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異邦人



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【この小説が収録されている参考書籍】
異邦人(いりびと)
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)

異邦人の評価: 3.91/5点 レビュー 107件。 Aランク
書評・レビュー点数毎のグラフです平均点3.91pt


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Amazonサイトに投稿されている書評・レビュー一覧です

※以下のAmazon書評・レビューにはネタバレが含まれる場合があります。
未読の方はご注意ください

全107件 81~100 5/6ページ
No.27:
(4pt)

人間関係は複雑怪奇です

原田マハさんの作品は「楽園のカンヴァス」「暗幕のゲルニカ」がとても好きで、こちらも読ませていただきました。

原田マハさんの小説は、自立して信念を持った女性、恋の実らない男性が出てきますが、こちらは、主人公の女性が甘えたなお嬢様から強かな女性なる様が描かれています。男性は恋が実らないのではなく、愛を失います。

この主人公の女性、一見するとただのワガママ娘なんですが、類まれな鑑識眼を持ち、芸術を愛しすぎる娘さんです。作中に「名作は、一時期手元に置けるかもしれないが、永遠に誰のものにもならない」というようなことを言っている場面がありますが、これはまさに主人公のことだと思いました。美を愛して、求め、誰のものにもならない女性。

所謂ハッピーエンドではないので、楽園のカンヴァスの読後感とは違います。。ご注意ください。
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)より
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No.26:
(4pt)

いけずな京都感に浸れる

京都は、少しの間ですが住んだことがあるので、京都の街で展開されるこの小説が皮膚感覚として分かります。美術を中心にストーリー展開が面白く、一気に読了しました。ただ登場人物が多くて少し混乱しますが、それぞれ違った意味で「いけず」感満載の人物像がこの小説に色を添えています。最後まで引きつけてどんでん返しと言う作家の技量に感服しました。
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)より
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No.25:
(5pt)

京都のみやびの世界にどっぷりとしたる。

有吉菜穂という女性の描き方が丹念で、その存在感が
なんとも言えないほど、凛々しく、きりりとしている。
有吉美術館の有吉家の娘で、副館長。
夫は 篁画廊の専務。美術関係の只中にいた。
身ごもっている状況で、東京から離れて、京都に住む。
初めは ホテルだったが、代々続いている書道家 鷹野せんの
家に住むことになり、京都のみやびの世界が広がっていく。
京都の奥行きの深さを知ることができる。
京都の3大祭りの5月の葵祭、7月の祇園祭の風情が
なんとも言えない魅惑的な世界を生み出している。

ホテル住まいだった 菜穂は、5月の新緑を見たいと思った。
そして、京都の画廊 美濃山で、無名の画家の「新緑」に出会う。
菜穂は、その絵を認め、買い求める。
審美眼を持つ菜穂。その画家の持つ魅力に惹かれていく。
その画家は、志村照山の弟子で、白根樹という。
白木樹は、志村照山と同じ時期の画家 
多川鳳声の娘で、養子になったのだった。

白根樹は、新緑から、睡蓮を描いていた。
その絵に心奪われ、菜穂は、その絵を 預からせてもらう。
祇園祭の時期に、自宅で飾る 絵に仕立て上げた。
そのことで、評判となるが、志村照山は、白根樹を拘束していた。

白根樹は、菜穂に助けを求めに来るのだが。
有吉菜穂の持つ謎が解き明かされることで、思わぬ展開が始まる。
京の いとこそ、みやびかに、今めしかれ。

ゆっくりと 京都に住みたいとさえ思った。
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)より
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No.24:
(5pt)

不安

常にどうなるのだろう?って不安が拭えないまま最後まで話が続いた。常に不安定な世の中と常に不安定な人の心が練り込まれた作品でした。読み手の気持ちを揺さぶる書き方は、素晴らしいと思いました。
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No.23:
(5pt)

いつの間にか読まされてしまう展開

読み始めでなんという事の無い話の流れの中味気なさを感じていたが
ページをめくる手は休まらず最後まで読み上げてしまったのです。
結果、原田マジックにかかっていた訳ですね?
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No.22:
(5pt)

怒涛の終盤

時間を忘れて読み耽ってしまいました。終盤の怒涛の展開がよかったです。
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No.21:
(5pt)

