が舞台の「スピンモンスター」は伊坂先生の描く近未来日本のふとしたおかしみに笑顔にさせられました。普段、籠→カーゴなんてこと考えてるのかな?と思うと笑えました。 読者を選ばない間違いなく楽しめる作品ですが、伊坂作品に伏線やカタルシスといった部分を求める自分にとってはもう一歩かな、という感想でした。 | ||||
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素晴らしいストーリー、内容で一気に読み終わってしまいました。伊坂幸太郎さんワールドで素晴らしいです。 螺旋プロジェクトという、複数の作家さんをまたがるプロジェクトの中の一冊のようなので、全部読んでみようと思います。 | ||||
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「シーソーモンスター」が女版「AX」かと思いきや、「スピンモンスター」でまさかの展開に。 詳しくは言いませんが、伊坂幸太郎らしく深い考察、そして最高に面白い!!文句なしの傑作です!! 映像化されそう!! 初伊坂幸太郎の方にもオススメ。 「フーガはユーガ」に続く完成度の高さに、思わず唸りました!! | ||||
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