描写が素晴らしい

美術好きにはたまらない魅力ある題材。人物、風景など映画のシーンのように浮き上がって見える。
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No.20:
(3pt)

手に取るなやはり野に置けれんげ草

際立つ個性の人間がいるとそのまわりは散々な目に遭うというひとつの典型でしょうが、なんかもやもやすっきりしない。舞台が伏魔殿だからってことで納得し、コアな京都観光案内として読むのがベスト。
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No.19:
(3pt)

京都の独特な雰囲気、四季、祭りを背景に物語が進むのが面白い。

架空の日本画家を巡る美術館長親子と、画廊の物語。架空の絵の、その描写に非常に興味をそそられる。

余所者 がまともに切り込んだとて、歯が立つはずがない。それが京都という街ではないか。余所者を排除して独自の伝統と因習を守り抜いてきたからこそ、千二百年もの歴史を生き延びてきたのではないか。自分たち一介の「通行人」は、決して深入りすることのできない幽遠なる都。その扉は固く閉ざされて、開くことなどないのだ。
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No.18:
(4pt)

日本の芸術へ

この1冊の中に、日本の美術・工芸・侘・しきたり ・・そして女性(中でも母親)の強かさが凝縮されていると感じます。京都という代表的な都市を舞台に思わぬ展開になって行くところは一気に読み進みました。
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No.17:
(3pt)

関東人の「京都コンプレックス」?

1000年以上「観光」と「伝統」で続いてきた京の都は「きれいな上澄み」と「下に沈むドロドロとした滓」のどちらかであり、総じて東京のひとたちはそれにけして触れてはならない、という極端な二極構造のなかで登場人物たちが翻弄される。

「(美術品に)呼ばれている気がして」「心に刺さるあの感じ」「誰がドアを叩くか次第では、こんなふうにやすやすと開いてしまう。」などなど原田節は炸裂していますが、最後のオチがあまりにも偶然、偶然、偶然と重ねて畳みかけるのでちょっと今までの小説にはない「違和感」が膨らみました。
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No.16:
(5pt)

傑作です

全体的に力強いストーリー性で初めから終わりまで読み入ってしまいました。日本のアートコレクターや画壇の話など、普段の生活では知ることのできない世界を垣間見ることができました。美術の描写も素晴らしく目の前に理想的な芸術作品が浮かんできます。
また、人間関係においては、人間の弱さと強さを両極に見事に描いた作品だと思います。
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No.15:
(1pt)

ダメでした

ストーリーに少し無理がありますね。この作者の作品はよく読みますが偏差が大きい。この本はダメな部類です。なぜモネの睡蓮は菜穂名義でなかったんでしょう?菜穂名義で10点ほど至宝ともいえる絵が残っているというならその中でも睡蓮は当然その対象になるべき画だと思います。それだけは一輝たちが自由に売買できたんでしょうか?
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No.14:
(4pt)

途中から絵の中に入った気持ちになりました

背景や登場人物のほとんどは鼻につく上流階級というか資産家周辺の人々で、よくありがちだがその方々が没落し行く様を描いた作品。どうしようもないくらい人を魅了する美術品の数々と、作品にも劣らない美しい日本画家が登場すると、あら不思議、昼ドラのような生臭さが一掃され、まるで一枚の絵を見ているような静まり返った気持ちになった。人を引きこみ、人生を狂わせるほどの魅力を放つ作品を描く様は原田マハの真骨頂。楽園のカンヴァス同様、読んでるこっちが絵の中に引っ張られそうな怖さを感じました。美術小説はいろいろあるけれど、芸術に憑りつかれた人間特有の恋のような甘美な至福感・残酷な独占欲など心の動きを描くさまは彼女が一番、だと思います。
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No.13:
(4pt)

しっとりわかる?

今までに読んだ原田マハ作品の主人公には意外と簡単に感情移入できたのだが、今回は同感できないと感じながら読み続け…背景がわかってくるとともにじんわりと理解できた?不思議な体験でした。絵画を見たり映画鑑賞は普通に好きですが、もっと美術に対する知識があったらこの作品への感じ方も違ったのかなと思いました。
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No.12:
(5pt)

そこに「美」があればすべてが許される!?

原田マハの小説には、悪人(悪意を持つ人の意)が出てこないと思っていたのですが、この異邦人はレビューアーの票も割れた通り、かなり、これまでとは違っていました。ただ、私にはこのプロットも主な登場人物の書き方もとても魅力的に思えました。特に、菜穂、樹、書道の師匠の鷹野せん、そして彼女達をとりまく京の女たち、作者は、価値観も行動も常軌を逸しているように見える若い二人と、その後ろ盾の鷹野せんを通じて、連綿とつづく京の花街の女たちの意地と男たちへの復讐を見せたかったのではないかと思いました。堅気(?)の女性から見れば、決して許すことの出来ない菜穂と樹の実の父母の行為も、それをしっかり呑み込んでひきうける鷹野せんの想いも、京の花街があって初めて成り立つことでしょう。そこに「美」があればすべてが許されるという価値観は、その外にいる私たちにとっては受け入れ難くても、きっと未来永劫なくならない世界だろうと思いました。
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No.11:
(2pt)

好みだと思いますが、メインの登場人物がみんな自己中心的でいらつく

原田マハさんは好きな作家さんで何冊も読んでいます。
最終的には好みだと思いますが私はこの本は勧めません。
母もこの本は好きではないと言っていました。

なにより、メインの登場人物(京都の人たちを除く)が誰もが自己中心的で傲慢ではしたない。
その為読んでてイライラしました。なんなんだこの人たち。
内容はさすが原田マハさん!
重厚で読みやすくそれでいて読みごたえがあります。
それを差し引いても登場人物が嫌いなので読んだ後「なにこれ。金持ちたちの戯れに才能ある画家がほんろうされてるだけ?今後のエピソードを想像しても誰も幸せにならない、何よりも子供可哀そう」
それしか思えませんでした。

本は好みが大きく分かれると思いますが私はこの本は好きではありません。
読み返すこともないでしょう。
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No.10:
(2pt)

何がテーマなのか不明

本屋で話題になっているみたいな帯につられて、初めてこの人の話を読みました
とりあえず現実的な話ではないので、読み応えというのは無い
菜穂の異常な執着や幼稚なわがままさがまず理解不能
菜穂の母の我の強さと夫の気弱さは、そういう菜穂の人間性を誇張する為に設定されているような感じ
そして、白根樹が個人的にはどうしても男性として描かれてるようにしか思えなかった
しいていうなら京都の描写は中々良かったかな
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No.9:
(3pt)

バタ臭い物語なのに何故か心に引っ掛かる

やっぱり原田マハである。ストーリーは昼ドラか韓流ドラマのようで書いてしまえば泥沼だけど別に目新しくも無いし心にも孔を穿つようなものでもない。

ですがですが、ある美術品と作家を見出だし、それに惹かれて吸い付くような視線と心の焔の表現はとてもよくわかる。(マハさんは、刺さる、という表現をしてる)
古書の棚の中から自分を待ってたような本と邂合したり、歌を聴いててこの人俺だけの為にこのフレーズを唄ってる、と感じたりする瞬間と同じで、絵も自分だけが最大のこの絵の理解者だっていう誤解っていうか昂りがこの本の骨子なのであります。

京都で見出だした小さな日本画の小品。パウルクレーの絵の一番いい部分を集約して日本画のに翻訳したような抽象的な青葉の絵。京都の老舗の大家の絵とは、入口:アクセスも手法:アプローチも到達点:アチーブメントも全部違う、と言わしめる小さな絵。
その絵に惹かれたのは東京から原発事故の避難で逃れてきた妊娠間もない美術館の副館長。そして描いたのは無名の声を失っている美貌の女性画家。二人の女性が美術の火種をかきおこし巨大な篝火にしてゆきます。

本は終わっていますがこのあとに続く激しい世界が彷彿とさせられました。
そしてこの本に出てくるモネの睡蓮を超える彼女の日本画の手による睡蓮の屏風絵!在るはずがないのに。。。。。宵山の屏風祭、探さずにはいられないっ!! 見てみたいです。(>ω<。)
異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)Amazon書評・レビュー:異邦人(いりびと) (PHP文芸文庫)より
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No.8:
(5pt)

素敵な本でした

原田マハさんのファンですが、物語の中に京都の事が詳細に調べられてとても素敵な本でした。満足!
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